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30代から目指せる職業12選!おすすめの資格や人材不足の業界も解説

30代から目指せる職業12選!おすすめの資格や人材不足の業界も解説

30代から目指せる職業は、今、転職を考えている方にとって新たなチャンスの入り口です。

本記事では、ITエンジニアや施工管理など30代からスタートしやすい職業12選を紹介し、さらに転職を成功させるために役立つ資格や免許についても解説しています。

どの職業が「人手不足」となっており、どの業界で求められているのか、統計データも交えながら詳しく説明していきます。

30代からのキャリアチェンジに役立つ情報をお探しの方は、ぜひ次のステップに向けたヒントを見つけてください。

30代から目指せる職業12選!

30代からのキャリアチェンジは、未経験でもチャンスがある職業を選ぶことが鍵です。

ここでは30代から目指せる12の職業を、最新の労働市場データをもとに厳選しました。

選出の根拠は以下のデータからです。

  • 各業界の労働者過不足指標(D.I.)
  • 業種ごとの人手不足割合
  • 職業ごとの有効求人倍率

これらのデータを参考に、人手不足が顕著で30代からでも活躍しやすい職業をピックアップしています。

これから転職を考える方が、安心して新たな一歩を踏み出せるよう、具体的な情報をお届けします。

ITエンジニア

ITエンジニアは、企業や組織の基盤となるシステムインフラを設計・構築・保守する専門職です。

サーバーやストレージ、ネットワークを設定し、システムが安全かつ効率的に動作するように整備します。

近年ではクラウド上に仮想のインフラを構築するケースが増え、物理的なハードウェアの設置を行わずにシステムを開発することも多くなっています。

関連する資格・基本情報技術者試験
・応用情報技術者試験
30代から目指せる理由・世界的なIT人材不足のため、
 経験が浅くても30代が歓迎される
・クラウド技術の普及で、
 短期間のOJTや研修で実務スキルを習得可能なため
向いている人・論理的に物事を考えられる人
・トラブルの原因を分析できる人
・細かい作業やドキュメント管理が得意な人
平均年収684万円
参照:厚生労働省「ITインフラエンジニア – job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」

施工管理

施工管理は、建設現場でプロジェクトの進行を管理・監督する職種です。

工事が計画通りに進むように、工程管理、安全管理、品質管理、予算管理を担当し、現場で作業員や設備の手配、スケジュール調整を行います。

施工管理は現場の「指揮官」として、建設プロジェクトの成功に欠かせない役割を果たします。

関連する資格・施工管理技士(1級・2級)
・建築士(1級・2級)
30代から目指せる理由・建築業界でも特に、
 施工管理者の需要が高いため
・資格支援を行う企業が多いため、
 働きながらスキルを習得しやすい
向いている人・コミュニケーション能力が高く、
 チームをまとめられる人
・スケジュールや予算の管理が得意な人
・現場の安全管理を徹底できる人
平均年収632万円
参照:厚生労働省「建築施工管理技術者 – job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」

運送ドライバー

運送ドライバーは、荷物や商品を安全に目的地まで運ぶ仕事です。

配送先の指定時間に合わせて運転し、荷物の積み下ろしや配送ルートの確認、場合によってはお客様とのやり取りも行います。

物流の重要な役割を担い、軽貨物から大型トラックまで幅広い車両を使用して配送します。

関連する資格中型自動車運転免許(必須)大型自動車運転免許
30代から目指せる理由・ドライバーの高齢化が進んでおり、30代は「若手」として歓迎されるため
向いている人・長時間の運転に耐えられる体力がある人
・安全運転の意識が高く、責任感のある人
・地図やルートの確認が得意な人
平均年収393万円
参照:厚生労働省「ルート配送ドライバー – job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」

営業職

営業職は、顧客に自社の製品やサービスを提案し、契約や販売を通じて売上向上に貢献する仕事です。

顧客のニーズを把握し、それに応じた提案を行い、信頼関係を築くことが重要です。

また、販売戦略の策定や市場調査、見積書作成、アフターフォローなど幅広い業務を担当します。

関連する資格運転免許(営業車を利用する場合)
30代から目指せる理由・年齢よりも人間力や他業種の実績、
 スキルが重視されることがあるため
向いている人・人と話すことが好きな人
・目標達成に向けて行動ができる人
・相手の要望に柔軟に対応し、信頼関係を築ける人
平均年収579万円(例:広告営業)
参照:厚生労働省「広告営業 – job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」

ホテルスタッフ

ホテルスタッフは、宿泊客への接客対応や施設内のサポートを行う職種です。

フロント業務ではチェックイン・チェックアウト手続き、予約管理、館内の案内などを担当し、またレストランやコンシェルジュ業務、清掃・管理業務など、宿泊客の快適な滞在を支える役割もあります。

関連する資格・ホテル・マネジメント技能士
・サービス接遇検定
30代から目指せる理由・社会経験を活かし、
 落ち着いた対応ができる30代は信頼されやすい
・未経験者向けの研修制度が整っており、
 接客スキルを習得しやすい
向いている人・接客が好きで、
 細やかな気配りができる人
・柔軟に対応でき、
 チームとの連携が得意な人
・体力に自信があり、
 夜勤やシフト勤務が可能な人
平均年収329万円
参照:厚生労働省「フロント(ホテル・旅館) – job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」

看護師

看護師は、患者の健康管理や治療のサポートを行う医療専門職です。

病院やクリニックでの採血、点滴、検査の補助、患者の移動補助、医師の指示に従って治療を行うほか、患者や家族への生活指導や心のケアも担当します。

勤務先によっては夜勤やシフト勤務が必要です。

関連する資格・看護師免許(必須)
30代から目指せる理由・社会経験や成熟した対応力が
 患者や家族とのコミュニケーションに生かされやすい
・看護師免許は専門学校や短大で取得可能であり、
 30代からのキャリアチェンジにも適しているため
向いている人・人のケアが好きで、
 相手を思いやる気持ちが強い人
・ストレス耐性があり、
 体力に自信がある人
・忙しい現場でも冷静に
 対応できる判断力がある人
平均年収508万円
参照:厚生労働省「看護師 – job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」

介護師

介護師は、高齢者や障がいを持つ方の生活をサポートする仕事です。

食事や入浴、排泄の介助、服薬管理、リハビリの補助、日常生活での見守りや会話による精神的サポートを行います。

介護施設や訪問介護で働くことが多く、利用者の生活の質を向上させるため、チームで協力しながら業務を進めます。

勤務形態は日勤と夜勤のシフト制が一般的です。

関連する資格・介護職員初任者研修
・介護福祉士
30代から目指せる理由・高齢化社会で介護職の需要が増加しており、
 30代未経験でも歓迎されるため
向いている人・人の世話が好きで、
 相手に寄り添った支援ができる人
・体力があり、
 身体的なサポートが可能な人
・思いやりがあり、
 利用者の気持ちに配慮した行動ができる人
平均年収371万円
参照:厚生労働省「施設介護員 – job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」

保育士

保育士は、乳幼児や児童の保育・教育を行い、子どもたちの成長をサポートする仕事です。

保育園や幼稚園、認定こども園で、子どもたちの生活リズムを整え、安全に遊びや学びを提供し、食事やお昼寝のサポートも行います。

また、保護者との連絡や相談対応を行い、家庭と協力しながら子どもたちの成長を見守ります。

関連する資格保育士資格(必須)
30代から目指せる理由・待機児童問題により保育士不足が深刻化しており、
30代の未経験者でも歓迎されるため
・30代の社会経験が保護者対応や子どもへの指導に役立つため
向いている人・子どもが好きで、
 育児や成長支援に関心がある人
・忍耐力があり、
 落ち着いた対応ができる人
・保護者と円滑なコミュニケーションが取れる人
平均年収396万円
参照:厚生労働省「保育士 – job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」

施設管理(ビルメンテナンス)

施設管理(ビルメンテナンス)は、ビルや施設の安全・快適な環境を維持する仕事です。

主に電気・空調・水道設備の点検・修理や、建物全体の保守・管理を担当します。

異常や故障が発生した際には迅速に対応し、利用者が安心して過ごせる環境を保つ役割を担うでしょう。

大規模なビルや商業施設では、専門の技術者と連携し、各種設備の運用管理も行います。

関連する資格・第二種電気工事士
・ビル設備管理技術者
30代から目指せる理由・社会経験を活かした設備利用者への
 対応力が評価されるため
向いている人・設備や機械の操作が好きで、
 トラブル対応が得意な人
・地道な点検作業を続けられる責任感がある人
・チームで協力しながら作業できる人
平均年収442万円
参照:厚生労働省「ビル施設管理 – job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」

警備

警備は施設やイベント会場、工事現場などで安全を確保し、事故やトラブルを未然に防ぐ仕事です。

出入口での入退場管理や、巡回・監視、監視カメラのチェックなどを行います。

また大規模イベントや商業施設では、不審者や不審物の確認、緊急時の対応も担当します。

屋外での交通誘導や工事現場での安全確保も警備員の重要な役割です。

関連する資格・施設警備業務検定(1級・2級)
・交通誘導警備業務検定
30代から目指せる理由・必要な研修を受けることで、
 未経験からでも短期間でスキルを習得できるため
・社会経験や落ち着いた対応力が評価され、
 信頼されやすい年齢層のため
向いている人・責任感が強く、
 冷静に状況判断ができる人
・体力があり、
 長時間の立ち仕事や巡回ができる人
・規律を守り、
 地道に業務を遂行できる人
平均年収376万円
参照:厚生労働省「施設警備員 – job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」

調理師

調理師は、レストランやホテル、病院、学校などで料理を提供する職業です。

食材の仕入れや下ごしらえ、調理、盛り付けを行い、衛生管理も徹底します。

和食や洋食、中華、イタリアンなど専門分野ごとに技術を磨き、メニュー開発や季節の食材を活かした料理の提案も担当することがあります。

美味しさだけでなく、安全で安心な食事の提供に関わる重要な役割を担っています。

関連する資格調理師免許
30代から目指せる理由・社会経験を活かした柔軟な対応や、
 衛生管理意識の高さが評価されるため
向いている人料理や食材への興味が深く、
探求心がある人丁寧な作業が得意で、
衛生管理に配慮できる人体力があり、
長時間の立ち仕事が可能な人
平均年収358万円
参照:厚生労働省「We西洋料理調理人(コック) – job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」

販売・接客

販売・接客は、店舗や施設で商品を販売し、顧客に対してサービスを提供する仕事です。

お客様の要望を聞き、商品やサービスを案内し、購入後のフォローも行います。

店舗の清掃、在庫管理、レジ業務、ディスプレイの整備も担当し、顧客満足度の向上に努めます。

デパートや小売店、飲食店、観光施設など、幅広い業界で必要とされる職種です。

関連する資格・販売士資格
・サービス接遇検定
30代から目指せる理由・研修制度が整備されており、
 未経験でも接客スキルを身につけやすいため
向いている人・人と話すことが好きで、
 コミュニケーション能力が高い人
・お客様のニーズに
 柔軟に対応できる人
・体力があり、
 長時間の立ち仕事が苦にならない人
平均年収361万円
参照:厚生労働省「デパート店員 – job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))」

30代の転職理由ランキング

ここでは、30代の転職理由ランキングを紹介します。

順位30代の転職理由ランキング
1給与が低い・昇給の見込みがない
2職場の雰囲気が悪い
3人間関係に問題がある
4キャリアアップができない
5尊敬できる上司・同僚がいない
6自分の意見が通りにくい
7評価制度に不満がある
8労働時間が長く、残業や休日出勤が多い
9昇進の機会が少ない
10ハラスメントがあった(パワハラ・セクハラなど)

30代の転職理由で最も多いのは「給与が低い・昇給の見込みがない」で、2位以下を大きく引き離しています。

30代になると結婚や子育て、家や車などの購入等ライフイベントに合わせた支出が増えやすく、物価高の昨今、給与や昇給に敏感になる人が多いのでしょう。
また、2位の「職場の雰囲気」や3位の「人間関係の問題」など、職場環境に関する理由が多く、環境の質が重視されていることがわかります。

30代から目指せる職業が気になる方の中には、転職ではなく無職から就職ができるか不安になっている方もいらっしゃるでしょう。
30代無職は人生終わりではない!一発逆転する方法を解説では、30代から逆転するための方法を解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

30代の就職・転職に役立つ資格や免許

ここでは、30代未経験者でも目指しやすい資格や免許を紹介し、キャリアチェンジに役立つ情報をお届けします。

また30代未経験におすすめの職種については、【30代未経験】キャリア/スキルがない人に勧める就職エージェントをご覧ください。

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、IT分野の基礎知識を測定する国家資格で、プログラミングやネットワーク、セキュリティの基礎を学びます。

取得難易度は中程度で、ある程度の学習時間が必要です。

基本情報技術者試験はITエンジニアをはじめ、施設管理(ビルメンテナンス)や営業職でのITツール活用にも役立ちます。

またITを利用した業務改善やシステム構築の知識が身につくため、様々な職種でのキャリアアップにつながるでしょう。

ITパスポート

ITパスポートは、ITに関する基礎知識を証明する国家資格です

主に情報セキュリティ、ネットワーク、ビジネス活用など幅広いITの基礎を学べます。

取得難易度は比較的低く、短期間の学習で合格可能です。

ITパスポートは、ITエンジニアや営業職、ホテルスタッフ、施設管理(ビルメンテナンス)など、ITツールの理解が求められる職種で役立ちます。

ITの基本知識を持つことで、業務効率化や問題解決のスキルをアピールでき、キャリアアップの土台となるでしょう。

電気工事士

電気工事士は、電気設備の設置や修理に必要な国家資格です。

主に住宅やビル、工場などの電気工事を行うために必要です。取得難易度は中程度で、実技と筆記試験があり、基礎知識や作業技術が求められます。

電気工事士は、施設管理(ビルメンテナンス)や施工管理、警備職など、建設や設備関連の仕事に役立ちます。

資格取得によって安全に電気作業が行える技術を証明でき、幅広い現場で活躍するチャンスが広がります。

調理師免許

調理師免許は、調理技術や食品衛生の知識を証明する国家資格で、飲食業界でのキャリアに有利です。

取得には調理師学校を卒業するか、実務経験を積んで試験に合格する必要があります。

難易度は比較的低く、実務経験があれば独学でも挑戦可能です。

この資格は調理師やレストランスタッフとして働くだけでなく、介護施設や保育園の給食スタッフ、ホテルのシェフなど、幅広い職場で役立ちます。

介護職員初任者研修

介護職員初任者研修は介護分野への入門資格で、高齢者や障がい者の生活支援や身体介助の基本を学べます。

資格取得は約130時間の講習と修了試験に合格する必要がありますが、難易度は比較的低く、未経験でも取得しやすいです。

介護職員初任者研修は、介護師や介護施設スタッフとして働く際に必要性が増してきており、さらに保育士やホテルスタッフのような介護を含む職種でも有利な場合があります。

中型自動車運転免許

中型自動車運転免許は、車両総重量が7.5トン以上、11トン未満の中型車を運転できる資格です。

取得には普通自動車免許を持っていることが条件で、指定教習所での講習と技能試験が必要です。

難易度は普通免許よりやや高めですが、運転経験があればスムーズに取得可能です。

この資格は、運送ドライバーとして働く際に必須であり、建設業界での資材運搬や施設管理(ビルメンテナンス)の業務にも活かせるでしょう。

労働者過不足指標(D.I,)から見る30代から目指せる業界TOP6

30代から目指せる業界は建設業や情報通信業などが主にあります。

人手不足の度合いが深刻な業界であるほど、未経験や経験の浅い人をを歓迎する傾向があるためです。

人手不足の度合いを評価する指標としてD.I.(労働者過不足指標)があり、数値が大きいほど不足を意味します。

人手不足の業界上位6つをD.I.の数値に従ってまとめると、以下のようになります。

順位業界D.I.
1学術研究、専門・技術サービス業66
2建設業65
3情報通信業62
4運輸業、郵便業59
4医療、福祉59
4サービス業59

厚生労働省:「労働経済動向調査:結果の概要

人手不足が深刻な業界は30代からでもキャリアチェンジやスキルアップの機会が増えることが期待できます。

それぞれの業界について解説していきます。(次への導入)

1位:学術研究、専門・技術サービス業

学術研究、専門・技術サービス業は、科学技術の発展や専門知識を活かしたサービス提供を行う業界です。

具体的な仕事内容は以下の通りです。

  • 大学や研究機関での基礎・応用研究
  • コンサルティング業務
  • 法律事務所での法務支援
  • 会計士による財務アドバイス
  • IT関連のシステム設計・開発

主に高度な専門知識や技術が求められ、企業や公共機関の問題解決やプロジェクト推進に貢献することが役割です。

2位:建設業

建設業は建物や道路、橋梁などのインフラを構築、改修、維持する業界です。

具体的な仕事内容は以下の通りです。

  • 住宅やオフィスビルの新築
  • リフォーム
  • 道路や橋、トンネルなどの公共インフラの建設
  • 土木工事による土地の造成
  • 建設現場での施工管理業務
  • 建物や設備のメンテナンス

高度な技術と安全管理が求められ、社会インフラを支える重要な役割を担っています。

3位:情報通信業

情報通信業は、情報技術や通信インフラを基盤にサービスを提供する業界です。

具体的な仕事内容は以下の通りです。

  • インターネットや電話回線の構築、保守
  • データセンターの運営やセキュリティ管理
  • ソフトウェアやアプリケーションの開発
  • ネットワークの監視、トラブル対応
  • クラウドサービスの設計と管理

主に技術力と情報処理のスキルが求められ、企業や個人の通信環境を整備し、情報セキュリティやシステム運用のサポートを行います。

同率4位:運輸業、郵便業

運輸業、郵便業は、物品や人の移動、配送、郵便のサービスを提供する業界です。

具体的な仕事内容は以下の通りです。

  • トラックやバスなどの運転手業務
  • 倉庫での荷物の管理や仕分け
  • 配送センターでの配達計画の策定
  • 郵便局での郵便物の集配
  • 航空や鉄道などを利用した大規模な輸送計画の立案

効率的かつ安全に物流を運営することが求められ、時間管理や組織的な作業が重要です。

また顧客対応やチームワークのスキルも求められます。

同率4位:医療、福祉

医療、福祉業は、治療や健康管理、生活支援を行う業界で、医療従事者や介護職などが活躍します。

具体的な仕事内容は以下の通りです。

  • 病院や診療所での診察、治療、看護業務
  • 介護施設での介護サービス提供
  • 訪問看護や訪問介護による在宅ケア
  • リハビリテーション施設での支援
  • 福祉施設での生活支援や相談業務

専門知識と医療技術が求められ、患者や利用者の健康維持と生活の質を向上させることが役割です。

またコミュニケーション能力や柔軟な対応力も必要な業界です。

同率4位:サービス業

サービス業は、顧客に対して多様なサービスを提供し、快適な体験や利便性を提供する業界です。

具体的な仕事内容は以下の通りです。

  • 飲食店での接客や調理
  • ホテルや宿泊施設でのフロント業務や清掃
  • 美容サロンでの美容施術
  • 観光施設やアミューズメント施設での案内や運営
  • 小売店での販売や顧客対応

サービス業は人とのコミュニケーションが中心で、顧客満足度を高めることが求められます。

柔軟な対応力やおもてなしの心が求められます。

人手不足割合から見る30代から目指せる業種TOP5

人手不足割合は、企業が感じる労働者の不足度合いを示す指標で、特に正社員や非正社員の不足感を数値化しています。

この割合が高い業種は、経験が少ない人でも歓迎される可能性が高く、30代でも転職しやすい傾向にあります。

ここでは、2024年7月の調査結果から、30代から目指せる業種を紹介します。

出典:株式会社帝国データバンク:「人手不足に対する企業の動向調査(2024年7月)

情報サービス

情報サービス業は、情報技術を活用したサービスの提供を行う業界です。

具体的な仕事内容には以下のようなものがあります。

  • ソフトウェアやアプリケーションの開発
  • データ分析およびビジネスインテリジェンスの提供
  • ITインフラの構築および保守管理
  • クラウドサービスやセキュリティ対策のサポート
  • ITコンサルティング

この業界ではITエンジニアやデータサイエンティストなど、技術力を活かしてDX(デジタルトランスフォーメーション)を支える役割が求められます。

建設

建設業は、建物やインフラの設計、施工、保守管理を行う業界です。

具体的な仕事内容には以下のようなものがあります。

  • 建築物の設計や施工管理
  • 道路や橋梁などの土木工事
  • リフォームや修繕、維持管理
  • 大型商業施設や公共施設の建設プロジェクト
  • 建設機械の操作や資材の管理

この業界では、現場監督や施工管理技士、作業員など、さまざまな職種が関わり、各種プロジェクトを円滑に進めるための専門知識と実践力が求められます。

メンテナンス・警備・検査

メンテナンス・警備・検査業は、施設や設備の維持・管理、安全確保、品質検査を行う業界です。

具体的な仕事内容には以下があります。

  • 建物や設備の点検、修理
  • 警備員による施設やイベントの警備
  • 機械設備やインフラの定期点検
  • 製品の品質検査や安全確認
  • 交通誘導や防犯システムの運用

この業界では、細かな作業や集中力が必要とされるため、専門知識や技術力を持つことが求められます。

また、危険な状況に対処する能力や体力も重要です。

旅館・ホテル

旅館・ホテル業は、宿泊や接客サービスを提供する業界です。

具体的な仕事内容には以下があります。

  • 宿泊客のチェックイン、アウト対応
  • 部屋や共用スペースの清掃、管理
  • レストランでの接客や料理の提供
  • 観光案内や宿泊客の要望対応
  • イベントや宴会の企画・運営

観光業界では、おもてなしの心とコミュニケーション能力が重視され、顧客の満足度を高めることが重要です。

また多様なスキルが求められ、マルチタスクの能力も必要とされます。

運輸・倉庫

運輸・倉庫業は、物流や保管に関するサービスを提供する業界です。

具体的な仕事内容には以下があります。

  • 貨物の輸送(トラック、船、飛行機を使用)
  • 倉庫での在庫管理や出荷業務
  • 物流計画の立案、管理
  • ドライバーの運行スケジュールの調整
  • 荷物の梱包や仕分け作業

運送業界では、時間管理や正確さが求められ、効率的に物流を運営する能力が重要です。

特に適切な配送計画と在庫管理を行い、顧客満足度を高めることが期待されます。

有効求人倍率から見る30代から目指せる職業TOP5

有効求人倍率とは、求職者に対する求人の割合を示す指標で、1以上なら求人が求職者を上回り、職業の選択肢が多いことを意味します。

人材不足が顕著な職業を見れば、30代から目指せる安定したキャリアが見つかるでしょう。

ここでは、特に有効求人倍率が高い建設業関連の職業を解説します。

厚生労働省:「一般職業紹介状況[実数](含パート)

建設躯体工事の職業

建設躯体工事の職業は、建物の基礎や骨組みを作る重要な役割を担います。

具体的には、鉄筋や鉄骨の組み立て、コンクリートの打設、型枠の作成などがあります。

現場作業のため体力や安全管理が求められますが、資格取得によりキャリアアップや給与向上が見込める職種です。

30代未経験者歓迎の求人が多く、転職の好機となる業種です。

保安の職業

保安の職業は、施設やイベント会場の安全確保、巡回警備、交通誘導など多岐にわたります。

主に人や財産を守るための業務を行い、細やかな注意力や迅速な対応が求められます。

資格がなくても始められる仕事が多い一方で、警備員指導教育責任者などの資格を取得すれば、キャリアアップや給与増加のチャンスが広がります。

30代からでも未経験者歓迎の案件が多く、転職を検討する上で有望な職業です。

土木の職業

土木の職業は、道路や橋、河川などのインフラ整備を行う仕事で、公共事業や大規模開発プロジェクトに携わります。具体的には、地盤の掘削、コンクリートの打設、整地作業などが含まれます。土木作業員としてスタートし、土木施工管理技士などの資格を取得することで、現場監督や管理職へキャリアアップが可能です。未経験者でも始めやすく、経験を積むことで高収入も期待できる業界です。

建築・土木・測量技術者

建築・土木・測量技術者は、建設現場での設計や計画、施工管理を行う専門職です。

具体的には、建物やインフラ(道路、橋など)の設計、施工の進行管理、現場での測量業務などを担当します。

また土地の測量を行い、地図作成や境界確定作業も行います。

これらの職業では、建築士や土木施工管理技士、測量士などの資格が求められ、資格取得によりキャリアの幅が広がります。
経験を積むことで、管理職や独立も目指せる分野です。

建設の職業

建設の職業は、建物やインフラ(道路、橋、水道など)の建設・改修を行う職業全般を指します。

具体的には、土木工事、躯体工事、大工仕事、電気工事、配管工事などが含まれます。

これらの職業では、専門技術や資格が求められ、経験を積むことで施工管理者や現場監督など、キャリアアップの道も広がります。

特に建設業界は人手不足が深刻なため、未経験者でも積極的に採用されやすい環境です。

まとめ

今回は、30代からの新しい職業への挑戦に向けた現実的なステップと、未経験でも挑戦しやすい職業について詳しく紹介しました。

労働市場のデータを活用し、転職しやすい業界や求められるスキルを解説していきました。

30代からの転職は遅くありません。

この記事が未来への一歩を踏み出すための手助けとなり、希望のキャリアを見つけるきっかけになることを願っています。

今から自分に合った職業や資格を見つけ、キャリアを築いていきましょう。

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ABOUT US
池本 駿
株式会社ジェイックマーケティング開発部。2016年慶応義塾大学経済学部卒業。2018年慶應義塾大学大学院経済学研究科修了(修士課程)。2019年慶應義塾大学大学院理工学研究科修了(修士課程)。同大学経済学部附属経済研究所「こどもの機会均等研究センター」協力研究者。元・三菱経済研究所研究員。経済産業大臣登録 中小企業診断士。著書「教育経済学の実証分析: 小中学校の不登校・高校における中途退学の要因分析」