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ひきこもりの息子が許せない?原因や家族ができる対策を紹介

ひきこもりの息子や娘がいるという親御さんは今の日本にはかなりの数いらっしゃいます。
ひきこもりは本人だけでなく、その周り、とくに親にとって苦しい問題です。ひきこもりの息子が許せない、という気持ちになることもあるでしょう。

とはいえ、怒りを息子にぶつけても状況が良くなることはありません。ひきこもりになった根本的な原因を知り、原因に合わせた対策を丁寧に行う必要があります。

そこでこの記事では、ひきこもりになる原因や息子に接する際のポイントを解説します。また、ひきこもりの息子を持つ親の特徴についても紹介。

本記事を読めば、息子との接し方がわかり、これから息子と友好的に関わるためのヒントを得ることができます。

ひきこもりの息子と明るい毎日を過ごすための、第一歩を踏み出しませんか。

息子がひきこもりになった原因を対策を知ることが重要

息子がひきこもりになった原因を知ることは、適切な対策をするうえで重要です。ひきこもりには、当人もわからない様々な原因が考えられます。
たとえば、下記のような要因が考えられます。

  • 学校や職場での人間関係
  • 家庭環境
  • 精神的なプレッシャー

上記のようなことが原因の場合、感情的に接したり、プレッシャーをかけるような言葉を投げかけたりすると、余計に状況が悪化するかもしれません。

まずは、息子・娘さんの気持ちに寄り添い、適切なサポートを提供できるように、冷静に対処することが大切です。

息子・娘がひきこもりになってしまった5原因

息子さん、娘さんがひきこもりになった原因を統計的に多い原因から確認してみましょう。

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引用元:「平成30年版 厚生労働白書 -障害や病気などと向き合い、全ての人が活躍できる社会に-

上記のグラフを見てわかるように、ひきこもりになる理由はさまざまです。また、調査や一般的に言われている理由ではなく、当人にしかわからない困りごとがひきこもる理由やきっかけになっていることも多くあります。

ここでは、近年特にみられる5つの原因について解説します。

  1. 精神疾患を抱えているから
  2. 仕事や学業で挫折を味わったから
  3. 人とコミュニケーションを取るのが苦手だから
  4. 生きがいを感じないから
  5. コロナの影響があったから

複数の要因が複合的に影響していることもありますが、まずはどのような原因が考えられるかを知ることで、心情的にどう寄り添えるかの参考にされてみてください。

1. 精神疾患を抱えているから

うつ病やパニック障害などの精神疾患を抱える人は、外部からの刺激に対して敏感なため、自己防衛の一環としてひきこもる傾向があります。

たとえ明確な精神疾患の診断がなくても、責任感が強かったり、イライラしやすかったりする性格の人もひきこもりやすいです。

こうした状態は、周囲から見ると理解しにくいかもしれません。ただ、誰にでも起こり得るため、他人事だと思わないことが重要です。

2. 仕事や学業で挫折を味わったから

仕事や学業で挫折を味わったことが原因で、ひきこもりになってしまうケースもあります。とくに、今まで学業や仕事などでの実績や努力に自信を持っていた人ほど、挫折時のダメージは大きくなります。

たとえば、高学歴な人や、挫折経験が少ない人が就職活動で失敗したり、仕事で大きなミスをしたりすると、プライドが大きく傷つくかもしれません。

その結果、自己評価が急激に低下し、外部のプレッシャーから逃れるためにひきこもりの状態に陥ることが考えられます。

3. 人とコミュニケーションを取るのが苦手だから

人とコミュニケーションを取るのが苦手なことが原因で、ひきこもりになってしまうケースも少なくありません。

たとえば、以下のような内容が考えられます。

  • 学生時代にいじめを受ける
  • 職場での付き合いがうまくいかない
  • 失恋のショックが大きい

上記のような要因が引き金となり、人との接触を避けるようになることが多いです。とくに、不登校の経験がある人はひきこもりになるリスクが高く、入学や就職など環境の変化が大きなストレスになります。

新しい環境に馴染めないことや、仕事でのコミュニケーションの問題が、ひきこもりのきっかけになりやすいです。

4. 生きがいを感じないから

ひきこもりの原因として、生きがいの喪失も挙げられます。自分の強みを否定されたり、最愛の人を失ったりした場合、大きな喪失感を感じ、外界とのつながりを絶ちたいと感じるかもしれません。

自分が持っていた夢や目標が崩れた場合、何に向かって努力すればいいのかがわからなくなり、無気力になってしまうこともあります。

また、環境が変わり、一度学校や職場から離れてしまうと、社会復帰の難しさに直面し、自信を失ってひきこもりが進行することも考えられます。

5. コロナの影響があったから

新型コロナウイルスの影響で、ひきこもりになることも考えられます。

コロナ禍により、多くの人が外出を控えざるを得ず、社会的な接触が大幅に制限されました。この状況は、もともと人との関わりが少なかった人や、ストレス耐性が低い人にとってとくに負担となり、ひきこもりになる原因になり得ます。

また、コロナ禍期間は誰もが家にいることが多く、必然的にひきこもりにならざるを得ない状況でした。そのため、精神的におかしくなっても無理はありません。

ひきこもりの息子・娘さんに悩む親に共通する特徴

ひきこもりの息子・娘を持つ親御さんには、時には共通して持っている特徴があります。
ひきこもりを長期化させる子どもの環境をつくってしまっていたり、子ども自身が自分で踏み出せない原因を作ってしまっている可能性もあるのです。

共有してみられる親の特徴を5つピックアップすると以下になります。

  1. 親がひきこもりを助長させてしまっている
  2. 世間体を気にして周りや専門機関に相談できない
  3. 子どもに意見を言ってしまう
  4. 愚痴や不平不満ばかり言う
  5. 子どもへの指示が多い

子どもが引きこもりになってしまうと親御さんも自分が原因だと自分を責めてしまうことがあります。引きこもりとは当人も周囲も原因がわからないまま起こってしまう事象です。
全ての原因が親/子どもにあるといった極端な解釈はさけるようにすることが大切です。

ここで紹介する特徴は、引きこもりを助長させたり、お子さんの苦しさの一要因になっていたりする可能性のある特徴です。解決すれば、全ての状況がよくなるというわけではありませんが、改善のための一助としてぜひ参考にしてみてください。

1. 親がひきこもりを助長させてしまっている

親が、息子のひきこもりを長期化させる要因を作り出している場合も考えられます。

たとえば、専門家への相談をためらうこと。「相談することは責任放棄ではないか」と懸念することがあります。専門家に相談することは決して責任放棄ではなく、むしろ根本的な解決に向けた重要なステップです。

また、親が過保護になりすぎたり、子どもに甘やかしすぎることで、外に出る機会や社会復帰のきっかけを奪ってしまうこともあります。

適切なサポートや専門家のアドバイスを受けることで、ひきこもりの長期化を防ぐことが可能です。

2. 世間体を気にして周りや専門機関に相談できない

ひきこもりの息子を持つ親の中には、学校の先生、医師、看護師などの職業に就いている方が多いと言われています。これらの職業は社会的に高い評価を受ける一方で、権威的な立場から一つの考え方に固執しやすい傾向があります。

そのため、息子がひきこもりになった際に柔軟な対応が難しくなるかもしれません。

また、こうした親は世間体を非常に気にするため、周囲や専門機関に相談することをためらう傾向があります。

しかし、このような姿勢は息子に対して余計なプレッシャーを与え、精神的に追い詰めてしまうかもしれません。世間体を気にすることは理解できるものの、子どもの回復を最優先に考え、専門家への相談や支援を受けることが重要です。

3. 子どもに意見を言ってしまう

親が子どもの人生につい意見を言ってしまうと、子どもがひきこもりになる可能性があります。親は善意でアドバイスをしたいと思うものですが、子どもにとっては自分の気持ちや考えを話す機会を奪われるように感じるかもしれません。

とくにひきこもりの子どもは、自己表現が難しい場合が多く、親からの意見やアドバイスがプレッシャーになりがち。子どもが困りごとを話すときは、アドバイスよりもまず気持ちを受け止めてほしいと感じている場合も多いです。

4. 愚痴や不平不満ばかり言う

愚痴や不満不平ばかり言う親の子どもも、ひきこもりが多いです。親が常に否定的な発言をすることで、子どもも自然とマイナス思考に陥りやすくなります。

自己肯定感や自己効力感の低下は、こうした家庭環境と密接に関連しています。不平不満ばかりの親のもとでは、子どもが前向きな気持ちを持つのが難しく、結果として自信を失いやすくなるのです。

このような家庭環境では、子どもが自分の未来に希望を抱けなくなり、ひきこもりが悪化する可能性が高まります。

5. 子どもへの指示が多い

親が子どもに多くの指示を出すと、子どもが自発的に考えて行動する力を失い、ひきこもりになる可能性があります。親の意図としては、子どもの失敗を防ぐことですが、過度な指示は自分の問題解決能力を育てにくくします。

とくに難しい問題に直面したとき、指示がなければ動けない子どもは、解決できずにひきこもりになりがちです。自主的に考える力を養うためには、親が少し離れて見守る姿勢が大切になります。

ひきこもりの息子を持つ親ができること5選

自分自身を見つめ直したら、次はひきこもりの息子に対して行動を起こしましょう。ひきこもりになったからといって、あきらめてはいけません。まだやれることはあります。

ここでは、下記5つの対策について解説します。

  1. 可能なサポートをする
  2. 精神疾患がないか医師に相談する
  3. 負担にならないように話しかける
  4. 否定的にならずに子どもの話を聞く
  5. 前向きな気持ちでいる

できることから少しず始めていきましょう。

1. 可能なサポートをする

ひきこもりの息子を持つ親ができることは、まず息子に対して可能な限りのサポートを提供することです。サポートには、下記のようなさまざまなものが考えられます。

  • 金銭的な支援
  • メンタルケア
  • 医療・専門機関への相談

どのような形であれ、息子の状況を理解し、無理なく行える支援が求められます。ひきこもりの症状が深刻な場合、早めに医療機関に相談することが重要です。専門的な診断と治療が必要なケースも多く、適切な医療ケアが息子の回復を助けてくれます。

また、息子のメンタルケアに関しては、親の支えだけでなく、専門家の意見を取り入れることも重要です。心理カウンセラーや精神科医などの専門家に相談することで、より息子の心がケアされます。

2. 精神疾患がないか医師に相談する

ひきこもり状態が長期化し、改善の兆しが見られない場合、精神疾患の可能性を考慮し、医師に相談することが必要です。精神疾患は目に見えにくいため、見過ごされがちですが、うつ病や摂食障害など命に関わる病気も含まれます。

こころの健康についての疫学調査に関する研究の結果によると、ひきこもりによって精神障害のリスクが増加する可能性が高いと言われています。

早期発見と適切な治療が重要であり、息子に精神疾患が疑われる場合は、できるだけ早く医師に相談することが大切です。

精神疾患は早期に治療を受けることで、悪化を防ぎ、回復の可能性が高まります。親としては、まず冷静に状況を把握し、専門家の助言を受けながら適切な対応を取りましょう。

3. 負担にならないように話しかける

ひきこもりの息子を持つ親ができることの一つに、負担にならないように話しかけることも挙げられます。ひきこもりの人は消極的な傾向があるため、無理に会話を強いるのではなく、日常の何気ない話題を軽く持ちかけることが重要です。

直接話すことが難しい場合、LINEや手紙などの間接的な方法も効果的。息子にとって負担にならない範囲で、ポジティブな出来事や励ましの声かけを行うことで、安心感や共感を与えられます。

その結果、息子が少しずつ心を開き、ひきこもりから脱したいという意欲を引き出すことが期待できます。

4. 否定的にならずに子どもの話を聞く

ひきこもりの息子を持つ親ができることとして、否定的にならずに息子の話を聞くことも大切です。

息子が話をしたとき、親がまず受け入れ、否定せずに耳を傾けてみましょう。息子は「自分を受け止めてもらえた」と感じることで、自己肯定感が高まり、自信を持つようになります。

また、親が共感し、息子の声を真剣に聞くことで、息子は心の重荷を軽減し、少しずつ心の元気を取り戻していきます。こうした親の姿勢が、ひきこもりからの回復への重要な一歩となるでしょう。

5. 前向きな気持ちでいる

親が前向きな気持ちでいることは、ひきこもりの息子を持つ親にとって大切なポイントです。親が自分の生活を楽しみ、充実させる姿を見せることで、息子に将来へのポジティブなイメージを与えられます。

親が前向きでいることは、家族全体に良い影響を与え、とくにひきこもりの息子にとって励みとなります。また、親自身が心の健康を保つためにも、家族や友人との楽しい時間を大切にし、夫婦でお互いを支え合うことが大切です。

ポジティブな姿勢は、息子が自らの将来を明るく考え、ひきこもりから脱するきっかけになるかもしれません。

ひきこもりの息子・娘と接する際のポイント5つ

ひきこもりの息子と接する際には、気をつけなければならないポイントが5つあります。接し方を間違えれば、さらにひきこもり期間が長引くかもしれません。

  1. 親の考えや価値観を押し付けない
  2. 息子と真剣に向き合う
  3. 過干渉にならない
  4. 時には嫌われることも覚悟する
  5. 就労だけを目的にしない

上記5つのポイントを意識して、息子と良好な関係を築きましょう。

1. 親の考えや価値観を押し付けない

ひきこもりの息子と接する際、親の考えや価値観を押し付けないことが重要です。親が自分の意見を無理に押し付けようとすると、子どもはそのプレッシャーに耐えられず、心を閉ざしてしまうかもしれません。

とくにひきこもり状態にある子どもに対して、強制的に親の価値観を受け入れさせることは逆効果です。息子が感じる窮屈さや負担感が増し、ひきこもりが一層深刻化する危険性があります。

親子のコミュニケーションが難しいと感じた場合、専門機関やカウンセラーに相談し、適切なサポートを受けることがおすすめです。

まずは、息子との信頼関係を築くために、親の価値観を押し付けず、息子の意見や感情を尊重しながら話を聞きましょう。

2. 息子と真剣に向き合う

ひきこもりの息子と接するには、息子と真剣に向き合うことも重要です。親が息子の問題に対して真摯に向き合い、話を聞く姿勢を持つことで、息子は自分が大切にされていると感じるようになります。

親の役割は単に息子の面倒をみることではなく、息子が自立できるようにサポートすることです。すべてを親が決めるのではなく、息子が自分で選択し、行動できるように見守る姿勢が求められます。

親が相談相手となり、温かくサポートすることで、息子の自主性が育まれ、結果としてひきこもりから抜け出しやすくなるのです。真剣に向き合う姿勢は、息子が信頼を寄せ、自分自身と向き合う勇気を持つきっかけを与えるでしょう。

3. 過干渉にならない

息子のひきこもり状態を解決したい場合、過干渉にならないことがポイントです。親としては、息子が困難に直面するたびに、助けたいという気持ちが強くなるものでしょう。しかし、過干渉は逆効果になることが多いです。

たとえば、ひきこもり状態の息子に対して、以下の接し方をしている親御さんは対応を見直す必要があります。

  • 毎日の予定や行動を逐一確認する
  • 息子が何を考えているのか必要以上に探ろうとする
  • 息子の許可なく就職エージェントなどに登録する

これらの接し方は、息子の自主性を奪うかもしれません。過干渉が続くと、息子は自分で判断し行動する能力を失い、結果としてひきこもりが悪化することもあります。

過干渉を避けるためには、親が一歩引いて見守る姿勢を持ち、息子が自分のペースで成長できる環境を提供することが重要です。息子の行動や決断に対して必要以上に口を出さず、自分に考えさせ、選択する機会を与えることで、彼の自立心や自信が育まれます。

4. 時には嫌われることも覚悟する

ひきこもりの息子と向き合う際には、時には嫌われる覚悟が必要です。親としては、子どもの嫌がることを避けたいという気持ちが強いかもしれません。ただ、息子が自立し社会復帰するために必要なステップであれば、親はその役割を果たすことが大切です。

とくに長期化したひきこもりの場合、親としての優しさだけでは問題の解決が難しいことがあります。息子が心を開かず、現状に甘んじていると感じた場合、厳しい態度や積極的な介入が必要になることもあるでしょう。

たとえば、息子が自分から外に出ることを極端に避ける場合、無理にでも外出の機会を作らなければならないときがあります。このような行動は一時的に息子の反発を招く可能性がありますが、長期的には彼の成長を促す重要な一歩です。

親が息子に対して一貫した愛情と信頼を持ち続け、その行動が息子の自立を促すためのものであることを理解させることが大切。親が未来を見据えて行動することで、息子が自分自身の人生に向き合い、ひきこもりから抜け出す勇気を持つきっかけとなるでしょう。

5. 就労だけを目的にしない

ひきこもりの息子と向き合ううえで、就労だけを目的にしないことも重要です。
ひきこもりから抜け出すことは、必ずしも就労を意味するわけではありません。。

まずは、子どもが自分の力で幸せを目指せるようになることが大切です。就労はあくまで手段の一つであり、最終的な目標ではありません。

就労を焦って目標にすると、息子に過度なプレッシャーを与え、逆に心の負担が増大することがあります。働き出しても、過去のトラウマが再燃し、再び引きこもるリスクもあります。

そのため、親は「働き始めたから安心だ」と安易に安心するのではなく、息子が本当に心から幸せを感じ、自立できる状態を目指すべきです。

就労はその一手段でしかなく、息子の心の安定や自己肯定感の向上を目指すことがもっとも重要なポイントとなります。

ひきこもりの子どもにおすすめの就労支援サービス5選

最後に、ひきこもりの方におすすめの就労支援サービスを紹介します。ひきこもりの息子におすすめの就労支援サービスは、下記の5つです。

  1. ハローワーク
  2. ひきこもり地域支援センター
  3. NPO法人社会復帰支援アウトリーチ
  4. 精神保健福祉センター
  5. 就職エージェント

1. ハローワーク

ひきこもりの息子におすすめの就労支援サービスの一つにハローワークがあります。ハローワークは無料で利用でき、求人紹介やキャリアの相談に乗ってくれる就労支援サービスです。

ハローワークでは、職業相談や求人紹介を受けられ、就職活動に必要な情報やサポートを提供してもらえます。とくに職業経験の少ない方にとって相談相手となり、就職活動を一緒に進めてくれる心強い存在です。

ただし、ハローワークで紹介される求人の質にはばらつきがあるため、求人票の内容をよく確認し、慎重に選ぶことが大切です。とくに正社員求人の場合、企業の雰囲気や業務内容が希望に合致しているかを見極める必要があります。

ハローワークでの仕事の探し方について詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてください。

ハローワークで仕事探しをするメリットは?仕事探しの方法までを解説

2. ひきこもり地域支援センター

ひきこもり地域支援センターは、厚生労働省が設置したひきこもりの方専用の相談窓口です。社会福祉士や精神保健福祉士、臨床心理士が対応し、ひきこもりやニートの方への専門的な相談支援を行っています。

ひきこもりの状態から社会復帰を目指す人にとって、専門家との対話を通して自身の状況を理解し、適切な支援策を見つけることが重要です。就労関係の相談では、ハローワークやNPO法人などと連携し、総合的なサポートを提供しています。

たとえば、就労意欲はあるけどどこから始めていいかわからない方に、就職に向けた具体的なアドバイスやキャリアプランの提案を行っています。専門的なサポートを受けながら、安心して社会復帰を目指すことが可能です。

3. NPO法人社会復帰支援アウトリーチ

NPO法人社会復帰支援アウトリーチは、ひきこもりやニート、精神疾患を持つ人々の社会復帰を支援する団体です。専門スタッフが訪問支援を行い、個々の状況に応じたサポートを提供しています。

ひきこもりや精神的な問題を抱えている方にとって、自宅に専門スタッフが訪問してくれる点は安心感をもたらします。訪問支援により、外出が難しい方でも少しずつ外に出るきっかけを作ることも可能です。

また、アウトリーチのスタッフは一人ひとりのペースに合わせてサポートを行うため、無理なく社会復帰を目指せます。ひきこもりの方が社会復帰に向けて一歩を踏み出すために、アウトリーチのサポートを受けることは効果的です。

4. 精神保健福祉センター

精神保健福祉センターは、各都道府県や市町村が運営する専門機関です。精神的な問題や障がいのある人々やその家族に対して、相談や支援、情報提供を行っています。

精神保健福祉センターでは、専門の相談員やカウンセラーが対応し、メンタルヘルスに関する相談や診断、治療、リハビリテーション、生活支援などを提供します。ひきこもりから抜け出し、再び社会で活動できるようになるためには、精神的なサポートが欠かせません。

親としては、精神保健福祉センターを積極的に活用し、息子のメンタルヘルスを支えながら、就労や自立に向けた第一歩を踏み出す手助けをすることが大切です。精神保健福祉センターの支援を受けることで、息子が安心して社会に再び参加できるようになるでしょう。

5. 就職エージェント

就職エージェントは、求職者と人材を採用したいと考えている企業のマッチングを行う就職支援サービスです。具体的には、下記の内容で求職者の課題に対応しています。

  • 求人紹介
  • 書類添削
  • 面接対策
  • キャリア相談

就職エージェントを利用することで、求職者の希望や適性に合った求人を紹介してもらえるため、効率的に就職活動を進めることが可能です。

また、書類の書き方や面接のポイントなど、就職活動全般にわたるサポートを受けられるため、自己PRや志望動機の書き方に自信がない方にも適しています。

就職エージェントの中でも「ジェイック」は、20代の若者に特化したサービスです。ジェイックでは、就職活動に必要な基礎知識やマナーを学ぶ研修プログラムを実施しています。

もちろんひきこもりの方へのサポートも対応しています。個別のキャリアカウンセリングを通して、ひきこもりから社会復帰しやすい企業を提案し、就職活動をサポートします。

就職活動を効率的かつ確実に進めたい方は、ジェイックにご相談ください。

息子・娘の状況を見ながら可能なサポートをすることが重要

ひきこもりの息子を見ると、「何か行動してほしい」と許せない気持ちが湧くかもしれません。ただし、一方的に行動を促しても逆効果です。まずはひきこもりの原因から確認し、それぞれに合った対策をする必要があります。

もちろん息子の同世代が活躍しているのを見て焦る気持ちもあるでしょう。ただ、今の息子には一歩ずつ進むことが大切。まずは、息子と対話を交わし、今後について真剣に向き合いましょう。

また、就職サポートを受けることもおすすめ。就職支援サービスを利用することで、専門アドバイザーのサポートを受けながら、効果的に就職活動を進められます。

ジェイックでは、ひきこもりの方にも就職支援を行っています。社会復帰に向けて、まずは一歩踏み出してみましょう。

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池本 駿
株式会社ジェイックマーケティング開発部。2016年慶応義塾大学経済学部卒業。2018年慶應義塾大学大学院経済学研究科修了(修士課程)。2019年慶應義塾大学大学院理工学研究科修了(修士課程)。同大学経済学部附属経済研究所「こどもの機会均等研究センター」協力研究者。元・三菱経済研究所研究員。経済産業大臣登録 中小企業診断士。著書「教育経済学の実証分析: 小中学校の不登校・高校における中途退学の要因分析」