ストレスなく働けるホワイトな仕事を探しているけど、どの職種が自分に合っているか分からずに悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
この記事では、ホワイトな仕事ランキングTOP5を紹介しつつ、女性や高卒の方にもおすすめの職種を詳しくお伝えします。
ホワイトな仕事の探し方も解説しますので、働きやすい仕事を見つけたい方はぜひ参考にしてください。
ホワイトな仕事の特徴
ホワイトな仕事の特徴としては、次の3つが挙げられます。
- 残業が少ない
- 離職率が低い
- 精神的な負担が少ない
こうした特徴がある仕事はストレスが少ないため、心身ともに安定して働き続けられます。では、それぞれの特徴について見ていきましょう。
1. 残業が少ない
残業が少ないと、仕事とプライベートの時間を両立しやすくなります。
社会人の平均残業時間は21.9時間(※)のため、まずは「月の残業20時間以内=ホワイトな仕事」と理解しておくと良いでしょう。
一方で、月の残業が30~40時間を超えてくると仕事中心の生活になりやすく、心身のバランスを壊しやすくなるので注意が必要です。
参考:doda「平均残業時間ランキング【91職種別】(2023年4~6月の1ヶ月当たりの平均)」
2. 離職率が低い
離職率が低い仕事は職場環境や給料が良いケースが多く、社員満足度も高い傾向にあります。長時間労働が少ないため、ワークライフバランスを取りやすいことも特徴です。
参考までに、離職率が高い業界と低い業界を紹介します。全業種の平均離職率は8.7%なので、8%以下の業種は「離職率が低い」といえそうです。
離職率が高い業界 | ・生活関連サービス業、娯楽業(15.0%) ・宿泊業、飲食サービス業(14.8%) |
離職率が低い業界 | ・建設業(5.1%) ・製造業(5.1%) |
出典:厚生労働省「令和5年上半期雇用動向調査結果の概況(図3-1 産業別入職率・離職率)」
3. 精神的な負担が少ない
精神的な負担が少ない仕事はストレスを感じにくいため、快適に働きやすいでしょう。
特にノルマがなく、個人のお客さんと直接接しない仕事はストレスがたまりにくい傾向にあります。たとえばオフィスワークや事務職はノルマを課されることがほぼなく、社内の仕事がメインのため精神的な負担は少なめです。
一方でノルマが厳しい個人営業や、多くのお客さんと関わる接客業をしている人の中には精神的に疲弊している人が少なくありません。
ホワイトな仕事ランキング【TOP5】
ここまで紹介した3つの特徴を満たす、ホワイトな仕事を5つ紹介します。
- 1位:事務職
- 2位:秘書
- 3位:総務
- 4位:社内SE
- 5位:Webエンジニア
これらの仕事は働きやすいと評判なので、ストレスなく安定して働き続けたい人はチェックしてみてください。
特に記載がない限り、平均残業時間はdoda「平均残業時間ランキング【91職種別】」を参照しています
1位:事務職
事務職は、書類の作成やデータ入力、電話対応などを行う仕事です。
オフィスでのデスクワークが中心かつ、ノルマやプレッシャーが少ない仕事のため比較的ストレスなく働けます。
平均残業時間も10.6時間と少ないので、仕事とプライベートを両立しやすいことも魅力です。
事務職はパソコン作業がメインなので、コツコツとした作業が得意な人におすすめです。これといった資格も特に必要なく、未経験でも挑戦しやすい仕事として知られています。
2位:秘書
秘書は、役員のスケジュール管理や電話対応、書類の整理などを行う仕事です。
社内で働く時間が多いため、体力的な負荷が少ないのがメリットです。役員や上司との関係性が良好であれば、特に大きなストレスを感じずに働けるでしょう。
平均残業時間は月に11時間ほどのため、日によっては定時で帰れる可能性もあります。
秘書の仕事は細かい作業が多いため、細部まで注意を払い、ミスなく進められる人に向いています。社内外のさまざまな人とやり取りをする仕事のため、コミュニケーション力に自信がある人にもおすすめです。
3位:総務
総務は、社内の庶務的な業務を担う仕事です。具体的には設備や書類の管理、株主総会の運営などを行います。
総務は社内で完結できる仕事が多く、定型的なマニュアル業務がほとんどです。営業職のようなノルマもないため、強いプレッシャーに襲われる心配もありません。
平均残業時間も13.8時間と少ないため、プライベートの時間を確保しやすいのもメリットです。
総務はサポート的な業務が多いので、縁の下の力持ちとして働きたい人に向いています。重要な書類の管理や、株主対応などを任される可能性もあるため、責任感を持って仕事を進められる人にもおすすめです。
4位:社内SE
社内SEは、自社のシステム管理や、新システムの導入などを行う仕事です。
別の企業でシステム運用を行う「常駐型SE」は人間関係のストレスがたまりがちですが、社内SEは自分の会社で働けるため気持ちの面では楽に感じられるでしょう。
平均残業時間は16時間のため、IT系職種の中ではそこまで忙しくない仕事としても知られています。
社内SEはシステムトラブルの対応に追われることが多いため、問題解決力が高い人に向いています。ITについての問い合わせがさまざまな部署から届くため、円滑なコミュニケーションが取れる人にも適した仕事といえるでしょう。
5位:Webエンジニア
Webエンジニアは、Webサイトやアプリの設計・開発などを行う仕事です。コードを書く仕事がメインで、会社によっては「プログラマー」と呼ばれます。
リモートで働ける会社が多く、一人の作業時間も多いので人間関係のトラブルが生じにくいのがメリットです。平均残業時間は17.4時間と、全職種の平均(21.9時間)を下回っています。
Webエンジニアは、常に新しいIT技術や知識の習得が求められる仕事です。そのため、学習意欲が高い人に向いています。地道にコツコツとコードを書く時間が長いので、集中力が高い人にもおすすめです。
女性におすすめのホワイトな仕事【3選】
女性におすすめのホワイトな仕事を3つ紹介します。
- 医療事務
- コールセンター
- Webライター
これらの仕事は体力的な負荷が少なく、多くの女性が活躍しています。働きやすい仕事を探している人はぜひチェックしてみてください。
1. 医療事務
医療事務とは、病院やクリニックの事務職のことです。保険請求の処理や、カルテの管理などの他に、来院患者の受付も担当します。
一般的な事務職と同じく仕事内容が固定化されているため、一度仕事を覚えてしまえばそこまで苦労することはありません。平均残業時間も月12時間と少なく、女性の就業割合が高いことも特徴です。
民間企業と比べると医療機関は倒産のリスクが低いため、長く安定して働き続けたい人におすすめです。患者さんとのコミュニケーションが発生する仕事のため、人と接するのが好きな人にも向いているでしょう。
2. コールセンター
コールセンターは、顧客からの問い合わせに対応する仕事です。
クレーム対応を任されると精神的な辛さを感じることもありますが、オフィスで働けるため体力的な辛さはそこまで感じません。
平均残業時間は15.5時間(※)と少なく、シフト勤務が基本のため自分のライフスタイルに合わせやすいのもメリットです。男性よりも女性が多い仕事かつ、資格などは特に必要ないので、未経験の女性を求める企業も少なくありません。
コールセンターは“表情が見えない顧客”を相手にする仕事のため、相手の気持ちをくみ取ることが得意な人に向いています。
※「テレマーケティング/カスタマーサポート/コールセンター」の平均残業時間
3. Webライター
Webライターとは、Webサイトなどの記事を作成する仕事です。
記事の執筆がメインですが、人によっては記事を企画したり、取材をしたりすることもあります。
平均残業時間は21.4時間(※)と少し多めですが、作業時間は個人に任されているケースが多いので、マイペースに働きやすいことはメリットといえるでしょう。
Webライターは、文章を書くことが好きな人や、情報を分かりやすく伝えることが得意な人に向いています。自宅でも取り組みやすい仕事のため、子育ての合間にできる仕事を探している女性にもぴったりです。
高卒でも働けるホワイトな仕事【3選】
高卒でも安心して働けるホワイトな仕事を3つ紹介します。
- 公務員
- ルート営業
- 営業事務
これらの仕事は安定性が高く、高卒者の採用も活発です。未経験でも挑戦しやすいので、ホワイトな仕事を探している人は参考にしてみてください。
1. 公務員
公務員は、国民や市民に向けて行政サービスなどを提供する仕事です。
国家公務員と地方公務員に分けることができ、それぞれ多くの職種で高卒者も募集対象になっています。具体的には「公務員試験(高卒程度)」に合格することで、警察官や消防官、役所などで働けます。
公務員はリストラの可能性が非常に低いため、安定して働き続けられるのが魅力です。年収も比較的高く、平均残業時間も12.5時間(※)と少ないため、ホワイトな仕事として高卒者から人気を集めています。
公務員試験の合格は必須ですが、仕事に安定性を求めている人は挑戦してみましょう。
※参照:総務省「令和4年度地方公共団体の勤務条件等に関する調査結果(表14 時間外勤務の状況(時間外勤務時間数)【全団体】p.31」
2. ルート営業
ルート営業は、既存顧客のもとに定期的に訪問し、自社の商品やサービスを提案する仕事です。特別なスキルや高い学歴がなくても働けるので、多くの高卒者が活躍しています。
営業職は「個人営業」と「ルート営業(法人営業)」に大別できますが、ストレスという点で見るとルート営業のほうが少なめです。なぜなら、個人営業のような新規開拓にそこまで追われる心配がないからです。
企業向けの営業がほとんどのため、相手企業に合わせた勤務スタイルを取りやすいことも特徴といえるでしょう。休日をしっかりと確保しやすい、夕方以降の営業がほぼない、などメリットが大きいので、働きやすさを重視している人はルート営業を検討してみてください。
3. 営業事務
営業事務は、社内の営業チームをサポートする仕事です。具体的には、顧客データの管理やプレゼン資料の作成など、営業社員の“片腕”としてさまざまな事務作業を担当します。
特定の営業社員のサポートがメインのため、他の仕事に比べると人間関係のストレスはそこまで感じません。月の平均残業時間も13.3時間と少なく、オフィスでの勤務が基本なので落ち着いて働きたい人にぴったりです。
パソコンスキルは必要ですが、「学歴不問」の募集も多いので高卒でも挑戦できます。
ホワイトな仕事の探し方
ホワイトな仕事を見つける方法を2つ紹介します。
- 健康経営優良法人の求人を探す
- ホワイト企業認定の求人を探す
上記の企業を探すことで、ホワイトな仕事に就ける可能性が高まります。では、それぞれの方法について見ていきましょう。
1. 健康経営優良法人の求人を探す
健康経営優良法人とは、「優良な“健康経営”を実践している」として日本健康会議が認定している企業のことです。
具体的には、次のような取り組みを行っている企業が選定されています。
- 従業員のストレスチェック
- 保健指導(健康に関する研修の実施など)
- 長時間労働への対応
認定企業は以下のページに掲載されているので、優良企業で働きたい人は確認してみてください。
出典:健康経営優良法人認定事務局(日本経済新聞社)「認定企業一覧」
2. ホワイト企業認定の求人を探す
安心して働ける会社を探している人は、ホワイト財団が認定している「ホワイト企業」への入社も検討してみましょう。
2024年9月時点で累計514社が「ホワイト企業」と認定されており、柔軟な働き方やダイバーシティ、健康経営など、さまざまな指標をクリアした企業が名前を連ねています。
優良中小企業も多く認定されているので、「大企業に比べて中小企業はブラックが多いのかな…」と不安に思っている人もぜひチェックしてみてください。
一般財団法人 日本次世代企業普及機構「認定企業一覧」
まとめ
この記事では、ホワイトな仕事ランキングTOP5を紹介しました。
1位~5位を改めてお伝えすると、次のとおりです。
- 1位:事務職
- 2位:秘書
- 3位:総務
- 4位:社内SE
- 5位:Webエンジニア
「残業時間が少ない仕事をしたい」「落ち着いて長く働きたい」と考えている人は、これらの仕事への就職を前向きに検討してみましょう。