短期離職していると転職が決まらない原因はなぜか、なぜ短期離職をしていると転職が決まらないと言われるのか、疑問に思っている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、短期離職している人の転職が決まらない原因や転職先が決まらないと言われる理由について解説します。
合わせて、短期離職をしていても転職先を決めるために知っておきたい知識を網羅的に解説します。
短期離職をしていてなかなか転職先が決められないで悩んでいる人は、記事の内容を参考にして転職活動に役立ててみてください。
この記事の目次
短期離職の転職が決まらない原因
短期離職した方の転職が決まらない原因として、以下のようなものが考えられます。
- 退職理由が他責に聞こえる
- 退職理由が解消されない転職先を選んでいる
- 応募数が少ない
原因1：退職理由が他責に聞こえる
短期離職した方の転職が決まらない原因として、退職理由が他責に聞こえるような伝え方をしてしまっていることが考えられます。
面接で退職・転職理由を聞かれた時に、「上司が丁寧に教えてくれなかった」「仕事に向いていなかった」とだけ伝えると、周りの人や環境のせいにする人だと思われてしまいます。
自分が改善しようと試みたが解決できなかったことまで伝えないと、壁にぶつかった時に克服する力がなく、採用してもまた短期離職してしまうのではないかと思われてしまう可能性があります。
例えば、「自分から上司にアドバイスをもらえないか相談していた」「商談が上手くいくよう、何度もロールプレイングをした」など、課題解決のために行っていたことを伝えましょう。
このように伝えることで、本人だけに問題があるのではなく、「転職・退職しなければ改善できない止むを得ない事情があった」と納得してもらえるでしょう。
原因2：退職理由が解消されない転職先を選んでいる
短期離職する人の転職が決まらない原因として、退職理由が解消されない転職先を選んでいることが考えられます。
短期離職後の転職先選びでは、同じ理由で退職しないよう、反省点を活かしてどのような会社なら長く働けるか考える必要があります。
そのために、自分の苦手なことや得意なこと、合わない環境や合う環境を自己分析することが重要です。
原因3：応募数が少ない
短期離職した人の転職が決まらない原因は、応募数が少ないからかもしれません。
短期離職した経歴があると、他のライバルに負けてしまい、書類選考の時点で通らないことが多々あります。そのため、少なくとも5社以上応募しなければ、面接にもたどり着くことができません。
そして、面接をたくさん経験し、反省点を活かして回答の仕方を改善していくことが転職成功のカギとなります。
転職がなかなか決まらないという方は、応募する求人条件の幅を広げ、たくさん応募していってみてください。
短期離職すると転職先が決まらないと言われる理由
短期離職すると転職先が決まらない理由としては、以下の3点が挙げられます。
- 面接官からの印象が悪い
- アピールできるスキルが少ない
- 短期離職理由によっては転職に影響がないことも
それぞれ詳しく解説します。
面接官からの印象が悪い
短期離職をしているというだけで、面接官からの印象が悪くなってしまいます。どういった印象になるのかについては、以下のようなものが挙げられます。
- 採用してもすぐにまた辞めてしまうのではないか
- 粘り強さや忍耐力が足りないのではないか
- 人間関係やコミュニケーション能力に弱みがあるのではないか
このように、短期離職をしているという事実だけで本人にも何か欠点があるのではないかと懸念されてしまいます。
短期離職をしている場合、そうでない人に比べてマイナス評価から面接がスタートすることになるため、上手く受け答えができないとそのまま見送りになってしまいます。
アピールできるスキルが少ない
短期離職となれば、キャリアとしてアピールできるスキルが十分に身に付いていないことが考えられます。
職種によって異なりますが、一般的には仕事のスキルを習得するのには3年以上かかると言われています。一方、短期離職は3年未満の退職を指すことから、スキルがない人だと思われることもあります。
転職活動においては、新卒の時と異なり、自分が仕事でどういったスキルや知識を発揮できるかをアピールすることが求められます。
アピールできるスキルをうまく伝えることができなければ、転職先が決まらない状況が長続きすることになります。
短期離職理由によっては転職に影響がないことも
短期離職をしているというだけで、転職先が決まらない状況になるといった解説をしてきましたが、以下のような理由で短期離職をしている場合は転職に影響がないこともあります。
- ハラスメントの被害を受けていた
- 希望を出していたのにもかかわらず、希望外の辞令が出された
- 雇用契約書の内容と勤務実態が大幅に異なっていた
- どうしても就職したい仕事が見つかった
主に会社起因の理由で短期離職をしている場合は、その事実を伝えることで短期離職が選考にネガティブな影響をもたらさないことがあります。
ただ、短期離職理由が会社起因の場合、事実のみを伝えることに努めましょう。
感情的に前職の会社を批判してしまうと、環境のせいにして愚痴ばかりこぼす他責な人だと判断されやすくなってしまいます。
短期離職しても転職先を決められる人の特徴
短期離職は少なからず転職に好ましくない影響を与えますが、以下のような人であれば短期離職をしていたとしても転職先を決められる傾向にあります。
- やりたいことを明確に言語化できている
- 早くから転職活動を始めた
- 短期離職が評価に影響しにくい職種に応募した
それぞれ詳しく解説しますので、短期離職をしていて転職が決まらないと悩んでいる人は参考にしてみてください。
やりたいことを明確に言語化できている
転職活動においては、やりたいことが明確であればあるほど、面接官に熱意やキャリアビジョンを伝えられるようになるため、面接で良い評価を受けやすくなります。
短期離職をしている人は、将来的にどういったスキルを身に付けて働いていきたいのかをしっかりと伝えられるかがポイントになってきます。
ただ、短期離職者の中には、仕事は生活のためにお金を稼ぐ行為に過ぎないと考えている人も少なくありません。
仕事はお金を稼ぐ手段として考えていることは間違いではありませんが、転職先を決めるという観点でいうと魅力的な人材には映りづらいため、就職エージェントなどに相談しながら効果的な志望動機を考えることを意識してみてください。
早くから転職活動を始めた
短期離職をしてフリーターになった場合、できるだけ早く転職活動を始めることが転職先を決める上で重要になってきます。
独立行政法人労働政策研究・研修機構の「大都市の若者の就業行動と意識の展開」によれば、フリーター期間と正社員になれた割合は以下のようにまとめられています。
| フリーター期間 | 正社員になれた人の割合 |
|---|---|
| 6ヶ月以内 | 64.0% |
| 7ヶ月から1年 | 58.3% |
| 1年から2年 | 52.2% |
| 2年から3年 | 58.9% |
| 3年超 | 48.9% |
この表から見て分かる通り、フリーター期間が長くなればなるほど正社員になれる割合が減ってきてしまいます。
少しでも正社員になれる可能性を高めたいのであれば、短期離職をしてから少なくとも半年以内に次の就職先を決めるといった意識が重要になってくると言えます。
短期離職をしてからフリーター期間が長くなってしまうと、面接官から正社員として採用するのには不安が残る人材だと思われやすくなります。
正社員として働き続ける意識が高いことを証明するためにも、短期離職後はできるだけ早く転職活動をスタートさせる意識を持っておきましょう。
短期離職が評価に影響しにくい職種に応募した
業界や職種によっては、短期離職をして転職をするといった行為が普通だと考えられている場合もあります。
例えば、IT業界で働くエンジニアであれば、エンジニアとして働く技術を身に付けるために短期離職を繰り返すといったことが頻繁に起こっています。
そのため、もしIT業界のエンジニアを志望している場合は、短期離職をしていること自体がネガティブに映る可能性が低いと考えられます。
どんな業界や職種であれば短期離職が不利にならないか知りたい場合は、就職支援のプロである就職エージェントに相談をすることがおすすめです。
自分の希望する求人の条件にもよりますが、就職エージェントのアドバイスをもとに短期離職が選考に影響しづらい業界・職種の求人を狙い、転職活動をするのも選択肢の1つです。
短期離職している人が転職を決めるためのコツ
短期離職をしている人が転職を決めるためには、以下の5つのコツを意識して転職活動に取り組んでいくことが重要です。
- 短期離職の理由をポジティブに言い換える
- 退職理由と志望動機を一致させる
- 面接で前職の批判をしない
- コミュニケーションを意識して面接に臨む
- 就職エージェントを活用する
それぞれのコツについて詳しく解説します。
短期離職の理由をポジティブに言い換える
短期離職をしている場合、履歴書にその事実を記載する必要がありますので、高い確率で短期離職理由を面接で聞かれることになります。
その際、短期離職理由をネガティブに伝えてしまうと、印象が悪くなるため、面接に落ちてしまうことが考えられます。
このことから、短期離職理由については、ポジティブに言い換えることがポイントになってきます。
言い換えの例としては、以下のようなものが挙げられます。
| 短期離職理由 | 望ましい伝え方 |
|---|---|
| 給与や待遇に不満があった | ・実力を正当に評価してもらいたい・若手から活躍できる職場に就職したい |
| 人間関係が悪かった | ・チームワークを活かせる職場で働きたい |
| 残業が大変だった | ・資格取得など自身でスキルアップをする時間を確保したい |
| 体調不良や病気であった | ・事実をそのまま伝える |
| 親の介護や家族の転勤などの家庭の事情 | ・事実をそのまま伝える |
| 思っていた仕事と違った | ・当時の就職活動の方法を反省しつつ、現在はやりたい仕事を見つけられていることを伝える |
体調不良や家庭の事情などの場合は、短期離職理由としてそのまま伝えても不利になることは少ないと考えられます。
それ以外の、自分の考えに基づく短期離職の場合は、ポジティブに言い換えることを意識してみてください。
退職理由と志望動機を一致させる
退職理由ばかりに気を取られ、他の質問項目に対する回答の準備を忘れないようにしましょう。特に退職理由と志望動機を一致させることは非常に重要です。
例えば、短期離職理由として「チームワークを活かせる職場で働きたい」と言っているにもかかわらず、志望動機で「とにかく営業実績を出して活躍していきたい」といったことを伝えてしまうと、チームワークを意識したいのか、個人の実力を伸ばしたいのか矛盾が生じることになります。
矛盾が生じてしまうと、短期離職理由が志望動機のどちらかで嘘をついていると思われることになり、面接官に悪い印象を与えてしまうでしょう。
短期離職者が面接の準備をする際は、それぞれの質問を一つ一つ別に回答を考えるのではなく、面接において一環したスタンスを保つことが大切です。そのためにも、就職エージェントの模擬面接を実施しておくことが大切になります。
面接で前職の批判をしない
短期離職をしている人の中には、前職に対して大きな不満を感じていることもあるでしょう。しかし、どれだけ前職に対する不満が大きかったとしても、面接の場において前職の批判をすることは避けてください。
面接で前職の批判をしてしまえば、面接官から「気に入らないことがあったら悪口を言う人」「ストレス耐性が低い人」などとネガティブな印象をもたれることが避けられないでしょう。
それだけでなく、初対面の人に対して愚痴をこぼしているのと同じことになりますので、一度前職の批判をするようなことがあれば、その面接では受からないと思っておいた方が良いかもしれません。
コミュニケーションを意識して面接に臨む
業界や職種にもよりますが、基本的にどのような仕事であってもコミュニケーション能力が求められます。したがって、短期離職者が面接に向き合う際は、コミュニケーション能力の高さをアピールするつもりで臨むことをおすすめします。
面接でコミュニケーション能力をアピールするためには、面接官の質問に対して落ち着いて受け答えをすることが大切です。
面接官の質問に慌てて回答をしてしまうと、他人との会話をうまくできない人だと思われることになります。
普段コミュニケーション能力に問題がない人であっても、面接という場で緊張をしてしまい、うまく会話を続けられないこともあるでしょう。
面接で緊張して素の自分が出せないかもしれないと感じる短期離職者は、就職エージェントの模擬面接を複数回取り組んでおくこともポイントになります。
就職エージェントを活用する
短期離職者が自分の希望する応募先から採用してもらえる可能性を高めたいのであれば、就職エージェントを活用することがおすすめです。
就職エージェントを活用することで自分専任のアドバイザーが担当につき、以下のようなサポートをしてもらえるようになります。
- 無料のキャリア面談の実施
- 自分に向いてる求人の紹介
- 履歴書や職務経歴書の添削
- 自己分析や企業研究のやり方のレクチャー
- 模擬面接の実施
- 企業への推薦文の作成と提出
- 面接日時の調整の代行
このように、転職活動のスタートから内定獲得のゴールまでを幅広くサポートしてもらえますので、短期離職者であっても転職活動を安心して進められるでしょう。
特に短期離職者にとっては、短期離職理由をうまく伝えることが重要になってきますので、就職エージェントにフォローしてもらいながら、自分なりの短期離職理由を準備することをおすすめします。
短期離職で転職先が決まらない状況になる前に考えるべきこと
短期離職をしてなかなか転職先が決まらないといった状況になる前に、以下のようなことを考えておきましょう。
- なぜ退職したいと思っているのか考える
- 今の会社でできることはないか考える
- 自分のキャリアプランを考える
詳しく解説します。
なぜ退職したいと思っているのか考える
短期離職をしてしまうと転職が決まりづらくなってしまいますので、できれば退職そのものを避けられないか検討する必要があります。
退職をしたいと感じた時は、まずはなぜ自分が退職したいと思っているのかを考えるようにしましょう。
基本的に退職をして転職をするのであれば、転職によって退職を考えるきっかけとなった原因を解消できるかが重要です。
しかし、そもそも自分がなぜ退職をしたいのか分かっていないと、転職が良いものだったのか判断がつかないだけでなく、転職先で再び衝動的に短期離職を繰り返してしまうことも考えられます。
現在働いている会社を退職したいと考えた際は、まず自分の感情を理解し、言語化することを意識してみてください。
今の会社でできることはないか考える
退職したいと感じている理由を言語化できている場合、転職ではなく、今の会社で退職したいという考えを解消できないか検討することが重要です。
例えば、今の仕事に自分の適性がないと感じていて退職をしたいのであれば、社内の別部署に異動させてもらうというのも1つの手です。
他にも、人間関係が上手くいっていないのであれば、人事異動の発令を待つというのも選択肢になってくるでしょう。
また、どうしても今すぐに取れる方法がない場合は、退職ではなく休職といった方法も挙げられます。
休職して一定期間職場から離れることで見えてくるものもありますので、退職はあくまでも最終手段として認識しておいてください。
自分のキャリアプランを考える
就職後すぐに退職してしまうような短期離職をすれば、将来のキャリアにおいて不利になることが考えられます。
そのため、短期離職をするかどうか悩んだ際は、3年から5年程度の中長期的なキャリアプランを考える事がおすすめです。
もし将来人気のある仕事や会社に就職したいと考えているのであれば、この時点で短期離職をしてしまうことは大きな悪影響をもたらしかねないため、退職は避けておいた方が良いと判断できます。
一方、将来特にやりたいことがないという場合は、短期離職が必ずしも自分の将来に悪い影響を与えるとは言えなくなってくるかもしれません。
現職を続けるにしろ。退職して転職活動をするにしろ、自分のキャリアプランを考えることは社会人として働く以上非常に重要なことです。
退職をしたいと考えたときには一度立ち止まり、自分が将来どういったキャリアを歩んでいきたいのか、ぼんやりとでもいいので考えるようにしてみてください。
短期離職してても転職が決まりやすい職業
一般的に短期離職は転職が決まらない理由の1つになりやすいですが、職業によっては短期離職が悪い影響を与えないこともあります。
例えば以下のような職業であれば、短期離職をしていたとしても就職が期待できます。
- 営業職
- 介護職
- ITエンジニア
なぜ短期離職をしていても転職が決まりやすいのかについて、詳しく解説していきます。
営業職
営業職は、すべての職業の中でも非常に求人数が多い仕事となっています。
求人数が多いため募集企業もなかなか応募集めることができず、短期離職をしていてもコミュニケーション能力が一定以上あり、活躍できるポテンシャルがあると判断されれば採用してもらうことができます。
また、営業職は専門的なスキルが求められるケースが少なく、行動力や計画力、コミュニケーション能力をアピールできれば採用してもらえるため、身に付いているスキルに自信がない短期離職者であっても、転職を目指しやすいといった特徴があります。
営業職は様々な業種や企業規模の会社が求人募集をしていますので、短期離職者が営業職を目指す際は、なぜその会社の営業職を志望しているのかしっかりと作り込むことが大切になってきますので、合わせて認識しておいてください。
介護職
介護職は、高齢者や入院患者など生活介助が必要な人に対して介護サービスを提供する仕事です。
高齢化が進むにつれて介護職のニーズは高まっていく一方、応募数自体がそこまで多くない職業であることから、それぞれの企業が採用に苦戦しているといった実態が見られます。
そのような実態もあり、短期離職者であっても介護職として求められるスキルをアピールできれば、転職が決まりやすいと言えます。
介護職として採用されるためには、コミュニケーション能力だけでなく一定の体力があることも求められますので、あらかじめ認識しておくと良いでしょう。
ITエンジニア
ITエンジニアは、ITシステムやサービスを開発する技術職です。
ITエンジニアの世界は転職を繰り返すことでスキルを身に付けるといったキャリアパスが一般的なため、短期離職をしていることだけで選考に不利になることは、他の職業よりも少ない傾向にあります。
技術職の1つであることから、未経験から転職しにくいのではないかと感じるかもしれませんが、最近では未経験者を採用し、自社の研修プログラムで一人前のITエンジニアに育成する方針の企業も増えてきています。
そのため、求人をしっかりと見極められれば、未経験からでもITエンジニアとして活躍することが可能です。
ITエンジニアになった後も、短期離職を繰り返し転職をすることは可能ですが、毎日エンジニアとしての技術を身に付けるための勉強が求められるということは理解しておく必要があります。
短期離職で転職が決まらないと悩む人はエージェントを使おう
短期離職をしていて転職がなかなか決まらず悩んでいる人は、就職エージェントを使うことがおすすめです。
就職エージェントがおすすめできる理由としては、以下の3点が挙げられます。
- 自己分析で自分の長所と短所が分かる
- 自分にマッチした求人を紹介してもらい短期離職を防げる
- 模擬面接で内定獲得率を上げられる
ここからは、短期離職者に就職エージェントがおすすめできる理由について詳しく解説していきます。
自己分析で自分の長所と短所が分かる
短期離職者は面接で短期離職の理由を聞かれることになりますが、うまく答えることができないと面接に合格する可能性が低くなってしまいます。
短期離職理由はポジティブに答える必要がありますが、そのために必要になってくるのが自己分析です。
ただ、自己分析を自分1人だけでやろうとしても、何から手をつけていけばいいのか分からないでしょう。就職エージェントを利用すれば、自分専任のアドバイザーから自己分析のための効果的なやり方を教えてもらうことが可能です。
自己分析を行い、自分の長所と短所が分かるだけでも、転職活動を有利に進めていくことができるため、就職エージェントを使う価値があると言えます。
自分にマッチした求人を紹介してもらい短期離職を防げる
就職エージェントに登録すると、無料のキャリア面談を経て、自分に向いている職業の特徴が分かるようになります。
それだけでなく、自分の希望や適性にマッチした求人を担当のアドバイザーが自動的に紹介してくれるようになりますので、求人を探す手間をかけるといったメリットがあります。
どの企業が短期離職者を採用しているのかはネットで調べていても分からないものですが、就職エージェントは募集企業と直接やりとりをしているため、短期離職者でも採用実績のある求人を中心に紹介してくれるというメリットもあります。
転職活動に時間がかかってしまうと、モチベーションを維持することが難しくなってしまいますので、就職エージェントを使って効率的に転職活動を進められる点もおすすめできるポイントです。
模擬面接で内定獲得率を上げられる
短期離職者は、模擬面接をあらかじめ行ってコミュニケーション能力を高めたり、短期離職理由を効果的に伝える方法をインプットしておくことが求められます。
就職エージェントでは面接前に模擬面接を実施してくれますので、面接の通過率を上げることが期待できるでしょう。
それだけでなく、就職エージェントの模擬面接では応募した企業でよく聞かれる質問を中心に行ってくれますので、安心して面接を受けられるようになるというのもメリットの1つです。
少しでも内定獲得率を高めたい短期離職者は、就職エージェントの利用がおすすめです。
エージェントを使って短期離職者が転職を決めるコツ
短期離職者には就職エージェントを活用した転職活動がおすすめですが、特に以下のようなコツを意識することで、さらに内定獲得率を高めることが期待できます。
- ポジティブな短期離職理由を考えてもらう
- 幅広い業界や職種の求人を紹介してもらう
- 複数のエージェントを併用する
それぞれ詳しく解説します。
ポジティブな短期離職理由を考えてもらう
短期離職者の転職活動では、特に短期離職理由をどのように伝えるかがカギとなってきます。
そのため、就職エージェントを使う際は、ポジティブな短期離職理由を一緒に考えてもらうことがポイントと言えます。
短期離職理由を考えてもらうタイミングとしては、就職エージェントに履歴書や職務経歴書の添削を行う時がおすすめです。
まずは自分なりに短期離職理由を書き上げてみて、就職エージェントからの添削を参考に、自分だけの短期離職理由を作り上げるといった流れで進めていきます。
また、短期離職理由を応募書類に書き上げた後は、模擬面接を実施して自分の言葉で面接官に伝えられるようトレーニングをしていくことも忘れないでください。
もし自分の短期離職理由が自分でも説明できないのであれば、就職エージェントに登録した直後に行われる無料のキャリア面談で、自分の感情を言語化してもらう手伝いを担当アドバイザーに相談をしてみましょう。
幅広い業界や職種の求人を紹介してもらう
短期離職者は短期離職をしていない人に比べ、書類選考の通過率がどうしても低くなる傾向が見られます。したがって、早く転職先を決めたい場合は、積極的に求人に応募していくことがポイントになってきます。
気になる応募先をたくさん見つけるためには、就職エージェントから幅広い業界や職種の求人を紹介してもらうことが重要になります。
求人の希望条件を伝えつつも、幅広く求人を比較検討したいことをアドバイザーに伝えれば、短期離職をしている人の採用実績がある会社の求人を複数紹介してもらうことが可能です。
複数のエージェントを併用する
就職エージェントによって紹介できる求人の数やジャンルが大きく異なってきますので、できるだけ多くの求人を比較検討して応募先を決めていきたいのであれば、複数のエージェントを併用することがポイントです。
ただ、あまりにも多くのエージェントを併用してしまうと、自分がうまく予定の管理ができなくなってしまうことから、最高でも5社程度の併用を目安にしておくのが良いでしょう。
よくある質問
最後に、転職が決まらず悩んでいる短期離職者によくある質問を3つ取り上げて解説します。
短期離職することはなぜ悪い？
短期離職をすることは、以下のような観点で悪いことだと思われていると考えられます。
- すぐに辞める人だと思われる
- 専門性やスキルが身に付きづらい
- 昇給が遅れる
- キャリアが中断されてしまう
- 嫌なことがあったときに、すぐに逃げてしまうような性格になりかねない
このような理由から、短期離職をすることはなるべく避けるべきことであると言われています。
転職で短期離職とみなされる在職期間は？
明確な定義はありませんが、一般的には就職後3年以内に退職することを短期離職とみなされる傾向にあります。ただし、企業や面接官によって短期離職の期間の水準は変わってきますので、参考程度に留めておいてください。
短期離職の事実は言わない方がいい？
短期離職の事実は、面接でしっかりと伝えないと経歴詐称とみなされてしまいます。
面接の時にはごまかせたとしても、後から短期離職の事実を隠していたことが分かれば、内定取り消しになったり、就職後に解雇されるといったトラブルを引き起こすことになりかねません。
短期離職をしていることは、履歴書の職歴欄を見ればすぐに分かるようになっています。
また、転職先に提出する源泉徴収票からも前職の在籍期間が分かるようになっていますので、短期離職をしていることは隠せないものだと認識しておきましょう。
まとめ
短期離職をしていると、面接官からネガティブなイメージを持たれやすくなってしまいますので、転職が決まらなくなることが考えられます。
もしすでに短期職をしている場合は、就職エージェントを活用し、ポジティブな短期離職理由を伝えられるよう準備してみてください。
また、転職活動においては職業や業界によって短期離職の過去がそこまで選考に影響してこないこともあります。
就職エージェントに相談しつつ、短期離職者でも採用実績のある企業を中心に応募検討していくと良いでしょう。
こんな人におすすめ！
- 自分に合った仕事や場所を見つけたい
- ワークライフバランスを重視したい
- 会社に属する安定ではなく、能力/スキルの獲得による安定を手にしたい
