大卒でフリーターになるのはなぜ?
大卒でフリーターになるのは、「就職活動がうまくいかなかった」「就職したが短期間で退職した」「公務員試験や大学院入試に失敗した」「やりたいことがない」「夢や目標を追求するため」といった理由があります。
一つずつ解説します。
1. 就職活動がうまくいかなかった
大卒でフリーターになる理由として、就職活動がうまくいかなかったことが挙げられます。
新卒で就職ができなかった場合、多くの人がフリーターとして働く選択をしますが、この状況を改善するための方法はいくつかあります。
- 就職活動がうまくいかなかった理由を明確にする
- 自己分析を行う
- 自分の強みや改善点を把握
- 面接対策や履歴書の見直し
また、就職支援サービスやキャリアコンサルタントを利用して、専門家のアドバイスを受けることも一つの選択肢です。
就職活動に対するPDCAをまわして具体的な対策を講じることで、フリーターの状況から正社員としてのキャリアを築く道が開かれる可能性がでてくるでしょう。
2. 就職したが短期間で退職した
大卒でフリーターになる理由に、就職したが、短期間で退職したケースがが挙げられます。
短期離職の原因は、職場環境や仕事内容が合わなかったり、キャリアの方向性が見えなかったりすることがあります。
短期間での退職は採用側に不安を与えがちですが、適切な対策を取ることで就職することは可能です。
具体的な対策は以下の通りです。
- 自分が退職した理由を明確にする
- 同じ過ちを繰り返さないための自己分析
- 前職で得たスキルや経験を積極的にアピール
何より前職の短期離職により何を学んだかを、具体的に伝えることが重要です。
短期離職したとしても、転職先では長く働けることや、前職で得たスキルや経験を活かして活躍できることをアピールすることで、企業側の懸念を払拭することができるでしょう。
3. 公務員試験や大学院入試に失敗した
公務員試験や大学院入試に失敗し、大卒でフリーターになるケースは珍しくありません。
試験の失敗が続きフリーターを続ける場合、就職のタイミングが遅れることもありますが、適切な対策を講じることで、キャリア再構築のチャンスがあります。
そこで再度試験に挑戦する際には、「何年までに合格しなければ次の道を考える」といった人生設計を明確にすることも重要です。
また何度も試験に挑戦した経験を、次のキャリアにどう活かせるかを考え、就職活動を進めることが求められます。
試験で培ったチャレンジ精神や学んだ知識は、他の職種でも大きな強みとなるでしょう。
4. やりたいことがない
やりたいことがないために大卒でフリーターになるケースは少なくありません。
ですが、やりたいことがなくフリーターになることは必ずしも問題というわけではありません。
重要なのはその状況にどう対処するかです。
まずは自分のこれまでの経験から興味やスキルを明確にすることが大切です。
アルバイトや趣味、学校生活で得た経験を基に、キャリアの棚卸しをすることが大事です。
また専門家のアドバイスや就職支援サービスの利用を通じて、適切なキャリアパスを見つけることも有効です。
したがって、今自分にやりたいことが見つからなくても、適切な準備と支援を活用すれば、フリーターから正社員へ進むことが十分可能です。
5. 夢や目標を追求するため
夢や目標を追求するためにフリーターを選ぶケースがあります。
たとえば、以下の職業を目指すためにフリーターを選ぶことがあるでしょう。
- アーティスト
- 作家
- 起業家
夢を追求する選択は、一見リスクがあるように思えますが、明確なビジョンを持って行動し、計画的に進めていくことで、最終的には正社員としてのキャリアを築く可能性も広がります。
たとえば、夢を実現する過程で人脈を広げたり、特定の分野に精通することは長期的に見ればキャリアに大きな価値をもたらす可能性があります。
したがって夢を持って行動することは、将来的なキャリア形成に役立つ可能性が高いでしょう。
大卒フリーターの方が楽しい?
次に大卒フリーターの方が楽しく、楽だと言われる理由は以下の4点が挙げられます。
- 好きな時に休める
- 仕事が楽
- いろんな仕事を経験できる
- 正社員と手取りがほとんど変わらない
一つずつ解説します。
1. 好きな時に休める
大卒フリーターが楽で楽しいと感じる理由に、「好きな時に休める自由さ」があります。
フリーターはシフト制で働くことが多く、自分のスケジュールに合わせて休みを取ることができます。
たとえば週に3日働いて4日休むなど、自分のライフスタイルに合わせて自由に働けるのが魅力です。
一方で正社員は基本的に週5日勤務が一般的で、有給休暇を使うことはできますが、特に連休を取得するのが難しいことが多い傾向です。
フリーターと比べると正社員は、業務の都合や同僚との調整が必要なため、急な休みや長期の連休を取りづらい状況にあります。
2. 仕事が楽
大卒フリーターが楽で楽しいと感じる理由には、仕事が楽で責任が軽いことがあります。
フリーターは正社員と比べて業務の範囲が狭く、ミスが重大な問題に発展しにくいため、精神的な負担が少なくなります。
一方、正社員はプロジェクト管理やチームリーダーとしての責任が重く、顧客対応や報告義務などの業務に加えてストレスも増える傾向です。
しかしフリーターは安定性や収入の面でリスクがあり、将来的なキャリア形成が難しいというデメリットもあります。
短期的にはフリーターの働き方は魅力的ですが、長期的な視点では正社員としての安定が必要になってくるでしょう。
3. いろんな仕事を経験できる
フリーターは一つの企業に縛られず、バリスタやリゾートバイトなど多様な職種を選んで働くことができます。
観光地での仕事は、仕事そのものが楽しいと感じる人も多く、旅行や趣味と組み合わせて働くスタイルも可能です。
一方、正社員は特定の業務に集中し、同じ職場での継続的な勤務が求められるため、日々の業務が単調になりがちです。
しかしフリーターのこの自由な働き方には収入の安定性が伴わない場合が多く、将来への不安を抱えることも少なくありません。
したがってフリーターの多様な経験は魅力的ですが、安定したキャリアを築くことが難しいという側面もあるため、やりがいと収入のバランスが必要でしょう。
4. 正社員と手取りがほとんど変わらない
フリーターと正社員の給料は20代前半では月給を時給換算した際にあまり変わらないケースも少なくありません。
ですが、フリーターと正社員を比較したとき、20代後半以降に大きな差が生じます。
なぜなら正社員は昇給やボーナス、キャリアアップの機会が多いため、長期的な収入がフリーターと比べて上昇率が高いからです。
一方フリーターは時給ベースで収入が固定されがちで、昇給の幅も少ないため、年齢が上がるにつれて収入の差が拡大します。
したがって短期的な手取りの差が少なくても、将来的な安定と収入の面では正社員の方が優位と言えます。
大卒フリーターのデメリット
大卒後に就職せず、フリーターとして働くことにはいくつかのデメリットがあります。
- 雇用が不安定
- 年齢が上がるとアルバイトでも採用されにくくなる
- 周りとの差が大きくなる
- フリーター期間が長いと就職が厳しくなる
これらについて一つずつ解説します。
1. 雇用が不安定
大卒フリーターのデメリットは、雇用が不安定である点です。
フリーターは正社員と違い、契約が更新されなかったり経済状況や業績悪化によって突然解雇されたりするリスクが伴います。
特に飲食業や小売業などの、景気の影響を受けやすい業界で働く場合、そのリスクはさらに高まるでしょう。
一方で、正社員は法律や企業内の規定に基づいて保護されており、解雇されにくい環境にあります。
また、正社員は福利厚生や失業保険、退職金制度など、様々な支援を受けられるため、万が一の際にも一定の安定が保証される可能性が高いです。
2. 年齢が上がるとアルバイトでも採用されにくくなる
大卒フリーターのデメリットとして、年齢が上がるにつれてアルバイトの採用でも不利になることが挙げられます。
一般的にアルバイトの採用では、若い人材が求められる傾向が強く、特に接客業や体力を要する仕事ではその傾向が顕著です。
年齢が高くなると、同じ条件で応募した場合でも若年層が優先されるため、選考で不利になることが多くなる傾向にあります。
よって30代以降になるとアルバイトの仕事の選択肢が限られてしまう可能性がでてくるでしょう。
3. 周りとの差が大きくなる
大卒フリーターのデメリットに、周りとの差が大きくなることがあります。特に大卒で正社員として就職した友人たちとの間に、収入や生活の安定度、キャリアの進展に差が出始めると、話が合わなくなります。
例として就職した友人が給与や昇進について話している時、フリーターは話に乗ることができず、共通の話題が減ってしまうことが考えられます。
したがって大卒フリーターは周囲との生活や考え方のギャップが広がり、孤立感を感じるようになるため、早期に将来のキャリアを見据えて行動することが必要でしょう。
4. フリーター期間が長いと就職が厳しくなる
大卒フリーターのデメリットとして、フリーター期間が長くなると正社員としての就職が難しくなる傾向にあります。
企業は長期間のフリーター経験を「職歴の空白」とみなし、スキル不足や意欲の低さを疑わざるを得なくなります。
ただし1〜2年のフリーター経験なら、前向きに評価されることもありますが、3年以上になるとキャリア形成が遅れ、採用のハードルが高まる可能性が増していきます。
そのため早めにキャリアプランを立て、将来を見据えた行動を取ることが大切だと言えるでしょう。
大卒フリーターから脱出するコツ
大卒フリーターから脱出するためには、いくつかの効果的なステップを踏むことが重要です。
以下3点に沿ってコツを紹介します。
- 既卒枠、未経験歓迎の求人に応募する
- アルバイトで得たスキルを棚卸しする
- 就職支援サービスを活用する
一つずつ解説をします。
1. 既卒枠、未経験歓迎の求人に応募する
大卒フリーターから脱出するコツとして、既卒枠や未経験歓迎の求人に応募することが挙げられます。
未経験歓迎の求人は、正社員としての就職を目指す大卒フリーターにとって大きなチャンスです。
また既卒枠とは、卒業後3年以内の既卒者を新卒と同様に扱う制度で、企業は経験が浅い応募者でも積極的に採用することがあります。
特に人手不足の業界や、未経験でも採用されやすい職種、例えば営業職などはスキルや経験よりも意欲や人柄が重視されるため、フリーターでも正社員として働くチャンスが広がっています。
2. アルバイトで得たスキルを棚卸しする
大卒フリーターから脱出するコツとして、アルバイトで得たスキルを棚卸しすることが重要です。
アルバイト経験は一般的に軽視されがちですが、実際には多くのスキルが身についています。
たとえば、接客業ではコミュニケーション能力や顧客対応力、事務のアルバイトではパソコンスキルやデータ処理能力が培われています。
アルバイトで得たスキルを整理し、自分の強みとしてアピールすることは就職活動に効果的です。
したがってアルバイト経験をしっかりと棚卸しし、それを武器に未経験歓迎の求人に挑戦することで、大卒フリーターから正社員への道を切り開くことが可能でしょう。
3. 就職支援サービスを活用する
大卒フリーターから脱出するための方法として、就職支援サービスを活用することがあります。
就職支援サービスでは以下の内容が無料で受けられます。
- キャリアカウンセリング
- 企業紹介
- 応募書類の添削
- 面接対策
様々な支援を行いフリーターの就職活動をサポートします。
特に自分一人では見つけにくい求人情報を得たり、応募先企業に対して適切なアピールをするためのアドバイスが受けられるのが強みです。
したがって就職支援サービスをうまく活用することで、正社員としての就職のチャンスを広げることができるでしょう。
まとめ
今回の記事では、大卒でフリーターになる理由やフリーターのメリット・デメリットについて解説しました。
大卒フリーターになる理由は、就職活動の不調や夢の追求など様々ですが、具体的な対策を取ることで、正社員としてのキャリアを確立できるでしょう。
また、大卒フリーターのメリットは自由な時間や様々な経験ができることですが、雇用の不安定さや収入の低さといったデメリットも存在します。
フリーターからの脱出には、既卒枠や未経験歓迎の求人への応募、アルバイトで培ったスキルの活用、就職支援サービスを利用することで、正社員になる道が広がります。
大卒フリーターになる状況は人それぞれですが、自身のキャリアを考え、適切な行動を起こすことで、将来の安定を目指していきましょう。