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休職中の転職活動がバレるタイミングは?取り返しのつかないリスクも解説

休職中の転職活動がバレるタイミングは?取り返しのつかないリスクも解説

休職中に転職活動を行うと、バレるのではないかと心配になっているのではないでしょうか。

結論、あなたの行動次第では、休職中の会社に転職活動をしているとバレずにすみます。

しかし、これから転職する職場には「休職中」と事前に伝えておいた方が良いでしょう。

本記事では、休職中の転職活動がバレるタイミングと、実際にバレた時のリスクを解説します。

転職成功術も紹介しているので、うまく立ち回って内定を獲得したい方はぜひ参考にしてみてください。

休職してたことは転職先にバレる?

休職中の転職活動では、転職先に休職していたことがバレる可能性があります。例えば、源泉徴収票に記載される給与や住民税の納付金額は、休職中の収入状況をある程度示します。給与が通常より低額であった場合などに、転職先で「この期間はもしかして休職していたのではないか」と疑われることがあります。

また、傷病手当金を受給していた履歴があると、その情報も同様に何らかの形で伝わる可能性があります。

さらに、リファレンスチェックなどを通じて、過去の勤務先から情報が伝わることも考えられます。そのため、必要以上に情報を隠さず、また過剰に開示しないバランスを保つことです。このようにして、休職していたことが転職において不利につながらないように準備することが大切です。

転職先に休職歴がバレるきっかけ4選

転職先の会社に休職歴がバレるタイミングは、以下4つです。

転職先に休職歴がバレるきっかけ4選
  1. 源泉徴収票や給与所得者異動届出書を会社に提出した時
  2. 傷病手当金を転職先で申請した時
  3. 健康に関する告知書を提出した時
  4. 面接での回答が怪しい時

源泉徴収票や給与所得者異動届出書を会社に提出した時

源泉徴収票や給与所得者異動届出書を転職先に提出すると、休職していたとバレる場合があります。

いずれの書類も、あなたの現職もしくは前職の給料が予想できるからです。

まず、休職中の給料は就業規則によって支給額が決まっています。

休職前と比べて給料が下がる場合もあれば、休職中は無給の場合もあるでしょう。

源泉徴収票は会社が前年度あなたにいくら給料を支払ったのかが分かるので、極端に金額が少ないと休職を疑われる可能性があります。

源泉徴収票の提出を拒否したい場合は、自分で確定申告をすると会社に説明しなければなりません。

副業など確定申告を行う特別な事情がなければ、会社に源泉徴収票を提出する必要があります。

また、給与所得者異動届出書は転職先があなたの給料から住民税を天引きするために必要な書類です。

前年度にあなたがいくら住民税を納めたか記載する欄があるので、納税額がとてつもなく少なければ、休職していたのではないかと怪しまれるでしょう。

住民税を給料から天引きされたくないと思っても、会社はあなたの代わりに住民税を払うよう法令上義務付けられています。(参考:e-Gov法令検索「地方税法 第三百二十一条の四」)

従業員が「自分で住民税を納めたい」と選択できるものではありません。

傷病手当金を転職先で申請した時

傷病手当金を転職先で申請すると、休職していたとバレる可能性があります。

まず、傷病手当金とは病気やけがで会社を休んでしまい、報酬が得られない時にもらえる手当金のことです。

傷病手当金の支給期間は、通算1年6ヶ月までと決まっています。

もし休職していた会社で傷病手当金を3ヶ月分もらっていた場合、転職先で病気やけがをしても、残っている1年3ヶ月分の傷病手当金しか受け取れません。

転職先はあなたが休職していたことを知らないので、いつ傷病手当金を受け取ったのか気になるはずです。

転職先から傷病手当金について質問されたら、休職していたと話さなければいけません。

あとでバレて問題が起きるのを避けたい場合は、前もって転職先に休職していたと伝えておきましょう。

健康に関する告知書を提出した時

転職先へ休職しているとバレるタイミングは、健康に関する告知書を内定時に提出した時です。

告知書の既往歴に、休職が必要な病気やけがの記載があれば「仕事を休んでいたのではないか」と怪しまれる場合があります。

ただし、告知書の回答は任意なので、必ずしも正しい病歴を伝えなければいけないわけではありません。

メンタルの不調を隠すことも可能ですが、自分の身を守るためにもあらかじめ病気やけがを公表するのをおすすめします。

もし病歴を書くのに抵抗がある方は「業務に支障をきたさない」と書いておくと、転職先に安心感を与えられるでしょう。

面接での回答が怪しい時

転職先へ休職しているとバレるタイミングは、面接での回答が怪しい時です。

とくに、以下の質問で曖昧な回答をすると、転職先に不信感を与えてしまいます。

  • 休職したことはあるか
  • メンタルの不調で会社を休んだことがあるか

あやふやな回答を避けるために「休職していない」と嘘をつくのはおすすめしません。

虚偽申告とみなされ、不採用や内定取り消しになる可能性があるからです。

面接での受け答えに自信がない方は、事前に回答を準備しておきましょう。

転職先では休職中だと言わない方がいい?

転職先において、休職中であることを言わない方がいいかは状況によります。転職活動は法律的に許可されているものの、休職中であるという事実が露呈することで、転職先での評判に影響を与える可能性があります。特に、休職の理由が健康上の問題である場合、企業側がその理由に対して懸念を抱くことも考えられます。

休職期間が短期間であれば、あえて休職中であることを伝えなくても問題ないかもしれません。しかし、休職が長期にわたる場合や転職理由がその期間と関連がある場合は、正直に説明することが後にリスクを回避するために重要です。信頼関係の構築は転職活動の成功にとって不可欠であり、経歴に不正があると後になって判明した場合、その信頼は大きく揺らぐことになります。

また、休職中だったことが給与明細や源泉徴収票によってバレる可能性も否定できません。転職先の職場環境がどのような雰囲気であるかを事前にリサーチし、情報開示のリスクとその必要性を比較しながら判断することが大切です。

休職中の会社に転職活動がバレるタイミング3選

休職中の会社に転職活動がバレると、復職した時や連絡を交わした時に気まずくなるはずです。

どういったタイミングで休職中の会社に転職活動をしているとバレるのか、以下の3パターンをご覧ください。

リファレンスチェックが実施された時

応募先が採用時にリファレンスチェックを取り入れている場合、休職中の会社に転職活動しているとバレる可能性があります。

まずリファレンスチェックとは、応募先が入社後のミスマッチを防ぐために、応募者の勤務状況に嘘はないかなどを採用前に確認する調査のことです。あなたの現職もしくは前職の方に対して、応募先がヒアリングを行います。

応募先が質問する相手をあなたが指定できる場合もあれば、指定できない場合もあるでしょう。

もし、休職中の会社の方が調査対象者に選ばれたら、あなたが転職活動をしているとバレてしまいます。

ちなみに、リファレンスチェックはあなたに無許可で実施することはありません。企業からの事前説明と同意確認があるのでご安心ください。

リファレンスチェックを拒否することは可能ですが「何かを隠しているのではないか」と応募先から懸念される可能性があります。

休職中の会社にリファレンスチェックを行ってほしくない場合は「現職に転職活動を知られたくない」と応募先に伝えましょう。

正直に打ち明ければ、他の方法でのリファレンスチェックを検討してもらえるはずです。

会社が転職サービスでスカウトする人を探している時

転職サービスに経歴などを登録する際は、現職内で使用している専門用語を記載しないようにしましょう。

休職中の会社は転職サービスに登録している方の経歴欄を見て、優秀な方にスカウトメールを送信する場合があります。

もし経歴欄に、現職にしか通用しない用語が書いてあれば、入社歴や担当部署などから誰が登録しているかバレてしまうでしょう。

転職サービスでの身バレを防ぐには、企業名や専門用語を「〇〇」のように伏字にするのが有効です。

現在の勤め先に経歴を見られないよう除外できる場合もあるので、登録後は忘れず設定しておきましょう。

自分で転職活動をしていると周りに話した時

休職中は以下のような行動を取ると、転職活動をしていると会社関係者にバレる可能性があります。

  • 同僚に転職相談をする
  • SNSで転職活動に関する投稿をする

とくに、SNSは不特定多数の方が投稿をチェックできます。

会社関係者の方がこっそりあなたの投稿を観ている可能性も、ゼロではありません。

休職中に「転職活動をしている」と投稿すると、一気に会社で噂が広まってしまうでしょう。

また、口の堅い同僚に転職相談しても、ふとした拍子であなたが転職活動していると話してしまう場合があります。

転職活動をしているとバレたくない方は、休職中のSNS投稿を控えたり、同僚との交流を避けたりするのがおすすめです。

休職中の転職活動がバレた時に起こるリスク3パターン

休職中の転職活動がバレた時は、休職中の会社や転職先から信用を失う恐れがあります。

取り返しのつかない事態になる前に、バレた時に起こる3つのリスクを理解しておきましょう。

内定取り消しや懲戒解雇の可能性がある

休職中の転職活動がバレると、内定取り消しや懲戒解雇になる可能性があります。

以下に該当する場合があるからです。

  • 虚偽申告(体調不良で休職しているにもかかわらず健康状態が良好だと回答した場合)
  • 就業規則違反(休職中の転職活動が就業規則で禁止されている場合)

休職がバレたからといって、すぐ処分が下されるわけではありません。

禁止事項を破っていたり、休職理由が業務に支障をきたす内容だったりすると、内定取り消しや懲戒解雇になる場合があります。

バレたらどうしようと不安な気持ちになりたくない時は、以下を行いましょう。

  • 就業規則で休職中の転職活動が禁止されていないかチェックする
  • 転職先に「休職中」だと伝える

事前の確認や共有をしっかり行っていれば、信頼関係を維持できるはずです。

選考が不採用になる場合がある

選考中の場合は、休職中の転職活動がバレると不採用になるケースがあります。

チャンスを逃したくないと思うかもしれませんが、事情を知ったうえで採用してくれる会社の方が安心できるでしょう。

転職してからメンタルに不調をきたした場合も、前職の休職を事前に打ち明けていれば、状況を理解してもらえるはずです。

上司や同僚から冷たい目で見られる可能性がある

休職中の転職活動がバレると、上司や同僚から冷たい目で見られる可能性があります。

具体的には、以下のように思われる場合があるでしょう。

会社の種類休職中の転職活動がバレた時に思われやすいこと
休職中の会社・体調不良で休職していると聞いていたが嘘ではないのか
・転職活動をするために休職したのではないか
転職先の会社・なぜ入社前に休職していたと伝えなかったのか
・入社後も周りに嘘をつくのではないか

休職中・転職先の会社から今後も疑われる可能性が高いので、信頼を取り戻すまで仕事がしづらい状況になります。

気まずい思いをしたくなければ、何をしたら休職中の会社と転職先の会社にバレるかを前もって理解しておきましょう。

休職していても不利にならない転職成功術5選

休職は転職活動において、不利になるのではないかと心配している方もいるでしょう。

事前に対策しておけば、休職していても内定は獲得できます。

休職している方向けの転職成功術は、以下の5つです。

休職のことを転職先に伝える

転職を成功させるためには、休職の事実を転職先へ正直に伝えましょう。

長く働き続けたい場合は、休職を受け入れてくれる会社の方が信頼できるはずです。

また、転職先に休職の事実を伝えると、以下のようなメリットがあります。

  • 誠実な印象を与えられる
  • スキルや性格を正しく理解してもらえる
  • 「バレるかもしれない」と心配する必要がなくなる

休職を伝えなければいけないといった決まりはありませんが、隠すメリットは「転職活動で印象を良く見せられる」ことしかありません。

ただ、バレたら信用を失う可能性が高いので、長期的に信頼関係を築きたい場合は、前もって休職の事実を打ち明けるのをおすすめします。

応募書類に「休職中」と記載したり、面接で話したりして、あなた自身を正確に評価してもらいましょう。

転職しても問題なく働けると強調して伝える

休職が不利にならないよう転職活動を進めるためには、企業へ問題なく働けるとはっきり伝えましょう。

休職のことを伝えると「実際に働く時もまた休みをとってしまわないか」と、転職先から心配される可能性が高いからです。

あなた自身が問題ないと強調して伝えれば、転職先は安心できます。

とはいえ「新しい会社で問題なく働ける」と断言するのが難しい方もいるはずです。

伝え方に悩む場合は、何をすれば業務に支障をきたすことなく働けるのかを示すと、納得してもらいやすくなります。

例:月〇回の通院は必要ですが、業務に支障をきたすことなく働けます。

あなたの示した条件が企業にとって問題なければ、懸念点を払拭できるでしょう。

休職期間が意味のあるものだったと伝える

以下のように話せば「休職が意味のある時間だった」と転職先に認識してもらえるでしょう。

今回の休職から、健康管理も仕事の一つだと再認識できました。これからは忙しくても、最低1時間はゆっくりできる時間を確保し、安定的に働けるよう努めます。

一方「体調を整えるために休職した」と休職理由のみを述べると、企業はまた体調を崩したら休職するのではないかと不安に思うはずです。

休職期間が良いきっかけだと転職先に思ってもらうためには、休職してわかった仕事への向き合い方や意気込みを、選考で積極的に伝えてみてください。

面接の回答を事前に準備しておく

転職活動を成功させるためには、面接の回答を事前に準備しておきましょう。

あなたが休職していると転職先に伝えた場合、面接では以下のように質問される可能性があります。

  • 休職理由は何か
  • なぜ復職しないのか
  • 次の会社では何を実現したいか

それぞれの質問に回答できるよう準備しておけば、突然聞かれても慌てずに答えられます。

休職中は時間があるからこそ、じっくりと回答を考えられるでしょう。

どう答えたらいいか分からない場合は、転職エージェントを積極的に活用してみてください。

あなたの状況をふまえたうえで、良い回答ができるようアドバイスしてくれます。

自己理解を深める

休職が不利にならないよう転職活動を進めるためには、自己理解を深めておきましょう。

自己分析で以下を明らかにすれば、自分に合った企業選びができます。

  • 仕事における強みや弱み
  • 仕事に対する価値観
  • 再度休職しないために必要な条件

学生の頃よりも実務経験を積んでいるからこそ、仕事における得意・不得意をなんとなく理解しているはずです。

あなたの得意が活かせる仕事に就けば、転職後は楽しみながら働けるでしょう。

また、自己分析でやりたい仕事を見つけると、新たな知識やスキルを習得しなければいけない場合があります。

休職中は時間があるので、がっつり勉強できるのがメリットです。

「仕事で活かすために勉強している」と選考でアピールすれば、前向きな姿勢が高評価につながるでしょう。

休職中の転職活動に関するよくある質問3選

休職中の転職活動に関するよくある質問は、以下3つです。

1ヶ月や2ヶ月の休職は転職先にバレる?

休職歴が1ヶ月以上あれば、転職先にバレる可能性があります。

前職の給料や住民税の納税額が普通に働いている時よりも少ないと、転職先から休職を疑われる場合があるからです。

1ヶ月の休職だと金額に大きな差は生まれませんが、企業によって細かくチェックしている場合もあるので、バレないとは言い切れません。

2ヶ月、3ヶ月程度の休職であれば転職先に言わなくてもバレないと思っている方は、あとで痛い目に合わないよう注意すべきでしょう。

また仕事内容によっては、1ヶ月休職しただけでもスキルに差が生まれる場合があります。

「想像よりも仕事ができていない」と周りから思われる可能性があるので、短期間の休職も申告しておいた方が安心できるはずです。

休職中に転職が決まったらどうしたらいい?

休職中に転職が決まったら、現職の上司もしくは人事部へ退職の意思を伝えましょう。

対面で伝えるのが難しければ、メールや電話で連絡しても問題ありません。

退職を伝える時は以下の注意点を守ることで、悪い印象を与えずにすみます。

  • 休職させてくれていることへの感謝とお詫びを伝える
  • 退職理由をポジティブに伝える
  • 退職意思が固まっていると伝える

退職を決めたら、早めに休職中の会社へ連絡するのをおすすめします。

あなたの代わりになる方を採用しなければいけない場合があるからです。

退職の手続きを丁寧に行えば、トラブルを回避できるでしょう。

休職を転職先に言わないままでも入社できる?

転職先に休職を伝えなければいけないと義務付けられているわけではないので、言わないままでも入社可能です。

ただし、あとで休職の事実がバレると、内定取り消しや懲戒解雇などのリスクがあります。

休職を伝えるのが怖いかもしれませんが、事情を説明したうえで採用してくれた会社であれば今後も相談しやすいでしょう。

まずは休職中の転職活動がバレた時に起こるリスクを見て、転職先へ伝えるかどうかを検討してみてください。

まとめ

休職中に転職活動をすると、休職中や転職先の会社にバレる可能性があります。

あとでバレたら注意を受けるだけでは済まないケースもあるので、事前に現職の就業規則をチェックしたり、転職先へ休職の事実を伝えるようにしましょう。

また休職中に転職活動を始める際は、どういったタイミングでバレるのかを理解しておくと、取るべき行動が変わるはずです。

あとで問題が起こるのを防ぎたい方は、休職中の会社に転職活動がバレるタイミングをもう一度チェックしてみてください。

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高藤 薫キャリアアドバイザー
株式会社ジェイック:キャリアコンサルタント|就活情報、お役立ち面白情報を発信|就活YouTube「ゼロフリ」配信中|資格:キャリアコンサルタント・ポジティブ心理カウンセラー・7つの習慣®︎ファシリテーター