フリーターでアルバイトを掛け持ちしている場合、履歴書でどう書いたらいいか迷っているのではないでしょうか。
結論、同じ勤務先を一行にまとめて書くと、履歴書が今よりもすっきりするはずです。
本記事ではアルバイトを掛け持ちをしてきたフリーターの方はもちろん、これから掛け持ちして稼ぎたいと考える方に向けて履歴書の書き方を紹介します。
履歴書の職歴や志望動機、本人希望欄に分けて解説しているので、履歴書を作成している方はぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次
掛け持ちしている場合の履歴書の書き方3パターン
一般的な履歴書の見本には、アルバイトを掛け持ちした場合の例がほとんど記載されていません。
今から紹介する3パターンを参考にすれば、ダブルワークが多くても、見栄えの良い履歴書が完成するでしょう。
時系列に書く
アルバイトを掛け持ちしている場合の履歴書は、時系列に書くのをおすすめします。
◆アルバイトの掛け持ちを時系列で書く時の見本
年 | 月 | 職歴 |
2020年 | 3月 | 〇〇株式会社 入社(アルバイト) |
2020年 | 4月 | △△株式会社 入社(アルバイト) |
2022年 | 3月 | 〇〇株式会社 退社 |
2020年 | 12月 | △△株式会社 退社 |
職歴欄を見ると、経歴が会社ごとにまとまっていません。
見づらい気がすると、不安になる方もいるでしょう。
しかし、時系列に記載しているからこそ、いつのタイミングで就業していたかが理解できます。
次は、会社ごとに職歴をまとめた場合の履歴書をご覧ください。
◆アルバイトの掛け持ちを会社ごとにまとめて書く時の見本
年 | 月 | 職歴 |
2020年 | 3月 | 〇〇株式会社 入社(アルバイト) |
2022年 | 3月 | 〇〇株式会社 退社 |
2020年 | 4月 | △△株式会社 入社(アルバイト) |
2020年 | 12月 | △△株式会社 退社 |
時系列で書いた時とは反対に、職歴が見やすく、入社年月が複雑に並んでいます。
見栄えは良いものの、時系列は応募先が計算しながら理解しなければなりません。
時系列と次項で解説する「同じ勤務先を一行にまとめて書く」を組み合わせれば、すっきりと見やすい職歴欄が作成可能です。
同じ勤務先を一行にまとめて書く
アルバイトを掛け持ちしている、または職歴が多い時の履歴書は、同じ会社を一行にまとめて書くのをおすすめします。
◆同じ勤務先を一行にまとめた時の見本
年 | 月 | 職歴 |
2020年 | 3月 | 〇〇株式会社にアルバイトとして入社(2022年3月に退社) |
2020年 | 4月 | △△株式会社にアルバイトとして入社(2020年12月に退社) |
入社年月が時系列で見やすくなるため、応募先もいつ働いていたかを理解しやすくなります。
職歴が多い方も、同じ会社を一行にまとめるだけで見栄えの良い履歴書が作れるでしょう。
新たに掛け持ちを増やす場合は「在職中」と記載する
今の職場に残りながら新たな掛け持ちを増やす場合は「在職中」と記載しましょう。
◆新たに掛け持ちを増やす場合の見本
年 | 月 | 職歴 |
2020年 | 3月 | 〇〇株式会社にアルバイトとして入社(在職中) |
以上 |
在職していると履歴書に書いておけば、応募先はあなたの状況を把握できます。
採用されたら現職を退社するのか、ダブルワークで働くのかなどを面接で確認されるはずです。
今後はどのように働きたいか、回答を用意しておきましょう。
フリーターの履歴書の書き方の基本について知りたい方は、以下の記事も読んでみてください。
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掛け持ちしたい場合の履歴書の志望動機欄の書き方3選
これからアルバイトを掛け持ちしたいフリーターの方は、志望動機でダブルワークがしたいと記載しましょう。
状況に応じた志望動機欄の書き方を、例文付きで解説します。
収入アップが目的でアルバイトを掛け持ちする場合
収入アップが目的でアルバイトを掛け持ちする場合の志望動機欄は、以下2つを記載すると就業意欲が応募先に伝わりやすくなります。
- なぜ収入を上げたいのか
- いつシフトに入りたいのか
例文は以下のとおりです。
学費を親に頼らず返済したいと考えているため、ダブルワークを希望いたします。
明確な目的とスケジュールが応募先に伝われば、前向きに考えてもらえるでしょう。
将来の目標に向かってアルバイトを掛け持ちする場合
将来の目標に近づくためにアルバイトを掛け持ちする場合の志望動機欄は、具体性が重要です。
ただ「接客スキルを磨きたい」と伝えるだけでは、説得力に欠けてしまいます。
例文は以下を参考にしてみてください。
現在スーパーのレジ打ちバイトをしていますが、将来は小学校の先生になりたいと考えております。小学生とコミュニケーションを取りながら、今後に活かせるスキルを身につけたいと考え、貴社の学習塾スタッフに応募いたしました。
将来の夢と応募先のアルバイトに共通点を見つけ、これから何のスキルを身につけたいかを伝えれば、就業意欲が伝わりやすくなります。
幅広いスキルを身につけるためにアルバイトを掛け持ちする場合
幅広いスキルを身につけたいフリーターの方は「積極的に成長したい」と、志望動機欄で応募先に伝えるのがおすすめです。
例文は以下のとおりです。
現在は飲食店で働いていますが、よりお客様と一対一で話すスキルを身につけたいと思い、貴社のアパレル販売スタッフに応募いたしました。
スキルアップに対して前向きな様子が伝われば、応募先からの印象も上がりやすいでしょう。
掛け持ちを履歴書の本人希望欄に書く内容2選
アルバイトを掛け持ちしたいフリーターの方は、本人希望欄に「ダブルワークをして問題ない」と応募先に伝えましょう。
具体的な内容は、以下の2つです。
アルバイトを掛け持ちできるという内容
アルバイトを掛け持ちしたい場合の本人希望欄は、ダブルワークが可能とはっきり伝えるのをおすすめします。
「今の職場は掛け持ちが許されているのか」と、応募先は不安になるからです。
現職のダブルワークが禁止されている場合、あとでトラブルに発展する可能性があります。
また、ダブルワークの年末調整は1か所の勤務先でしか行えません。
現職や応募先にアルバイトを掛け持ちしていると伝えておいた方が、あとでややこしい説明をしなくてすみます。
ただ、ダブルワークを応募先に伝えたら、採用で不利になるのではないかと不安になる方もいることでしょう。
実際、アルバイトを掛け持ちしていると応募先に伝えることで「就業意欲が高い」と評価される場合があります。
むしろ、何も伝えない方がバレた時のリスクが大きいので、前もって現職の就業規則を確認し、アルバイトの掛け持ちができると記載するのをおすすめします。
勤務に関する条件
アルバイトを掛け持ちしたい場合の本人希望欄には、勤務に関する以下の条件を書いておきましょう。
- シフトに入れる時間・曜日
- 現職で働いている時間・曜日
- 通勤時間・距離
それぞれを箇条書きで記載すれば、パッと見ただけで条件が分かりやすくなります。
また、交通費が支給される職場であれば、通勤時間・距離は前もって知っておきたい情報です。
質問される前に、履歴書の本人希望欄で回答しておきましょう。
ダブルワークをすると職場に伝えた方がいい理由2選
履歴書にアルバイトの掛け持ちを書かない方がいいと思っている方は、あとで痛い目に合う可能性があります。
ダブルワークをすると伝えた方がいい理由は、以下の2つです。
労働時間を法律に基づいて調整できる
ダブルワークをすると職場に伝えた方がいい理由は、法律が定めた労働時間を守れるからです。
法律に基づいた場合、原則1週間に40時間、1日8時間まで働けます。
使用者は、労働者に、休憩時間を除き一週間について四十時間を超えて、労働させてはならない。
②使用者は、一週間の各日については、労働者に、休憩時間を除き一日について八時間を超えて、労働させてはならない。
e-Gov 法令検索「労働基準法(昭和二十二年法律第四十九号) 第三十二条」より引用
職場ごとの労働時間は法律に従っていても、合算した時に規定の時間数を超えてしまう可能性があります。
超過していると分かった時は、新しく雇用契約を交わした職場が割増賃金を支払うこととなるでしょう。
新しい職場はアルバイトの掛け持ちを事前に知らされていなければ、割増賃金を請求された時に混乱するはずです。
戸惑いを与えないためにも、前もってダブルワークを職場に伝えておきましょう。
職場の規則を守れる
アルバイトの掛け持ちをすると職場に伝えた方がいい理由は、職場の規則を守れるからです。
同業他社のダブルワークを、認めていない職場もあります。
現職でアルバイトの掛け持ちができるかどうかは就業規則を確認すれば分かりますが、応募先の規則は働いている人にしか分かりません。
ダブルワークだと言わずに働き始めると、バレた時に問題になる場合があります。
いずれかのアルバイトを、突然辞めなければいけない可能性もゼロではありません。
そもそもダブルワークができない状況だと分かっていた場合、以下のような行動に移せます。
- アルバイトの掛け持ちを断念する
- 現職を辞めて、ダブルワークができる仕事に応募する
職場の規則を破りながら働いてもいいことはないので、トラブルに発展しないようルールを守りましょう。
フリーターが掛け持ちする際によくある質問2選
フリーターがアルバイトを掛け持ちする際によくある質問は、以下の2つです。
アルバイトを掛け持ちする際は、履歴書に絶対書かないといけない?
アルバイトの掛け持ちを、履歴書で伝えるのは任意です。
絶対に書かなければいけないと、決まっているわけではありません。
ただし、ダブルワークをすると応募先に伝えておけば、以下のメリットがあります。
- 堂々とした気持ちで働ける
- シフトを出す際に考慮してもらえる可能性がある
- 応募先の規則に従ってアルバイトができる
履歴書でアルバイトを掛け持ちしたいと応募先に伝えておけば、採用担当者は事前に職場の規則をチェックしたうえで面接してくれます。
リスクを減らすためにも、履歴書に記載しておくのがおすすめです。
フリーターのアルバイトの履歴書の学歴はいつから書けばいい?
履歴書の学歴は、高等学校卒業から記載して問題ありません。
中学校が最終学歴の場合は「中学校卒業」まで記載します。
また、高校を中退した時は、以下の見本を参考にしてみてください。
◆高校を中退した時の見本
年 | 月 | 学歴 |
2017年 | 3月 | 〇〇市立△△中学校 卒業 |
2017年 | 4月 | 〇〇市立□□高等学校 入学 |
2018年 | 5月 | 〇〇市立□□高等学校 中途退学(家庭の経済的事情のため) |
履歴書で嘘をつくと経歴詐称になるので、必ず事実を記載しましょう。
まとめ
フリーターがアルバイトを掛け持ちする場合は、現職の就業規則を確認したうえで、履歴書にダブルワークを希望していると記載しましょう。
アルバイトの掛け持ちを履歴書に書かない方がすっきり見えますが、あとでダブルワークをしているとバレたら大問題になる可能性があるからです。
現職にも応募先にもダブルワークをしていると伝えれば、堂々とした気持ちで働けます。
アルバイトの掛け持ちで収入アップを目指したいフリーターの方は、まず現職の就業規則をチェックすることから始めてみてください。
現在の職場は午前9時から12時まで働いていますが、平日の14時以降は時間が空いているため、貴社に応募いたしました。