履歴書の書き方の豆知識をご紹介します。
免許・資格欄に英語関連の資格が書かれていると、就職・転職での強みになるというのは〈常識〉。ところで、実際アピールポイントになり得るレベルや点数とはどのくらいなのでしょうか? また「英検1級」とか「TOEIC (R) のスコア: 600点」という書き方は正しいのでしょうか?
TOEIC (R) スコアを履歴書に書ける最低ラインは?
TOEIC (R) の主催団体による2013年の調査によると、その調査に協力した上場企業のうち75%から「業務で英語を使用する」という答えがあったそうです。ちなみに、このスコアなら履歴書に書けるアピールポイントといえる最低ライン(あくまでも最低ライン)はおおむね以下の通りです。
- 一般企業なら TOEIC 500点 以上
- 転職を目指すなら TOEIC 600点 以上
- 海外勤務を目指すなら TOEIC 700~730点 以上
グローバル人材育成と求められる英語力
- 68.6%の企業が国際部門での業務遂行には「700点 以上のスコアを期待」
- 28.5%の企業が海外出張者選抜に TOEIC テストを利用
- 3割の企業が海外赴任者選抜に TOEIC テストを利用
企業で求められるTOEICスコア
- グローバル化に対応するため全社員に求められる期待スコア平均は「600点」
- 7割の企業が採用時に TOEIC スコアを参考に
- 15.8%の企業で異動、昇進・昇格の要件
免許・資格欄:TOEIC スコア その正しい書き方とは?
履歴書では省略禁止というのが〈常識〉。例えば学歴では「○○県立××高校」ではなく「○○県立××高等学校」と書きますよね。 実は「TOEIC 650点」というのは正しい書き方ではありませんので、注意が必要です。
テストの正式名称は「TOEIC 公開テスト」です。正しい書き方は、まず試験日の日付を記載、正式名称「TOEIC 公開テスト」に続き、取得した点数を記載せねばなりません。
「TOEIC 650点」 × 「2013年12月 TOEIC 公開テスト スコア 650点 取得」 ○ 「平成25年12月 TOEIC 公開テスト 650点 取得」 ○
また、英検の正式名称は「実用英語技能検定」です。一般企業であれば英検2級からアピールポイントとして認められるというのが〈常識〉です。 TOEICが600点なのに英検3級であれば、英検3級については記載しない方が良いかと思われがちですが、一概にそうともいえません。英検3級の数年後に TOEIC が600点になっていれば、努力したという見方をされる可能性があります。就職や転職先に合った効果的なプレゼンテーションができるよう、頑張ってみてください。 いかがですか? 履歴書を書くときは、ついうっかりしがちな「省略」をしないよう十分注意し、正式名称と正しい書き方で自分をしっかりアピールしましょう。
こんな人におすすめ!
- 自分に合った仕事や場所を見つけたい
- ワークライフバランスを重視したい
- 会社に属する安定ではなく、能力/スキルの獲得による安定を手にしたい