20代フリーターだと、何故やばいと言われるのか気になっている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、20代でフリーターをしているとやばいと言われる理由について5つ解説します。合わせて、やばいと感じている20代のフリーターがこれから正社員就職を目指すにあたって知っておきたい知識をご紹介します。
現在20代の人でフリーターという状況に危機感を感じている人は、記事の内容を参考にしてみてください。
この記事の目次
20代フリーターだとやばいと言われる理由5選
20代でフリーターをしているとやばいと言われるのには、主に以下の5つの理由が挙げられます。
- 30代になると収入が大きく開いてくる
- 将来もらえる年金額が減る
- 仕事を急に失いやすい
- 就職が難しくなっていく
- プライベートも充実しにくい
それぞれの理由について詳しく解説していきます。
1. 30代になると収入が大きく開いてくる
20代フリーターだと、たくさんシフトに入れば同じ年代の正社員として働く人よりも多くの給料を稼げているかもしれません。
しかし、30代になってくると正社員とフリーターの収入の差は大きくなってきます。
厚生労働省のデータから年代別の収入を雇用形態別にまとめると、以下の通りとなります。
正社員(千円) | 正社員以外(千円) | |
---|---|---|
〜19歳 | 192.8 | 170.7 |
20〜24 | 228.7 | 194.8 |
25〜29 | 263.6 | 216.4 |
30〜34 | 294.1 | 221.4 |
35〜39 | 327.0 | 220.5 |
40〜44 | 354.6 | 220.6 |
出典:厚生労働省「(6) 雇用形態別にみた賃金」
このデータから分かる通り、20代前半までは正社員も正社員以外のフリーターもほぼ変わらない年収水準となっていますが、30代になってくると月々の収入に10万円以上の差が出てきます。
これは、フリーターだと昇給額が少なかったり、ボーナスが存在しないなどの理由が考えられます。
20代である今であれば同世代との収入の差に危機感を覚えることが少ないかもしれませんが、将来的に大きな差が出てきてしまう点は認識しておいてください。
2. 将来もらえる年金額が減る
フリーターを続けていると、将来もらえる年金の金額が正社員に比べて大きく下がるという点もやばいと言われるポイントの1つです。
正社員の場合は、国民年金に加えて厚生年金に加入することができます。
厚生年金は雇用される会社と従業員である被保険者で、半額ずつ負担をすることで納付することになり、年金として毎月220,496円(令和3年度)の支給を国民年金に加えて受け取ることが可能です。
一方、フリーターの場合は20歳以上の日本国民に加入が義務付けられている国民年金しか加入ができません。国民年金として支払われる毎月の年金金額は65,075円(令和3年度)です。
つまり、定年以降の60歳から受け取れる年金額に約22万円の差が出てきてしまうということです。
これほどまで年金額に差が出てきてしまうと、老後の生活が厳しいものになってしまうかもしれません。
参考:日本年金機構「令和3年4月分からの年金額等について」
3. 仕事を急に失いやすい
フリーターだと仕事を急に失いやすいという点も、やばいと言われる理由として挙げられます。
正社員の場合、日本では基本的に雇用が守られるようになっていますので、会社に大規模な損害を与えたり、故意に情報漏洩などの犯罪行為をしない限りリストラになることはほぼありません。
たとえ仕事で全く成果が出せなかったとしても、日系企業である限りすぐに仕事を失うような事は無いと考えられます。
一方、フリーターの場合は非正規雇用となりますので、雇用主の判断によってシフトに入れる数も大きく変わってくるだけでなく、いきなり解雇されるようなこともあります。
職場にもよりますが、年齢が高くなってくると次第にシフトに入れる数が減ってきて、お金を稼げなくなることがあります。
また、20代だと感じる機会は少ないと思いますが、30代40代と年を重ねるにつれて、フリーターとして採用してもらえる仕事の選択肢も減ってくることが考えられます。
将来的に働きたくても働けない状況になってしまう可能性があることは、20代のうちに認識しておく必要があるでしょう。
4. 就職が難しくなっていく
20代でフリーターとして働き続けていくと、次第に正社員としての就職が難しくなっていく点も理解しておく必要があります。
先程の厚生労働省のデータの通り、20代であれば同世代の正社員と収入に大きな違いがありませんので、残業や休日出勤といったストレスのない働き方ができている毎日に満足感を感じているかもしれません。
ただ、フリーターの期間は履歴書上では空白期間とみなされますので、いつか正社員を目指そうとして就職活動をする時に、「空白期間が長く本当に正社員として働ける人なのか」という疑問を持たれることになりえます。
実際にフリーターの継続期間と正社員になれた割合をデータで見てみると、以下の通りになります。
フリーター継続期間 | 正社員になれた割合(男女合計) |
---|---|
1年以内 | 68.8% |
1年〜2年 | 61.2% |
2年〜3年 | 56.6% |
3年〜4年 | 61.1% |
4年〜5年 | 37.9% |
5年以上 | 32.3% |
出典:独立行政法人労働政策研究・研修機構「労働政策研究報告書No.213 『大都市の若者の就業行動と意識の変容』」
データから見て分かる通り、フリーターとしての期間が長くなればなるほど正社員になれる割合は少なくなっていきます。
20代であれば、まだフリーター期間が数年という人も少なくないことから、できるだけ早くフリーターから正社員になるアクションが重要になってくると言えます。
5. プライベートも充実しにくい
20代でフリーターを続けていると、稼げるお金に限界が出てきてしまうため、趣味やプライベートに使うお金が十分に稼げず、結果的にプライベートを充実させにくいといったことも考えられます。
実際、フリーターとして正社員レベルで稼ごうとすると、週に5日間毎日8時間程度働かないと20万円程のお金を稼ぐことはできません。そうなれば正社員とほとんど同じ働き方になりますので、十分にプライベートの時間を確保することがフリーターでも難しくなります。
また、フリーターだと結婚やマイホームの購入、仕事といった正社員が話題にしやすい話に乗れず、学生時代の友人とも話が合わなくなってくるということも考えられ、次第に友人とも疎遠になってしまうかもしれません。
このように、20代でフリーターを続けていると、お金の面だけでなく、人間関係にも良くない影響をもたらしうる点がやばいと言われる理由として考えられます。
20代でフリーターをしている人の主な理由
20代でフリーターをしているとやばいと言われているものの、実際に20代でフリーターをしている人は132万人いると言われています。
厚生労働省のリーフレットによれば、20代でフリーターをしているのには以下のような理由が挙げられています。
- 就きたい仕事に向けた修行期間とするため
- 仕事以外にしたいことがあるから
- 自分に合う仕事をみつけるため
- 就職できなかったから
- なんとなく
ここでは、20代でフリーターをしている人の主な理由について詳しく解説していきます。
1. 就きたい仕事に向けた修行期間とするため
フリーターになった理由として最も多いと言われているのが、就きたい仕事に向けた修行期間とするためという理由です。
これは、一定の技術やスキルが求められる仕事に就職するために勉強をしている人や、どうしても就職したい仕事があるといった人たちであり、自分がなりたい姿になるために努力をしている人たちとも言い換えることができます。
確かになりたいと考えている仕事によっては、タイミングや運といった要素も重要になってくることがありますが、すべての仕事がタイミングでしか就職できないということでもありません。
夢に向かって突き進もうとする努力は素晴らしいものですが、先ほど解説した通りフリーターの期間が長くなれば、そのぶん将来自分の選択肢を狭めてしまうことにも繋がりかねません。
そのため、フリーターでいる期限をあらかじめ決めて、その期限以降は正社員への就職活動にシフトするといった意識を持つことが重要です。
2. 仕事以外にしたいことがあるから
仕事以外にしたいことに集中するために、フリーターという選択肢を選んでいる20代も多く見られます。このような人は、生活していく上で最低限の収入を稼ぎつつ、プライベートの時間をできるだけ多く持ちたいと考えている傾向にあります。
もちろん人生は働くことだけが全てではありませんので、自分のプライベートを重視した生き方も尊重されるべきでしょう。ただし、この場合はいつまでもフリーターという働き方を続けられる保証がないということを認識しておく必要があります。
20代でフリーターだとやばいと言われる理由にもあげた通り、フリーターという働き方は仕事を急に失いやすいといったリスクがあります。そのため、今は最低限の収入を稼げているかもしれませんが、数年後には突然働けない状態になることも考えられるでしょう。
仕事以外にしたいことがあり、毎日熱心に打ち込んでいるような人であっても、将来本当に正社員として就職しないのかは改めて検討する必要があると言えます。
3. 自分に合う仕事をみつけるため
自分に合う仕事が分からずにフリーターという働き方を選択している人も少なくありません。
確かに、自分に合う仕事を見つけることは簡単なことではありません。
自己分析や企業研究を経て就職をしたとしても、職場の人間関係や任される仕事内容によっては自分にマッチしていない仕事だと感じることもあるでしょう。
ただ、自分に合う仕事かどうかは実際に就職をして働いてみないことには実感することは難しいのが現実です。実際に自分に合うか分からないまま就職をした人でも、働いてみたら日々働きやすさを感じるようなケースも多く見られます。
このような理由でフリーターになっている場合、まずは正社員として就職をしてみて、働くことがどういったものなのか体感してみることをおすすめします。
とはいえ、全く自分に合っていない仕事に就職するのは避けた方が良いので、就職エージェントのキャリアカウンセリングなどを活用し、自分に向いていない仕事を見つけることが重要になってきます。
自分に向いていない仕事以外の求人に応募して、正社員を目指してみるというのも1つの手です。
4. 就職できなかったから
正社員を目指して就職活動をしてみたものの、うまくいかずにフリーターをしているといった人も見られます。
一度就職できなかったといった理由で正社員の道を諦めてしまうのは避けるべきでしょう。
なぜなら、20代であればポテンシャル採用枠として未経験者歓迎の求人に就職することができるからです。
昨今の日本においては、多くの会社で人手不足が嘆かれています。
求人サイトを見てみれば分かりますが、未経験者や学歴などに関係なく人材を募集している求人がたくさんあります。
20代であれば、それだけでも企業から魅力的な人材だと思われる傾向にあるため、しっかりと就活準備をすれば正社員として就職することは可能です。
ただし、再度就職活動を進めるのであれば、正社員就職に失敗した理由を今一度理解しておくことが大切です。うまく振り返れていないという人は、就職エージェントのアドバイザーに相談してみるのが良いでしょう。
5. なんとなく
特に理由もなくフリーターをしている人もいます。
このような人は仕事をお金を稼ぐ手段として捉えていることが多く、現在フリーターで働いていて大きな不満のない生活をしていることが考えられます。
なんとなくフリーターを続けている20代の人は、10年後も同じような生活を続けていたいか自問自答をしてみることから始めてみてください。
30代でフリーターとなれば、同世代と収入で大きく差がついているだけでなく、周囲の人が経験をしている結婚や育児といったライフイベントに関われないことも考えられます。
加えて、60歳以降にもらえる年金額も大きく減ることから、厳しい将来が待っているかもしれません。それでも本当に20代という貴重な期間をフリーターとして過ごしていいのか考えてみるようにしてください。
やばいと感じる20代フリーターが取れる選択肢
やばいと感じている20代のフリーターが取れる選択肢としては、以下のようなものが挙げられます。
- フリーターを続ける
- フリーターをしながら資格取得を目指す
- 正社員就職を目指す
それぞれ詳しく解説します。
1. フリーターを続ける
やばいと感じていても、今生きることに集中したいと考えるような人はフリーターを続けるのも1つの選択肢となります。ただフリーターを続ける場合は、既に解説した通り将来的に厳しい生活を余儀なくされることもあるという点は認識しておく必要があるでしょう。
フリーターを続ける場合は、現在働いているバイト先でしっかりと真面目に働くことがおすすめです。
フリーターは正社員に比べて雇用が守られていないことから、不真面目な勤務態度をとっているとシフトの数を減らされてしまったり、将来的に突然解雇されるリスクも考えられます。
2. フリーターをしながら資格取得を目指す
少しでも将来の選択肢を増やしたいと考えるのであれば、フリーターをしながら資格取得を目指すことも選択肢の1つになります。
資格を取得することで、正社員就職を目指す際のアピールポイントになるだけでなく、取得する資格によっては就職できる仕事の幅を増やせるといったメリットも挙げられます。
ここで認識しておきたいのが、資格を取得することは正社員になることに必要な条件ではないということです。確かに資格を取得すれば一定の学力や知識をアピールすることに繋がるものの、資格がなくても就職している人は数多く存在します。
資格取得に時間をかけてフリーターの期間を長引かせてしまうと、かえって正社員になりづらくなることもあるということは認識しておきましょう。
3. 正社員就職を目指す
やばいと感じている20代のフリーターは、できるだけ早く正社員就職を目指すことをおすすめします。
先ほど解説した通り、フリーターという空白期間が長くなればなるほど正社員になれる可能性は右肩下がりになっていきますので、やばいと感じた時点で就活を進めることが正社員への近道とも言えるでしょう。
ただ、20代でフリーターの経験しかないような人がいきなり求人に応募をしても十分な対策ができず見送りになってしまうことが考えられます。
就職活動の進め方や知識に少しでも不安があるような人は、就職エージェントなどのプロに相談をしながら正社員を目指すことがおすすめです。
20代フリーターが正社員就職を目指すべき理由
20代のフリーターが正社員就職を目指すべき理由としては、以下の3点が挙げられます。
- 安定した収入が稼げる
- スキルを身につけて昇格やキャリアアップできる
- 社会的に信用される
それぞれ詳しく解説します。
1. 安定した収入が稼げる
正社員就職をする最大のメリットは、安定した収入が稼げるという点です。
フリーターの場合はシフトに入らなければそのぶん稼げる収入が減ってしまいますが、正社員は欠勤をしない限り毎月基本給を必ずもらうことが可能です。
加えて、残業や休日出勤、資格手当や福利厚生などで基本給以上の給料を稼ぐこともできます。また、正社員になると有給休暇や長期休暇といったまとまった休みを取得することもできる上、休みが増えても基本給は変わりません。
安定した収入が稼げると月々の家計にも余裕が出てくるだけでなく、将来に向けた貯金をしていけるのも嬉しいポイントと言えるでしょう。
2. スキルを身につけて昇格やキャリアアップできる
正社員になることで自分のアピールポイントとなるスキルを身に付け、昇格をしたり転職によるキャリアアップといった選択肢が選べるようにもなります。
フリーターの仕事は基本的にスキルとはみなされないため、どれだけ長く働いていても就職活動におけるアピールになることはありません。一方、正社員としての実務経験はキャリアとしての職務経歴になります。
また、フリーターは努力をしても時給が数十円上がるといった昇給しかありませんが、正社員の場合は月の給料が数万円上がるような昇給もあるため、生活に余裕を持てるようになる点も大きなメリットといえます。
3. 社会的に信用される
社会人として働くことで、社会的な信用力が上がるという点も大きなメリットです。
社会的な信用力とは、自分のことを知らない第三者が経済的観点を持って信用してくれることを言い、金融機関でのローン審査や婚活における異性からの見られ方などに影響してきます。
特に金融機関でのローン審査については、フリーターというだけで審査に落ちてしまうことも少なくありません。
住宅ローンによっては、正社員として1年以上働いていることが審査の基準になっていることもあるため、正社員として働くことは将来のライフイベントの選択肢を増やすことにも繋がると言えます。
20代フリーターが正社員になるのはやばい?3つの注意点
20代のフリーターがこれから正社員になるのであれば、以下のような注意点があることも認識しておく必要があるでしょう。
- 自由に使える時間は減る
- 仕事での責任や義務が増える
- 好きな仕事に就きにくくなることもある
それぞれ詳しく解説します。
1. 自由に使える時間は減る
20代のフリーターが正社員になることで、多くのケースで自由に使える時間が減ることが考えられます。
仕事にもよりますが、基本的に正社員になると毎週5日間は1日あたり最低でも8時間働く必要があります。仕事の混み具合によっては数時間残業が発生することも考えると、出勤日は家に帰っても寝るだけといった生活になることもあるでしょう。
余裕を持ったシフトの入り方をしているようなフリーターがいきなり正社員になると、日々の業務をこなすだけでも精一杯になるだけでなく、プライベートの時間が取れずにストレスを抱え込んでしまう可能性がある点は認識しておく必要があります。
2. 仕事での責任や義務が増える
フリーターの場合は雇用主から指示された業務のみをこなせば問題ありません。また、たとえトラブルを起こしたとしても、社員が代わりに手助けをしてくれることもあるでしょう。
しかし、正社員になるとそういうわけにはいきません。
自分が仕事でなし得なければならない責任や義務の範囲が大幅に拡大するため、精神的なストレスを多く感じやすくなることが考えられます。
責任のある仕事や、やるべきことが多いような状況を避けるためにフリーターになっているような人は、正社員を目指す上でこういった事実があることに注意しなければなりません。
3. 好きな仕事に就きにくくなることもある
雇用形態にもよりますが、多くの会社では正社員を総合職として雇っている傾向にあります。
総合職というのは、会社の命令によって従事する業務を変えられるような雇用形態のことを言います。
例えば自分が事務職として働きたいと考えて正社員になったとしても、会社の人事発令によっては営業職にしか配属させてもらえないといったことも考えられます。
フリーターの場合は自分が好きな仕事でのみ働くことができますので、仕事内容を自分で選べるか選べないかといった点は正社員を目指す上で注意すべきポイントと言えます。
ただ、会社によっては正社員であっても部署をまたぐ異動が発生しないことがあります。
しっかりと求人を吟味すれば、自分が就きたい仕事でのみ働けることもありますので、合わせて認識しておいてください。
20代フリーターが面接で重視されているポイント
20代のフリーターが正社員を目指す上で、最初の壁になってくるのが面接です。
厚生労働省の調査によれば、フリーターを正社員として採用するときに企業が重視する点として多く挙げられているのは以下の項目です。
- 働きたいという熱意
- マナー・社会常識
- コミュニケーション能力
- 会社組織への適応性
それぞれポイントを解説しますので、面接対策の参考にしてみてください。
1. 働きたいという熱意
企業がフリーターを採用する際に最も重視しているのが、働きたいという熱意があるかどうかという点です。
特に20代でフリーターしか経験したことがないような人に対して、企業は「本当に正社員として働き続けられるのか」といった点を懸念しがちです。そのため、正社員として長期間働いていきたいと考えていることを真摯に伝える必要があります。
熱意をアピールする時は「働きたい」ということだけを伝えれば良いのではなく、自分がなぜその会社で働きたいと思っているのかを志望動機でしっかりと伝えることが大切です。
志望動機を考えるのに自信がないような人は、就職エージェントに相談をしてみるのもおすすめです。
2. マナー・社会常識
ビジネスマナーや社会常識といった観点もフリーターの面接では重要になります。
企業からしてみると、フリーターは社会経験がないという見られ方になってしまいますので、社会人としてふさわしい挙動が取れるかは重要なポイントです。
特に、面接室への入退場や正しい言葉遣いができているかといった点は企業から見極められるポイントとなるため認識しておきましょう。
3. コミュニケーション能力
どのような仕事であっても、コミュニケーション能力は必ず求められます。
正社員として働く場合のコミュニケーション能力とは、ただその場を盛り上げるという能力ではなく、相手の言っていることを正しく聞き取り、自分の意思をはっきりと伝えるような能力のことを言います。
コミュニケーション能力があるかは面接における受け答えで判断されます。
あらかじめ面接で聞かれる質問の回答を準備しておけると、一定のコミュケーション能力があるアピールに繋がるため、20代のフリーターが正社員を目指す際は特に面接対策をしておくことが重要になります。
4. 会社組織への適応性
20代のフリーターに対しては組織への適応性が求められます。
20代の若手に対して、企業は様々な場所に適応できる能力を求める傾向にあるため、様々な価値観を受け入れられるような思考性をアピールすると良いでしょう。
具体的には、バイト先で様々な属性の同僚や顧客とうまくやりとりをしたようなエピソードを自己PRで伝えるのがおすすめです。
20代フリーターが正社員を目指す主な手段
20代のフリーターが正社員を目指すには以下のような手段が挙げられます。
- ハローワーク
- 求人サイト
- 就職エージェント
それぞれ解説しますので、自分に合った方法を見つけてみてください。
1. ハローワーク
最寄りのハローワークに行き求職申込をすることで、就職支援や求人検索といったサービスを無料で受けられるようになります。
特にハローワークの職員が就職相談に乗ってくれるだけでなく、自分の希望に合った求人を紹介してもらえますので、就職活動が初めてという人でも安心して就活を進められます。
ハローワークには、地域密着型の求人が多数掲載されているため、自宅周辺の求人を探したい方に特におすすめです。
しかし、公的機関のサービスであり、企業は無料で求人掲載できるため、優良企業を見極めるのが難しいといったデメリットもあります。また、掲載されている情報は基本的な求人情報のみなので、自分でしっかりと調べて求人を選ぶことをおすすめします。
2. 求人サイト
求人サイトに登録することで、数多くの求人の中から自分の希望に合った求人を見つけて応募できるようになります。
求人サイトを使った就職活動は、いつでもどこからでもできるという気軽さがポイントです。バイト先に行くまでの通勤時間で求人を比較検討して応募できるため、マイペースに就職活動を進めたい人におすすめできます。
ただし、求人サイトで就職活動を進める際は、応募書類の準備や企業との連絡などを全て1人で行わなければなりません。バイトやプライベートが忙しかったり、就職活動の基本の流れを知らないような場合は就職エージェントを併用するのが良いでしょう。
3. 就職エージェント
就職エージェントに登録することで、自分専任のキャリアアドバイザーが担当につき、自分の就職活動全般をサポートしてもらえるようになります。
キャリアカウンセリングを受けることもできるため、自分に向いている仕事がわからないような人でも就職活動を進められます。
加えて、自分の希望にマッチした求人を自動的に紹介してもらえることから、就職活動を効率的に進められるという点がポイントです。
就職エージェントを選ぶ際は、20代のフリーターの就職支援実績が多いサービスを選ぶようにした方が理想の就職を叶えられる可能性が高まります。
やばいと感じている20代フリーターにおすすめの仕事
最後に、今の現状をやばいと感じている20代のフリーターにおすすめできる仕事を3つご紹介します。
1. 営業職
営業職は法人や個人に対してサービスを提案し、契約を取ってくる仕事です。
学歴や職歴に関係なく、契約実績さえ取れれば昇格を狙える点が20代のフリーターにおすすめできるポイントです。
また、営業職の求人は学歴不問であったり、未経験者を歓迎する求人が多いといった特徴があります。20代の若手を積極的に募集している営業職の求人も多いことから、20代のフリーターに特におすすめできる仕事です。
2. サービス職
サービス職は、受付や店舗における接客担当など、あらかじめ決められた業務を担当するスタッフのような役割を担う仕事です。20代のフリーターで職歴がないような人でも就職できる求人が比較的多く、就職のしやすさがおすすめできるポイントとなります。
サービス職は、求人によって休日の規定が異なるケースがあります。
カレンダー通りに休めるケースもあれば、シフト制で休みが決まっているケースもありますので、サービス職に応募する際はどういった休暇設定になっているのか確認することが大切です。
3. ITエンジニア
ITエンジニアは、プログラミング言語やIT知識を用いてシステムやWebサービスを作り上げる仕事です。技術職の1つになりますので就職後に勉強が必要になりますが、知識を習得できれば、それまでの学歴や職歴に関係なく活躍していくことが可能です。
加えて、ITエンジニアとしてスキルを身に付けることができれば、高い年収を稼げるようになるだけでなく、フリーランスといった働き方も可能になります。
仕事を通じてスキルアップをしていきたいという20代フリーターに特におすすめできる仕事と言えるでしょう。
まとめ
20代でフリーターをしていることがやばいと言われるのかについて、理由を詳しく解説しました。
20代でフリーターをしていると将来的に生活が苦しくなってくることも考えられますので、少しでも今の現状をやばいと感じている場合は、すぐにでも正社員を目指す行動を意識しましょう。
就職活動をするにあたって少しでも不安があるような人は、就職エージェントのサポートを受けることがおすすめです。
就職エージェントの登録や利用に関しては無料となっていることがほとんどのため、気になるサービスを見つけたらまずは登録をしてみてください。