内定がないまま専門学校を卒業してしまった場合、どうすればいいの?就職できなかったらどうなる?と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
この記事では、専門学校をこれから卒業しようとしている人や、既に卒業している人に向け、内定をもらえず就職できなかった専門学校卒業生がどうすればいいのかについて解説します。
就職できなかった原因別に対処法を分かりやすく解説しますので、自分の将来を不安に感じている人は記事の内容を参考にしてみてください。
この記事の目次
内定ないまま専門学校を卒業したらどうなる?
内定をもらえないまま専門学校を卒業した場合、以下の3つの進路が考えられます。
- フリーターとして生活する
- 就活のために資格取得を目指す
- 既卒就活を始める
それぞれの進路について詳しく解説します。
1. フリーターとして生活する
専門学校の中にはWebデザイナーやインテリアコーディネーターなど、専門的な分野を教わることができるコースがありますが、そういった専門分野で正社員としての内定を獲得する事は比較的難しいと言われています。
もし上記のような専門分野の仕事に正社員として就職したいと考えているのであれば、まずはアルバイトやアシスタントといった立場でフリーターとして生活するといった選択肢が考えられます。
正社員でなくフリーターという働き方にはなりますが、実務経験を身に付けることができれば専門分野の正社員として就職をしやすくなると考えられます。
ただし、フリーター経験は実務経験の年数をただ積めばいいというわけではありません。
アルバイトやアシスタントという立場で専門知識を発揮して、アピールできる実績を残さないと正社員になる事は難しいと考えられますので、ダラダラとフリーターを続けてしまわないように意識しましょう。
2. 就活のために資格取得を目指す
正社員としての就職を見据えて資格取得を目指すこともおすすめです。
ただ、資格であれば何でも評価されるわけではなく、希望する仕事に関連した資格を取得するといった意識を持つようにしてください。
就職活動でどのような資格が活かせるかは、志望する職業によって大きく異なります。
例えばWebデザイナーであればウェブデザイン技能検定やWebクリエイター能力認定試験などが挙げられますし、エンジニアであればITパスポートや基本情報技術者試験などが考えられます。
基本的に専門学校で学んだ学問や知識に関連した資格を取得した方が、将来専門的な職業に就職する際にアピールポイントとして役立てられるのでおすすめです。
今一度、自分が卒業した専門学校のコースに関連した資格が何かを調べた上で、どの資格を目指していくのか検討しましょう。
3. 既卒就活を始める
内定がないまま専門学校を卒業した人であれば、既卒就活を始めることがおすすめです。
既卒とは、専門学校を含む学校を卒業した後、1度も就職をしたことがない人のことを指す言葉ですので、内定がないまま専門学校を卒業した人も対象になります。
未経験歓迎の求人であれば、新卒向けの求人と同じように、経験がなくてもポテンシャルや人柄を重視して採用を行っているため、既卒でも就職のチャンスがあります。また、専門学校卒業後3年以内であれば、新卒向けの求人に応募できる企業もあるため、募集要項をチェックしてみましょう。
加えて、既卒就活では自己分析や企業研究といった就活対策に取り組むことが特に重要になってきます。この後解説する、就職できなかった原因をよく理解した上で就職活動を進めるようにしてみてください。
就職できなかった原因と対処法
内定がないまま専門学校を卒業した人がこれから正社員を目指して就職活動を始める場合、まずは「なぜ専門学校を卒業したときに就職ができなかったのか」を知ることが大切です。
専門学校を卒業したにもかかわらず就職ができなかった原因としては、以下の5つが考えられます。
- 業界を絞れていなかった
- 自分の強みをアピールできなかった
- 求人応募を積極的にできなかった
- 就職できなくても良いと内心を持っていた
- 面接に慣れていなかった
原因別で取るべき対処法が変わってきますので、これから正社員を目指すのであれば、いきなり求人に応募するのではなく、まずなぜ自分が就職できなかったのかという原因から考えてみてください。
原因1. 業界を絞れていなかった
専門学校で学ぶ分野によっては、就職先としてどういった業界を選ぶのかの選択肢が変わってくるケースもあります。
例えば、Webデザイナーで言えば主な就職先の業界はWebデザイン業界となりますが、人材業界やIT業界など様々な業界で就職を目指すことも可能です。
選択肢が幅広いということは、就職先を選ぶ選択肢が広いという意味でメリットと言える一方、うまく志望業界を絞れていないまま幅広く選考を受けてしまうと、志望動機がうまく話せずに面接で悪い評価を受けることも考えられます。
就職先のイメージがしっかりと具体的になっていないと、志望動機を始めとした面接対策を効果的に行うことができないため、結果的に専門的な知識を持っていても就職がうまくいかないといった結果につながることがあります。
対処法
応募先の業界を絞れていないことが原因なのであれば、次に就職活動をする際は志望する業界を絞ってから求人検索をするように心がけましょう。
どういった業界を目指したいのかを考える際は、業界研究が大切になってきます。
業界は様々ありますが、同じ仕事であってもどの業界で働くかによって、働き方や求められるスキル、給料が全く異なってきます。
専門学校で得た知識を発揮できる仕事に就きたいと考えた上で、応募する業界をどうするか検討することが大切です。
業界ごとの違いを知るためには、就職四季報や業界地図で知識をインプットすることが可能です。
もし自分1人で志望業界を選ぶ自信がないのであれば、就職支援のプロである就職エージェントに相談をしてみるのもおすすめです。
原因2. 自分の強みをアピールできなかった
専門学校では専門的な知識を学ぶことができるものの、仕事をするという観点で言えば、実務経験があるとは言えません。そのため、結局のところポテンシャルをアピールして内定を目指す必要が出てきます。
ポテンシャルをアピールするためには、自分の強みを誰よりも理解した上で、自己PRを行う必要があります。
どれだけ高いポテンシャルを秘めていたとしても、そのポテンシャルや強みを言語化して面接官にアピールすることができなければ、面接で落ちてしまうことが考えられます。
対処法
自分の強みを面接で効果的にアピールするためには自己分析を行いましょう。
自己分析とは、自分のアピールポイントを言語化するために行う分析のことをいいます。
自己分析がしっかりできていると、面接における自己PRがより具体的なものになりますので、面接官にとって納得感が高く評価されやすくなることが期待できます。
それだけでなく、自己分析によって自分の性格上の強みや弱みが明らかにできると、自分に向いてる業界を把握することにも繋がります。
専門学校を卒業した人の就活では、業界を絞ることが非常に大切となりますので、自己分析は業界選びにも役立つと言えます。
原因3.求人応募を積極的にできなかった
日本は多くの企業で人手不足に苦しんでいます。
少子高齢化によって、専門学校を始めとした学校卒業生がどんどん減ってきているのにもかかわらず、求人数が増加し続けています。
これによって、現在は求職者一人当たり2件から3件の求人があるような、求人余りの状況が続いています。
求人の方が仕事を探す人よりも多い状況のため、就職を目指すにあたっては有利な状況と言えますが、だからといって応募した求人に必ず採用されるというわけではありません。
就職したいと思っているにもかかわらず、数社しか応募していなければ、いざ選考に落ちてしまった時に他の候補先がなくなってしまい、結果的に内定がないまま専門学校を卒業すると言ったこともあるでしょう。
これらのことから、求人応募を積極的にできなかったことが、就職できなかった理由の1つだと言えます。
対処法
就活できなかった原因が求人応募を積極的にしなかったことだと結論付けられているのであれば、これから正社員就職を目指すにあたっては、積極的に求人応募していくといった対処方法が考えられます。
内定がないまま専門学校を卒業した人は、既卒枠での選考になることを解説しましたが、既卒枠は新卒枠に比べて募集定員が少なく、書類選考でも多く落とされてしまうことが考えられます。
したがって、少しでも興味がある求人を見つけられたら、自ら積極的に応募していく意識が大切です。
最低でも10社以上の求人に応募することを目安に行動してみてください。
原因4.就職できなくてもいいと内心思っていた
専門学校の卒業にあたって就職活動をしていたものの、内心「就職できなくても何とかなるだろう」など、本気で就職活動に向き合えていなかったことも就職できなかった原因の1つとして考えられます。
企業は面接において応募者の感情や志望熱度を見極めています。
もし内心で「就職できなくても良い」といった感覚を持ってしまっていれば、志望動機や自己PRを始めとして面接時の挙動などで企業にばれてしまいますので、結果的に不採用に繋がっていると考えられます。
対処法
これから正社員を目指して就職活動をするのであれば、今度は本気で就職活動に取り組むことを徹底してみてください。
具体的には、いつまでに正社員になるのかといったゴールを決めた上で就職活動をスタートさせることがおすすめです。
いつまでに就職したいのか目標を決めないまま就職活動をスタートさせてしまうと、ダラダラと就活を続けることになってしまいます。
そうなれば、再び内心で就職できなくても良いと考えるようになってしまい、いつまでたっても就職できないといった状況を迎えてしまうかもしれません。
原因5.面接に慣れていなかった
真剣に就職活動に取り組んでいたものの、面接そのものに慣れていなければ面接官を前にして焦ってしまい、本来の自分の強みがアピールできないと言ったことが考えられます。
また、面接に慣れていない素振りを見せてしまうと、企業から就活対策が不十分な人と判断されてしまい不採用に繋がることがあります。
対処法
面接に慣れていないと感じていたり、そもそも面接の場になると緊張して言いたいことが言えなくなってしまうといった場合であれば、あらかじめ模擬面接に取り組んでおくことがおすすめです。
模擬面接を行うことで、企業からの想定質問に対する回答を準備できるだけでなく、面接という経験を積むことができるため、いざ本番の面接になった時でも緊張せずありのままの自分で自己アピールができるでしょう。
模擬面接は就職エージェントで実施できます。
就職エージェントの模擬面接は納得が行くまで何回でも無料で取り組めるだけでなく、応募企業に応じてカスタマイズされた模擬面接を行ってもらうことも可能です。
専門学校を卒業しても就職が難しいと感じる理由
専門学校では、就職後の実務で活かせるレベルの専門的な知識を習得することも可能です。
加えて、学歴としては高卒よりも上になりますので、人によってはなぜ就職ができなかったのか疑問に感じ続けている人もいるでしょう。
専門学校を卒業しても就職が難しいと感じる理由としては、以下の3点が挙げられます。
- 大卒者と採用枠を争うことになるから
- 大卒を募集する求人に応募できない
- 専門分野での就職が難しい
それぞれ詳しく解説します。
1. 大卒者と採用枠を争うことになるから
専門学校を卒業していると、学歴上は高卒よりも有利になりますが、同時に大卒よりも専門卒は不利な状況にあると言えます。その中で採用枠を大卒者と争わなければならないことが、専門卒が就職の難しさを感じる理由として挙げられます。
ほとんどの企業では学歴だけで採用不採用が決まる事がありません。
ただ、求人応募数が多いような会社だと、書類選考の効率を上げるために学歴で一定の水準を設けているケースが少なからず見られます。
そうした企業の求人に応募してしまうと、どうしても大卒が優先されてしまいます。
もちろん就職活動において学歴だけが全てではありません。
専門学校卒の人は、大卒に負けないくらい就職対策に真剣に取り組む必要があると言えるでしょう。
2. 大卒を募集する求人に応募できない
学歴が専門学校卒だと、大卒以上を募集している求人に応募することができません。
求人票の応募条件の欄に「大卒以上」と書かれている求人に専門学校卒の人が応募しても、ほぼ確実に書類選考で落ちてしまいます。
大卒以上を募集する求人は少なくありません。
実際に専門学校卒の人が就職活動を進めていき、興味のある求人を見つけられたとしても、大卒以上を募集している求人を多く見つけることになれば、専門学校卒の就職の難しさを感じることがあるでしょう。
3. 専門分野での就職が難しい
専門学校には様々なコースが用意されていますが、コースによっては学んだスキルを活かした仕事に就職することがそもそも難しいことが考えられます。
分かりやすい例で言えば、声優が挙げられます。
声優の専門学校はたくさんありますが、実際にプロの声優として働ける人は一握りです。
また、声優に限らず、専門的な知識とスキルが求められる仕事に就職するのには実力だけでなく、運も必要だと言われています。
このように、専門学校で学んだ知識を活かせる仕事にはそもそも就職が難しいといった実態がありますので、結果的に就職が難しいと感じてしまうことが考えられます。
専門学校卒が就職できない時に活かすべき強み
専門学校を卒業したにも関わらず就職できなかった人が、これから正社員を目指そうとする時には、自分の強みを明確に企業に対してアピールすることが大切です。
特に、以下のような経験であれば面接で評価されやすいと考えられます。
- 専門知識を活かせることをアピール
- 吸収力の高さをアピール
- アルバイト経験をアピール
自己分析をした上で、どういった強みをアピールするのか検討してみてください。
1. 専門知識を活かせることをアピール
専門学校卒の人が面接に臨むのであれば、専門学校で学んだ専門知識が活かせることをアピールするのがおすすめです。
専門知識を既に習得していることは、高卒でも大卒でもアピールすることができないため、専門学校卒ならではのアピールポイントとなります。
ただ、専門知識が活かせることをアピールするにあたっては、面接官に上から目線で知識をひけらかしたり、知識が曖昧なまま自己アピールに行かそうとすることは避けましょう。
2. 吸収力の高さをアピール
専門学校に通ったということは、今まで学んだことがない新しい知識をインプットできる人間であることの証明にもなります。
つまり、就職活動でいうのであれば、吸収力が高い人材であるというアピールに繋げられるということです。
正社員として会社に就職をすることになれば、実務だけでなく、会社でのルールや組織でのコミュニケーションの取り方など、様々な面で吸収力の高さが求められます。
加えて、実務経験がなくポテンシャル枠で就職を目指す場合、新しい知識への吸収力の高さがそのままポテンシャルの高さとして評価されます。
面接では「専門学校に通って新しい知識をどんどんインプットしていった」など、吸収力の高さをアピールすることがおすすめです。
3. アルバイト経験をアピール
専門学校に通いながらアルバイトをしていたような人であれば、アルバイト経験を具体的なエピソードとともにアピールすることがおすすめです。
例えば、居酒屋や接客のアルバイト経験がある人であれば、接客経験を通じて自分のコミュニケーション能力を発揮できたエピソードを自己PRに盛り込むと良いでしょう。
アルバイト経験は社会人としての実務経験には見なされませんが、アルバイトを通じてどういったスキルを発揮してきたのかをアピールすることには繋げられます。
就職できなかった専門学校卒が就活する時の注意点
専門学校卒業時には就職できなかった人が、再び正社員を目指して就職活動をしようとする場合、以下の3つのポイントに注意してください。
- 自己分析をせずいきなり応募しない
- 専門学校の分野以外の職業にも応募すべき
- 最初から偏った求人検討をしない
それぞれ詳しく解説します。
1. 自己分析をせずいきなり応募しない
就職できなかったからといって、焦って求人に応募してしまうのは避けましょう。
就職できなかった専門学校卒の人がこれから正社員を目指そうとする場合は、まず自己分析から行うことを徹底してください。
自己分析とは今までの経験を棚卸しし、強みと弱みを言語化した上で、就職活動の自己PRで活かせる強みを理解する分析のことをいいます。
自己分析がしっかりできていると、専門学校で得た経験の中でも、どの強みを就職活動で活かせばいいのか分かるようになります。
それだけでなく、自分にとって本当に向いている職業や業界は何なのかが理解できるようになるため、就職活動の効率を上げることにも繋がります。
2. 専門学校の分野以外の職業にも応募すべき
せっかく専門学校を卒業したのだから、専門学校で学んだ経験が活かせる仕事だけに応募したいと考えてしまうかもしれません。
しかし、専門的な仕事は募集枠が少なく、真剣に就職対策に取り組んだとしても採用をしてもらうことが難しいのが実態です。
このことから、専門学校で学んだ分野以外の職業にも積極的に応募していくことがポイントと言えます。特に、未経験者歓迎の求人や学歴不問で募集されている求人であれば、専門学校で学んだ知識に関係がない求人であっても、内定をもらいやすいと考えられます。
専門学校で学んだ知識を活かせる専門的な求人に応募をして、なかなか就職に至れていないという人は検討してみましょう。
3. 最初から偏った求人検討をしない
「せっかく正社員としての就職を目指すのだから、できる限り自分の希望条件に合致した会社に就職したい」と考えるのも無理はありません。
しかし、最初から条件を絞りすぎて偏った求人検討をしてしまうと、応募できる求人の数が条件を絞った分減ってしまい、正社員になれる可能性も下がってしまうことが考えられます。
どうしても譲れない条件を1つだけに絞り、それ以外の条件については優先度を決めた上で参考程度に留めるといった意識が大切になります。
専門学校を卒業して就職できなかった人におすすめの就活方法
専門学校を卒業して就職できなかった人には、以下の方法で就活を進めることがおすすめです。
- 就職エージェント
- 求人サイト
- ハローワーク
それぞれの特徴やメリットとデメリットについて解説します。
1. 就職エージェント
就職エージェントに登録することで、自分の担当アドバイザーが付き、以下のようなサポートをしてもらいながら正社員を目指せるようになります。
- 無料のキャリア面談
- 履歴書や職務経歴書の添削
- 模擬面接の実施
- 自分に向いている求人の紹介
- 企業への推薦文の作成
- 企業との面接日時の調整代行
このように、就職活動のスタートから内定獲得というゴールまで全て無料でサポートをしてくれますので、内定がないまま専門学校卒業したような人でも、安心して就職活動を進められるといったメリットがあります。
それだけでなく、自分の知識や経験を活かしてどういった職場に適性があるのかを見極めた上で求人を紹介してもらえるため、就きたい仕事が決まっていないような人であれば、自分にマッチした職業や業界が何かを明らかにできる点も嬉しいポイントと言えます。
ただし、就職エージェントで就職活動を進める場合、企業と自分の間に常に担当アドバイザーが入ることになります。
そのため、企業とのやりとりにタイムラグが発生し、就職活動がやや長くなってしまうことが考えられます。
2. 求人サイト
求人サイトに登録することで、掲載されている求人に対して自由に応募ができるようになります。
求人サイトの中には、特定の専門職に特化したようなサービスもありますので、専門学校の経験を活かせる仕事に就きたい人でも、多くの求人の中から応募先を選べるといったメリットがあります。
また、求人サイトはスマートフォンからでも確認できますので、プライベートのスキマ時間で求人を検索して応募できる点も、求人サイトを使った就職活動のメリットと言えるでしょう。
しかし、求人サイトで就職活動を進めていく場合、自己分析や業界研究、面接対策などを全て1人で行わなければなりません。
専門学校を卒業した後に正社員になったことがなく、就職活動の基本の流れに自信がないような人には、ややハードルが高い就職活動方法と言えます。
3. ハローワーク
最寄りのハローワークに行くことで就職活動を進めることも可能です。
ハローワークでは、掲載されている求人に応募することと、ハローワークの職員に就職相談をしながら就職活動を進める方法の、2パターンで正社員を目指すことができます。
直接ハローワークの職員と相談しながら就職活動を進めていけるため、初めて就職活動をするような専門学校卒の人に向いています。
しかし、ハローワークでは専門学校で学ぶような専門的な職業の求人は少ない傾向にありますので、興味のある求人を見つけることに苦戦してしまうことがあるでしょう。
就職できなかった専門学校卒におすすめの職業
内定がないまま専門学校を卒業した人におすすめできる職業としては、以下の3つの仕事が挙げられます。
- 営業職
- プログラマー
- 飲食業
これらの職業は、学歴や職務経験に関係なく就職がしやすいものとなっていますので、気になる職業があれば就職エージェントや求人サイトなどで求人を検索してみると良いでしょう。
1. 営業職
営業職は会社や個人に対してサービスを提案し、契約を取ってくる仕事です。
仕事で身に付けられるスキルは非常に汎用的なものが多くなっているため、専門学校を卒業した後にどうしても気になる職業がない人におすすめできます。
また、営業職はコミュニケーション能力さえあれば、どんな人でも活躍しやすい仕事となっていますので、専門学校で得られた知識に自信がないような人でも、コミュニケーションを意識すれば収入を増やしていけるという点もポイントです。
2. プログラマー
プログラマーは、システムエンジニアの指示に従ってプログラミングを行っていく仕事です。プログラミングスクールを始めとして、IT系の専門学校に通っていた人に特におすすめできます。
プログラマーとして仕事をこなしていくと、プログラミングスキルを高めていくことができるだけでなく、スキルを活かしたキャリアアップ転職を狙いやすくなります。
技術を身に付ければ年収をどんどん上げていけるため、真剣に仕事に向き合っていきたい人に特に向いている仕事です。
3. 飲食業
飲食店に勤めて店舗の運営や経営に携わる仕事です。
飲食関係の専門学校を卒業している人であれば、有利に就職活動を進められるでしょう。
就職直後は店舗スタッフとして接客やキッチンの担当をすることになりますが、経験年数を重ねれば、店長やスーパーバイザーといったマネジメントの経験を詰める点が特徴です。
最近では働き方を見直している飲食業の会社も多くなってきていますので、プライベートと仕事を両立した働き方も実現できます。
よくある質問
最後に、内定が内定がないまま専門学校を卒業した人によくある質問を2つ取り上げて解説します。
1. 専門学校は最終学歴として認められますか?
専門学校を卒業した事実は、最終学歴的として履歴書に記載できます。
高卒や大卒だけでなく、専門学校卒も最終学歴として企業は認識していますので、専門学校卒だからといって高卒扱いになるような事はありません。
2. 専門学生の就職率は?
文部科学省の「データで見る専門学校」によれば、専門学校卒業生の就職者の割合はおよそ80%程度を推移していることが分かります。
2018年で見れば、専門学校卒業生の就職率は80.7%であるのに対し、大卒の就職率は77.1%となっていますので、実は大卒よりも専門学校卒の方が就職率が高いという実態があります。
まとめ
内定がないまま専門学校を卒業した場合、早めに既卒就活を進めることをおすすめします。
既卒就活を進める場合は、就職できなかった原因を特定し、就活に活かしていくことが大切です。
これから専門学校卒の人が正社員を目指して就職活動を進めるのであれば、自己分析や業界研究を始めとした就活対策に取り組むことから始めてみてください。
もし自分で就活対策を進めることに自信がないような人は、既卒就活の就職支援実績がある就職エージェントの活用を検討してみることがおすすめです。
こんな人におすすめ!
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- ワークライフバランスを重視したい
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