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休職したことを履歴書に書くのは義務?履歴書における書き方などを紹介

休職したことを履歴書に書くのは義務?

現在休職している人や休職してから退職した人のなかには、これから転職・就職活動を始めようとしている人もいるでしょう。しかし、履歴書を作成していると、休職期間についてどのように書けばいいのか疑問を感じますよね。

そこで本記事では履歴書における休職について、休職していることは書くべきなのか、どのように休職したことを書いたらいいのかなどを解説します。

履歴書における休職の正しい書き方を理解してから転職・就職活動を始めるためにも、しっかりと確認しておいてください。

休職したことを履歴書に書くのは義務?

結論からいうと、休職したことを履歴書に書くことは義務ではありません。一部の職歴を記載しなかったり、在籍期間を偽ることなどは経歴詐称にあたりますが、休職期間については履歴書に書かなくても問題ありません。

履歴書に休職について書くことで、転職活動で不利になってしまう可能性があるため、履歴書には書かずに、面接で聞かれた際に話したり、内定をもらってから入社するまでの間に伝えることも可能です。

ただし、何かしらの病気を患って休職し、その病気について会社から配慮してほしい場合などは、履歴書に休職について書いておくと良いでしょう。

履歴書における「休職」の書き方

履歴書に「休職」と書くのであれば、正しい書き方で書かないと採用担当者から一般常識のない応募者だと思われてしまう可能性があります。そのため、休職したことを履歴書に書こうと考えている人は、正しく書けるようにしておきましょう。

履歴書における「休職」の書き方例は、以下のとおりです。

学歴・職歴
令和6年5~10病気療養のため休職(現在は良好で業務に支障はありません)

病気療養のため休職(現在は良好で業務に支障はありません)

履歴書に「休職」と書く場合、どのくらいの期間休職したのか、どのような理由で休職したのかが採用担当者にわかるように記載します。

また、回復して問題なく働ける旨を記載することも重要です。なぜなら、人事担当者は、履歴書に休職していたことを書いていると、「業務に支障がないか」などを懸念するからです。履歴書に休職のことを書く際には、業務に支障がないことを必ず記載しましょう。

履歴書に「休職」と書いたほうがいい人の特徴2選

履歴書に「休職」と書くか迷っている人は、履歴書で休職について言及したほうがいい人の特徴に当てはまるかを確認して判断すると良いでしょう。

ここでは履歴書に「休職」と書いたほうがいい人の特徴を2つ紹介するので、当てはまる特徴があるか確認してみましょう。

入社後に自身の症状を配慮してほしい人

休職している人のなかには、肉体的・精神的に何かしらの症状が表れている人もいますよね。そしてこの場合、休職している現在も治療しているケースもあるでしょう。

もしも現在の病気が完治していないのであれば、企業側があなたの症状を配慮してくれるかによって働きやすさは各段に変わるといえます。

たとえば、肉体的に重たい荷物が持てないのであれば、軽作業を中心に仕事を依頼してくれるでしょう。また、精神的に疲れてしまいやすい場合は、適度な休暇を設けてくれるかもしれません。

このように選考の段階で自身の症状について企業に伝え、入社後に企業に配慮してほしい人は、履歴書に「休職」と書いておきましょう。

休職期間が長い人

休職期間が長いと源泉徴収や住民税の額が極端に減少するため、休職していたことがバレる可能性があります。そのため、選考の段階で包み隠さずに休職していたことを伝えたほうが良いでしょう。

たとえば、選考を受けた企業に休職について隠した状態で採用され、入社後に前職で休職していたことがバレたとします。この場合、休職理由が現職の業務に支障をきたす理由である場合、最悪の場合解雇されてしまう可能性もあります。

このことから、休職期間が長くてバレる可能性のある人は、休職について事前に伝えておくことが大切なのです。

休職について履歴書に書くかどうか、どのタイミングで企業に伝えるか迷ったときは、転職エージェントに相談してみるのもおすすめです。

履歴書に「休職」と書くメリット

履歴書に休職について書こうか迷っている人は、どのようなメリットがあるのかを知っておきたいですよね。そこでここでは、履歴書に休職を書いた際に採用担当者があなたに感じる印象など、3つのメリットを紹介します。

誠実さをアピールできる

企業は応募者を採用するうえで、誠実さを持っているかを重視します。なぜなら、誠実さを持っていると、仕事に真面目に取り組むことが想像でき、長期的に活躍してくれる可能性が高いと判断できるからです。

そして履歴書に「休職」と書いてあると、自身のデメリットである部分をしっかりと伝えてくれる誠実さのある応募者、だと採用担当者は感じるでしょう。

そのため、企業からの信頼を獲得したいと考えている人は、履歴書に「休職」と書いて誠実さをアピールすることも一つの手段だといえます。

困難を乗り越えた経験として話せる

休職した経験があれば、何かしらの困難が立ちふさがって苦労した経験があると想定できます。そのため、休職という困難や課題に直面してそれを乗り超えたのであれば、プラス要素として採用担当者にアピールできる可能性があるのです。

たとえば、仕事内容が合っていないことが原因で休職した場合に、休職期間中にキャリアチェンジを考えて資格取得に励むなど自己の成長に力を入れたなどです。

このように困難な状況に陥ったとしても、自己の成長を忘れずに自分から行動できる力があることを休職経験から伝えられると、困難を乗り越えられる力があると採用担当者は認識してくれますよ。

企業側に配慮してほしいことを伝えられる

休職した理由が完全に解決していない場合は、新しい職場でも同じような理由で休職しないためにも、あらかじめ企業側に自身の症状などを伝えておくことが大切です。

そして履歴書に「休職」と書くことで、企業側が自身の症状などを配慮してくれ、働きやすい環境で働けるというメリットにつながります。

また、自身の症状が原因で入社後にトラブルや誤解が発生してしまう可能性が考えられるのであれば、未然に防ぐためにも伝えておくと安心して入社できますよ。

履歴書に「休職」と書くデメリット

履歴書に「休職」と書くことはメリットだけではありません。いくつかのデメリットもあるため、休職について書こうとしている人は、事前に確認しておきましょう。

履歴書に「休職」と書くデメリットを把握しておかないと、履歴書を企業に提出してから後悔してしまう可能性があるため注意が必要です。

精神的に弱いと思われてしまう

メンタルヘルスに関係する理由で休職した場合、企業からは精神的に弱いと思われてしまう可能性が高いです。

たとえば、過酷な労働環境やパワハラなどの理由で休職したとしても、「休職」という言葉だけでは精神的に弱いのではないか?と懸念されてしまうかもしれません。

履歴書における休職は、採用担当者からすると「入社後に同じように休職してしまうのではないか」と考える懸念材料として捉えられてしまう可能性があるのです。

休職について深掘りされる可能性がある

前述したとおり、「休職」という言葉があるだけで懸念材料として捉えられてしまうため、面接で採用担当者から休職について深掘りされる可能性は高いといえます。

たとえば、休職について深掘りされた際に、次のようなネガティブな発言をしてしまうと、それだけで不合格になってしまう可能性もあります。

  • 「自分に合っていない仕事で疲れてしまった」
  • 「職場の雰囲気や人間関係に馴染むのが苦手」
  • 「仕事をうまく進められる自信がない」

履歴書に「休職」と書くのであれば、面接で採用担当者から深掘りされることを想定し、さまざまな質問パターンに対してポジティブな回答ができるように対策しておくことが重要です。

選考で不利になってしまう可能性がある

履歴書や職務経歴書は、書類選考の時点で採用担当者が確認する書類です。そのため、応募者が複数いる人気企業の場合は、面接選考をスムーズに進めるためにも書類選考の時点で「休職」と書かれている応募者を不採用にしてしまう可能性も考えられます。

書類選考の時点で不採用にされてしまうと、休職について面接で聞かれたときの対策をしていたとしても、採用担当者には伝わりません。このことから履歴書に「休職」と書くことは、それだけで選考が不利になってしまう可能性が高いのです。

履歴書に「休職」と書いて書類選考で落ちてしまうケースが多い場合は、転職エージェントなどに相談し、書き方を変えるなど新たな対策を練っていくことが大切です。

履歴書に「休職」と書く場合の3つの選考対策

履歴書に「休職」と書くのであれば、選考で不利にならないような対策を考えることが大切です。ここでは履歴書に「休職」と書く際の選考対策を3つ紹介するので、企業からの内定を獲得するためにも参考にしてください。

仕事に支障がないことを伝える

履歴書に「休職」と書かれていた場合に企業側が最も懸念することは、入社後の仕事に支障がないかという点です。そのため、休職について書く場合は、休職理由を伝えるとともに、入社後の仕事には支障がないことをしっかりと伝えるようにしましょう。

たとえば、ケガで休職していたのであればケガが完治したことを伝え、精神的な理由で休職していたのであれば、主治医からいわれた言葉などを交えながら仕事に支障がないことを伝えましょう。

どのような対策をするのかを伝える

面接で休職について聞かれた際に、「休職はしていましたが、御社の仕事には支障はありません」と答えるだけでは、採用担当者の不安を払拭することはできない可能性が高いです。

そのため、より安心して採用してもらうためにも、入社後にどのような対策をしていくのかもあわせて伝えると良いですよ。

たとえば、職場の環境に馴染めなかったことが休職につながったのであれば、自分から積極的に話しかけにいくなどです。ほかにも、仕事でのストレスを溜め過ぎてしまい休職したのであれば、ストレスを発散できる趣味を見つけるなども挙げられるでしょう。

このように入社後に同じような理由で休職しないためにも、どのような対策をしながら入社後の仕事に従事するのかを採用担当者に伝えると、前向きに採用を検討してくれますよ。

今後の治療方針について伝える

休職している人のなかには、休職した原因となる病気を現在も治療している人もいるでしょう。この場合、今後の治療方針と仕事への支障がないことをきちんと伝えると、企業側の不安を払拭できますよ。

また、治療方針などを伝える際は口頭での説明だけでなく、症状の経過や治療内容といった医師からのコメントが記載されている診断書を持参すると、採用担当者も納得しやすくなります。ただし、診断書の発行は基本的に自己診療による全額自己負担となるため注意しましょう。

休職に関するよくある質問

履歴書に休職について書くか迷っている場合、休職に関するよくある質問を確認してみましょう。そうすることで、自分では気付けなかった疑問や解決策を見つけられるかもしれません。

履歴書に休職期間を書くべきですか?

履歴書に「休職」と記載するのであれば、休職期間は書くべきです。なぜなら、休職期間を履歴書に書かなかったとしても、面接で休職期間について質問されるからです。

そのため、履歴書の時点で採用担当者に伝えておきましょう。また休職期間が書かれていないと、「休職期間を隠そうとしているのでは」と思われてしまう可能性があるため注意が必要です。

適応障害やうつ病で休職したら書いたほうがいいですか?

適応障害やうつ病で休職した場合、必ずしも履歴書に書く必要はありません。前述したとおり、休職していたことを記載するかは応募者の判断に委ねられるからです。

しかし、適応障害やうつ病の場合、転職先企業から症状について配慮してほしい人もいるでしょう。この場合は、履歴書には「療養のため」などと記載し、面接の段階で治療方針や対策などとあわせて話すと良いでしょう。

そもそも休職中に転職活動するのはあり?

休職中に転職活動をすることは、法律的には問題はありません。

しかし、会社によっては就業規則などで禁止しているケースがあるため、休職中の転職活動が発覚した場合に懲戒処分などを受ける可能性があることを覚えておきましょう。

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まとめ

現在休職していて転職を決断した人や、休職期間を経て退職して就職活動を始めようとしている方の中には、履歴書に「休職」について書くべきか悩む方もいるでしょう。

結論としては、履歴書に「休職」について書く必要はありません。しかし、自身の症状について転職・就職先企業に配慮してもらいたい場合や、入社後に休職していたことがバレる可能性が高い場合などは、履歴書に「休職」と書くと良いでしょう。

また、履歴書に休職と書くのであれば、休職を不採用の原因にしないためにも、しっかりとした対策が必要となります。そのため、自身での対策だけでは不安な人は、転職エージェントなどを活用する選択肢も考えておきましょう。

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高藤 薫キャリアアドバイザー
株式会社ジェイック:キャリアコンサルタント|就活情報、お役立ち面白情報を発信|就活YouTube「ゼロフリ」配信中|資格:キャリアコンサルタント・ポジティブ心理カウンセラー・7つの習慣®︎ファシリテーター