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ホクエイ食品株式会社 | 勤続年数3年目

清水聡さんの就職成功体験談

清水聡さんの就職成功体験談
Before

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新卒入社した会社を3日目で退職
After

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マグロなど海産物のネット通販部門を担当

マグロなど海産物のネット通販部門を担当

ーー小学生、中学生時代はどんなふうに過ごしていましたか?

小中高とも野球部で、キャッチャーをやってました。野球を始めたきっかけは、2つ上の兄が野球クラブに入っていたので、兄と同じ年齢になった時に、それに続くように「自分もやろうかな」と。それからずっと「野球って面白い」と思い続けて、高校までやってました。

清水聡さんの画像1

ーー高校の頃はどんな感じでしたか。

県立の高校に入って、部活も勉強も頑張ってましたね。野球部の練習は週7です。

練習が終わったらすぐに家に帰ってその日の授業の復習とか テスト勉強とかをして。それ以外で特別何かをやってたということはなかったですが、そこそこいい成績を取れていましたし、キープしてましたよ。

けど元々勉強は、1学期が終わった頃の親と先生との三者面談で、先生から「入学当初は、他の生徒についていけるか心配だったけど、頑張ったね」って言われたくらい、入学時の成績はぎりぎりだったんですけど…。

毎日の復習とかしていたおかげで、期末テストの結果は、クラスの中で順位は1ケタ台。 うれしかったですね(笑)。

ーー勉強を頑張りながら、部活を週7日。体力的にも大変そうですね…。

でも楽しかったんです。私はキャッチャーのポジションだったのですが、私が1年の時、2年生の先輩にはキャッチャーが いなかったんです。だから3年生が引退した後は、1年生ながら、試合にレギュラーとして出場できてましたし。

それに部活の中で、社会人になった今でも会うような仲間もできましたしね。「辛い」とか「大変だな」っていうよりも、楽しかったですね。

ーー学生の頃、将来の夢とかありましたか?

野球をやってたから 、「甲子園に出たい」という想いはありました。でもその先の、大学に行ってからのことは特に考えていなかったですね。なので、高校2年生になって進学の話が出てくると、「自分はどうしようかな」という感じでした。

そんな時に、親から「指定校推薦はどうだ?」って言われたんです。そこそこ成績は良かったですし、「このまま勉強も部活も頑張れば指定校推薦を狙えるかも?」と思い、そこからは多少力をいれて成績を確実にキープできるようにしました。5段階評価のうち、平均で4くらいをキープして。

結果、高3の11月に、大学に推薦でいけることが決まりました。野球部では主将をしていたので、内申点ではそれも良い方向にはたらいたと思います。

ーー大学に入学されてからは?

学部は法学部で、サークルは、野球のサークルに入りました。法学部を選んだのは、「法学部ならつぶしが効くのでは」と思ったからです。

授業では、法律の基礎的なことを勉強していたのですが、サークルの友達が「宅建(宅地建物取引士)の資格をとる」と言ってきたので、僕も資格が欲しいと思い、一緒に勉強することにしました。宅建に興味を持ったのは、不動産業界で現役で働いている先生の話がすごく面白くて、不動産に興味をもった、というのも理由の1つです。

それで、2年の時に初めて受けたんですけど落ちてしまって、3年の時に受かりました。受かったことで、「宅建取ったし、不動産系の会社に就職しようかな」とぼんやり考え始めました。

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ーーでは就活は不動産業界を中心に考えていたんですね。

そうですね。大学の先生たちに「就活は、4年になってから始めるんじゃ遅い」って言われていたこともあって、3年生の頃にいくつか不動産系の会社を調べました。最初は、働く環境とか条件よりもお金を重視して企業を探していたこともあって、「不動産業界は他の業界より給料が高めだし、良さそう」と思ってましたね。

でも、エントリーして、いざ面接となると、「なぜその会社がいいのか」という志望動機が言えないんですよね。資格を取ったとか、面白い先生がいたとか、給料がいいとか、「なぜ不動産業界なのか」は言えるんですけど、「なぜその会社なのか」という具体的な志望動機が言えなくて。それが理由で、たくさん 落ちてしまいました。

でも、1社だけ、6月とか7月とか、そのくらいの時期に内定を貰えて。「たくさん落ちたし、もう結構頑張ったし、ここで良いかな」って思って、その会社に行くことに決めて、就活をやめました。

「その1社で決めてしまっていいのかな」とも思ったんですが、僕、兄がいて、兄も、1社だけ内定もらったところに就職して、そこで長く働いてるんですね。それで、「意外とそういう感じで決めても働き続けられるんだな」という気持ちもあって、受かったその1社に入社を決めました。

しかし、入社3日目で辞めてしまう

ーー入社してみてどうでしたか?

入社してすぐに、「これから1週間、研修をやります」って言われました。入社にあたっての心構えとか持たないまま、ふわふわした感じで入社して、すぐに研修スタート、という感じです。

その頃の僕は、「入社したら、何となくいい感じに進んでいくだろう」と軽く考えていました。でも研修が始まったら、もう全然違ってて、大変で。それで、4月1日に入社して、研修3日目の4月3日にはもう会社に行きませんでした。

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研修始まってすぐに「うわ、しんど」と思って、想像とのギャップが激し過ぎてついていけなかったんです。辞めたというよりも、会社に行くことができなくなった、という感じです。

研修内容は、電話でのアポの取り方とか、実務で必要なことを学ぶ部分もあったんですが、経営理念を唱和する時間もあって、そこにすごく違和感を感じたんです。

「経営理念を覚えてない人は、1日で覚えてきてください」と言われて、「は?僕はまだ覚えてないし、たった1日で覚えられるわけないじゃん」と思って。そう思ったら、一気にしんどくなって…。

2日目の研修が終わって家に帰って、3日目起きたら、なんとなく「うわーっ」ってなって。「ダメだ、行けない」って。親には正直に「つらくて逃げたい。行きたくないんだ」って言いました。そしたら親は「とりあえず会社には電話するから」って言って、親が会社に電話してくれたんです。本来なら自分が会社に電話しなきゃいけないところを、親に頼って…。

そこからもう、何もやる気が起きなくて、その後4か月くらいはただただ家で生活してました。朝起きて、家族に「おはよう」って言って、ご飯食べて…みたいな。そしたら、8月くらいになって、親から「どうするんだ、これから」って言われたんです。

…でも、自分には何をする気力もないんですよ。ただ、「このままじゃダメだな」とは思っていたので、一応ハローワークに行きました。

ところがハローワークの人は、「希望する業界も職種もなく、『自分に合う仕事を紹介してください』って言われても、難しいですね…」って感じで。

それで、僕は不動産業界だけは知っていたので、ハローワークでも「不動産希望」と伝えて、不動産の会社、3~4社ぐらいの面接を受けさせてもらいました。でも、何となく希望してるだけだからか、やっぱり全部落ちてしまって…。

「どうしようかな」って考えたときに、就職カレッジをネットで見つけたんです。ホームページには「就職カレッジなら、最短1か月で就職が決まる」と書いてあって、半信半疑でしたけど説明会に行ってみようと思いました。「本当に就職できるところがあるなら、とりあえず行くだけでも行ってみよう」という気持ちでしたね。

ーー実際に説明会に参加されていかがでしたか。

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僕と同じような境遇の人たちがいて、「仲間を見つけたな」って思いました。それで「自分と同じような人も就職しようと頑張っているんだから、自分も頑張らなきゃ」って、気持ちがパッと切り替わったんです。

それと、たった2日ですが、社会人というものを経験して「社会人の姿ってこういう感じなんだな」って想像できていたことも、就職に向けての心構えができた理由ですね。「次はこういう気持ちで入社したら、ついて行けるんじゃないか」とか、そういうことをいろいろ考えていたので。

…でもやっぱり、「また同じ失敗をするんじゃないか」という不安もありました。けど、親が「後悔しないように頑張りなさい」と言って背中を押してくれたので、「これ以上迷惑かけられないな」と腹をくくりました。「逃げないで、まずは自ら飛び込んでいったら、変われるかもしれない」という思いでした。

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「この会社で働きたい」と、初めて興味を持てたのが今の会社だった

ーー就職カレッジに参加してみての感想は?

就職カレッジの講師が、辞めた会社の上司と雰囲気が似ていて、ちょっとびっくりしました(笑)。僕たちへの接し方というか、新入社員に求めるハキハキした姿勢とか。ただ、講師から、“逃げずにできるようになるには どうすればいいか”を教えてもらって、「僕もできるな」って思えるようになりました。

クラスの仲間も、僕と同じような理由でカレッジに参加してたので、いろいろと通じるものがありました。そういう仲間と過ごしたことが励みになって、すごく前向きな気持ちになることができましたね。

ーー研修を終えて集団面接会に進まれましたが、その時から、入社した企業に興味を持っていたのですか?

そうですね、面接に来てくださった2名の面接官に会った時に、「すごく優しそうな人だな」と。他のどの面接官よりも接しやすさを感じて「すごいいいな。行ってみたいな。行けたらいいな」って。

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そしたら、集団面接会でマッチングして、「次は個別面接だよ」って言われて。「うおーっ」て心の中で叫びましたね。「行きたかった会社とマッチングした、やったぜ」って(笑)。マッチングして個別面接に進んだ会社は4~5社ぐらいあったんですが、この会社が第一志望だったんです。

あと、人柄もそうですけど、仕事内容に興味を持てたことも一つの理由です。商材をどんなふうに売って、この会社が成り立ってんだろうって思ったら、純粋に興味がわいて。今までだったら具体的な志望動機とか話せなかったのに、最終面接でちゃんと素直に「御社に入社したいです!」ってぶつけられるくらい、その会社に興味を持っていたんです。

それで内定をもらって、9月1日から入社しました。

ーー入社したのはどういった会社なのですか?

東京の築地市場で天然マグロの専門卸をしている会社です。買付ももちろんですが、自社工場があるのでそこで加工したり、商品開発をしたりもしています。その中で僕は、入社当初は新店舗の立ち上げや運営を行って、入社3年目からは、マグロのギフトセットとかをネットで販売する仕事をしています。

ーー入社してすぐに、新しい店舗を任せてもらったんですね。

9月に入社して、11月にはもうオープンすることが決まっていた店舗でした。「築地魚河岸」っていう、築地市場がなくなる代わりできた施設があって。そこにできる店舗を、カレッジの同期で一緒に入社した人と2人で、準備から始めて、店の運営までやってくれって言われて。入社2か月で新しい店舗の運営をするなんて、すごくびっくりしましたね。

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びっくりしましたが、「やんなきゃいけないんだから、頑張ってやろう」と思いました。本社には上司とか先輩がいたんですけど、新しい店舗には本当に同期と私の2人だけで。

経験のない中、いきなり現場にポンって投げられて、「まじすか」って思いつつも、やってみたらすごく楽しかったです(笑)。

ウチの会社は、若い人は僕らぐらいなのですが、その分、皆さん、ベテランなので、分からないことをそういうベテランの方に直接聞くことができるんですね。先輩方は、聞くとすぐに教えてくれて。そういう、上の方との距離が近くて相談しやすいのは、すごくいい環境だと思います。

ーーネット販売のほうは、どんなことをしているのですか?

…例えば、お中元、お歳暮とか会社のイベントで景品として使ってもらうために、マグロのお刺身から海鮮丼、マグロの缶詰、コロッケ、その他さまざまな種類の商品を販売します。

販売する場所は、自社サイトでの販売はもちろんですが、大手通販サイトにもページを持って行ってます。

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これまでは、ネット通販にはそれほど力を入れていなかったのですが、最近、もっとネットに力を入れていこう、という方針になって、僕が任されました。毎日、会社や商品をネットでどのように知ってもらうか、販売の方法やリピーターの作り方はどうするのがいいか…といったことを考えながら仕事をしています。

ネット通販に詳しい先輩がいるわけでもないので、まだまだ僕が試行錯誤を繰り返している段階なのですが(笑)、上司には「ネット販売が確立すれば、すごく変わる」「任せているのは、君に期待しているからなんだ」と言われているので、期待に応えられるよう頑張りたいですね。

とにかくやってみる。チャレンジに貪欲になった

ーー入社してからの変化はありますか?

成功のイメージができてないことをするのって、怖いじゃないですか。だから、以前は“分からないことはやらない”って考えるタイプだったんですけど、就職カレッジに参加して、「考えるよりもとにかくやってみることが大事だな」と思うようになりましたね。

ウチの社風も、「失敗したらもうやめろ」「失敗したらもう任せない」ではなくて、「改善点を考えて、次、頑張ろう」という風潮なので、そういうのもあって、チャレンジに対して貪欲になったと思います。

ーー最後に、これから就職を考えている方に向けて、一言お願いいたします。

「現状を打破したい、変えたい」って思った時に、一番変えられるのは自分の行動なんですよね。自分の行動を変えるのってすごく辛いですが、時にはそういうことも大切だし、必要だと思います。

行動を変えて頑張っても必ず希望どおりに進むとは限りませんが、大抵の場合、最終的には良いようになると思います。

で、少しでも希望どおりの方向に進むためには、自分でよく考えたり、周囲の話をよく聞いて、一番いいと思える選択肢を選んでいくことが大切なんじゃないかと思います。いろいろ知ったうえで選ぶことで、結果は全然違うものになると思うので。

なのでこれから就職するなら、選択肢をたくさん得られるように、自分から学ぶ姿勢を大切にしたり、先輩に質問しにいったりして頑張って欲しいですね。

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