第二新卒で転職する女性にどのようなイメージをお持ちですか?多くの女性は入社して3年以内、第二新卒の時期に今後の人生を見つめ直します。今回は第二新卒で転職を希望する女性の強みと、意識するべき大切なポイントについてご紹介します!
第二新卒女性の転職
「入社して3年は働く」という言葉が囁かれていることから、多くの女性は第二新卒の段階で一度転職を検討するのではないでしょうか?
厚生労働省の調査でも「3年で退職」を表す、興味深いデータが出ています。
大卒の離職率推移ですが、入社後1年以内に12%、2年目に11%、3年目で9%の大卒就職者が離職しています。
これは実に、全体の3割弱が3年以内に退職を経験していることになります。 また、上記は男女合わせた統計ですので、今後の人生の指針を早くから定める女性であれば、 更に数値が高くなることが想定されます。 したがって、女性であれば第二新卒で転職を検討するとは不思議なことではないのです。
企業から見た第二新卒女性の印象
では実際に第二新卒女性に対して企業はどのようなイメージを抱いているのでしょうか。良い面と心配な面、それぞれをご紹介します。
良い印象
【前職で鍛えた経験に期待】
第二新卒の魅力はなんといっても経験。新卒と比較して、数年の社会人経験がある第二新卒は「社会人としてのマナーは習得しているだろう」という期待があります。
社会人としての経験は男女ともに言えることですが、女性であればより細やかな気配りができますので、すぐに即戦力となる印象があります。
【給与のハードルが低い】
第二新卒で転職を検討している求職者にとってはデメリットですが、企業にとっては給与面でプラスに感じることが多いようです。
多くの第二新卒入社の場合、前職に比べ給与が一時的に下がる懸念があります。未経験業種などであった場合、業務的スキルがない、新卒と同様の扱いになるからです。
企業にとっても、業務についての教育が必要になることがあげられますが、ビジネスマンとしてのマナースキルの研修は必要ありません。
最低限のマナーがある人材が低賃金で雇えることは企業にとって、都合がよく感じられるのです。
心配な面
【退職のリスク】
第二新卒は新卒で入社した企業を数年で退職した人を指す言葉ですが、意味の通り、企業は「また退職するのではないか」という心配があります。
女性であれば20代で結婚、出産、育児を経験する人もいるでしょう。入社後すぐに退職されては、積極的に育成をしようとも思えず、採用自体をためらってしまうこともあります。
第二新卒女性がアピールすべき3つの強み
企業が第二新卒にイメージする点は様々です。企業側の不安を取り除くためにも、以下の3つの強みをアピールしてみましょう。
- 当面の間は勤務できる
- 仕事への心持ち
- まだまだ20代
当面の間は勤務できる
第二新卒の女性はどのような目的で転職を検討しますか?「よりよい職場で勤務をしたい」という願望からではないでしょうか。 その願望は仕事へ後ろ向きの女性からは生まれません。
今後しばらく、もしくは定年まで仕事と向き合っていたい女性の願いです。 先程もお話した通り、企業は第二新卒女性に抱く不安は「すぐに退職する」というものです。そのイメージを払拭するためにも、前回のような早期退職の考えはないこと、可能であれば長く勤めたいことをアピールしましょう。
仕事への心持ち
第二新卒で転職に挑む女性は良い意味で上昇志向が高い傾向にあります。人生において仕事が占める比重が大きく、仕事も熱心にこなすことができるでしょう。
企業としても採用する人材が、仕事に前向きであればそれに越したことはありません。利益を生み出す自立した女性に魅了を感じるものです。
第二新卒の女性であれば、入社後すぐにバリバリと仕事をこなしたい旨を伝えましょう。
まだまだ20代
前職に失敗し、これから新たな職場を目指そうとする。一見、遠回りのような気もしますが、第二新卒はまだまだ遅くない時期です。20代半ばから後半は人生においても、社会人としも、前半戦です。
今では女性が定年まで職を全うすることは、なんら珍しい話ではありません。かえって、早い段階で前職に見切りをつけられたスピード感と決断力は素晴らしいことです。企業へは、前職での失敗を最大限活かし、入社後に挽回していく決意を述べます。
また、未経験の業界であれば、若さからの吸収力をアピールするのも良いでしょう。
第二新卒女性が転職時に注意するべきポイント
今後の人生においてバリバリ働きたいのであれば、希望の職種や業界を選ぶのがなによりの鉄則です。
しかし、女性の人生においてチャレンジしたいこと、夢は必ずしも仕事だけではないのです。
ライフプランを設計する
仕事以外にも重視したい点があれば、必ず意識しなくてはならないポイントは今後のライフプランの意識です。
多くの女性は結婚、出産、育児を意識して仕事をしています。21世紀の今、結婚してすぐに家庭に入る女性は少数派になり、ここ数年で男性の育児参加も徐々に見受けられるようになりました。しかし、まだまだ「子どもは女性が育てる」という風潮は残っているのが現状です。
また、出産は女性にしかできないことです。 子どもを望む方であれば、今後のライフプランを念頭に置いた転職が必須になります。そこで今一度、転職するべきなのかを検討しましょう。
自分のライフプランを実現する企業を見つける
それでも転職を希望するのであれば、自身のライフプランを実現できる企業を見つけましょう。産休、育休が取りやすい、勤務時間の調整ができるなどが主かと思われます。数は多くありませんが、第二新卒の転職では意識することをおすすめします。
おわりに
第二新卒で転職を経験することに、マイナス的なイメージを持ちがちですが、企業としてはメリットに感じる部分が多くあります。今回ご紹介した、第二新卒女性の強みを適切にアピールできれば、転職は難しいものではありません。
ただ、ご紹介した通り、第二新卒女性の転職は男性と違った視野で意識しなくてはならない点があります。突発的に行動するのではなく、自身の人生を見つめ直し、計画的に転職活動を行いましょう。
こんな人におすすめ!
- 自分に合った仕事や場所を見つけたい
- ワークライフバランスを重視したい
- 会社に属する安定ではなく、能力/スキルの獲得による安定を手にしたい