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保育士の仕事とは?就職方法や向いてる人の特徴、やりがいなど徹底解説!

保育士の仕事とは?就職方法や向いてる人の特徴、やりがいなど徹底解説!

保育士とはどういった仕事なのか、詳しく理解を深めていきたい人も多いのではないでしょうか。

この記事では、保育士の仕事内容や働き方、就職する方法などを網羅的に解説します。
合わせて、保育士として働くのに向いている人の特徴や、仕事のやりがいについてもご紹介します。

保育士の仕事に興味を持っている人は、記事の内容を参考にしてみてください。

保育士とは?

保育士とは、日中働いている保護者の代わりとなって、保育園などで子どものお世話をする仕事のことを言います。勤務時間中は子どもと遊ぶことはもちろん、発育を促進するために読み書きや音楽を教えることもあります。

業界として人手不足が嘆かれている仕事ということもありますが、就職するには国家資格である保育士資格が必須となってきます。

子どもの成長を目の当たりにできる数少ない仕事のため、子どもが好きな人が就職する傾向にあります。

保育士に共通する仕事内容

保育士として働く場合の仕事内容としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 子どもの保育
  • 保護者対応・支援
  • 行事の準備
  • 事務作業

それぞれの仕事内容について詳しく解説します。

1. 子どもの保育

保育士の主な業務になるのが子どもの保育です。
0歳から2歳程度までの子どもを預かり、安全に保育できるようにあらゆるサポートを行います。

食事や着替え、排泄などは0歳から2歳の年齢だと自分1人で行うことができませんので、一人一人丁寧にサポートをしていきます。
また、集団生活を通じて社会性を身に付けられるよう挨拶や遊びについても保育士が対応します。

0歳から2歳は特に成長のスピードが早い年齢になりますので、子どもごとの成長スピードや、その日の体調などを鑑みて適切な保育を行っていくことになります。

2. 保護者対応・支援

保育士は子どもの保護者とも頻繁にやりとりをする仕事です。

ルーティンワークとして、連絡帳などで保護者とコミュニケーションを取ります。その日にあったことや体調の変化などについて丁寧に文章に記し、コミュニケーションを取る必要があります。
また、保護者であっても誰もが子どもの教育知識を持っているわけではありません。

そのため、保護者から育児や発育状況について相談を受けた際は、専門的な保育の知識を活かしてアドバイスによる支援を行うこともあります。

このように。保育士は保育園に通う子どもだけでなく、その保護者ともしっかりと関係性を構築していくことが求められる仕事となっています。

3. 行事の準備

保育士は日常的な仕事に加えて。季節ごとの行事の準備を行うといった仕事もあります。代表的なもので言えば、入園式やお遊戯会、毎月の誕生日会などが挙げられます。

行事を行うことは子どもの成長にとっても重要な役割を持ちます。

準備の内容としては行事ごとによって異なってきますが、工作のような準備をすることや、保育士が保護者や子どもたちに対して出し物をすることもあります。

4. 事務作業

保育士は子どもや保護者とのコミュニケーションだけでなく、事務作業も多い仕事です。

保育計画書や保育園のお便りなどを作成する業務であったり、保育園の運営に必要な事務作業の全般を担うこともあります。

事務作業は子どもを保育している時間帯にはなかなか対応ができないため、夕方から夜にかけて子どもを見送った後に残務として対応することが一般的です。

中には事務作業を家に持ち帰って働くような保育士も見られます。

保育士に必要なスキル

保育士は乳幼児の命を預かるとともに、成長を促すといった重要な役割を持つ仕事です。そのため、以下のように様々なスキルが求められます。

  • コミュニケーション能力
  • 体力
  • 保育に関する専門的な知見
  • 観察力
  • 課題解決力
  • 子どもが好きというマインド
  • 責任感
  • マルチタスク能力

それぞれ詳しく解説していきます。

1. コミュニケーション能力

保育士の仕事を進める上で、コミュニケーション能力は必須となってきます。

特に子どもとのコミュニケーションは大人とのコミュニケーションとは大きく異なりますので、後ほど解説する観察力も発揮しながらやり取りを行っていく必要があります。

保護者とのコミュニケーションであれば、大切な子どもを預けている人に対して安心させられるような対話ができるのが望ましいでしょう。また、その日にあった出来事を詳細に話すような説明力という意味でのコミュニケーション能力も重要になってきます。

保育士同士や園長とのコミュニケーションも発生します。

仕事を支え合う仲間になりますので、相手の状況やその日の体調を鑑みて、円滑に仕事を進められるようにコミュニケーションが取れると、働きやすさを感じやすくなるでしょう。

2. 体力

保育士は肉体労働と言えるほど体力が求められる仕事です。

特に1歳から2歳程度の子どもは、身体が自分の思い通りに動かせるようになってくる年齢ということもあり、常に走り回る傾向にあります。

大人よりも子どもの方が体力があると言われるほど、その元気さに保育士は振り回されてしまうことでしょう。子どもの遊びに付き合うことはもちろん、ぐずった子どもをあやすために十数キロの子どもを抱っこし続けることもあります。

一日中子どもと向き合い遊ぶような働き方になってきますので、一定以上の体力がないと保育士の仕事は成り立たないとも言えます。

3. 保育に関する専門的な知見

保育士は子どもの保育に関する専門職となりますので、当然ながら保育に関する専門的な知見を持っていることが必須です。

子どもの成長や発達に関する学術的な知識は当然のこと、子どもの一人ひとりの成長に合わせて適切なコミュニケーションや保育を行っていくスキルも大切になってきます。

このように、保育士は保育に関する専門的な知識を持っていることが必須となるため、保育士免許を持っている人しか保育士として働くことができないようになっています。

専門的な知見は、保育士試験に合格できるように勉強すれば一定の水準で身に付けることが可能です。ただ、子どもは一人一人全く異なる特性や性質を持つため、適切な保育のために日々勉強をすることも求められます。

4. 観察力

保育士が保育を行う際は、観察力を常に発揮しなければなりません。

先ほども解説した通り、保育士が面倒を見ることになる0歳から2歳の子どもは、大人でも想像できないような行動を突然取ることが頻繁に生じます。

例えば、何もないところで突然転んでしまったり、上に何もない戸棚を登ろうとすることもあるでしょう。このような行動は、あらかじめ想定ができないものも存在しますので、注意深く子どもの行動を観察して危険を事前に回避することが大切です。

観察力が不足していると、子どもを危険な目に合わせてしまうだけでなく、重大な事故に繋がりかねません。

5. 課題解決力

良い保育士を目指すのであれば、育児に関連した課題解決力を持っていることも重要です。

保育士は保護者からの育児に関する相談を受けることもありますが、ただ相談を受けて共感をするだけではなく、課題解決力を活かして適切なアドバイスをすることが求められます。

「家で子どもが言うことを聞いてくれない」「お友達と上手くコミュニケーションが取れていなさそう」など、子どもに対する悩みは千差万別です。

保育士として普段保育園で見ている子どもの特性を踏まえつつ、保護者の言葉を参考に、適切な解決策をアドバイスします。

6. 子どもが好きというマインド

保育士としてモチベーションを維持しながら働き続けるには、子どもが好きといったマインドが非常に強く求められます。どこまで行っても保育士は子どもと真剣に向き合うことが一番重要な仕事になりますので、子どもが好きでないと仕事が成立しません。

子どもの騒がしい声が苦手という人は当然ながら保育士に向きませんし、子どもの表面的なところだけが好きというレベルであれば、時に子どもが見せるわがままな一面に苛立ちを覚えてしまうこともあるでしょう。

良い面も悪い面も全てひっくるめて子どもが好きというマインドを持っている人であれば、保育士の仕事を天職と感じて働けるでしょう。

7. 責任感

保育士の仕事は子どもを安全に保育するというのが最も重要なミッションになってきます。

担任になれば複数の子どもを相手にしますが、子どもからすれば担任の先生は自分1人です。そのため、責任感を持って仕事に取り組むことが求められます。

例えば、自分が担任の子どもが怪我をしてしまった時に「何度も注意したのに、子どもがやめようとしなかったから怪我をしてしまった」など、子どもやその時の状況を理由にするような他責思考の人には保育士の仕事は務まらないでしょう。

責任感がなくても子どもとコミュニケーションを取ることはできるかもしれませんが、保育士本来のミッションを遂行することはできないだけでなく、保護者や園長などの大人から信頼のできない保育士として見られることになります。

8. マルチタスク能力

保育士は子どもの面倒を見ながら、事務作業や行事の準備といった様々な仕事をマルチタスクにこなしていく必要があります。一度に1つのことしかできないようなシングルタスクの人だと、保育士の業務量の多さに疲弊してしまい、仕事が長続きしないかもしれません。

子どもの保育をする際にもマルチタスク能力が求められます。例えば子どもとおままごとをしながら注意の状況を観察し、事故に繋がるリスクのある行動をしていないか見極めていくこともあるでしょう。

保育士の仕事は、大きく分けると保育と事務作業の2つしかないものの、気を張らなければならないポイントがいくつもありますので、マルチタスク能力が重要になってくると言えます。

保育士の働き方の種類

保育士は自分のライフイベントに合わせて様々な働き方を選択できるといった特徴があります。

具体的には、保育士の働き方としては以下の4つが挙げられます。

  1. 正社員
  2. 契約社員
  3. 臨時職員
  4. パート・アルバイト

将来的に様々な働き方に切り替えることもできるため、保育士を目指すのであれば働き方についてもしっかりと理解しておいてください。

1. 正社員

保育士に正社員として働く場合は、基本的にフルタイム勤務となります。

勤務時間はおよそ8時間程度であり、保育園の保育時間によっては早番や遅番など、働く時間をシフトで分けて勤務するといったスタイルになります。

正社員として働く場合のメリットは、雇用が保障されているという点です。

自分から退職を申し出たり、余程のことがあって保育園から解雇を言い渡されない限り、フルタイムで働き続けられますので、収入を安定させられます。
また、正社員の場合はキャリアアップにより担任や学年主任、施設責任者といったポジションを目指せるようになります。腰を据えて働きたい人には、正社員という働き方がおすすめできます。

2. 契約社員

契約社員は就職時点であらかじめ働く期間が決まっている働き方です。

雇用契約に基づいた業務内容と時間で働くため、想定外の仕事を増やされたり、残業が発生しないなどのメリットがありますが、仕事内容としては正社員と変わらないような保育業務を行う傾向にあります。

ワークライフバランスを保てる働き方ではあるものの、キャリアアップを見込むことが難しいといったデメリットがあります。

状況に応じて契約社員から正社員にステップアップすることもできますので、保育士の仕事に興味はあるものの、ハードな働き方になることをできるだけ避けたいという人におすすめできます。

3. 臨時職員

臨時職員とは、産休や育休を始め、何らかの理由で長期の休みに入ってしまう正社員の保育士を補うといったポジションで働く方法です。

契約社員に近い働き方ですが、臨時職員はあくまでも臨時の扱いになりますので、雇用期間が契約社員よりも短い傾向にあります。

臨時職員は保育園が提示する時間帯で働くことになります。

求人の募集状況にもよりますが、早朝だけや夕方だけといった数時間単位の勤務が可能になりますので、自分に都合の良い働き方ができる点は魅力と言えるでしょう。

ただ、契約社員と同じくスキルアップやキャリアアップを見込みにくい働き方という点は認識しておく必要があります。

4. パート・アルバイト

保育士はパートやアルバイトといった短時間短期間の働き方も可能です。

業務内容としては、正社員として働く保育士のサポートといった立場であることが多く、正社員の保育士と一緒に子どもの保育を行う仕事が一般的です。

また、求人にもよりますが保育だけでなく、事務作業を中心に担うパート・アルバイト求人も存在します。自分の強みや希望する働き方に応じて仕事ができるというのは、パート・アルバイトのメリットと言えるでしょう。

ただし、保育士は毎年多人数の園児を受け入れられるということではありませんので、突然パートやアルバイトを雇う必要がなくなったという判断がされると、同じ場所で働けなくなるリスクがあります。

保育士向けの資格

保育士として働くには「保育士国家資格」の取得が必須となってきます。

その上で、保育士がさらにステップアップをしていくには、以下のような資格がおすすめできます。

  • 運動保育士
  • 医療保育専門士
  • チャイルドコーチング
  • 保育カウンセラー
  • 食育インストラクター

保育士を目指すならまずは保育士資格の取得を検討すべきですが、これらの資格があることも認識しておくと後々役立つかもしれません。

それぞれの資格について詳しく解説します。

1. 運動保育士

運動保育士とは、NPO法人運動保育士会によって運営されている民間の資格試験であり、運動遊びの実践と子どもの脳機能や発育・発達に関する知識を証明できます。

子どもの発育にとって、運動は非常に重要です。

発育の観点でいうと、ただ運動をすれば良いというわけではなく、子どもが自主的に運動に取り組み、身体を動かすことの楽しさや達成経験を味わってもらうことが重要になってきます。

運動保育士の資格を取得できると、子どもに適切な運動のレクチャーができるようになります。資格試験は初級から上級までに分かれており、取得までの日数としては初級で半日、上級で2日程度となっています。

講義と実技がセットになっている資格のため、合格難易度もそこまで高くなく、知識のインプットという面でもおすすめできる資格です。

2. 医療保育専門士

医療保育専門士とは、一般社団法人日本医療保育学会が認定している学会認定資格です。

資格取得を目指すためには、保育士として医療と関わる現場に1年以上従事していることが条件となります。保育士の資格を持っていても、保育士や看護師などの仕事に従事していない場合は受験ができません。

資格を取得することで、子どもを医療的な観点でケアをするのに必要な専門知識を学ぶことが可能です。子どもの病気や怪我については、保育士として働くだけでなく、自分が親になった時も活かせる知識と言えるでしょう。

医療保育士は保育園だけでなく、病院などの医療施設でも働けます。将来的に様々なキャリアを歩みたいと考えている人にはおすすめできる資格です。

3. チャイルドコーチング

チャイルドコーチングは、一般財団法人日本能力開発推進協会が認定している資格です。

子どもの潜在能力を引き出すようなコーチングのスキルを子どもに発揮できることを証明できる資格であり、保育士の業務にもそのまま役立てることが可能です。

受験をするためには、認定元が実施している教育訓練のカリキュラムを修了することが条件となっています。カリキュラムを終えた後は好きなタイミングで在宅にて受験が可能なため、勉強から資格取得までのハードルが低い点が特徴といえます。

受験料としても5,600円と比較的安価なため、保育士の仕事をしながらでも取得を目指せる資格です。

4. 保育カウンセラー

保育カウンセラーは、公益社団法人全国私立保育連盟によって認定された資格です。認定元が実施している講座を受講し、審査・認定を受けることで資格取得が可能になります。

保育に関するカウンセリングの理論と技術を活かして保育の仕事に向き合える知識が取得できますので、特に保護者に対するカウンセリングのスキルを身に付けることが可能です。

なお、資格の認定を受けるためには、最終的に課題図書を読んでレポートを送る必要があります。いわゆるテストのような試験はありませんので、勉強に自信がない人でも取得を目指せるでしょう。

5. 食育インストラクター

食育インストラクターとは、NPO法人日本食育インストラクター協会が認定する資格です。

保育系の資格よりも食育に関する資格といった立ち位置で、食事を通じて子どもの成長を促す「食育」に関連した知識をインプットすることが可能です。

食育インストラクターは、難易度に応じて5段階に分けられています。

1級を取得できると、食育レシピの提案を行うのに十分な知識があることを証明することが可能です。ただ、1級の取得には2級の合格が必須条件となっていますので、資格取得を目指す場合は受験資格が自分にあるかどうかを確認するのが重要です。

どの難易度の資格も、実習形式の講義と座学形式の講義を受けた後に筆記試験に合格する必要があります。資格取得までには一定の時間を要することが考えられますので、就職活動に余裕がある人におすすめできます。

保育士になる方法

保育士になるには主に2つの方法が挙げられます。

  1. 指定保育士養成施設を卒業する
  2. 保育士試験を受験し合格する

いずれにしろ、保育士資格を取得しなければ保育士にはなれませんが、そこに至るまでの方法は2つありますので、それぞれ理解を深めておきましょう。

1. 指定保育士養成施設を卒業する

学生が選択しやすい方法としては、指定保育士要請施設として認められた大学や短期大学専門学校で、保育に関するカリキュラムや実習を修了するといった方法です。

この方法の場合、指定されたカリキュラムを終えることができると、保育士試験を受験することなく保育士資格が取得できます。

学校を卒業しなければならないため一定の期間がかかってしまいますが、最短で言えば2年制の専門学校に通えば、理論上2年後には保育士になることができます。
また、大学や短期大学には通信教育課程や夜間学部を設けているような学校もありますので、入学する養成施設を適切に選べれば、社会人として働きながら保育士を目指すことが十分に可能です。

2. 保育士試験を受験し合格する

年に2回実施されている保育士試験に合格することでも保育士になることができます。

指定保育士養成施設以外の学校を卒業している人でも、受験資格を満たせば保育士試験に受験できます。

受験資格としては2パターンあり、高校を卒業した後に専門学校以上の学校に進学して卒業した場合は、そのまま受験資格が得られます。
一方、高校卒業後にそのまま就職した場合は、児童福祉施設などでの実務経験が2年以上あることが条件になってきます。

保育士資格の合格率は毎年20%前後と低い水準であることから、難易度の高い試験と言えます。

難易度が高い理由としては、試験科目が9科目もあることと、すべての科目で6割以上の点数を取得しなければならないという求められる知識の幅広さが挙げられます。

ただ、しっかり勉強をすれば今すぐにでも保育士資格を目指せるという方法になりますので、今から指定保育士養成施設に入学することが難しいという人は、この方法を選択すると良いでしょう。

保育士に向いてる人の性格

保育士の仕事に向いてる人の性格としては、以下の5つのポイントが挙げられます。

  1. 感受性が豊かで子どもの気持ちに寄り添える人
  2. 善悪の区別がはっきりとついている人
  3. 体力に自信がある人
  4. 気持ちの切り替えが上手い人
  5. 同時並行で物事を進められる人

それぞれ詳しく解説します。

1. 感受性が豊かで子どもの気持ちに寄り添える人

保育士は子どもにとっての先生という立場で働くことになりますが、子どもと常に対等に向き合っていくことが求められる仕事です。

そのため、他人の感情の変化を機敏に察知できるだけでなく、子どもの気持ちに寄り添って会話ができる人に向いてる仕事と言えるでしょう。

特に保育士が相手をすることになる0歳から2歳児の子どもは、自分の感情をうまく言葉で表現することができません。身分に手振りや表情の変化から子どもの気持ちを読み取り、分かりやすい言葉でコミュニケーションを取っていくことが重要です。

2. 善悪の区別がはっきりとついている人

子どもは非常に純粋な存在ですので、周囲の大人に影響を受けやすく、良い面も悪い面も吸収してしまうといった特徴があります。

保育士が社会的に悪いとされていることをしてしまえば、子どももそれを学習してしまいますので、善悪の区別がはっきりとついている人に向いている仕事と言えるでしょう。

良いことは良い、悪いことは悪いといった区別がしっかりとついていて、子どもたちにもその判断を伝えられる人であれば、子どもの発達をサポートできるだけでなく、保護者からも信頼される保育士に成長できると考えられます。

3. 体力に自信がある人

保育士は子どもと常に遊び回ることが求められますので、必然的に体力に自信がある人でないと向かない仕事と言えます。

保育園にもよりますが、1人の保育士は5人前後の子どもを保育することになりますので、単純計算で5倍の体力を持つ子どもと向き合っていく必要があります。

大人は年齢を重ねていくにつれて体力が徐々に落ちてきますが、子どもは年齢を重ねていくにつれて体力がどんどん高まっていきます。夏の暑い日や冬の寒い日であっても、保育園の近くの公園に行って走り回ることもあります。

体力に自信のない人が保育士になってしまうと、毎日保育だけで疲れ果ててしまい、プライベートは寝て過ごすなんてことも考えられます。

4. 気持ちの切り替えが上手い人

保育士は常に子どもに対して笑顔で接することが求められる仕事です。

プライベートで嫌なことがあったり、仕事上ストレスのかかるようなことがあっても、決して子どもに当たるような事はあってはいけません。

このことから、自分の気持ちをうまくコントロールできるような人に向いている仕事と考えられます。

子どもに不機嫌なまま対応してしまうと子どもの発育に悪いだけでなく、保護者からのクレームにも繋がるかもしれません。自分なりのストレス発散方法を見つけて取り組んでみることや、物事をポジティブに捉えられるような思考も重要になってくるでしょう。

5. 同時並行で物事を進められる人

保育士はマルチタスクに業務をこなしていく必要がありますので、同時並行で物事を進められる人に向いてる仕事と言えます。

子どもの面倒を見ながら連絡帳の記入を進めたり、周囲の状況を注意深く観察しながら子どものままごとに付き合うことも少なくありません。

保育士が向き合う業務は言葉にするとシンプルですが、シンプルな業務の中で様々な物事を並行して行う必要があるというのはあらかじめ認識しておく必要があるでしょう。

同時に1つの物事しかできないような人が保育士になると、子どもを危険な目に合わせてしまったり、業務時間内でやるべき仕事を終わらすことができないといったことも考えられます。

未経験から保育士を目指すには

未経験から保育士を目指すのであれば、以下の2つの方法が挙げられます。

  1. 保育士資格を取得する
  2. 保育士補助として実務経験を積む

未経験から保育士を目指す場合であっても、国家資格である保育士資格を取得しなければならないという点は認識しておいてください。

それぞれの方法について詳しく解説します。

1. 保育士資格を取得する

未経験から保育士を目指すのであれば、保育士資格を取得することがまず最初にやるべきことになります。時間やお金に余裕がある人なら、指定保育士養成施設の認定がされている短期大学や専門学校に入学し、卒業ができれば保育士資格を取得できます。

今から学校に通うのは現実的でないと考えるのであれば、年に2回ある保育士資格試験を受験しましょう。ただし合格率は20%と低く難易度が高い傾向にあるため、入念に勉強をすることが必要です。

保育士資格を取得できたら、働く保育園を選んで応募します。

保育園が求人を行う際は基本的に保育士が足りなくなった時になりますので、気になる求人を見つけたら積極的に応募していくことが大切になります。

2. 保育士補助として実務経験を積む

保育士資格を取得しなくても、保育士補助として実務経験を積むことも可能です。

保育園を始め、子どもを預かるような業務を行っている施設の中には保育士資格がなくても保育に携わることができるケースもあるので、資格取得の勉強の傍らで経験を積んでみるのも良いでしょう。

未経験から保育士補助を目指す場合、特に前職や学歴は求められません。

面接では、コミュニケーション能力の高さに加えて、保育に携わろうとしている理由や、子どもとうまくやりとりができるかといったポイントが見極められます。

保育士補助として実務経験が積めると、保育士資格を取得する際に求められる知識を間接的にインプットすることにも繋がります。

収入を稼ぎながら保育士資格の取得を目指せる方法になりますので、未経験の人におすすめできる方法と言えるでしょう。

保育士のキャリアパス

保育士として就職した後は、以下のようなキャリアパスが考えられます。

  • クラス担任を目指す
  • 主任保育士を目指す
  • 園長を目指す
  • 別職種に転職する

それぞれ詳しく解説します。

1. クラス担任を目指す

保育士として就職した直後は、担任をサポートする形で保育の仕事に取り組みます。

日常的な保育業務をインプットすることはもちろん、保育士として働く上で重要になってくるスタンスやマインド、ルールやマナーといった理解を進めていきます。

その後、保育士として1年以上を目安に経験を積むことができたら、クラス担任を目指せるようになります。

担任になるとそのクラスの園児の指導計画に沿って日々の業務を進めていくだけでなく、新任保育士に対して育成や指導を行う役割になります。

また、クラス担任になると保護者とのコミュニケーションも増えてきますので、保育士として一定の専門的な知識を持っていることが求められます。

2. 主任保育士を目指す

保育の現場でおよそ8年以上の経験を積むと、主任保育士というキャリアパスを歩めるようになります。

主任保育士は保育現場の責任者のような役割であり、自らクラスを担当することなく他の保育士に対してサポートやシフトの管理などを行うことになるため、マネジメントのスキルを発揮することになっていきます。
また、園長のサポートとして保育園の経営に携わることもできますので、保育だけでなく様々な経験を積める点が特徴です。

主任保育士は誰でもなれるわけではありませんので、担任として真剣に保育の仕事に取り組んでいく姿勢が重要になってきます。

3. 園長を目指す

およそ10年以上の経験を積むことで、保育園の園長を目指すといったキャリアパスも歩めます。延長になると保育園の総責任者という立場になりますので、数字的な経営はもちろん、国の指導に準じた保育計画を遂行できるようにあらゆるサポートを行います。
また、保育園の代表として保護者や役所とやりとりを行ったり、保育士の採用や人事管理を行うこともありますので、高いマネジメントスキルを習得することができます。

4. 別職種に転職する

保育士は高いコミュニケーションスキルや観察力、行動力などが身に付く仕事のため、スキルを発揮して別の職種に転職するといったキャリアパスも歩めます。

保育士の転職先として考えられる仕事としては以下のようなものが挙げられます。

  • 営業職
  • 販売職
  • サービス職
  • 事務職
  • コールセンター
  • 管理職

いわゆるビジネス系と呼ばれる仕事であれば、幅広く転職先として就職することが可能です。

転職をする際は、保育士として身に付いたスキルの中でも、民間企業で活かしやすいコミュニケーションスキルなどを中心にアピールするのが良いでしょう。

保育士の一日のスケジュール

保育士を目指すのであれば、どのような流れで1日の仕事を進めていくのか理解しておくことも大切です。

例として、正社員のフルタイムで保育士として働いた際のスケジュールは以下のようなものになります。

  • 7:00出勤
  • 7:30園児の出迎え
  • 10:00保育開始
  • 11:00昼食準備
  • 12:00昼食
  • 12:30お昼寝の準備
  • 13:00休憩
  • 14:00お昼寝から起床
  • 15:00おやつ
  • 16:00保育・帰りの会
  • 17:00-18:00お見送り
  • 18:30掃除やデスクワーク
  • 19:00退勤

仕事の流れを理解し、保育士として働くイメージをより具体的にしていきましょう。

7:00出勤

早番から仕事を始める際は7時ごろに出勤となります。

出勤後は教室の清掃を行ったり、おもちゃの準備をして登園してくる園児を迎え入れます。

シフト制を導入している保育園の場合は、早番は臨時職員などが担当することもありますので、出勤時間が9時ごろになることもあります。

7:30園児の出迎え

7:30ごろになると園児が登園をしてくるので、出迎えを行います。

登園してきた園児には明るく声をかける形で挨拶を行います。また、保護者とコミュニケーションが取れる数少ない機会になりますので、その日の園児の体調や昨日あった出来事などを簡単に会話します。

また、登園時には園児の検温を行い、体調不良の場合はその場で自宅保育を促すといったこともあります。

10:00保育開始

園児の登園対応と同時に保育を開始します。

朝ご飯は基本的に自宅でとってきているので、登園後にはおやつを与えることもあります。

保育としては子どもと一緒におもちゃで遊ぶことや、近くの公園に園児を連れて行って遊ばせるといったこともあります。

教育に力を入れている保育園の場合は、簡単な読み書きを教えることもあります。

11:00昼食準備

11時ごろになると昼食の準備を行います。

保育園では基本的に調理師が昼食の準備を行いますので、保育士は食事をする机や椅子を準備したり、園児を椅子に座らせるといった業務を行います。

園児によっては食物アレルギーがあることもあります。

アレルギーのある食事を与えてしまうと大事故に繋がってしまいますので、場合によっては食物アレルギーがある園児を別の机に座らせることもあります。

12:00昼食

お昼の時間になると保育士は園児に食事を与えます。

自分で食器を持って食事を進められる園児もいれば、スプーンなどで食べ物を口に近づけないと食べられないような園児もいますので、一人ひとりの園児に合わせた食事の介助を進めていきます。

12:30お昼寝の準備

食事が終わったら、食器を片付けるとともにお昼寝の準備に入ります。

食事の後片付けとお昼寝の準備は、他の保育士と協力をしながら同時並行で進めていくことが多いです。

お昼寝の準備として、布団や枕を用意することはもちろん、食事を終えた園児をトイレに行かせることもあります。

寝かしつけも保育士が担当しますので、根気強くお昼寝をしてもらえるよう園児と向き合います。

13:00休憩

園児のお昼寝対応が全て完了したら、保育士は休憩を取ることができます。

園児が寝てくれるかどうかはその日によって異なってきますので、場合によっては1時間連続して休憩が取れないこともあります。

また、休憩を取りながら保育日誌の記入などの事務作業を並行して行う保育士も少なくありません。

14:00お昼寝から起床

1時間から2時間程度お昼寝ができたら園児を起こします。

寝起きの悪い園児の場合は保育士が優しく起こしてあげる必要がありますので、観察力を活かしてコミュニケーションを取っていきます。

15:00おやつ

お昼寝が終わったらみんなでおやつを食べます。

おやつの準備を行い、必要に応じて食事介助を行った後、おやつの片付けをするところまで保育士が面倒を見ます。

16:00保育・帰りの会

16時を過ぎてくると保育の時間が終わりを迎えようとしてきますので、帰りの会をして一緒に帰りの歌を歌ったり、さようならの挨拶を行います。

17:00-18:00お見送り

17時ごろから保護者が園児を迎えに来ますので、保育士としてお見送りを行います。

お見送りをする際は、保護者に対してその日1日その園児がどういう生活をしていたのか簡単に報告をする必要があります。

クラス担任の場合は、複数人の園児のその日の1日の出来事を保護者に伝えなければならないため、記憶力も求められます。

18:30掃除やデスクワーク

園児を全てお見送りができた後は、教室の掃除やデスクワークに入ります。

教室の掃除は基本的に保育士が自ら行います。また、デスクワークとして保育指導計画の作成や保育日誌の記入を行います。

デスクワークが完了できると、その日1日の仕事は終了となります。

19:00退勤

1番遅いと19時ごろに退勤となります。

シフト制の保育園の場合は19時よりも前に退勤できることもありますので、保育園ごとに始業時間と終業時間が異なるという点は認識しておく必要があるでしょう。

保育士の仕事のやりがい

保育士は大変と言われやすい仕事ですが、その一方で保育士として働くことでしか感じられないようなやりがいも存在します。

具体的には、保育士の仕事のやりがいとして以下のようなものが挙げられます。

  • 園児の笑顔を目の前で見れる
  • 園児が懐いてくれる
  • 園児の成長を感じられる
  • 保護者から感謝される
  • 成長した卒園児が会いにきてくれる
  • 社会貢献の高さを実感しやすい

これらの観点をやりがいだと思えるような人であれば、保育士としてモチベーション高く仕事に向き合っていけるでしょう。

それぞれ詳しく解説します。

1. 園児の笑顔を目の前で見れる

保育士として働く1番のやりがいとも言えるのが、園児の笑顔を目の前で見れるという点です。

子どもが好きで保育士になったという人であれば、屈託のない園児の笑顔を目の当たりにすることで、仕事の疲れを吹き飛ばすこともできるでしょう。

第三者の家族の子どもとやり取りをして笑顔を見せてもらえるような仕事は、保育士以外にほとんどありません。

大人にとってはなんてことのない発見であっても、子どもにとってはすべて人生で初めての発見であることもあります。楽しそうに遊ぶ園児の姿や、物珍しそうに新しい物事に挑戦している姿を見ることで、働くモチベーションに繋がることもあるでしょう。

2. 園児が懐いてくれる

最初はよそよそしかった園児であっても、懸命に保育を続けてコミュニケーションを取れるようになると、園児が懐いてくれるようになります。

また、言葉を発することのできる1歳から2歳程度の園児になってくると、保育士として働く自分のことを名前で呼びながら駆け寄ってくるといったシチュエーションもあるでしょう。

たくさんの子どもが懐いてくれるような仕事は保育士以外にありません。

子どもが好きな人にとっては、複数の園児が自分を求めて駆け寄ってくれている様子を見るだけでも働くやりがいや喜びを感じられるはずです。

3. 園児の成長を感じられる

保育士は園児の成長を目の当たりにできるというのもやりがいの1つです。

保育士が保育をすることになる0歳から2歳は、特に成長の著しい時期と言われています。

0歳の時に入園した園児が、卒園時にはお遊戯会で歌を披露することもありますし、ハイハイしかできなかった園児が公園で走り回るなど、成長を目の当たりにすることも可能です。

自らが担任として成長を促すことのできた園児が成長をしている姿を見せてくれるのは、保育士以外では得られないやりがいと言えます。

自分が初担任をした園児が卒園をする時には、思わず涙を流すこともあるかもしれません。

4. 保護者から感謝される

保育園に通うためには、保護者が仕事などで日中子どもの面倒を見ることができないといった条件があります。したがって、保育士が子どもの保育をすることで、間接的に保護者が仕事に集中できる状況を作れていると言い換えることもできます。

こうした背景もあり、園児の送り迎えやイベントの都度、保護者とコミュニケーションを取る際に保護者から直接感謝の言葉を投げかけてもらうこともできます。

「安心して保育園に通わせられるので助かっています」という言葉であったり、「保育園から帰ってきたあと、家で先生のことをずっと呼んでいましたよ」などの言葉をもらうと、保育士として働くことのモチベーションが上がるだけでなく、強いやりがいを感じられるはずです。

5. 成長した卒園児が会いにきてくれる

場合によっては、卒園した園児が数年後に自分のもとに会いに来てくれることもあります。

危なっかしく走り回っていた子どもが自分の意思で歩けるようになり、思いを言葉に発せられる状態まで成長した姿を目の当たりにすれば、目頭が熱くなるようなことも考えられます。

卒園児からも数年越しの感謝の言葉を投げかけてもらえることもありますので、保育士として長く働けば働くほどやりがいを感じやすいともいえます。

6. 社会貢献の高さを実感しやすい

保育士は社会にとって非常に重要な役割を持つ仕事です。

保育士不足は社会課題の1つとも捉えられていることから、日々働いていて社会貢献ができているという実感を持ちやすいのもやりがいの1つです。

仕事の中には、自分がなぜこの仕事で働いているのか分からなくなってしまうようなケースもあります。

保育士の仕事であれば、自分の仕事が社会に対して良い影響を与えていることを感じやすいため、モチベーションを維持しやすくなるだけでなく、働く意義そのものに納得性を持って業務に励むこともできます。

保育士に就いて良かった人の声

保育士に就職して良かったという人の声としては、以下のようなものが多く挙げられています。

  • 子どもと触れ合い続けられる喜び
  • 保育士としてのスキルアップを実感できる
  • 様々な場所で柔軟な働き方が可能

これらの声も参考にした上で、保育士への就職を目指すのか検討してみてください。

1. 子どもと触れ合い続けられる喜び

保育士は仕事で子どもと触れ合い続けられるのが特徴です。

そのため、もともと子どもが好きだった人が保育士として就職し、子どもと触れ合えている毎日に対して楽しみながら働けているという声が多く見られています。

世の中にはたくさんの仕事がありますが、1日中子どもと一緒にいるような仕事は保育士を除くとほとんどありません。

子どもが好きな人が仮に自分で子どもを授かったとしても、やがて大人になっていきますので、小さな子どもと触れ合い続けることができません。

したがって、小さな子どもと触れ合い続けたいと考えている人が保育士になっている傾向が見られます。

2. 保育士としてのスキルアップを実感できる

保育士としての経験を積み、様々な性格の子どもとやり取りをしていくことで、保育士としてのスキルアップが実感できるというのも就職してよかった声としてよく見られます。

保育士のスキルアップは経験年数とほぼ同義です。

様々なケーススタディに応じてどのような判断をし、どういった結果になったかを経験として蓄積していくことで、あらゆる状況に対応できる保育士に成長していくことができます。

キャリアパスの箇所でも解説しましたが、経験年数に応じてキャリアアップが臨める仕事ということもあり、仕事を通じて自己成長ができていると感じられる点も就職して良かったという実感に繋がっています。

3. 様々な場所で柔軟な働き方が可能

保育士は正社員としてだけでなく、契約社員や臨時職員、パートやアルバイトといった様々な働き方ができる点も特徴です。

加えて、保育園は全国各地様々な場所に設けられていることから、自身のライフイベントの変化に合わせて働き続けられるという点も、就職して良かったという声に繋がっています。

保育士資格を取得することであらゆる保育園で働けるようになるため、手に職をつけられる仕事というのも大きいでしょう。

パートナーが全国転勤をするような仕事に就いていたり、様々な場所で生活をしてみたいと考えているような人には、特に保育士の仕事がおすすめできると考えられます。

保育士になるメリット

保育士に就職するメリットとしては以下の4点が挙げられます。

  1. 自分の育児でもスキルを活かせる
  2. 手に職をつけられる
  3. 社会的信用が高い
  4. 自身のライフスタイルに合わせて働ける

それぞれ詳しく解説します。

1. 自分の育児でもスキルを活かせる

保育士として働いた経験は、自分が親になった時にそのまま活かすことができます。

保育の経験がない人がいきなり親になると、何から手をつけていけばいいか分かりませんし、子どもの変化に気がつけずに上手く育児を進められないことも考えられます。

一方、保育士としてあらかじめ業務経験を積んでおけると、数多くの子どもの保育の経験を自身の育児に活かせます。

子どもの成長は乳幼児期の育児が重要とも言われていますので、保育士として働くメリットを十分に享受できるでしょう。

2. 手に職をつけられる

保育士は国家資格である保育士資格を取得した上で働く仕事です。

有資格者しか働けない仕事ということもあり、手に職をつけられる点は大きなメリットと言えるでしょう。

また、少子高齢化が進んでいるものの、保育が必要な状況は今後も変わらないと考えられます。したがって、保育士の資格を取得して実務経験を積んでいくことができれば、将来長い期間に渡って保育士として働くことができます。

明確にスキルアップをしていけるということもあり、将来就職先が見つからずに困ってしまうようなリスクを減らせるのは嬉しいポイントです。

3. 社会的信用が高い

保育士は社会的信用の高い仕事であり、プライベートにおける様々なライフイベントでメリットを感じられることもあります。

社会的信用とは、高い経済力や社会的地位に裏付けされた信用力のことを指し、保育士の仕事は社会的地位の高さが見られます。

社会的信用が高いと、金融機関のローン審査で有利になったり、婚活などの第三者とやり取りをする状況において、自分のアピールポイントを増やすことができます。

社会的信用は基本的に仕事に紐付いています。

保育士として働き続ければ、恋愛にしろ大きな買い物をするときにしろ、様々な場面で良い印象を持たれて理想を実現しやすくなることもあるでしょう。

4. 自身のライフスタイルに合わせて働ける

先ほど解説した通り、保育士は正社員のみならず様々な働き方が可能な仕事です。

子どもは好きなものの体力に自信がないという人であれば、早番や遅番だけを担当する臨時職員として働くことが選択できますし、将来子どもができて育児をしながら働きたいとなった場合はパートとして働くことも可能です。

加えて、保育士の経験を活かせば保育園だけでなく、様々な保育施設で働けるようにもなります。将来子どもを考えている人や、保育士以外の仕事にも興味を持ちそうと感じている人であれば、保育士の仕事の柔軟性にメリットを感じられるはずです。

保育士になるデメリット

保育士になるデメリットとしては以下の4点が挙げられます。

  1. 肉体労働で疲弊しやすい
  2. 休みが取りにくい
  3. 業務量に対して給料が高くない
  4. 命を預かるプレッシャーが重い

保育士を目指す際は、メリットだけでなくデメリットもしっかりと認識しておくことが重要です。

それぞれのデメリットについて詳しく解説します。

1. 肉体労働で疲弊しやすい

保育士は子どもの保育をする関係で、ハードな肉体労働になりやすいといったデメリットがあります。特にフルタイムとして働く場合は、1日中子どもの遊びに付き合わなければならないため、身体が疲弊しやすく、疲れながら働かなければならないことも考えられます。

また、業務として毎日行わなければならない仕事量が多く、慣れないうちは仕事をこなすだけでも多くの体力を使うことになるでしょう。

ある程度経験年数を積むことができれば、仕事を覚えるということそのものに体力を使わずに済むようになりますが、子どもの元気さはいつまでたっても変わるものではありません。

保育士として年齢を重ねると、元気な子どもについていけなくなることもあるかもしれません。

2. 休みが取りにくい

特に担任としてクラスを請け負う立場になると、休みが取りにくいという点もデメリットとして挙げられます。

保育園は基本的に土日や祝日は保育を行っていないため休みになります。

しかし、一般的に長期休暇と呼ばれるお盆や年末年始については、保護者が保育をしたいとなった場合、保育士が出勤して対応しなければなりません。

加えて、クラス担任をしている場合は、自分が休むことで子どもが不安を感じてしまいかねないことから、自由に有給休暇を使って休むことに罪悪感を覚えることもあります。

3. 業務量に対して給料が高くない

厚生労働省が発表している保育士の平均年収は約326万円です。

一方、全職種の平均年収は489万円となっていますので、日本の平均年収に対して保育士の年収は高くないといったデメリットもあります。

また、年収が全体よりも低いだけでなく業務量が多いため、仕事での頑張りが収入に反映されていないと感じながら働かなければならないこともあるでしょう。

保育士が収入を上げていくためには、収入の高い保育園に転職するか仕事でスキルを身に付けて主任保育士や園長を目指すといった方法が主となってきます。

短期的に稼げるような仕事ではないということは、保育士を目指す上で認識しておく必要があります。

4. 命を預かるプレッシャーが重い

保育士は子どもの命を預かる仕事でもあります。

もし保育士が目を離した隙に転倒して頭をぶつけるようなことがあれば、保育園全体の責任として謝罪会見を行うこともあるでしょう。

大人にとっては何でもないことであっても、子どもにとっては大きなトラブルに発展することが沢山あります。保育士はそういったトラブルを未然に防がないといけないため、プレッシャーの重さに押しつぶされてしまうようなケースも少なくありません。

保育士の求人選び

保育士を募集する求人はたくさんありますが、自分にマッチした求人を選ぶ際は以下のようなポイントを押さえておくと良いでしょう。

  • 私立園か公立園かを選ぶ
  • 求人が出続けている園でないか確認
  • 園の紹介パンフレットを取り寄せてみる

それぞれ詳しく解説します。

1. 私立園か公立園かを選ぶ

保育園を選び始める際は、まず私立園か公立園のどちらに応募するかを決めるところから始めると良いでしょう。私立園と公立園では、保育士の待遇や働き方が大きく異なってきます。

例えば、公立園であれば同じ地域内の保育園はすべて同じ保育理念に沿って仕事を進めていきますが、私立園であれば保育園ごとに保育理念が異なってくるという特徴が見られます。

私立園によって教育で力を入れているポイントが異なります。例えば英語に力を入れている場合は、保育士として働く自分にも英語力が一定求められます。

働く保育園の保育理念は自分の働き方が大きく左右される要素でもありますので、まずは私立園か公立園のどちらに就職するかを決めてみましょう。

2. 求人が出続けている園でないか確認

保育士が募集される背景は、基本的に今働いている保育士が辞めるなどで欠員が出る際の補充であることが多い傾向にあります。

そのため、求人が常に出続けているような保育園の場合、就職した保育士がすぐに辞めてしまっているといった可能性が考えられます。

就職直後に辞めてしまうという事は、働く上でブラックに感じるような出来事が少なくないということが想定できます。

もちろん、求人が出続けている背景が欠員補充ではないこともありますが、様々な求人を比較検討できる状態なのであれば、こういったリスクがあることは認識しておく必要があるでしょう。

3. 園の紹介パンフレットを取り寄せてみる

保育園を働く場所としてだけ見ていると、収集すべき情報が漏れてしまう可能性があります。

特に就職をしたいと思えるような求人を見つけた場合、保育園の紹介パンフレットを取り寄せてみるのも1つの手です。

保育園のパンフレットに力を入れていたり、保育理念に沿った保育プログラムがきちんと整理されているような保育園の場合は、就職後に保育の業務に集中しやすくなることが期待できます。

保育園の紹介パンフレットについては、それぞれの保育園のホームページから取り寄せられることが多いため、情報収集をしっかり行っておきましょう。

保育士志望のひとから「よくある質問」

最後に、保育士を志望している人によくある質問を3つ取り上げて解説します。

保育士のつらいことは何ですか?

保育士のつらいこととしては、以下のようなものが挙げられます。

  • 肉体労働で体力が必要
  • 業務量が膨大
  • 生活リズムが整えにくい
  • 保護者からのクレームで精神的にきつい
  • 給料が低い
  • 子どもの命を預かるプレッシャーが重い

肉体的にも精神的にもつらいと感じやすいポイントがいくつかありますので、保育士の仕事が自分に向いていそうか判断がつかない場合は、就職エージェントなどのプロにカウンセリングを依頼してみるのもおすすめです。

保育士が辞める理由のランキングは?

株式会社トライトの調査によると、保育士が辞めるきっかけとなったランキングとしては以下のようなものになっています。

  • 1位:上司、同僚との人間関係上の問題
  • 2位:業務量、残業の多さへの不満
  • 3位:園長・施設長に対する不満
  • 4位:保育園が職員を守ってくれない
  • 5位:保護者とのトラブル

子どもが好きという人が保育士になる傾向にあることもあり、どちらかというと保護者や同僚などの人とのコミュニケーションに不満を感じて辞める人が多い傾向が見られます。

保育士は誰でも出来る仕事ですか?

保育士は保育士資格がなければ働くことができない仕事です。

ただ、保育士資格があれば誰でも働けるかと言われるとそういうわけでもありません。

子どもが好きという気持ちが根底にあることに加えて、コミュニケーション能力や観察力、体力からマルチタスク能力まで幅広いスキルを求められますので、これらのスキルがないと保育士として長く働き続ける事は難しいと考えられます。

まとめ

保育士を目指す上で知っておきたい知識を網羅的に解説しました。

保育士の仕事は保育士資格を取得しないと就職することができませんので、これから保育士になりたいと考えている場合は、まず保育士資格の取得を目指すところから始まります。

資格取得のためには、お金だけでなく数年単位での時間がかかるものになりますので、自分が本当に保育士に向いているのかを確認した上で就職を目指すかどうかを検討してみてください。

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高藤 薫キャリアアドバイザー
株式会社ジェイック:キャリアコンサルタント|就活情報、お役立ち面白情報を発信|就活YouTube「ゼロフリ」配信中|資格:キャリアコンサルタント・ポジティブ心理カウンセラー・7つの習慣®︎ファシリテーター