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保育士をやめとけと言われる理由6選!ブラックな保育園の特徴も解説

保育士をやめとけと言われる理由6選!ブラックな保育園の特徴も解説

なぜ保育士として働くのはやめとけと言われるのか、気になる人も多いのではないでしょうか。

この記事では、保育士に就職するのはやめとけと言われる理由を6つ解説します。

合わせて、ブラックな保育園の特徴や、保育士として働くのに向いてる人・向いてない人の特徴についてもご紹介します。

これから保育士を目指して頑張りたいと考えている人は、記事の内容を参考にしてみてください。

保育士をやめとけと言われる理由6選

保育士に就職するのはやめとけと言われる主な理由として、以下の6つが挙げられます。

  1. 労働時間が長い
  2. 重労働の割に給料が低い
  3. 人間関係での問題が出る場合がある
  4. 精神的なプレッシャーが大きい
  5. 人手不足で業務量が多い
  6. 転職が難しいと言われがち

それぞれ詳しく解説します。

1. 労働時間が長い

保育士は労働時間が長いといった働き方になる傾向にあります。

朝は登園してくる園児を迎えるために、朝7時ごろに保育園に到着するよう出勤します。また、日中は基本的に子供の面倒を見ているため、まとまった休憩が取りづらいといった特徴も見られます。

17時頃になると保護者が迎えに来るので園児を見送ることになりますが、その後も事務作業を捌かないといけないため、退勤は18時から19時頃になります。1日中保育園で働く必要があり、労働時間が長いことからも保育士はやめとけと言われていると考えられます。

2. 重労働の割に給料が低い

保育士は肉体労働が主になってきます。元気いっぱいな子供と身体を動かして遊ぶことはもちろん、泣いている園児をあやすために10キロ程度の子供を抱っこし続けるようなことも珍しくありません。

肉体労働とも言える保育士ですが、全体の平均給料と比較すると給料が低めであるといったデメリットがあります。

厚生労働省の令和4年賃金構造基本統計調査の概要によると、全職種の平均月収は約31万円となっています。また、厚生労働省が発表している毎月勤労統計調査の令和6年6月分の調査結果では、全職種の平均賞与は約21万円です。

賞与が年に2回支給されると仮定して計算すると、全職種の平均年収は約414万円と試算できます。

一方、厚生労働省が運営しているjobtagで保育士の平均年収を見てみると、396万円であることが分かります。つまり、保育士の平均年収は全体の平均年収に比べておよそ20万円低いといった実態があります。

仕事はお金が全てではないものの、給料が低いことで仕事のモチベーションが下がったり、家計が厳しくなったりすることもあるため、やめとけと言われていると考えられます。

3. 人間関係での問題が出る場合がある

保育士は一緒に働く同僚や上司、園長などとの人間関係で問題が出ることもあります。

保育園は閉鎖されている空間のため、1度でも人間関係がうまく構築できないと、仕事でサポートをしてもらえないなど働きづらさを感じることが考えられます。

また、ケースとしては少ないものの、相性が極めて悪い園児を相手にすることもあるでしょう。当然ながら園児に対してはどんな状況でも優しくしなければならないため、ストレスを抱えながら働かなければならないこともありえます。

4. 精神的なプレッシャーが大きい

保育士は保育園に通う園児の命を預かる仕事でもあります。

保育士が面倒を見ることになる0歳から2歳までの子供は、どれだけ注意していたとしても不意に事故に発展することもあるでしょう。

遊んでいて頭を打ったり、子供同士のじゃれ合いで突起物が目に入ってしまったなどの大事故が起きれば、保育園として責任を取らなければならないことも考えられます。

このように、働く上での精神的なプレッシャーが大きいという面も、保育士はやめとけと言われている理由として挙げられます。

5. 人手不足で業務量が多い

保育士の人数が不足していることは、厚生労働省も課題視しています。人手不足の実態もあり、一人ひとりの保育士に対する負担も増えてきていると言われています。

結果的に業務量が多く、勤務時間中に終わらない仕事を家に持ち帰って作業をするといったケースも少なくありません。

保育園では季節ごとにイベントをやることもありますので、イベントの準備のための作業を家に持ち帰ってサービス残業をしなければならないこともあります。

6. 転職が難しいと言われがち

保育士はコミュニケーション能力や体力が身に付く仕事ですが、保育士という業務そのものの特殊性が高いことから、業務経験をそのまま他の仕事に活かすことは難しいと言えます。

そのため、もし保育士以外の職種に転職をしようとする際は、未経験者枠でしか転職ができないといった点もやめとけと言われる理由の1つと考えられます。

保育士不足である現状から考えると今後も長く働いていける仕事とは言えるものの、保育士以外の選択肢が狭まってしまうという点はあらかじめ認識しておく必要があるでしょう。

保育士は本当にやめるべき?働くメリットとは

就職はやめとけと言われやすい保育士ですが、保育士として働くからこそ得られるメリットもあります。

  • 働き方を自由に選択しやすい
  • 社会的信用が高い
  • 職が安定している

これらのメリットに魅力を感じるのであれば、保育士として働いてみるのもおすすめです。

それぞれ詳しく解説します。

1. 働き方を自由に選択しやすい

保育士は正社員という働き方以外の選択肢も豊富にある点がメリットと言えます。

例えば、非常勤として朝や夕方の数時間だけ働くといったことも可能ですし、正社員のまま時短勤務をするといった働き方も可能です。

保育士として就職した後、出産や育児といったライフイベントを経ても柔軟な働き方で社会復帰がしやすいというのは大きなメリットと言えるでしょう。

もし保育士の仕事がきついと感じた場合でも、働く時間を変えることで対処することもできます。

2. 社会的信用が高い

保育士という仕事は社会的信用が比較的高い仕事です。

初対面の相手であっても、「保育士として働いている」ということを聞けば、理由もなく安心してしまう人も少なくないのではないでしょうか。

社会的信用とは、自分のことを知らない第三者が信用をしてくれる水準のことを言い、主に金融機関のローン審査や、婚活における相手からの印象に影響してくる要素です。

社会的信用が高いと、ライフイベントにおいて様々な点で有利に働くと考えられます。

3. 職が安定している

保育園は子育て支援における重要な役割を担っているということもあり、よほど出生率が低い地域でない限り保育園がなくなることはありません。したがって、保育士という仕事は安定して働くことができるメリットがあると言えます。

先程のメリットと合わせると、自身のライフイベントに合わせて働き方を柔軟に選択しながら向き合える仕事と言えますので、腰を据えて安心して働ける点は保育士として働くメリットとなります。

保育士に向いてる人の特徴

保育所の仕事に向いてる人の特徴としては、以下の3点が挙げられます。

  1. 子供が好きな人
  2. 観察力に優れている人
  3. 柔軟性が高い人

それぞれ詳しく解説します。

1. 子供が好きな人

保育士として働くのに向いているのは、子供が好きな人です。むしろ子供が好きでないと、保育士の仕事は成り立たないとすら言えます。

保育士は仕事中常に子供と触れ合うことができます。小さな子供の屈託のない笑顔を見ることは子供の親にならない限りなかなかできないものです。

それだけでなく、保育士として真剣に子供に向き合うことで、園児が懐いてくれることもあります。自分のことを先生と呼びながら駆け寄ってくる子供を見るだけでも、疲れが吹き飛ぶこともあるでしょう。

2. 観察力に優れている人

保育園に通う子供は、自分の感情をうまく言葉で表現することができません。そのため、保育士が注意深く園児を観察し、少しの変化にも気づくような行動が求められます。

いつもと違うところを見つけることや、危険なものが周囲に存在していないかなどを素早く察知するためにも、観察力に優れている人は保育士に向いていると考えられます。

もちろん観察力を発揮するだけでなく、異変を感じたらすぐに話しかけに行くような行動力も合わせて重要になってきます。

3. 柔軟性が高い人

保育士の仕事は大枠で見ればルーティンワークと言えます。

園児の送り迎えや食事の準備、紙芝居の読み聞かせから身体を使った遊びなど、言葉にするとシンプルです。

ただ、0歳から2歳までの園児は大人では予想もつかない行動を取ります。

そのため、時と場合に応じて柔軟性を持って対応できるような人に保育士の仕事が向いていると言えます。

あまりにも自我が強く、自分のやりたいことを曲げないような人が保育士になってしまうと、思い通りにならない状況に苛立ちを覚えることもあるでしょう。

こんな人はやめとけ?保育士に向いてない人の特徴

保育士に向いてない人の特徴として以下の3点が挙げられます。

  1. 潔癖症な人
  2. マルチタスクが苦手な人
  3. 人と人を比較しがちな人

これらの特徴に1つでも当てはまる人の場合、保育士として就職できたとしても自分にマッチしないと感じてしまう可能性が考えられます。

それぞれ詳しく解説します。

1. 潔癖症な人

潔癖症の人は保育士として働くのに向いていません。

例えば、鼻水が出ている園児がそのまま自分にもたれかかってくることもありますし、園児が口から出してしまった食べ物を掃除することも珍しくはありません。

保育士が子供の面倒を見る上では、楽しいことだけでなく、綺麗とは言えない作業も逃げずに行う必要があります。

極端に潔癖症という人だと、保育士としてやるべき業務をこなせないことも考えられますので注意が必要です。

2. マルチタスクが苦手な人

保育士はマルチタスクが求められる仕事です。

園児の面倒を見ながら保育日誌などの事務作業を行ったり、いちどに複数の園児の面倒を見ないといけないことから、何かをしながら別のことに注意を向けるといった技術が必要になってきます。

一度に1つの事しかできないシングルタスクの人だと、保育士としての業務についていけないこともあるでしょう。

マルチタスクに保育をこなすのは経験によってもある程度補えますが、マルチタスクに仕事ができるイメージがない人は保育士の仕事を避けておくのが無難です。

3. 人と人を比較しがちな人

子供の教育的な観点で見ると、人と人を比較しがちな人も保育士に向かないと考えられます。

子供の成長段階は一人ひとり大きく異なります。

それにもかかわらず「◯◯ちゃんはできているよ」など他の園児と比較するように教育を行ってしまうことで、子供の発達に悪影響をもたらしてしまうことが考えられます。
また、子供だけでなく、保育士として働く同僚と自分の仕事の出来を比較してしまえば、執拗に仕事にストレスを感じることもあるでしょう。

人はそれぞれ違うものであるとおおらかに考えられる人の方が、保育士にマッチしているといえます。

こんな保育園はやめとけ!ブラックな職場の特徴

保育士が働くには、ブラックな職場環境である保育園も少なからず見られます。

具体的には、以下のような特徴のある職場の場合、ブラックな働き方をするリスクがあると考えられます。

  • 保育士間で関係性に問題がある
  • 勤怠管理がきちんと整っていない
  • 保育理念があいまい
  • 経費を申請できない
  • 園長や理事長の力が強すぎる

これらの特徴に当てはまりそうな保育園の場合は、就職はやめておいた方がいいかもしれません。

それぞれ詳しく解説します。

1. 保育士間で関係性に問題がある

保育士は子供の保育が主な業務となりますので、基本的には子供とうまく関係性を構築できていればやりがいを持って働ける仕事です。しかし、保育士同士で協力をしなければならない場面がたくさんあることも事実です。

もし、保育士同士の関係性に問題があるような保育園の場合は、必要のないところでストレスを感じることが考えられます。就職口コミサイトなどを活用し、保育士間の関係性がどうなっているかをチェックしておく必要があるでしょう。

2. 勤怠管理がきちんと整っていない

保育士は労働時間が長くなりやすい傾向にあります。

ブラックな保育園だと、長時間労働や休日出勤を強いられることが多いだけでなく、勤怠管理の制度が整っていないことがあります。

特にタイムカードや専用のシステムで勤怠管理をしていないような保育園の場合は、勤怠時刻が実態と乖離するようなケースが考えられます。

勤怠管理が整っているかについては、口コミサイトだけでなく、面接時に質問をすることで教えてもらうことが可能です。

3. 保育理念があいまい

ブラックな保育園を見極めるのであれば、保育理念がどうなっているのかをチェックすることも大切です。

自分が保育士として理想としている思いと、保育園が掲げている保育理念が一致していると、長く働くモチベーションに繋がりやすくなります。
一方、保育理念がそもそも曖昧な場合だと、仕事に一貫性がなかったり、自分の理想としない働き方を強いられることもあります。

保育理念については保育園の目立つ場所に掲げられていたり、ホームページから確認することができます。もしどこにも記載がない場合は、保育理念が曖昧なことがありますので注意してください。

4. 経費を申請できない

保育士は業務上日用品や文房具を多く取り扱う機会があります。また、子供のためのおもちゃやイベントの準備のための装飾品を取り扱うこともあるでしょう。

ただ、保育園によってはそういった日用品や文房具を保育士が購入した時、経費として申請できないケースがあります。

必要なものを自腹で購入しなければならなくなると、実質的に手取りが減ってしまうため、家計に対しても悪影響をもたらすことがあります。

経費を申請できるかについては求人票に書かれていないケースの方が多いため、就職口コミサイトを見るか、面接時に確認するようにしてみてください。

5. 園長や理事長の力が強すぎる

園長や理事長の力が強すぎると、保育士が感じている職場の課題やルール変更の必要性について意見が通らずに、苦しい環境のまま働き続ける必要が出てくることもあります。

特にひどいケースだと、園長や理事長に気に入られた保育士だけが良い待遇を受けるといったこともあると言われています。

園長や理事長の力がどれぐらいあるかについては、就職口コミサイトや就職エージェントなど第三者の意見を参考にしてみるのがおすすめです。

よくある質問

最後に、保育士を目指す上でよくある質問を3つ取り上げて解説します。

保育士が辞める理由のランキングは?

株式会社トライトの調査によれば、保育士が辞めるきっかけとなった理由のランキングは以下の通りとなっていました。

  • 1位:上司、同僚との人間関係上の問題
  • 2位:業務量、残業の多さへの不満
  • 3位:園長・施設長に対する不満
  • 4位:保育園が職員を守ってくれない
  • 5位:保護者とのトラブル

人間関係や保育園の経営に対する不満がきっかけとなって辞める保育士が多い傾向が見られます。

なぜ保育士は人気がないのでしょうか?

保育士は子供が好きな人からすれば天職とも言える仕事ですが、どうしても労働量に対して給料が低めであったり、保育士独特の人間関係を乗り越えなければならないといった点が理由で人気がないと考えられます。

また、保育士の仕事は独自性が高いため、将来的に別のキャリアを検討する際につぶしが効かないというのも人気がないと言われるかもしれません。

保育士の離職率は?

厚生労働省が発表した令和4年雇用動向調査結果の概況によると、保育士が属する「医療・福祉産業」の離職率は15.3%です。

全産業の平均離職率が15.0%であることから、平均よりも若干高い離職率であることが分かります。

ただ、保育園によって保育士が働きやすい環境を整えていたり、待遇が異なってくると言ったケースもありますので、離職率も大きく変わってくることが考えられます。

応募を考えている保育園の離職率が気になる場合は、就職エージェントや就職口コミサイトで情報収集をしてみてください。

まとめ

保育士になるのはやめとけと言われる理由を詳しく解説しました。

保育士は労働時間が長く、精神的にもプレッシャーが大きいといった仕事ではあるものの、子供と触れ合える数少ない仕事であることや、ライフイベントに合わせて働き方を柔軟に変えられるといったメリットのある仕事です。

自分が保育士に向いているかどうか判断がつかないような場合は、就職エージェントのキャリアカウンセリングを受けてみるのもおすすめです。

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高藤 薫キャリアアドバイザー
株式会社ジェイック:キャリアコンサルタント|就活情報、お役立ち面白情報を発信|就活YouTube「ゼロフリ」配信中|資格:キャリアコンサルタント・ポジティブ心理カウンセラー・7つの習慣®︎ファシリテーター