この記事では、フリーターの場合、職業は「無職」になるの?「無職扱い」になるの?と思っている方に向けて、フリーターの職業名は何か、履歴書や職務経歴書の職歴欄にどう書けばいいかについて解説します。
この記事の目次
フリーターの現在の職業は「無職」ですか?
アルバイトやパートタイムの仕事をしているのであれば、フリーターの現在の職業は「無職」ではありません。無職とは、仕事に就いていない状態のことを指します。そのため、働いて収入を得ている場合は、無職ではありません。一方、働く意思がありながらも、アルバイトも勉強もしていない場合や、日雇い労働者は「無職」になります。
フリーターの現在の職業は、雇用形態を記載します。アルバイトをしているなら「アルバイト」パートで働いているなら「パート」、派遣の仕事をしているなら「派遣社員」と記載しましょう。
職業欄とは?
職業欄とは、会員登録用紙や金融機関の口座開設申込書、各種アンケートなどに記入する欄のことを指します。この欄には、自分が生計を立てるために日常的に従事している仕事、つまり職業を記載する必要があります。職業と職種は別の概念であり、職種は具体的な職務の種類を示すのに対し、職業は収入を得るために行っている仕事全般を表します。
例えば、婚姻届の職業欄には「同居を始める前の夫妻のそれぞれの世帯の仕事」と「夫妻の職業」という2つの項目があり、これは国勢調査のために記入されます。また、主婦やパート労働者の場合、職業欄には「主婦」とだけ書いても良いことが一般的ですが、その場合は、パート勤務の旨も併せて記入することが推奨されます。
職業欄の記入が必要な場合、正確な記載が求められます。特にフリーターの場合、自分の働く状況を正しく伝えることが重要です。例えば、アルバイトをしている場合はその職務を具体的に記載し、無職の場合はその旨を記しておくことが重要です。
フリーターは職業といえるか?
フリーターは職業とは言えません。なぜなら、フリーターとは15歳~34歳の非正規労働者の総称であり、職業名ではないからです。
フリーターの職業欄の書き方
アルバイトをしている場合
アルバイトとして働くフリーターの場合、職業欄には「アルバイト」と記載するのが一般的です。例えば、会員登録用紙や金融機関の口座開設申込書など、さまざまな書類に職業を記入する際に「アルバイト」と明記すれば問題ありません。具体的な職種に関しては、必要であれば「飲食店スタッフ」「コンビニエンスストアスタッフ」など具体的に記載することもできます。
「フリーター」と書くことは、職業の性質としてはあまり具体的ではなく、誤解を招く可能性があります。ですので、その時々の具体的なアルバイトの内容を記載することで、より正確な情報を提供することができます。また、アルバイトは収入を得ていることから、職業欄に正確な情報を記載することで、金融機関などの信頼を得やすくなります。
無職の場合
無職の状態で職業欄に記入する場合、「無職」と記載するのが適切です。無職の期間が長く、次の仕事を探している場合には、「求職中」と記載することも検討できます。これにより、現在の状況をより明確に示すことができます。
「フリーター」や「無職」の記載に対して不安を感じることがあるかもしれませんが、正確な情報を提供することが重要です。特に金融機関などで正確な職業情報が求められる場合には、誤った情報を記載すると信頼を損ねる可能性があります。
また、フリーターが正社員を目指す場合、過去の職業履歴や現在の状況を正確に伝えることが、将来の就職活動にも有利に働くことがあります。企業は、誠実さや意欲を重視するため、正確な情報提供が重要です。
フリーターの職業名は?
フリーターの職業名は、「アパレル販売員」「ホールスタッフ」などのアルバイトの職種を書きます。「フリーター」という言葉は職業名ではないため、職業を聞かれた際にはフリーターではなく、具体的な職種を答えましょう。
フリーターの職業を聞かれたらどう答えればいい?
フリーターの方が職業を尋ねられた際の答え方にはいくつかのポイントがあります。まず大切なのは、誠実かつ正直に答えることです。例えば、アルバイトをしている場合は「現在はアルバイトとして働いています」と述べるのが適切です。具体的な職種や仕事内容を付け加えると、相手にも理解されやすくなります。
次に、無職の場合や収入が安定していない場合もあるでしょう。そのような場合には「現在は職を探している最中ですが、いくつかのアルバイトを経験しています」といった形で答えると良いでしょう。これにより、前向きに状況を説明することができます。
また、フリーターから正社員になることを目指している場合もあるでしょう。その場合には、「現在はフリーターとして働きながら、正社員としての就職を目指しています」と述べることで、相手に自分の意欲や将来の計画を伝えることができます。
大切なのは、フリーターであることに対して必要以上に劣等感を持たず、自分の現状を自然に説明することです。将来的な目標や計画を話すことで、相手に対して誠実さと前向きな姿勢を示すことができます。
アルバイトは職歴になりますか?
一般的には、アルバイトやパートは職歴にはなりません。しかし、アルバイトの選考を受ける際や、正社員経験がない場合、フリーター期間が長い場合などはアルバイトの経歴を職歴に記載します。
無職と書かれるよりも、アルバイトやパートタイムでも職歴として記載するほうが、企業側にも好印象を与えるでしょう。
アルバイト経験を上手く企業にアピールする方法について知りたい方は、以下の記事も読んでみてください。
職歴欄にはどう書けばいい?
履歴書や職務経歴書には、それぞれの業務内容や期間、雇用形態等をしっかりと記載することが大切です。これにより、あなたがどのようなスキルを持っているのか、どのような業務に携わってきたのかを明確に伝えることができます。
特に職務経歴書では、具体的な業務内容や成果を詳細に書くことで、企業に対してあなたのビジネススキルや指示遵守能力をアピールできます。
このように、フリーターであっても職務経歴書を通じて自己PRや志望動機を明確に伝えることができます。空白期間がある場合でも、その理由やその間に身につけたスキルなどを具体的に記述することで、企業側の懸念を払拭することができます。ですから、「無職」と簡単にまとめるのではなく、詳細な経験や理由を書き込むことが大切です。
フリーターの履歴書、職務経歴書の書き方について詳しく知りたい方は、以下の記事も読んでみてください。
フリーターにおすすめの職業
フリーターにおすすめの職業は、アルバイトや派遣の求人が多い以下のようなものがあります。
- 飲食店
- コンビニ
- スーパー
- イベントスタッフ
- ホテルスタッフ
- 警備員
- アミューズメントスタッフ
- 家庭教師
- 工場・製造
- 事務
フリーターからなれる職業
フリーターから正社員になれる職業は、「資格や専門スキルが必要ない」「求人数が多く、未経験でも採用されやすい」といった特徴があります。
具体的には、以下のような職業があります。
- 営業職
- 一般事務職
- 販売職
- サービス職
- 工場勤務(期間工)
- 運送業
- 施工管理
- 大工・とび職
- ビルメンテナンス
- 警備職
- 清掃職
- プログラマー
- 介護職
- ウェディングプランナー
- インストラクター
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