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引きこもりが立ち直るきっかけとは?脱却するための方法も解説

引きこもりが立ち直るきっかけとは?脱却するための方法も解説

引きこもりから立ち直るきっかけは人によって様々です。

しかし、どのようなきっかけで他の引きこもりだった人たちが社会復帰を果たしてきたかを知ることは、自分自身の今後を考えるうえで非常に参考になります。

そこで、本記事では引きこもりから立ち直るきっかけをまとめました。また、本記事の後半では引きこもりから脱出するための方法も紹介しています。

今の生活を抜け出して変わりたい方は、最後まで読んでみてください。

この記事のPoint
  • 引きこもりから立ち直るきっかけは、成功体験を積めた・家族との関係を改善できた・年齢を重ねていくことへの危機感など、人によってさまざま
  • 引きこもりから脱出するための方法は、体力を戻す・趣味を見つける・小さな目標を達成するなど
  • 自力では引きこもりから脱出することが難しい場合は、ひきこもり地域支援センターなどの支援機関を活用する

引きこもりから立ち直るきっかけ

現在、引きこもり状態だと「もう立ち直れないのでは…?」と悩むことは珍しくありません。

しかし、引きこもりの方のなかには無事に社会復帰を果たした方もいます。引きこもりから社会復帰を果たした方が立ち直ったきっかけとは、いったい何なのでしょうか?

本項目では、引きこもり状態から立ち直るきっかけを解説します。

  1. 成功体験を積めたこと
  2. 周囲の環境の変化
  3. 生活リズムの改善
  4. 家族との関係の改善
  5. 第三者からの支援
  6. 心から信頼できる人との出会い
  7. 年齢を重ねていくなかで危機感を抱いたこと

「今の生活から抜け出したい…」と考えている引きこもりの方は、参考にしてみてください。

1. 成功体験を積めたこと

成功体験を積むことは、引きこもりが立ち直る大きなきっかけになり得ます。

これまで「自分は何もできない…」と自信を失っていた方が成功体験を積めば、自然と自己肯定感が高まるものです。

たとえば、普段より10分早く起きた・店員さんの目を見て挨拶できたなど、小さな成功体験でも積み重ねれば自信につながります。

成功体験から得た自信が、社会復帰への道を開く原動力になる可能性も十分に考えられるでしょう。

2. 周囲の環境の変化

以下のような周囲の環境の変化が、立ち直るきっかけになる場合もあります。

  • 親の定年退職
  • 兄弟や親戚の就職
  • 友人の結婚・子どもの誕生

周囲が大きなライフイベントを迎える中で、自分だけが取り残されている状況に「このままではいけない…」と感じることはごく自然な感情です。

焦りや危機感は、就職へのプレッシャーを増幅させるなどの理由から「マイナスの面が大きいのでは?」と考える方もいるでしょう。

しかし、プラスに作用すれば、社会復帰に向けて一歩を踏み出す大きな力になることも十分に考えられます。

3. 生活リズムの改善

生活リズムの改善が立ち直るきっかけになる場合もあります。

昼夜逆転や偏った食事などの不規則な生活を続けていると、心身が消耗して新しいことに挑戦する意欲は失われていくものです。

しかし、生活リズムを整えれば、心身をリフレッシュできるうえ、成功体験にもなります。

規則正しい生活によって自己肯定感が高まり、社会復帰に向けたモチベーションアップにもつながることは十分にあり得るでしょう。

4. 家族との関係の改善

家族との関係改善が社会復帰への足がかりになるケースもあります。

引きこもりのなかには、家族からのプレッシャーを重荷に感じている方もいるかもしれません。

しかし、家族との関係を改善できれば、あなたが抱えている悩みやつらさを打ち明けたり、引きこもり脱出へのサポートを受けたりしやすくなるでしょう。

家族は引きこもりの方が最も身近に接する存在です。

だからこそ、家族との関係修復が引きこもりから立ち直るきっかけになっても何ら不思議ではありません。

5. 第三者からの支援

第三者からの支援も、引きこもりから立ち直るきっかけになり得ます。

引きこもりを抜け出したいと思っても、自力では「どうすればいいのかわからない…」と悩む方もいるでしょう。

とはいえ、他者の力を借りようにも、親や兄弟だと「ついケンカになってしまう…」という理由から、家族の力では引きこもり脱出が難しい場合もあるかもしれません。

そこで、専門のカウンセラーや支援員などの第三者からサポートを受ければ、解決につながることも十分に考えられます。

しかし、どこに相談すればいいのか迷う方もいるはずです。

本記事の後半では、引きこもりにおすすめの支援機関を紹介しているので、第三者の力を借りたい方はこのまま読み進めてみてください。

6. 心から信頼できる人との出会い

心から信頼できる人との出会いをきっかけに、引きこもりから立ち直ることもあり得ます。

引きこもりのなかには、人間関係でのトラブルが原因でストレスがふくらんで「他人を信じられなくなってしまった…」という方もいるかもしれません。

ですが、勇気をもって一歩踏み出したことで信頼できる人と出会い、社会復帰を果たしたケースもあります。

信頼できる人との出会いが状況を一変する場合もあるとおさえておきましょう。

7. 年齢を重ねていくなかで危機感を抱いたこと

年齢を重ねていくなかで湧き上がってくる危機感が、立ち直るきっかけになるケースもあります。

引きこもりのなかには「現状を打破したい…」と「このままでもいいかな…」の両方の思いが混在している方もいるかもしれません。

しかし、年齢を重ねると周囲の状況も大きく変わるものです。

特に同世代の友人や親戚が就職・結婚などのライフイベントを迎えると、自分だけが取り残されている感覚を味わう場合もあるでしょう。

「このままではさすがにまずい…」と危機感を抱き始め、社会復帰を決意することは珍しくありません。

引きこもりになってしまう原因

現状からの脱却を図るうえで、引きこもりになった原因を知ることは大切です。

そこで、本項目では厚生労働省の「平成30年版 厚生労働白書」をもとに、引きこもりになってしまう主な原因をまとめました。

具体的には以下の3つの原因が挙げられます。

  • 過去のトラウマ
  • メンタル面の不調
  • 人間関係でのストレス

引きこもりになる原因がわかれば、今後社会復帰を果たした際に再度引きこもりに戻ってしまうリスクをおさえられるでしょう。

一つずつ詳細を解説するので、チェックしてみてください。

過去のトラウマ

過去の経験から来るトラウマが原因で、引きこもりになる方は多くいます。

トラウマが根付くきっかけとなる体験は人によって異なりますが、主な要因を以下にまとめました。

  • 不登校
  • 受験の失敗
  • 就職活動の失敗
  • 職場でのハラスメントなど

過去のトラウマから行動を恐れてしまい、前に進めないケースも多々あります。

つらい経験でメンタルが消耗して無気力状態になり、引きこもりになってしまうことも十分にあり得るでしょう。

メンタル面の不調

メンタル面の不調も、引きこもりになってしまう原因の一つに挙げられます。

以下のような心の病が引き金となっているケースは珍しくありません。

  • うつ病
  • 不安障害
  • パニック障害

少し状態が良くなったとしても再発して、引きこもりが長期化してしまうケースもあります。

また、引きこもり状態が続いた結果、メンタル面の不調を引き起こすことも考えられるでしょう。

このように、メンタル面の不調と引きこもりには、密接な関係があります。

人間関係でのストレス

人間関係でのストレスが原因で、引きこもりになるケースも多く見られます。

以下のように人間関係で嫌な思いをした経験があると、人が苦手になり心を閉ざしてしまうことはやむを得ないでしょう。

  • 学校でいじめを受けた
  • 職場で孤立してしまった
  • 上司からハラスメントを受けた
  • 友だちができずに独りぼっちになってしまった

対人関係でトラブルがあって「もう誰とも関わりたくない」と感じてしまい、引きこもりになる場合は多々あります。

引きこもりから脱出できる人の特徴

引きこもりのなかには、なかなか抜け出せないケースもあれば、無事に脱出できたケースもあります。それぞれのケースの違いはいったい何なのでしょうか。

本項目では、引きこもりから脱出できる人の特徴を解説します。

結論、引きこもりから脱出できる人の特徴は以下のとおりです。

  • 第三者を頼れる人
  • 失敗を引きずらない人

あなたに当てはまっている特徴があるかチェックしてみてください。

もし、あなたに当てはまっている特徴があれば、後述する引きこもりから脱出するための方法を参考に、行動を起こしてみましょう。

体力を戻す

引きこもりからの脱却を考えている方は、まず体力を戻すことから始めてみましょう。

体力がなければ、支援機関に足を運んだり、就職活動を始めて面接を受けに行ったりすることが難しくなるからです。

具体的には以下の行動を実践することをおすすめします。

  • 朝ごはんを食べる
  • 朝起きて太陽の光を浴びる
  • 散歩やストレッチなど、軽い運動を習慣にする
  • 毎日できるだけ決まった時間に起床・就寝する

上記のなかで自分にできそうなことから始めてみてください。

最初から完璧にできなくても構いません。

多少時間はかかるかもしれませんが、少しずつできる範囲で問題ないので、慌てず無理なく始めてみましょう。

趣味を見つける

趣味を見つけることは、引きこもりから抜け出すための有効な手段の一つです。

引きこもりから脱出しようと思っても、目的がなければ外出へのモチベーションは上がってこない可能性があります。

そこで、趣味を見つけることで、外出する目的を見つけて自宅から出られるようになるかもしれません。

また、同じ趣味を持っている人と出会えば、社会との接点を築くきっかけになり、引きこもり脱出につながることもあり得るでしょう。

そのため、引きこもり脱出に向けてまず趣味を見つけるところから始めてみても良いといえます。

小さな目標を達成することから始める

小さな目標を達成するところから始めることも良い方法です。

いきなり完璧を求めてしまうと、うまくいかなかったときに「なんて自分はダメなんだ…」と落ち込んでしまう可能性があります。

たとえば、これまで引きこもり状態で家族以外の誰とも話していなかった方がいるとしましょう。

そうした方がいきなり毎日人と会って話すという目標を立てても、達成は難しいかもしれません。

ゆえに、いきなり大きな目標を立てるのではなく、まずは小さな目標を達成するところから始めてみましょう。

具体的には、まずは外出から始める、できるようになったら立ち寄ったお店のスタッフに挨拶してみるなどのように、段階を踏んでハードルを上げていくイメージです。

このように、小さな目標を立てて達成していくことで自信がつき、社会復帰へのモチベーションを高められるでしょう。

引きこもりから社会復帰に成功した方の体験談を読む

引きこもりから就職に成功した方の体験談を読むことも、おすすめの方法です。

「現状をなんとかしたい…」と考えている方のなかには「本当に社会復帰できるのだろうか…?」と不安な方もいると思います。

しかし、実際に引きこもりから社会復帰に成功した方の体験談を読めば「自分にもできるかもしれない」とモチベーションが上がるかもしれません。

引きこもりから社会復帰を果たした方のブログやSNSをチェックしてみると良いでしょう。

在宅ワークを始めてみる

引きこもりのなかには「外へ出ることは怖い。でも働きたい…」という方もいるのではないでしょうか。

結論、外出が怖くて働けないと悩んでいる方は、在宅ワークがおすすめです。

在宅ワークとは、文字通り自宅にいながらできる仕事のことを指します。

主な在宅ワークを以下にまとめました。

  • 動画編集
  • YouTuber
  • データ入力
  • Webライター
  • プログラマー
  • Webデザイナー
  • アンケートモニター

在宅ワークには学歴・経歴不問の仕事や未経験でも始められる案件が多くあります。

家に引きこもりながらお金を稼げるので、仕事に対するハードルを下げられる点がメリットです。

また、在宅ワークは職歴になるので、引きこもり期間が長くブランクが気になる方にはうってつけといえるでしょう。

とはいえ「どんな在宅ワークを選べばいいの?」と気になる方もいると思います。

以下の記事で引きこもりの方におすすめの在宅ワークと詳しい仕事内容、それぞれの魅力をまとめました。気になる方はチェックしてみてください。

引きこもりにおすすめの支援機関

引きこもりからの脱却を目指すうえで、第三者を頼ることは重要です。

とはいえ「どこに頼ればいいの?」と気になる方も多いと思います。

結論、引きこもりの方におすすめの支援機関は以下のとおりです。

  • ひきこもり地域支援センター
  • 地域若者サポートステーション(サポステ)
  • 引きこもりの社会復帰を支援しているNPO法人

「引きこもりを抜け出したいけど、自力では難しい…」「誰かに相談したい…」と悩んでいる方は利用してみると良いでしょう。

とはいえ「それぞれの支援機関にはどんな特徴があるの?」「自分にはどれが合っているんだろう?」という疑問も出てくると思います。

以下の記事では引きこもり向けの支援機関について詳しく紹介しているので、気になる方はあわせてチェックしてみてください。

まとめ

生活リズムの改善も含め、小さな成功体験を積み重ねることが引きこもりから立ち直るきっかけになります。

また、周囲の状況の変化や第三者からの支援によって社会復帰に至るケースも珍しくありません。

このように、引きこもりから立ち直るきっかけは人によってさまざまです。

もし、あなたが「このままではいけないな…」「今の状況を抜け出したい…」と感じているなら、まずは一歩踏み出してみましょう。

体力を戻す・趣味を見つける・在宅ワークを始めるなど、できることはたくさんあります。

「これなら自分でもできるかも!」と感じたことから始めてみてください。

どうしても自力では解決が難しい場合は、サポステやひきこもり地域支援センターなどの支援機関を利用することをおすすめします。

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ABOUT US
池本 駿
株式会社ジェイックマーケティング開発部。2016年慶応義塾大学経済学部卒業。2018年慶應義塾大学大学院経済学研究科修了(修士課程)。2019年慶應義塾大学大学院理工学研究科修了(修士課程)。同大学経済学部附属経済研究所「こどもの機会均等研究センター」協力研究者。元・三菱経済研究所研究員。経済産業大臣登録 中小企業診断士。著書「教育経済学の実証分析: 小中学校の不登校・高校における中途退学の要因分析」