27歳までフリーターとして働いてきた女性は「これからも今と同じような働き方でいいのか」と迷っているのではないでしょうか。
現状を変えたい気持ちはあるものの、何から始めたらいいか分からない方も多いはずです。
本記事では、27歳だからこそ正社員になるべき理由や、転職時に役立つおすすめのサービスを紹介します。
フリーターで働き続けるデメリットも解説しているので、将来に不安がある方はぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次
フリーターを選ぶ女性の特徴
20代後半で正社員を希望する人が多い中、パートやアルバイトのようなフリーターをあえて選択する女性もいます。
特徴を以下4つに分けて解説しているので、あなた自身にあてはまるかどうかぜひチェックしてみてください。
自分の都合を優先したい
フリーターは自分の生活を最優先にしたうえで、仕事の予定を入れられます。
出退勤の時間が決まっている正社員よりも、柔軟な働き方が可能です。
実際に、女性が非正規の職員になった理由で最も多かったのは「自分の都合のよい時間に働きたいから」でした。(参考:労働力調査 2023年)
仕事よりもプライベートを優先したい方にとって、フリーターは最適な働き方と言えるでしょう。
実家に住んでいる
実家に住んでいる方は家賃や生活費がほとんどかからないため、フリーターのように収入が安定しなくても生活しやすい傾向にあります。
一人暮らしだと収入の多くが家賃や生活費に消えてしまい、手元に残るお金が少なくなりがちです。
フリーターでは十分な収入を得られず、金銭的なプレッシャーから転職を強く意識し始めるでしょう。
反対に、実家住まいだと出費が少ないため、ある程度収入があれば貯金できます。
フリーターのままでも落ち着いて生活できると分かれば、次の職場へ移る際もパートやアルバイトを選択するはずです。
責任を負いたくない
フリーターは、正社員ほど責任が重くのしかかる立場ではありません。
正社員は基本的に雇用期間が定められていないため、会社にとって重要なポジションを任されます。
もし仕事でミスをしても、最終的には正社員のメンバーがカバーしてくれるでしょう。
しかし、比較的誰にでもできるような仕事を割り振られているフリーターにとって、正社員の仕事は負担が大きいと感じるはずです。
フリーターが正社員の苦労を知っているのであれば「今のままでいい」と思うのも無理はありません。
希望エリアで働き続けられる
フリーターは転勤がほぼないため、希望するエリアで働き続けられます。
引っ越しの心配がないので、家族やパートナーとの生活を優先できるのが魅力です。
緊急時は他店舗からヘルプに来てほしいと頼まれるケースもありますが、基本的には同じ場所で勤務できます。
慣れ親しんだ場所で仕事を続けたい方は、フリーターが合っていると言えるでしょう。
27歳以降もフリーターで働くデメリット
都合よく働けるフリーターですが、良いことばかりではありません。
27歳以降もフリーターで働き続けるデメリットは、以下の5つをご覧ください。
基本的に休んだら給料は発生しない
フリーターは時給制のため、働いた分しか給料が発生しません。
シフトが自由に組める一方で、働く日数が少なければ収入も減ります。
また、正社員は基本的に有給休暇を取得できるので、1日仕事を休んでも収入は変わりません。
パートやアルバイトは以下の条件を満たした方のみ有給休暇がもらえるため、短時間勤務の方は休んだ分だけ無給です。
- 週所定労働時間が30時間以上
- 週所定労働日数が5日以上
参考:東京労働局「しっかりマスター労働基準法-有給休暇編-」
フリーターでたくさん稼ぎたいのであれば、労働時間を増やす必要があります。
年齢を重ねると、今よりも体力の衰えを感じるでしょう。
27歳以降も今と同じように働かなければいけない点は、フリーターのデメリットです。
将来への不安がつきまとう
フリーターは会社が業績不振に陥った場合、契約を打ち切られる可能性があります。
正社員は法律で「解雇が妥当」と認められなければ、会社を辞めさせられることはありません。
一方、パートやアルバイトは労働契約に期間が設けられているので、満了すれば解雇が認められます。
長く働き続けたい方からすると、不安が伴うでしょう。
参考:労働契約法第16条
また、フリーターは正社員よりも受かりやすいため、合わないと思ったら別の職場に切り替えられます。
ころころ勤務先を変えていると、転職活動時に会社から「いつ辞められるかわからない」と判断される可能性が高いです。
フリーターは気楽に働けるのがメリットですが、厳しい目で見られやすい点はデメリットと言えるでしょう。
社会的な信頼が得られない
フリーターは正社員よりも収入が不安定なので、社会的な信頼を得られない可能性があります。
車が必要な場合でも「代金を支払える能力がない」と判断されると購入できません。
また、都会でセキュリティの整ったマンションに引っ越す際も、フリーターだと賃貸契約の審査に落ちてしまう可能性があります。
27歳で生活に不自由さを感じていなくても、今後環境が変わった時に行動しづらくなるでしょう。
スキルが身につきにくい
フリーターの仕事でスキルを身につける機会は、ほとんどありません。
リーダーなど責任のあるポジションを任せてもらえない限り、同じ仕事を繰り返す傾向にあります。
スキルがないまま年齢を重ねると、転職で不利な状態が続くでしょう。
新しい知識やスキルを身につけたい方は、正社員になるか資格取得を目指せるスクールに通うのをおすすめします。
結婚相手として見てもらいにくい
男性から「経済力がない」と判断されると、結婚相手として見てもらえない場合があります。
国立社会保障・人口問題研究所の「第16回出生動向基本調査」によると、結婚相手に経済力を求めている男性の割合が、1990年代から約20%も増えていると分かりました。
パートナーには出産後も仕事を続けてほしいと願う男性も増えていることから、2人で協力しながら生活費を稼ごうと考えているようです。
フリーターの女性は正社員の方よりも収入が少ないため、結婚すると負担が大きくなると思われてしまうでしょう。
27歳だからこそ正社員になるべき理由
27歳以降もフリーターでいいのかと少しでも思った方は、転職を視野に入れましょう。
30歳までに正社員になった方がいい理由は、以下の3つです。
未経験ポジションへの転職がしやすいから
27歳はまだ20代なので、ポテンシャル採用を通じて転職できる可能性があります。
ポテンシャル採用とは、今までの経験よりも潜在能力を重視した採用のことです。
30代以降の転職は即戦力が求められる傾向にあるため、未経験ポジションを狙うなら27歳の今がチャンスと言えるでしょう。
ただし、ポテンシャルが認められるとは言いつつも、27歳は20代前半の方よりも経験やスキルが問われます。
選考対策をおろそかにすると転職活動が長引いてしまうので、徹底した準備が必要です。
フリーターよりも平均給与が上がるから
正社員はフリーターよりも平均給与が高いため、気持ちにゆとりが生まれます。
平均給与の違いは、以下のとおりです。
雇用形態 | 平均給与 |
正社員(女性) | 407万円 |
正社員以外(女性) | 166万円 |
正社員の平均給与が高い理由は、ボーナスや手当がついているからです。
評価が高ければ昇給が期待できるため、将来にむけて貯蓄できます。
また、正社員になると社会保険の加入が前提となるので、フリーターのまま過ごすよりも年金受給額が増えるでしょう。
安定した働き方で親に安心してもらいたい方は、27歳から転職活動を始めるべきです。
福利厚生が充実するから
正社員は、会社が導入している福利厚生を積極的に利用できます。
具体的な福利厚生は、以下のとおりです。
- 社員寮
- 家賃補助
- 産前・産後休暇
- 育児・介護時短制度
- 各種サービスの社員割引
フリーターの方も会社の福利厚生は利用できますが、サービスによって正社員のみを対象としている場合があります。
また、福利厚生の種類は会社ごとに異なるので、転職する際は利用できるサービス内容を確認しておきましょう。
特に、30代以降の女性はライフイベントが変化しやすいため、福利厚生が充実していれば安心して働き続けられます。
フリーターの働き方をこれからも続ける自信がない方は、20代のうちに転職すべきです。
27歳フリーター女性が正社員で働くために利用すべきサービス
フリーターから正社員になろうと考えている女性に向けて、利用すべきサービスを4つ紹介します。
転職のプロに相談すれば、まずやるべき行動が明らかになるでしょう。
ハローワーク
ハローワークは全国に500か所以上あり、無料で就職支援を行うサービスです。
国家資格などを取得している職員が相談に応じてくれるため、的確なアドバイスが期待できます。
仕事探しも可能ですが、ハローワークは無料で求人を掲載しているからこそ質の高い求人ばかりではありません。
就職に関する情報を集めたい方向けのサービスと言えるでしょう。
ジョブカフェ
ジョブカフェは46の都道府県に設置されている、若年者(おおむね34歳以下)向けの就職支援サービスです。
各地で実施しているサービスは異なりますが、女性への支援に力を入れているところもあります。
正社員の働き方について不安を感じている女性は、気軽に相談できるでしょう。
セミナーや職場体験も実施しているので、気になる方は各地のジョブカフェをチェックしてみてください。
転職サイト
転職サイトは24時間いつでも登録できるので、手軽に利用可能です。
未経験OKの求人がたくさんヒットするため、やりたいと思える仕事が見つかるでしょう。
企業や転職エージェントからスカウトメールが届く場合もあるので、フリーターを卒業できるチャンスが広がります。
ただし、実際に応募を進める際は企業と直接やりとりをしなければなりません。
うまくコミュニケーションを取れるか心配な方は、情報収集として利用するのをおすすめします。
フリーター向け就職支援サービス
フリーター向け就職支援サービスは、未経験に特化したサポートを実施しています。
正社員経験ゼロの方を多数支援してきたアドバイザーに相談できるため、安心して悩みを打ち明けられるでしょう。
アドバイザーに頼りたくないと思う方もいるかもしれませんが、情報集めから企業のやりとりまで一人で行うのは時間も手間もかかります。
実績豊富なフリーター向け就職支援サービスは、手厚いサポートが期待できるので、無駄な時間をカットしながら転職活動が可能です。
フリーター女性に関するよくある質問
フリーター女性に関してもう少し詳しく知りたい方は、以下3つのよくある質問を参考にしてみてください。
女性でフリーターは何歳まで許される?
女性は何歳までがフリーターだとはっきり決まっていませんが、だいたい34歳までであれば許される傾向にあります。
34歳までのパートやアルバイトのことを「フリーター」と呼んでいる場合があるからです。
しかし、30代以上のフリーターはスキル不足とみなされてしまう場合があります。
年齢を気にしながら働きたくない方は、1日でも早く転職活動を行いましょう。
フリーターは何年バイトを続ける人が多い?
厚生労働省の「非正規雇用の現状」によると、フリーターを含む有期契約労働者は、同じ会社で3年以上勤める方が全体の約5~6割を占めています。
シフト希望が通りやすく、コミュニケーションの取りやすい職場環境であれば、長期的に働き続けられるでしょう。
ちなみに、正社員でも居心地の良い職場はたくさんあります。
就職支援サービスで気になる企業を見つけた場合は質問できるので、会社の雰囲気などリアルな情報を手に入れられるはずです。
27歳職歴なし女性は何の仕事ができる?
27歳で職歴なしの女性は、以下4つの仕事が可能です。
事務職 | データ入力など簡単な仕事あり |
販売職 | コミュニケーションを取るのが好きな方向け |
プログラマー | パソコンを触るのが好きな方向け |
介護士 | 未経験・無資格からでもチャレンジ可能 |
上記以外でも27歳であれば、ポテンシャルが認められて入社できる可能性があります。
未経験OKの求人を見て、やってみたい仕事があれば応募を検討してみましょう。
まとめ
27歳でフリーターとして働く女性はたくさんいます。
プレッシャーを抱えることなく自由な働き方ができるため、居心地の良さを実感できるのがフリーターの魅力です。
しかし、年齢を重ねても今と同じ働き方をしなければ、安定した収入は得られません。
実際に、20代後半から転職する女性は増えているので、フリーターとして働き続けることに不安があれば正社員を目指しましょう。
27歳はまだ20代なので、ポテンシャル採用での入社が可能です。
正社員になって親を安心させたいと思う女性は、就職支援サービスに登録・相談することから始めてみてください。