フリーターとしての経歴しかない場合、職務経歴書はいらないと思っているのではないでしょうか。
たしかに、アルバイトや派遣社員に応募する場合は、基本的に職務経歴書は必要ありません。しかし、職務経歴書を用意しておいた方が、転職で有利に働くケースがあります。いつでも提出できるよう、準備しておいて損はありません。
本記事は今までフリーターとして働いてきた方に向けて、職務経歴書の書き方や作成をおすすめする理由を紹介します。
どう作ればいいかわからない方は、ぜひ紹介している書き方を参考にしてみてください。
この記事の目次
アルバイト・派遣社員になる場合は職務経歴書はいらない
フリーターからアルバイトやパート、派遣社員に応募する際は、職務経歴書がいらない場合がほとんどです。
正社員や契約社員に応募する際は、履歴書と一緒に職務経歴書を提出しなければなりません。
しかし、職務経歴書が必要かどうかは応募先によって異なるので、求人をよくチェックしておきましょう。
アルバイト募集でも「職務経歴書を持参」と求人に書いている時もあれば、正社員募集でも「履歴書のみ」と求人に書いている時もあります。
急に提出を求められて焦ることのないよう、あらかじめ用意しておいて損はありません。
フリーターは全員職務経歴書を作成した方がいい理由
次の応募先がアルバイトや派遣会社であったとしても、職務経歴書を提出するのをおすすめします。
- 就業意欲の高さをアピールできる
- 今までの経験を企業に伝えられる
- ビジネススキルがあると判断される場合がある
ビジネススキルがあると判断される場合がある
ただし、あらかじめ「履歴書のみ」や「職務経歴書不要」と求人に記載されている場合は、提出を控えましょう。
募集要項を読んでいない人だと、応募先から勘違いされてしまう場合があるからです。
求人に何も書いていない場合は、アルバイトや派遣社員への応募でも、職務経歴書を提出すれば印象がグッと上がる可能性があります。
職務経歴書を作っていないフリーターと差をつけられるので、より魅力的な人材だと思ってもらえるでしょう。
就職エージェントに添削してもらうのがおすすめ!
フリーターから正社員への就職活動の際に、履歴書の書き方に不安を感じる方は、就職エージェントに登録し、履歴書の添削をしてもらうのがおすすめです!
就職エージェントは、無料で就職活動のサポートを行うサービスで、履歴書や職務経歴書の添削、面接対策を行います。プロにチェックしてもらうことで、書き方が正しいか、誤字脱字のチェックに加えて、志望動機や自己PRのアドバイスがもらえます。
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【フリーターから正社員へ】職務経歴書の書き方5ステップ
フリーターから正社員へ応募するために職務経歴書を作っているものの、書き方が分からず困ってしまう場合があります。
どう作ればいいか分からない方は、今から紹介する5ステップを参考にしてみてください。
①職務経歴書を手書きではなくパソコンで作成する
職務経歴書は手書きでも、パソコンやスマホでも作成できます。
それぞれのメリットとデメリットは、以下をご覧ください。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
手書き | ・就業意欲が伝わりやすい ・字のきれいさや丁寧さをアピールできる | ・間違えたら書き直さなければいけない ・PCスキルがないと判断される場合がある |
パソコン | ・間違えてもすぐ修正できる ・レイアウトを自由に変えられる | ・漢字の変換ミスや脱字が起きやすい |
もし手書きかパソコンで迷っているのであれば、パソコンをおすすめします。
間違えるたびに職務経歴書を最初から書き始めるのは、手間がかかるからです。
PCスキルをアピールできるきっかけにもなるので、応募先から手書きを求められていない限りは、パソコンを使って職務経歴書を作りましょう。
とはいえ、家にパソコンがなくて手書きを選ぶ方もいるはずです。
どうしようと悩む方は、職務経歴書を作れるアプリを活用してみてください。項目に従って入力するだけで、職務経歴書が完成します。スマートフォンで作成できるので、パソコンを用意する必要はありません。
効率良く職務経歴書を作るなら、パソコンやスマートフォンなどデジタル機器を活用しましょう。
②職務要約は今までやってきたことを3行程度にまとめる
職務要約は長くなると読みづらくなるため、今までの仕事を3行程度にまとめて記載しましょう。
◆職務要約の見本
職務要約ですべての職歴を記載するのが難しければ、経験の長い仕事をメインに書くのをおすすめします。
省略した職歴は、職務経歴欄で詳しく書くようにしましょう。
③正社員歴と就業期間が長い経歴を優先して時系列に書く
職務経歴欄は、時系列で書くと見やすくなります。
職務経歴欄を書く流れは、大きく分けて以下の3つです。
- 編年体式:入社が古い企業から書き始める
- 逆編年体式:入社が新しい企業から書き始める
- キャリア式:業務を基準にして書く(販売をしていた職歴を順番に書いたあと、製造をしていた職歴を順番に書く)
キャリア式だと業務経験をアピールできますが、いつ働いていたかが応募先に伝わりづらい傾向にあります。
うまく書けるか心配な方は、入社が古い順番もしくは新しい順番で書き進めるようにしましょう。
職務経歴欄の流れが決まったら、各社の職務内容を説明します。
以下のような表に経歴をまとめれば、応募先は理解しながら読み進められるはずです。
◆職務経歴欄の見本
2020年3月~現在 〇〇株式会社(事業内容:△△、従業員数:約□□名)
雇用形態:正社員
期間 | 職務内容 |
---|---|
2020年3月~現在 | ××部に配属××××××を担当 <主な業務>・××××・××××・×××× |
事業内容や従業員数は会社のホームページを見ると情報が載っているので、確認しながら記載しましょう。
職務内容は過去の記憶を思い出しながら、誰でも内容が分かるよう書き進める必要があります。
また、職歴が多くて職務経歴欄が長くなりそうな方は、以下の経歴を優先的に書きましょう。
- 正社員もしくは契約社員で働いた経歴
- 就業期間が長い経歴
応募先はすぐ辞める人よりも、根気強く働いてくれる人を求めています。
責任感の強さや継続力をアピールすれば、応募先から魅力的な存在だと判断してもらえるでしょう。
④PCスキル・保有資格を箇条書きで書く
PCスキルや保有資格は、パッと見て分かるよう箇条書きで書くのをおすすめします。
◆PCスキルや保有資格の見本
・Excel(グラフ作成・VLOOKUP・ピボットテーブル)
・Word
・日商簿記検定試験2級(2020年3月)
・英語:TOEICテスト700点(2022年4月)
応募先に関連するPCスキルや保有資格があれば、最初に書きましょう。
目立つように記載すれば、興味を持ってもらえる可能性があるからです。
また、資格取得に向けて勉強している内容があれば、積極的に書くのをおすすめします。
保有資格と同じように記載すれば「取得済み」だと勘違いされてしまうので、最後に「勉強中」と書いて補足しておきましょう。
⑤自己PRは見出しをつけて見やすさを意識する
自己PRはすべて文章で書くよりも、見出しをつけた方が見やすくなります。
◆自己PRの見本
・お客様の要望を察知する力
飲食店のホールスタッフとして従事していた時は、平日の昼間に会社員の方が多く来店しておりました。常に周りを見渡しながらお客様の様子を観察していたため、要望を素早くキャッチし、行動できる力が身についたと実感しております。貴社の販売職でもこのスキルを活かして、お客様の希望を汲み取りながら接客し、売上拡大に貢献していきたいと考えております。
見出しがあれば何の内容が書いてあるかが分かるため、応募先にとって必要な内容か判断できます。
応募先が求める人物像に近い見出しがあれば、積極的に自己PRを読んでもらえるでしょう。
フリーターが魅力的な職務経歴書を簡単に作るコツ6選
職務経歴書の書き方を理解したものの、いまいち上手く作成できる自信がないと思ったフリーターの方に向けて、コツを6つ解説します。
履歴書と同じ表記にする
職務経歴書は、履歴書と以下の表記を統一する必要があります。
- 入社年月の和暦・西暦
- 書類を作成した日付
職務経歴書の入社年月が和暦で書かれているにもかかわらず、履歴書が西暦表記だったとします。
2種類の書類を見比べた応募先は、どこに経歴が書いてあるかパッと見て判断するのが難しいでしょう。
とくに、職務経歴書を直近の企業から記載しているのであれば、履歴書と掲載順が異なるので、より分かりづらくなるはずです。
応募先に余計なストレスを与えないよう、職務経歴書と履歴書の表記は統一しておきましょう。
誤字脱字をしない
職務経歴書を作成する時は、誤字脱字がないか最後までチェックしましょう。
とくに、パソコンで職務経歴書を作る時は、漢字の間違いや文字の抜け漏れが発生しやすいので注意しなければなりません。
ミスを防ぐためには音読したり、家族や友人にダブルチェックをしてもらったりすると、間違いを見つけやすくなります。
面接前からマイナスな印象を与えないよう、提出前まで誤字脱字がないかチェックするのをおすすめします。
採用担当者に伝わる文章を書く
職務経歴書を書く際は、誰が読んでも内容が伝わるように文章を書かなければいけません。
特に、現在の職場でしか使われていない専門用語は、他の人に通じない可能性があります。
とはいえ、全員に伝わる職務経歴書ができているかどうかは、自分自身で判断しづらいものです。
文章の意味が理解できるか、日本語におかしいところがないかどうかは、家族や友人にチェックしてもらうのをおすすめします。
指摘された部分を修正すれば、多くの方に伝わる職務経歴書が完成するでしょう。
数字を使って説明するのを意識する
魅力的な職務経歴書を作る時は、できるだけ数字を使って説明するようにしましょう。
「多くの人の中で1番になった」と書くよりも「50人の中から1番になった」と伝えた方が、状況を理解してもらいやすいからです。
とくに「たくさん」や「多い」といった曖昧な言葉は、一度数字に置き換えられないか検討しましょう。
明確な数字が分からなければ「約10人」や「10人ほど」と記載して問題ありません。
あなたのスキルが職務経歴書で伝われば、一緒に働きたいと思える人材かどうかを採用担当者に判断してもらいやすくなります。
できる限り具体的に書く
職務経歴書を作る際は、できるだけ具体的に内容を書くようにしましょう。
自己PRが1行しかなかったり、空白部分が多かったりすると、適当に職務経歴書を作成したのではないかと勘違いされる場合があります。
とはいえ、どのような内容を書けばいいか分からないフリーターの方もいるはずです。
もう書くことがないと思った時は、以下のポイントから文章を作成するのをおすすめします。
- 周囲からどう評価されていたか
- なぜ評価されるようになったのか
- どのような思いで業務に取り組んでいたのか
- アピールしたいことに関する具体的なエピソード
周りからの評価や業務に対する思いが職務経歴書に書いてあれば、あなたの人柄や性格が採用担当者に伝わりやすくなります。
職場の雰囲気に合う人材かどうかを見極めてもらえるので、入社した時のミスマッチを防げるでしょう。
企業に貢献できるポイントを積極的に記載する
職務経歴書には、企業に貢献できるポイントを積極的に書くのがおすすめです。
どれだけ素晴らしい実績やスキルがあっても、企業が求めている能力でなければ、通過しづらい傾向にあります。
例えば、日本人がよく利用するカフェに応募して「英語力がある」と採用担当者に伝えても、即戦力になると判断してもらえないでしょう。
しかし、外国人が多いカフェだとあらかじめ分かったうえで英語力をアピールすれば、好印象を与えられるはずです。
応募先が求めている能力を、あなた自身が持っているとアピールできれば、通過率アップが狙えます。
もし、同じ職務経歴書で複数の企業に応募しているのであれば、アピールポイントが応募先とずれている場合があるので見直しが必要です。
何のスキルを応募先が欲しているかは、求人や公式サイトを見て分析してみてください。
企業にとって貢献度の高いアピールポイントであれば、採用したいと思ってもらえるでしょう。
フリーターが職務経歴書をいらないと思った時によくある質問5つ
職務経歴書はいらないと考えているフリーターの方からよくある質問は、以下の5つです。
フリーター期間のアルバイト経歴は職務経歴書に書いてもいい?
フリーター期間のアルバイト経歴は、職務経歴書に書いておきましょう。
むしろ、正社員や契約社員で働いた経験がなければ、フリーター期間のアルバイト経歴は記載すべき項目と言えます。
アルバイトからも接客やPCスキルなどを身につけているはずなので、職務経歴書でのアピールが可能です。
職務経歴書に書いていない職歴は後からバレる?
職務経歴書に書いていない職歴は、後からバレる可能性があります。
社会保険の手続きや源泉徴収票から、職歴が分かる時があるからです。
職歴がバレると経歴詐称と判断され、不採用もしくは内定取り消し、入社後は懲戒解雇になる場合があります。
書いていない職歴がバレて面倒な事態になるのを防ぎたいなら、3ヶ月未満のアルバイト・パート以外の経歴はすべて記載するようにしましょう。
フリーターで職歴が多い時の職務経歴書はどう作成したらいい?
フリーターで職歴が多い時は、以下のポイントをおさえて作成するのをおすすめします。
- 3ヶ月以内で退職したアルバイトの記載を省略する
- 応募先の業務に関連した職歴にしぼって書く
応募先は入社してすぐに活躍できる人材を採用したいはずなので、仕事に関係のある職歴を目立たせることが重要です。
業務に活かせる経験が豊富だと応募先に伝われば、仕事をすぐ覚えられる人だと認識してもらえるでしょう。
また、3ヶ月以内で退職したアルバイトは省略できますが、3ヶ月以上働いた職歴は記載しないと経歴詐称につながります。
応募先とあまり関係のない職歴を記載する場合は、以下のように書くとメリハリをつけることが可能です。
◆あまり経歴を目立たせたくない時の職務経歴欄の例
<接客に関する職歴>
2020年4月~2021年12月 株式会社〇〇 △△店で雑貨の販売スタッフを担当
2022年2月~2022年10月 ●●株式会社「店名」(▲▲席,従業員■■人)で店長代理を担当
フリーターで職歴が多い時の履歴書の書き方は「フリーターの履歴書で職歴が多い時の書き方は?省略しすぎるリスクも紹介」もあわせてご覧ください。
職務経歴書を作るのが面倒な時の対処法は?
職務経歴書を作るのが面倒な時は、転職サイトから職務経歴書のテンプレートをダウンロードしましょう。
用意されている項目にしたがって記載するだけなので、作成の手間を減らせます。
他の企業に応募する時も、職務経歴書のデータを残しておけば、一から作成する必要はありません。
今までの経歴をまとめるのは面倒かもしれませんが、コツコツ作成して応募する時のために備えておきましょう。
次の企業に活かせるスキルが思い浮かばない時はどうしたらいい?
職務経歴書でアピールできるスキルが思い浮かばない時は、仕事で何を意識していたかを振り返りましょう。
いつも同じように働いていても、時間短縮やお客様の満足度を上げるために、工夫していることがあるはずです。
あなたにとっては当たり前な行動でも、周りは真似できない場合があります。
仕事で意識していた内容をもとに、次に活かせるスキルを考えてみてください。
まとめ
フリーターで職務経歴書がいらないのは、応募先がアルバイトやパート、派遣会社の時です。
正社員や契約社員に応募する場合は基本的に職務経歴書が必要ですが、事前に「いらない」と言われている時は履歴書のみ提出しましょう。
ただし、アルバイトやパート、派遣社員の求人に応募する場合でも、職務経歴書を提出すればアピールにつながる場合があります。
作成するかどうか迷うフリーターの方は、職務経歴書をデータで用意しておくと必要な時にすぐ提出可能です。
うまく書けるか心配な方は、本記事で紹介しているコツを見ながら作成してみてください。
〇〇大学卒業後、株式会社△△でコンビニスタッフとしてアルバイト入社し、レジ打ちや商品補充などを業務全般を担当しておりました。入社して約1年後に商品発注やアルバイトの教育も行っていました。