第二新卒から未経験業界への転職はできない?いえいえ、第二新卒から未経験の業界や業種にチャレンジする人は実は多いのです。
今回は第二新卒から未経験業界へ転職する際の注意点、意識するべき3つのポイント、おすすめの業界をご紹介します。
- 第二新卒であっても、未経験の業界や業種にチャレンジすることは可能!
- ただし「未経験業界に転職する際に特有の注意点」もあるので詳しく解説します
- 「未経験業界へ転職する際に意識するべき3つのポイント」も参考にしよう
- 第二新卒者におすすめの仕事5選は【営業、コンサル、IT、福祉・介護、公務員】
第二新卒から未経験業種にチャレンジできる?
第二新卒の転職で真っ先に気になるのは、「未経験の業界・業種に転職できるのか」という点ではないでしょうか?
結論からお話ししますと、第二新卒であっても未経験の業界や業種にチャレンジすることは可能です。
しかも、過去に第二新卒から転職を経験した人の大半が、未経験の業界に飛び込んでいます。
一見すると、真っさらな新卒採用は未経験の業界でも入社しやすいというイメージを抱きますが、第二新卒には強みがあるのも事実です。
就職経験があるため、社会人としてのマナーは当然、新卒よりも習得していることでしょう。
また、前職が全くの異業界であっても、企業としては新たな視点で物事を発想できる第二新卒に魅力を感じるのです。
数年で転職をすることに抵抗を覚えるかもしれませんが、前職の経験が長ければ長いほど、スキル的な面を求められます。
もともと、異業界に転職を希望しており、スキルを積む意思がないのであれば、早期の段階で転職することが良いのです。
未経験業界に転職する際の注意点
しかし、いくら第二新卒には特有の強みがあったとしても、企業や人事担当者によっては良い評価をしていない場合があることも理解しましょう。以下は第二新卒の転職で注意すべき点です。
- そもそも短期間での転職に良いイメージが無い
- 収入が下がる場合もある
- 大手企業への転職は厳しい
そもそも短期間での転職に良いイメージが無い
第二新卒の年齢は20代前半から半ば。再スタートするには十分遅くはないタイミングです。
しかし、人事担当者や企業によっては、短期間で前職を退職していること自体を良く思わないこともしばしば。転職活動は簡単ではないことをしっかり理解しましょう。
収入が下がる場合もある
全くの未経験業界へ転職する場合、仕事としてのスキルは0に等しいです。よって、前職よりも収入が減ることは珍しい話ではありません。
場合によっては、新卒と変わらない収入になることもあるでしょう。同世代の平均年収よりも低くなり、出世にも出遅れる可能性があります。
新卒で入社した企業に比べ努力が必要になることは明白ですが、自分の行動で取り返せる範囲です。
目標を高く持って挑めばあまり気にかける必要はありません。
大手企業への転職は厳しい
全くの未経験業界へ転職する場合、仕事としてのスキルは0に等しいです。よって、前職よりも収入が減ることは珍しい話ではありません。
第二新卒での転職される方の中には、大手企業への入社を希望する方も少なくありません。しかし、まだまだ新卒での採用を重視する大手企業への転職は、ハードルが高い面もあります。
もちろん、新卒であれば大手企業へ就職できるというわけでも、第二新卒であったら100%できないとういうことでもありません。ただ、第二新卒であることが有利に働くという考えはあまり抱かない方が良いでしょう。
未経験業界へ転職する際に意識するべき3つのポイント
第二新卒が未経験業界へ飛び込む際に、人事担当者や企業が気になるポイントがあります。代表的なものは以下の3つです。
- 転職の経緯
- なぜ、新卒時に応募業界を目指さなかったのか
- 前職で培った経験をアピール
自分の境遇と照らし合わせて、人事担当者や企業にどう伝えるか検討してみましょう。
【POINT1】転職の経緯
「大手に入社したかった」や「前職では人間関係が上手くいかなかった」など、第二新卒で転職を決意する理由は様々でしょう。採用する側にとっては、「転職の理由」と「前職での挫折で何を得たのか」が気になるポイントです。
転職を決意するまでの経緯と、今回の経験から転職先では同じ失敗をしないよう、どうリベンジできるかを分析しましょう。また、自分の中で消化するだけではなく、履歴書や面接などで相手に説明できるまで落とし込んでください。
【POINT2】なぜ、新卒時に応募業界を目指さなかったのか
やはり、第二新卒で未経験の業界へ飛び込む際に、特に気になるのは、新卒時の就活状況です。数年で転職していることや、新卒時になぜ今回目指している業界にチャレンジしなかったのかが、採用側にとって疑問です。
「新卒時に目指した業界であったが、内定が出なかった」という理由であれば、「今回応募している業界へ諦めがつかなかった」という説明で良いでしょう。また、新卒時に検討もしていなかった業界であれば、なぜ転職への興味が出たのかも伝えなくてはなりません。
【POINT3】前職で培った経験をアピール
新卒の就活であれば、学生時代に努力した点をアピールするのが一般的です。
しかし、第二新卒は社会人としての経験があります。前職で培った強みをアピールしなくては、新卒採用と変わりがありません。前職での経験を振り返り、人事担当者や企業に伝えましょう。
この時注意したいのは、今回応募した未経験の業界でも意味のある強みなのかどうかです。前職でプログラミングのスキルが身についたとします。応募した職種がSEやプログラマーなどであれば今後も活かせるかもしれませんが、経理や一般事務など、プログラミングスキルに重きを置いていない業種や業界であれば、それほど効果を発揮しないのです。
前職で得られた武器を今回の転職で活用出来るかどうかで、企業にアピールする方法を変化させましょう。
第二新卒者におすすめの業種5選
では、具体的に第二新卒はどのような業界・業種がおすすめなのかをご紹介します。
営業
第二新卒であれば営業は特におすすめです。「マニュアル化しづらい業種」でもありますので、社会人としてのスキルがあれば、新卒よりも有利に働くでしょう。
「マニュアル化しづらい業種」ということはAIに任せられない業務が多いという事なので、常に募集数が多く、色んな会社と求人を比較しやすいという魅力があります。
コンサルタント
コンサルタント業は、企業や個人から相談を受けることが主となる業種です。そのため、前職での経験や失敗がある第二新卒は、新卒よりも顧客に寄り添えるという強みがあります。
また、新たな視点で物事を発想したり、アドバイスしたりする必要があるため、新卒よりも経験の多い第二新卒に向いている業種です。
IT
非常に市場規模が大きい業界です。まだまだエンジニアなどは人気もあり、また求められている業種でもあります。
専門知識が多数必要となる業界なので、全くの未経験からであれば、特に学ぶ姿勢が重視されます。第二新卒であれば、面接の際は「前職の失敗をバネに、ひたむきに努力し、学べる」というアピール方法などがあります。
公務員
新卒での就職のイメージが強い公務員ですが、第二新卒の年代であればまだまだ目指せます。
給与的な問題で前職を退職したのであれば、公務員の安定した収入は魅力的に映るのではないでしょうか?簡単ではない道のりですが、社会人採用枠もありますので、ぜひチェックしてみてください。
福祉・介護
言わずもがな、成長産業でもある福祉・介護。これからますます需要が増すことは目に見えています。資格が必要になる場合もありますが、景気に左右されにくい業界であることも、転職を踏み切りやすい要因です。
おわりに
第二新卒で未経験の業界・業種にチャレンジすることは苦労する部分も多いかと思います。しかし、転職は未経験でなくとも、第二新卒でなくとも簡単にできるものではありません。いつ転職するにも努力が必要であれば、早い段階で決断することをおすすめします。
また、今回ご紹介したように、前職を退職する経緯を分析し、同じ失敗を繰り返さないよう、納得できる転職を行いましょう。
こんな人におすすめ!
- 自分に合った仕事や場所を見つけたい
- ワークライフバランスを重視したい
- 会社に属する安定ではなく、能力/スキルの獲得による安定を手にしたい