梅田 沙織うめだ さおり

自分のキャリアに悩んだ20代。自分の経験を利用者の方に伝えたい

ーー梅田さんは、いろんな職種を経験していますよね。

梅田：

はい、20代の間に営業職、企画職、事務職を経験しました。その後ジェイックに転職して、今は「講師職」を担っているので、約10年間の社会人人生の中で4つの職種を経験しました。

その10年間で、自分のキャリアに関してはかなり悩みました。 最初は大手証券会社で営業職をしていましたが、なんとなく営業以外の仕事もしてみたくて転職支援の会社に行ったら「梅田さん、あの会社で営業経験があるなら次も営業職やりましょうよ！」としか言われず、自分の仕事を自分で選べそうなハローワークにも行きました。

その後はイベント会社に就職して、次は商社の事務職になって・・・と、いわゆるジョブホッパーみたいな働き方をしていました。 自分は仕事をすることでどんな社会人になりたいか、という未来像があいまいだったんです。

ーー自分が仕事を通じて何を目指しているのかよくわからなかったんですね。

梅田：

はい。悩んでいた当時の年齢がちょうど20代半ばで、就職カレッジ® 中退者コース利用者の方と大体一緒なんです。 当時の苦労とか、悩みとか、不安とかの経験を活かして、就職講座の中で利用者の方に伝えられたら良いなと思っています。

私の就職講座の中では、社会人の基本となる考え方やマナー、スキルをお伝えしていますが、その他にも、「自分は仕事をすることでどんな生活をしたいのか」という、仕事の目的を考える時間もあります。その時間で、私の経験を伝えることもありますね。

未来から逆算して、理想の自分に近づく

ーー就職講座の中で、梅田さんが心がけていることはなにかありますか？

梅田：

「未来志向」という考え方で講義を行うことです。 未来志向は簡単に説明すると、「〇年後の未来で、自分はこんな風になっていたい」という理想から逆算して、今どんな行動した方が良いのかを考えることですね。

今の自分がどうだとか、過去にこんな成功・失敗をしたとかは一旦置いておくんです。 自己分析をする時は、過去の自分がどんな体験をした時にどんな感情になったか・・・などを振り返るので、ちょっと頭が混乱してしまう利用者の方がいますが、そこで混乱させないようにするのが講師である私の腕の見せ所ですね。笑

ーーまずは、どうなりたいかから考えて、それから今何をするのかを考えるんですね。

梅田：

はい。就職カレッジ® 中退者コースの講座は、社会人の基礎を身につけることで今の自分よりレベルアップして、今までの自分では面接で落ちていたかもしれない会社へ入社・定着するために開催しています。

「今までの自分では辿り着けなかったかもしれない未来」のための講義なんです。 だから、過去や現在がどうなのかという事実も大事なのですが、就職講座では未来のことをたくさん考えてもらいます。

社会人の基礎を身につけるからこそ、安心して社会人生活をスタートできる

ーー就職前に社会人の基礎が学べるというのは、福岡ではなかなかない機会ですよね。

梅田：

本当にそう思います。新卒で入社した人以外は、社会人の基礎が身についているという前提で採用されます。だから、フリーターや既卒の人が就職しても、仕事のやり方は教えてくれても、社会人として当たり前のマナーや考え方なんて教えてくれません。

フリーターの方が就職すると、最初はバイト時代との考え方のギャップに苦労します。そのギャップが埋められなかったら、どうなるかというと早期退職してしまいます。 社会人としての基礎を、社会人になる前に身に着けられなかっただけで早期退職してしまうなんて、辛くないですか？

ーーつらいですし、もったいないですよね。

梅田：

だからこそ私は、利用者の方にはそんな思いをしてほしくないので、就職講座の中で社会人の基礎を学び、しっかり実践できるようにサポートしています。

基礎をしっかり学び、実践できていれば、安心して社会人生活をスタートできますし、働き始めてからも何も辛さを感じずに働き続けることができますから。

受講生の中には、今でも関係が続いている人も多い

ーー梅田さんの講座を受けた利用者の方の中で、印象に残った方はいましたか？

梅田：

沢山いますよ！受講してくれた方の顔と名前は今でも全員覚えています。

担当している仕事について定期的に連絡してくれる方もいますし、仕事の中で嬉しかったことや辛かったことを報告してくれる方も多いです。 この前久しぶりに会った方は、会社からの評判もとても良く、支店長の候補になったと嬉しい報告を貰えました。

その人は仕事の中で上手くいったことや苦戦していること、これからやってみたいこと等、近況を沢山話してくれるのですが、感動してしまいました。

ーー１人の社会人として立派に働いている姿を見ると、嬉しくなりますね。

梅田：

はい。あとは、就職後にガーベラの花をプレゼントしてくれた方もいました。ガーベラの花言葉は「感謝」なのですが、なんでプレゼントが花なのか聞いたら、「梅田さんから、自分の気持ちを相手に伝えるためには一工夫が必要と教えてもらったので。」と言っていて。

自分が講義で話したことを素直に実践してくれて、嬉しかったですね。花言葉で感謝を表現されるのは完全に予想外でしたが。笑

出来るか出来ないかではなく、ワクワクすることを仕事にしてほしい

ーー最後に、就職活動中の２０代にメッセージをお願いします。

梅田：

自分のテンションが高まる、ワクワクするような仕事を探して、その仕事に就いてほしいです。 自分には出来るかなあとか、出来ないかも・・・という考え方で、未来の選択肢を狭めるのはもったいないと思うんです。

ワクワクするけど今の自分だと出来なさそうな仕事があれば、出来るように自分がレベルアップしたら良いんです。未来志向で就職活動をすると楽しいですよ！

もし、１人では未来志向で考えられない、ワクワクする仕事を見つけられないならば、私たちを頼ってみてください。就職活動は人生の転機です。その転機を最高のものにするために、全力でサポートします。