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フリーターの履歴書で職歴が多い時の書き方は?省略しすぎるリスクも紹介

フリーターの履歴書で職歴が多い時の書き方は?省略しすぎるリスクも紹介

新しい職場へ応募するために履歴書を作成しているものの、職歴が多くてうまく書けないと悩んでいるのではないでしょうか。

職を転々としてきたフリーターの方は、履歴書の行数が少ないと、どう書けばいいのか戸惑ってしまうはずです。

本記事では、フリーターの履歴書で職歴が多い時の書き方や、省略しすぎるリスクを解説しています。

何を書いたらいいか判断できるようになるので、通過率を上げたいフリーターの方はぜひ参考にしてみてください。

フリーターの履歴書で職歴が多い時の書き方6選【見本あり】

基本的に履歴書の職歴は、すべて記載しましょう。

しかし、短期就業の多いフリーターの方であれば、職歴を全部書くのに抵抗があるはずです。

今回は省略可能なポイントをふまえながら、職歴が多い時の書き方を見本付きで紹介します。

職歴が多い場合の履歴書の書き方
  1. 1ヶ月以内で退職したアルバイト・パートは省略する
  2. 配属部署や担当内容を省略する
  3. 別紙(職務経歴書)に職歴を書く
  4. 1社の派遣元で複数の派遣先がある時は簡略化する
  5. 2行使っていた表記を1行にまとめる
  6. 学歴は高等学校卒業以降から書く

なお、履歴書の基本的なルールをおさらいしたい方は以下の記事を参考にしてみてください。

フリーターの履歴書の書き方!アルバイトの職歴・志望動機を例文付きで解説

1ヶ月以内で退職したアルバイト・パートは省略する

就業期間が1か月以内の短期・単発バイトやパートは省略可能です。

ただし、3か月以上の空白期間が生じる場合は、短期間の就業も記載しましょう。

転職活動は一般的に3か月程度かかると考えられているため、空白期間が3か月以内であれば問題ありません。しかし、空白期間が3か月以上あると「何か問題があるのではないか」と企業から怪しまれる場合があるからです。

3ヶ月もの間に短期・単発バイトを複数行っていた場合は、以下のように記載しましょう。

短期・単発バイトやパートを履歴書に書く時の見本

職歴
2020年3月株式会社〇〇に登録中
スーパーの品出しスタッフ等の短期アルバイトに従事
以上

応募企業に近い経験を積極的に記載することで、経験者だとアピールできます。

配属部署や担当内容を省略する

履歴書に書く職歴が多い時は、配属部署や担当内容を省略できます。

配属部署や担当内容を省略した時の見本

職歴
2020年3月株式会社〇〇 入社
2022年2月株式会社〇〇 一身上の都合により退職

一般的な履歴書の見本では、部署や担当を書いている場合がほとんどです。

しかし、詳しい内容を職務経歴書に記載すれば、カットしても問題ありません。

別紙(職務経歴書)に職歴を書く

フリーターで職歴が多い方は「職務経歴書に詳細を記載している」と履歴書で伝える方法も有効です。

別紙(職務経歴書)に職歴を書く時の見本

職歴
2020年3月株式会社〇〇 入社
現在に至る                                 以上
※株式会社△△から株式会社〇〇の間は、主に飲食業と小売業に従事し、イタリア料理のレストランに2社、スーパーに2社ほど在籍
詳細は職務経歴書に記載

履歴書に「別紙参照」と記載すれば、企業側も状況を理解できます。

ただし、履歴書と職務経歴書の内容が異なっていると混乱を招くため、矛盾点がないかどうか何度も確認するようにしましょう。

1社の派遣元で複数の派遣先がある時は簡略化する

派遣会社で就業経験のあるフリーターの方で経験社数が多い場合は、簡略化できます。

1社の派遣元で複数の派遣先を経験した時は、以下のように記載するとすっきりとした印象を与えられるでしょう。

1社の派遣元で複数の派遣先がある時の見本

職歴
2020年3月株式会社〇〇に登録
 株式会社△△に経理事務として派遣(2021年6月まで)
 株式会社□□に経理事務として派遣(2022年9月まで)
2022年9月派遣期間満了につき退職
以上

複数の派遣元を経験した場合も、書き方は変わりません。

複数の派遣元で就業経験がある時の見本

職歴
2020年3月株式会社〇〇に登録
 株式会社△△に経理事務として派遣(2021年6月まで)
 株式会社□□に経理事務として派遣(2022年9月まで)
2022年9月派遣期間満了につき退職
2022年10月株式会社◎◎に登録
 株式会社▽▽に経理事務として派遣(2023年6月まで)
 株式会社◇◇に一般事務として派遣(2024年6月まで)
以上

2行使っていた表記を1行にまとめる

履歴書では「入社」と「退社」、もしくは「現在に至る」と「以上」を1行ずつに分けて書く場合が多く見受けられます。

しかし、職歴が多い時は以下のようにまとめると、スペースの確保が可能です。

「入社」と「退社」を1行にまとめた時の見本

職歴
2020年3月株式会社〇〇に入社(2021年10月 一身上の都合により退社)
2021年11月株式会社△△に入社(2022年10月 一身上の都合により退社)

「現在に至る」と「以上」を1行にまとめた時の見本

職歴
2020年3月株式会社〇〇に入社(2021年10月 一身上の都合により退社)
現在に至る                      以上

学歴は高等学校卒業以降から書く

職歴が多くて書ききれない時は、学歴を高等学校卒業以降から書きましょう。

学歴を高等学校卒業以降から書いた時の見本

学歴
2018年3月〇〇市立△△高等学校 卒業
2018年4月□□大学 ◎◎学部▽▽学科 入学
2022年3月□□大学 ◎◎学部▽▽学科 卒業

学歴欄に余裕が生まれると、不自然に省略することなく経歴を記載できます。

履歴書に職歴を書く時に省略できない内容4選

履歴書の職歴欄は、省略できるところばかりではありません。

残しておく必要のある内容を、4つに分けて紹介します。

正社員・契約社員歴

フリーターで正社員もしくは契約社員歴がある場合は、省略せずすべて記載しましょう。

以下のように正社員歴が分かるように記載すれば、アルバイト歴だけではないとアピールできます。

正社員歴を書いた時の見本

職歴
2020年3月株式会社〇〇 入社(正社員)
2021年2月株式会社〇〇 一身上の都合により退職

契約社員も、正社員と書き方はほとんど変わりません。

契約期間満了で退職した時は、以下のように記載します。

契約社員歴を書いた時の見本

職歴
2020年3月株式会社〇〇 入社(契約社員)
2021年4月株式会社〇〇 契約期間満了により退職

入社・退社した時期

フリーターで職を転々として職歴が多い場合でも、入社・退社時期は記載しましょう。

在籍年数を企業が確認できるからです。

また「一身上の都合により退職」などの理由は必須事項ではありません。

しかし、何の理由も書かれていないと、企業から「何かあったのではないか」と怪しまれる可能性があります。

「わざと理由を隠そうとしている」と思われても良いことはないので、退職理由はなるべく記入しましょう。

ちなみに、入社・退社時期を思い出せない場合は、マイナポータルやねんきんネットで過去の職歴や在籍時期を確認できます。

あいまいな内容を書くとバレるリスクがあるので、少しでも不安に思った方はぜひ調べてみてください。

会社の正式名称

職歴が多い場合でも、会社の正式名称は省略せず記載しましょう。

企業によっては、応募書類が丁寧に書かれているかどうかで志望度や人柄を判断しているところがあります。

(株)と省略して「マナーがなっていない」と思われるのは、機会損失につながるはずです。

履歴書で悪い印象を与えないためにも、会社名は正しく書きましょう。

退職予定の有無

今の職場を退職する予定が決まっている場合は、いつ辞めるのかを以下のように記載するのをおすすめします。

退職予定を書く時の見本

職歴
2020年3月株式会社〇〇 入社
現在に至る(2022年3月末退職予定)

いつから入社できるか明確な場合は、以下のように書くと意思を伝えられます。

就業可能時期を書く時の見本

職歴
2020年3月株式会社〇〇 入社
現在に至る(2022年3月末退職予定、2022年5月より就業可能)

職歴が多くて退職・就業可能予定を書ききれない場合は、本人希望欄に記入しましょう。

いち早く入社してほしいと考える企業にとって、退職予定や就業可能時期は知っておきたい情報です。

履歴書の職歴を省略するリスク2選

履歴書の職歴を省略するときれいな書類が完成しますが、情報をカットしすぎるとリスクがあります。

具体的なリスクの内容は以下の2つです。

経歴詐称と判断される場合がある

履歴書に記載する職歴を省略すると、経歴詐称につながる場合があります。

勝手な判断で職歴を伏せると、以下のような辛い仕打ちが待っているでしょう。

  • 選考中に経歴詐称が発覚して不採用・内定取り消し
  • 入社後に本当の職務経歴・学歴がバレて懲戒解雇

わざと職歴を隠したわけではなくても、企業から経歴詐称と判断される可能性があります。

最悪の事態を避けるためにも、職歴はできるだけすべて記載するようにしましょう。

職歴を省略する場合は、見本を見ながら就業期間や企業名を間違わないよう丁寧に記載するのをおすすめします。

空白期間が原因で選考に通過できない可能性がある

職歴を省略する意識が芽生えると、3ヶ月以上の空白期間が発生する場合があります。

空白期間に対して何の補足もない状態では、企業から以下のようなリスクがあると判断されてしまうでしょう。

  • しばらく働いていないためすぐ一人前になるのは時間がかかる
  • 就業意欲が高くない
  • 転職できない何かしらの問題がある

応募書類に空白期間の行動に関する記載がなければ「本当に採用していいものか」と不安視されるのも無理はありません。

また、書類選考が通過したとしても、面接では空白期間に関する質問が飛んでくるはずです。

うまく回答できなければ、イメージダウンにつながります。

職歴が多いと、仕事が長続きしないのではないかと思われ、なかなか選考突破できない時もありますが、履歴書をきれいに見せようと職歴を省略しすぎるのも逆効果です。

職歴が多くても選考突破のためにやるべきこと4選

職歴が多い場合こそ、選考を突破するために対策を練る必要があります。

応募書類や面接で良い印象を与えるためにやるべきことは、以下の4つです。

ブランク期間に何をしていたかを自己PR欄に書く

履歴書に3ヶ月以上のブランク期間がある場合は、自己PR欄に何をしていたか記載しましょう。

自己PR欄にブランク期間を書く時の見本

■自己PR
前職を退職してから〇ヶ月ほどブランク期間が空いておりますが、今後に向けて○○の資
格が必要と考え、勉強しておりました。取得した資格を活かして貴社に貢献させていただ
きたいと思っております。

病気や介護などで空白期間が生じた場合は、事実をそのまま話すのをおすすめします。

企業側が状況を理解できると、働き方を調整してもらえる可能性があるからです。

「仕事に支障をきたさない」と伝えておけば企業側は安心できますが、今後も支障をきたす恐れがある場合は嘘をつかず正直に書きましょう。

また、ブランク期間に何もしていなかった場合は「自分と向き合うために必要な時間だった」と正直に伝えるのが通過のコツです。

空白期間中に転職意欲が芽生えたエピソードがあれば、企業を納得させられる可能性があります。

「何もしていない」と正直すぎるのは避けた方がよいですが、就業に対して前向きな意思を伝えれば、転職成功へ近づくでしょう。

フリーターの自己PR解説!バイトだけでも!【例文集・強み61選付き】

応募先に関連する経験を目立たせる

履歴書に書く職歴が多い時は、応募先に関連する経験を目立たせましょう。

仕事に関係する経験があれば「必要な知識が増えてもすぐ理解してもらえる」と判断される場合があるからです。

積極的に経験をアピールするためには、以下3つの方法を試してみてください。

  • 職務経歴書で応募企業と関連する業務を、職務内容欄のトップに持ってくる
  • 他の経歴よりも細かく内容を書いて、文量を多くする
  • 面接で「これまでの経験を活かして企業の力になれる」とアピールする

応募先とよく似た経験をしていると分かるように記載しておけば、興味を持ってもらえるでしょう。

転職回数が多い理由や退職理由を話せるようにする

履歴書に書く職歴が多い時は、面接で転職回数や退職理由について質問される可能性があります。

企業は転職回数が多い方に対して「飽きやすい」もしくは「忍耐力がない」と思う傾向にあるからです。

うまく回答できないと準備不足だと思われる場合があるので、あらかじめ答えを用意しておきましょう。

以下のポイントに気をつけながら回答すると、印象が下がるのを防げます。

  • ネガティブな転職理由を、ポジティブに言い換える
  • なんとなく退職した場合は、嘘をつかずこれからの意思表明を伝える

長く働き続ける意思を面接で伝えることができれば、前向きな印象を与えられるはずです。

フリーターになった理由の面接での答え方【例文付き】

自己分析をして強みをアピールできるよう準備する

職歴が多くて自信が持てない方は、自己分析をして強みを明らかにしましょう。

さまざまな仕事内容を経験しているからこそ、働くうえでの得意・不得意はなんとなく理解している可能性があります。

強みや得意を聞かれても何も思い浮かばない時は、以下のように弱みや不得意をポジティブに変換することから始めましょう。

  • マイナス思考→慎重に考える性格
  • 頑固→芯が強い性格
  • 黙々と作業を進めるのが苦手→人と話しながら作業するのが得意

納得感のある強みや得意が分かれば、応募書類や面接で自信を持ってアピールできるはずです。

フリーターの自己分析のやり方!就活に活かすポイントを解説

フリーターの職歴が多い時によくある質問5つ

フリーターで職歴が多い時によくある質問は、以下の5つです。

履歴書の職歴を省略してバレることはある?

履歴書の職歴を省略すると、企業が以下の手続きを行った時にバレる可能性があります。

  • 被保険者についての手続き
  • 健康保険・厚生年金保険の手続き
  • 年末調整の手続き

また、会社に提出する退職証明書で職歴がバレたり、前職の関係者とつながりのある社員を通じて嘘が分かったりする場合があります。

悪気なくカットした職歴が大問題になるケースもあるので、何も確認せず職歴を省略するのは控えましょう。

アルバイトやパートの職歴が多い時の書き方は?

アルバイトやパートで職歴が多い時は、以下のように1社を1行にまとめたり、短期・単発バイトの就業経験を集約させたりしましょう。

アルバイトで職歴が多い時の見本

職歴
2020年3月株式会社〇〇にアルバイトとして入社(2021年4月末退職)
2021年5月〇〇株式会社 入社(アルバイト)
他4社の単発アルバイトを経験
現在に至る                      以上

パートで上記と同じような経験をしている場合は「アルバイト」を「パートタイム」に変更して記載します。

履歴書の職歴が1行に収まらない時の対処法は?

フリーターの職歴が多くて1行に収まらない時の対処法は、以下のとおりです。

  • 職歴欄のスペースが広い履歴書を選ぶ
  • パソコンでレイアウトを調整する

パソコンで履歴書を作成すると行の幅を調整したり、いらない項目を削除できたりします。

見栄えの良い履歴書を完成させたい場合は、パソコンでの作成を検討してみてください。

職歴が多くて思い出せない時はどうしたらいい?

職歴が多すぎて思い出せない時は、以下の方法を試してみましょう。

  • 昔作成した履歴書や職務経歴書を探す
  • 転職サイトにデータが残っていないか確認する
  • 給与明細や源泉徴収票をチェックする
  • 雇用保険や公的年金の加入履歴を調べる

雇用保険はマイナポータルから、公的年金はねんきんネットから、加入履歴を調べられます。

あとで経歴詐称が発覚すると大変なので、面倒でも過去の職歴は正しく記載するようにしましょう。

フリーターが転職する時は職務経歴書も必要?

フリーターが正社員に転職する際は、職務経歴書が必要です。

アルバイトやパートは、応募先から依頼されることがなければ職務経歴書の提出は必要ありません。

ただし「不要」と言われていない場合は、アルバイトやパートでも履歴書と一緒に職務経歴書を提出可能です。

強みを存分にアピールしたい場合は、職務経歴書の用意もおすすめします。

まとめ

フリーターで職を転々としてきた方は、履歴書の職歴が多くて見栄えが悪くなってしまう場合があります。

1ヶ月以内で退職した短期・単発バイトなど省略できるポイントはいくつかあるので、まずは書き方を理解することから始めましょう。

ただし、カットしていい内容ばかりではありません。

むしろ、省略しすぎると空白期間が増えて選考通過が難しくなったり、経歴詐称と疑われてしまったりする可能性があります。

自己PR欄や職務経歴書をうまく活用しながら、魅力的な履歴書を完成させましょう。

転職成功に一歩近づきたい方は、本記事を参考にしながら履歴書を書き進めてみてください。

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ABOUT US
近藤 浩充常務取締役
株式会社ジェイック 常務取締役 20~30代の既卒/フリーター層の就職支援事業、キャリア教育事業の統括責任者を歴任、マーケティング開発部門の事業部長(現任)として東証上場を果たす。IT×教育×職業紹介などテックを活用し、変化し続ける顧客のニーズを追求している。【著書】社長の右腕 ~中堅企業 現役ナンバー2の告白~