「フリーターでもホワイト企業へ就職できるって本当?」
「フリーターがホワイト企業へ就職するなら、何をすればいいの?」
「一度はあきらめたけど、やっぱりホワイト企業へ入社したい」
このようにお悩みのフリーターの方もいるのではないでしょうか。ホワイト企業は競争率が高く、就職難易度が高いのは事実です。しかし、フリーターでも入念に就職活動の準備をおこなえば、ホワイト企業の内定を勝ち取ることは可能です。
この記事では、フリーターがホワイト企業に入社するために知っておきたいポイントや、就職活動の注意点、対策方法を詳しく解説します。
ホワイト企業に入社したいと考えているフリーターは、ぜひ最後まで読んでみてください。
この記事の目次
フリーターからでもホワイト企業への就職は可能
たとえフリーターであったとしても、ホワイト企業に就職することは可能です。今からでも遅すぎることはないので、あきらめる必要はありません。
しかし、ホワイト企業へ就職するには社会人としての経験不足や、企業が経験者を優遇しやすいなどの壁があることも事実です。就職するためのポイントや選考対策をしっかりおこなったうえで、就職活動に臨む必要があります。自分の適性を見極めて就職活動を進めれば、ホワイト企業へ入社できる可能性が上がるでしょう。
フリーターがホワイト企業に入社することは簡単ではありませんが、就職活動のポイントを押さえて内定を勝ち取りましょう。
そもそもホワイト企業とは?
厚生労働省はホワイト企業の定義を決めていません。世間一般には、ホワイト企業は以下のような特徴を持つ企業だとされています。
- 休日数が多く、休暇を取得しやすい
- 残業代が確実に支払われる
- 福利厚生が充実している
- 給料が日本人の平均給料よりも高い
- 社員のワークライフバランスを重視している
- 離職率が低い
- 女性が働きやすい環境が整っている
ホワイト企業と評価されている企業でも、配属先によっては仕事にやりがいを感じられない場合もあります。入社後はすぐ社風に馴染めず、人間関係が悪くなってしまうこともあるかもしれません。
自分が働く環境に求めているものを大事にしながら、企業選びを進めていきましょう。
ホワイト企業の特徴や見分け方は、ホワイト企業の特徴14選~ホワイトな中小企業を見つけるコツも解説~で詳しく説明しています。
フリーターがホワイト企業への就職を目指すときのポイント8つ
フリーターがホワイト企業への就職を目指すときのポイントは、以下の8つが挙げられます。
- 離職率が低い業界や職種を選ぶ
- 働きやすい環境の企業に応募する
- 自社の欠点を包み隠していない企業を選ぶ
- ハローワークの求人を確認する
- 大手企業も候補に入れる
- ユースエール認定企業を狙う
- 未経験歓迎の求人に応募する
- 会社の雰囲気や労働条件をしっかり確認する
それぞれ、詳しく解説していきます。
1. 離職率の低い業界や職種を選ぶ
離職率が低い業界や職種を選ぶことは、フリーターがホワイト企業への就職を目指すうえで大切なポイントの1つです。社員の定着率の高い企業は、人間関係が良く働きやすい環境が整っている可能性が高くなります。
高卒・大卒で変わらず離職率が低い業界は、以下のとおりです。 ガス・インフラ業界
鉱業・採石業界
製造業
参照:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業者)を公表します」
自分が希望する業界が、業界平均の離職率より高いかどうかを1つの基準にするといいでしょう。
ただし、離職率が高い企業が、必ずしもブラック企業だとはいえません。独立や起業、ステップアップするための退職など前向きな理由で辞めているケースも考えられます。ホワイト企業に就職するには、離職率だけではなく退職理由まで調査する必要があります。
2. 働きやすい環境の企業に応募する
フリーターがホワイト企業を目指すときのポイントとして、働きやすい環境が整っている企業に応募することが挙げられます。長い期間働くうえで、長時間労働がなく柔軟な働き方などに配慮された労働環境は重要な判断基準といえるでしょう。
働きやすい企業は残業がなかったり、状況に応じてリモートワークができたりと労働者の働きやすさを優先しているケースが増えています。
残業時間が少ない業界は、以下の3つです。
- アパレル・服飾業界
- 信金・組合業界
- 医療・福祉
働きやすさの基準は残業時間だけではありません。人によって働きやすい環境は違うので、自分が働いている状況をイメージして、自分が仕事を続けていける環境を理解することが大切です。
3. 自社の欠点を包み隠していない企業を選ぶ
自社の欠点や課題などが書かれている求人や、面接で包み隠さずに企業の短所を伝えてくれることも、ホワイト企業の判断材料の1つです。求人に都合の良いことばかりを書いていない企業は、求職者にありのままの姿を伝えてくれている可能性が高いといえるでしょう。
仕事内容や労働時間、平均残業時間が詳しく書かれている求人であれば、入社後の就業イメージがしやすい点もポイントです。面接や面談などで過去に辞めた社員の退職理由や、企業が抱えている問題点まで共有してくれる企業は、求職者に誠実に向き合っている場合が多いでしょう。そのような企業なら、就職後もミスマッチが起きにくい傾向にあります。
良い条件だけで判断せずに、欠点や課題などが求人に書かれていたり面接で話が聞けたりすれば、ホワイト企業を見つけやすくなるでしょう。
4. ハローワークの求人を確認する
ハローワークの求人から、ホワイト企業を探す方法があります。ハローワークは地域に根ざした企業の求人に強く、地元のホワイト企業を探すなら、求職者登録しておきましょう。
しかし、ハローワークは誰でも無料で利用できるため、ブラック企業も求人登録している点に注意が必要です。求人掲載に費用がかかる求人情報誌に比べると、ハローワークが掲載している求人の質は幅が広くなっています。しっかり見極めないと、就職後のミスマッチが起きる可能性が高いことがデメリットです。
ハローワークでの仕事の探し方は、ハローワークで仕事探しをするメリットは?仕事探しの方法も解説で詳しく解説しています。
5. 大手企業も候補に入れる
ホワイト企業への就職を目指すなら、大手企業を候補に入れるのも1つです。大手企業は倍率が高く、就職するには高いハードルがありますが、フリーターでも入社は不可能ではありません。
大手企業なら給料や福利厚生が充実しており、コンプライアンス意識が高いことも手伝って、働きやすさに配慮された労働環境が整っている可能性が高くなります。厚生労働省の調査によると、企業規模が大きい大手企業ほど離職率が低いことも報告されています。
しかし、大手企業は人気があり就職試験が難しいため、対策を万全にしても入社できるとは限りません。そのため、積極的に入社を目指すより、就職先候補として中小企業と並行して就職活動を進めていく方法がおすすめです。
6. ユースエール認定企業を狙う
フリーターがホワイト企業への就職を目指すなら、ユースエール認定企業は探しやすい優良企業としておすすめです。ユースエール認定制度は、厚生労働省が認定する若者の採用・育成に積極的で、雇用管理が優良な企業に向けた制度です。
企業は認定を受けることで行政支援を受けやすくなり、若手の採用・育成が積極的な優良企業として認識されます。
ユースエール認定企業は、以下の労働環境がなければいけません。
- 新卒の離職者が20%以下であること
- 月の残業時間が20時間以下であること
- 有給休暇所得率が年70%以上であること
- 育児休業取得率が75%以上であること
- 人材育成環境が整っていること
中小企業で活躍したい方は、ユースエール認定企業も就職先候補に入れて探してみてください。
7. 未経験歓迎の求人に応募する
未経験歓迎の求人は誰でもできる仕事内容であることが多く、ホワイト企業を見つける基準の1つです。フリーターでも経験不足を気にせずに就職試験を受けられることもメリットになります。
企業が未経験歓迎と表記して求人情報を掲載している理由は、以下の3つです。
- 複数の人材を採用したい
- 専門知識がいらない
- 未経験でも育成できる環境が整っている
自分の経験不足が気になる方は、未経験歓迎の求人に応募することで就職の道が開ける可能性があります。
中途採用の求人には経験者優遇と書かれていることがあり、就職を目指しているフリーターの方には、就職が大きなハードルのように感じられるかもしれません。未経験歓迎の求人を探して、応募しやすい企業から挑戦していきましょう。
8. 会社の雰囲気や労働条件をしっかり確認する
ホワイト企業の就職を目指すなら、会社の雰囲気や労働条件をしっかり確認しておくことが大切です。実際のオフィスを見せてもらったり、ボーナスや昇給に関わる条件を聞いたり、入社前に知っておくべきことは自分から企業に確認する必要があります。
コロナ禍をきっかけにWeb面接の企業が増えたので、会社でおこなわれることが多い最終面接の際には、オフィスを見学できる機会を伺ってみましょう。タイミングが良ければ、現場で働く社員と話すこともできるかもしれません。内定後であれば、オファー面談や就職エージェントを通じて面接では聞きにくかったことも聞きやすくなります。
実際のオフィスを見れば、企業で働く従業員の表情や働いている環境の雰囲気を感じられます。自分が仕事を続けていけそうな労働条件なのか、しっかりと見極めましょう。
ホワイト企業に就職したいフリーターの注意点3つ
ホワイト企業に就職したいフリーターの注意点を3つ紹介します。
- フリーターであることを気にし過ぎない
- 都合の良い謳い文句に騙されない
- よく求人募集されている企業を避ける
それぞれ、順番に見ていきましょう。
1. フリーターであることを気にし過ぎない
フリーターであることを気にし過ぎると、求人に応募すること自体に負い目を感じてしまうようになります。気にすれば気にするほどネガティブになり、最後には就職活動を辞めてしまうフリーターもいるほどです。
実際に応募して選考に進んでみないと、結果はいつまでもわかりません。もし、うまくいかなくても自分の悪かった部分を振り返って改善していけば、内定を取れるチャンスは徐々に高まっていくはずです。
どうしても自分がフリーターであることが気になってしまう場合は、まずは就職活動を始めた自分のことを認めてあげることから始めてみてください。変わりたいと感じて行動に移しただけでも、間違いなく良い変化が起きています。自信を持って就職活動を進めてください。
2. 都合の良い謳い文句に騙されない
求人に記載された都合の良い謳い文句に騙されないように、自分自身の身を守る意識が必要です。求人を出している企業の中にはブラック企業も混じっているので、求人は細かく見るようにしましょう。
注意したほうがいい求人は、以下のような内容です。
- 「20代でも高収入」のような年収の高さを全面にアピールしている
- 「アットホームな職場環境」など働きやすさをイメージする言葉ばかりが記載されている
- 「即採用!」と採用のハードルが低く感じるような表現がある
会社のホームページでも同じ傾向があれば、ブラック企業の可能性があるため、警戒しておきましょう。
ブラック企業に入社しないためには、都合の良い情報だけを信じずに面接で企業の課題や大変なことなどの話も聞いてみてください。また、職場の雰囲気などを自分の目で実際に見てみることが大切です。
3. よく求人募集されている企業を避ける
頻繁に求人募集をしている企業も、ブラック企業の可能性が高いため避けるのが無難です。ホワイト企業は従業員の定着率が高いため、求人を出すことが低い傾向にあるためです。
しかし、よく見る求人でもブラック企業だとは限りません。通年募集している企業や、特定のポジションを募集しており採用難易度が高いケースが挙げられます。繰り返し求人を出している企業でも求人情報を詳しく読むことで、ブラック企業か見抜けるはずです。
就職を焦っているときは、早く応募しようと急いでしまい、求人の読み込みが甘くなります。ブラック企業の求人に応募してしまわないように、よく求人募集している企業は避ける意識を持っておきましょう。
フリーターがホワイト企業への就職確率を上げるためにできること8つ
フリーターがホワイト企業への就職確率を上げるには、以下に挙げる8つのポイントを意識していきましょう。
- 幅広く求人に応募する
- 自己分析をおこなう
- 筆記試験対策をおこなう
- 業界・企業研究をおこなう
- 書類・面接対策を入念におこなう
- 希望する職種に関連する資格を取る
- 社会人に必要な基礎的なビジネスマナーを身に付ける
- 就職/転職エージェントを活用する
順番に詳しく解説していきます。
1. 幅広く求人に応募する
フリーターがホワイト企業に就職するためには、大手企業だけでなく中小企業など幅広く求人に応募する必要があります。中小企業やベンチャーにも優良企業はあるので、業界や業種を決めつけずに求人に応募し続けることが、就職活動を進めるうえで重要なポイントです。
正社員からの転職や業界経験者と比べると、フリーターは就職活動で不利な状況が多くなります。ホワイト企業は競争率も高くなるので、フリーターが内定を勝ち取るには応募数を増やすことが重要です。
ホワイト企業に入社したいなら、不合格になる可能性が高いと割り切って、応募することも必要になります。多くの企業や業界を調べながら、幅広く応募してチャンスを広げていきましょう。
2. 自己分析をおこなう
企業に自分をアピールするための自己分析をおこない、就職確率を上げていきましょう。企業が求めているのは入社後に活躍できる人材なので、企業に合わせて自分の強みを効果的に伝えることが重要です。
自己分析をおこなうときは、過去に褒められた経験や功績を振り返りながら、自分の強みを見つけていきましょう。自分の長所や短所に気付きにくいときは、友人や家族などの親しい人に聞いてみると新たな発見があります。1人暮らしなどで誰かに相談することが難しい場合は、インターネットの自己分析サービスを利用してみる方法もあります。
自分に合った方法で自己分析を進めて、就職活動でアピールしてください。
3. 筆記試験対策をおこなう
企業によっては適性検査を実施することもあるので、筆記試験対策を進めておくことも大切です。採用試験の王道であるSPIのほかに、企業独自の試験を実施していることがあります。
入念な面接対策ができていても、筆記試験で足切りされてしまっては努力が台無しになってしまいます。試験内容がわかっている場合は、事前に対策してから筆記試験に臨みましょう。
SPIの問題集は書店やネットで購入できます。複数の出版社から発売されているので、使いやすい問題集で対策を進めてください。筆記試験は面接と違い、自分のペースで進められます。しっかりと対策をおこなえば、対策した分の成果が得られるはずです。
4. 業界・企業研究をおこなう
フリーターがホワイト企業に入社するには、業界・企業研究は欠かせません。業界経験者のように詳しくなる必要はありませんが、何も調べないまま面接に臨むと他の企業でも言えるような志望理由しか伝えられなくなります。
業界・企業に関する情報は、採用サイトや求人サイト、口コミサイトからでも確認できます。企業説明会に参加すれば、企業の担当者から直接話を伺う機会が作れるので、気になることや疑問点は積極的に質問してみましょう。業界や企業に対する理解が深まり、入社後のミスマッチが防げるだけでなく、志望理由にも深みが増すメリットがあります。
業界・企業研究は対策が不十分な求職者が多いので、他の求職者に差をつけるチャンスです。企業説明会では企業パンフレットがもらえることがあるので、企業研究に活用してみてください。
5. 書類・面接対策を入念におこなう
書類・面接対策を入念におこなうことも、フリーターがホワイト企業への就職確率を上げるためには重要です。応募書類は企業への最初のアピールポイントなので、書類の完成度は就職確率に大きく影響しています。
応募先の志望動機や自己PRなどは、面接で応募書類から深堀りする質問がされることがあります。とくに、フリーターになってしまった理由は面接官が気になるところなので、きちんと答えられるように準備しておきましょう。
書類や面接対策でNGとされているのが、インターネット上にある情報のコピーです。参考にするだけなら問題ありませんが、完全にコピーしてしまうと面接官に見抜かれる可能性があります。就職確率を上げるためにも、できる限り自分の言葉で書類を作るようにしてください。
6. 希望する職種に関連する資格を取る
時間に余裕があるなら、希望する職種に関連する資格を取ることも1つの手段です。資格を取ることで、熱意ややる気をアピールできます。
企業によっては資格手当が支給される企業があるので、給与面での条件にも良い効果があります。関連する資格を取る意欲も伝えられれば、採用するメリットを企業はイメージしやすくなるでしょう。
しかし、取得するべき資格は仕事に関連するものであり、資格ならなんでもいいわけではないため、本当にその資格が必要なのかを考えることが大切です。たとえば、TOEICで900点を取っても、英語を使わない仕事では意味がありません。
また、資格取得はお金と時間がかかるので、バランスを見極める必要があります。手段と目的が入れ替わってしまわないように注意しましょう。
7. 社会人に必要な基礎的なビジネスマナーを身に付ける
フリーターからホワイト企業に就職するなら、社会人に求められる基礎的なビジネスマナーを身に付けておく必要があります。選考で信頼を得るためには、清潔感のある身だしなみや時間厳守など、基本的なマナーを守ることが大切です。
企業はフリーターに対して、ビジネスマナーを知らないかもしれないと心配している可能性があります。社会人としてのマナーが身に付いていれば、面接官も安心して採用試験を進めてくれるはずです。
社会人としての経験がなくてもアルバイト経験があれば、過去の経験を振り返ることで面接での振る舞いを確認できます。ビジネスマナーは、社会人として働くために必要不可欠です。不安な点があるなら、信頼できる友人や家族に相談して改善しておきましょう。
8. 就職/転職エージェントを活用する
就職/転職エージェントのアドバイスを受けながら、ホワイト企業の就職確率を上げる方法もあります。就職/転職エージェントは、就職活動を成功させるために二人三脚で伴走してくれるパートナーです。
書類や面接対策、求人情報など幅広いサポートがあるので、初めての就職活動でわからないこともすぐに解決できます。就職/転職エージェントを活用すれば、フリーターからホワイト企業に就職するために最適なアドバイスが受けられるはずです。
就職/転職エージェントはPCやスマートフォンがあれば、誰でも無料で利用できます。ハローワークのように外出する必要がなく自宅で就職支援を受けられるので、好きな時間に就職活動ができることがメリットです。
ジェイックでも、社会人として経験が浅い方や就職経験がない方をサポートする就職支援サービスをおこなっています。ホワイト企業に入社する目標を達成するために、ぜひご活用ください。
フリーターからでもホワイト企業への就職は叶えられる!
フリーターからホワイト企業に就職するなら、離職率の低い業界や職種を理解したうえで、自分が働きやすい環境を探していく必要があります。
フリーターだからといって負い目を感じずに就職確率が上がる対策を進めていけば、ホワイト企業に就職できる可能性が少しずつ高くなっていくはずです。多くの企業の求人情報を見ながら、幅広く求人に応募していきましょう。
もし、就職活動がうまく進まなくなったり、対策に不安があったりしたときは、就職/転職エージェントの利用がおすすめです。フリーターからホワイト企業へ就職したいなら、ジェイックの就職支援サービスへぜひご相談ください。