保育士を辞めたいと思っていませんか?この記事では、保育士が抱える悩みやストレス、保育士資格を活かした転職方法、保育士以外の仕事に転職する方法を解説しています。記事の内容を転職活動の参考にしてください。
保育士を辞めたい理由とは
保育士は子供が好きな人に人気の職業ですが、その一方で、離職率が高めです。
頑張って保育士資格まで取得しても、悩みやストレスが多いという理由で離職する人が多いようです。
保育士等確保対策検討会の調査によると、保育士の離職率は10.3%となっており、10人に1人は辞めるという調査結果が出ています。
そんな保育士の悩みやストレスには、給料の安さや、職場環境が悪いなどという原因があるようです。
では、具体的に保育士の悩みやストレスを見てみましょう。
保育士を辞めたい理由その1:給料が安すぎる
保育士の給料と、全職種の給料を比較してみましょう。
厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」を元に計算したのが上の数字です。保育士の給料は、かなり低いことがわかりますね。
地域や雇用形態によっては、手取りの月給が10万円台前半になることもあるようです。どんなに頑張ってもなかなか給料が上がりません。
そのため、生活が苦しくなり、保育士をやめる人もいます。
保育士を辞めたい理由その2:職場環境が良くない
保育の職場環境が良くないといわれる主な要因は仕事量の多さと人間関係です。それでは、その二点を詳しく解説していきます。
仕事量が多すぎてきつい
保育士の仕事量が一般的な仕事よりもかなり多いように感じます。それは、少ない人員で大量の仕事をこなしているからです。
仕事が増える理由として、以下のような理由があります。
- 行事が多い
- 一度に何十人もの子供と接する必要がある
- 子供たちのお昼寝の時間にも事務作業がある
- 昼食も子供たちと一緒なので、個人的な休憩がない
- 保護者の迎えが遅くなると、保育士の帰りも遅くなる
仕事量の多さから、結果的に家に仕事を持ち帰らざるを得ないこともあります。有給休暇をとりたくても、とらせてもらえない、なんてこともあるようです。
肉体労働がきつい
保育士は主に、肉体労働です。もちろん事務作業もありますが、圧倒的に体を動かすことのほうが多いです。
子供たちと一緒に走りまわったり、重い荷物を持つこともあります。
なにより、小さい子供たちの目線に合わせてかがみながら話をすることが多いので、腰や膝の痛みに繋がります。これらを毎日行っていると、怪我などの原因になり得ます。
20代のうちはまだなんとか乗り切れますが、30代に入ると体に支障が出ることもあり、例えばヘルニアになってしまうと動くこともできません。
もしも肉体労働で体を壊して働けなくなってしまうと、再就職も難しくなるというリスクがあります。
人間関係が辛い
保育士は、「子供」、「保護者」、「同僚」の3つの人間関係をこなさなければいけないので、一般的な企業で働いている人とは違った人間関係を築くことになります。
それにより、以下のような問題が発生します。
- 保護者からのクレーム
- 子供同士のケンカ
- 職員同士の人間関係
- 保育感の違いによるトラブル
子供、保護者、同僚の三方向に挟まれて、理不尽な思いをすることもありますよね。
辞めたいけれど保育士の仕事が好きな場合
どうしても今の園が辛いならば、他の保育園に転職するという方法もあります。保育園が変われば、職場環境が改善することもありますよね。
例えば、以下のような環境の違いがあります。
- 今の園より小さい保育園に転職
- 今の園より給料が高い保育園に転職
- 今の園より休暇が取りやすい園に転職
幸い、人材不足の業界のため、転職回数が多くても転職できる可能性は高いです。
つまり、転職する側の方が有利ということです。
就職前に見学に行くことができる保育園もあるようですので、保育園側がいかに保育士を欲しているかがわかりますね。
人からの紹介で転職するとその後辞めにくいので、第三者である求人サイトや転職エージェントを利用すると良いでしょう。
一人の力では調べきれないような保育園を比較できるので、あなたに合った園が見つかりやすくなります。
保育園以外で保育士として働く
「保育園で働くのはもう嫌だけど、保育士の資格を活かしたい!」という人もいると思います。
そんな方には、下記のような働き方や働く場所も探してみてください。
- 企業内の保育所・託児所
- 商業施設の保育所
- 学童保育
- 放課後等デイサービス
- 児童館
- 福祉施設
- 病児保育室
- ベビーシッター
保育園以外にも、保育士資格を活かして働くことができるところがたくさんありますよ。
保育士以外の選択肢も視野に入れる
また、保育士で培ったコミュニケーションスキルやプレゼンテーションスキルを活かし、保育以外の仕事に転職する方法もあります。
特に、営業職や接客業では重宝されるスキルになります。
営業職は保育士より給料が上がりやすい
「営業成績によるインセンティブがある」、「社歴や営業成績によって、昇給がある」などといった理由のため、営業職は保育士より給料が上がりやすい傾向にあります。
保育士では、どんなに頑張ってもあまり給料が上がりませんが、営業職では頑張った分だけ給料が上がります。
営業職には、「住宅」、「不動産」、「リフォーム」、「保険」、「IT」など、かなり多くのジャンルがありますが、人を相手にする点はどのジャンルでも共通です。
営業職はコミュニケーション能力があれば誰でも始められる仕事なので、どんな業界からも転職できるというメリットがあります。
保育士から営業職に転職する場合の人生計画
保育士から営業職に転職すると、どんな人生が待っているかシミュレーションしてみました。
例えば、下記のようなキャリアプランがあり得ます。
1.保育士を退職
2.保育士で培ったコミュニケーションスキルを活かして、営業職に転職
3.さらにコミュニケーションスキルと営業スキルを身につける
4.営業成績が上がり、保育士時代よりたくさん稼げる
5.他社からスカウトがかかり転職
6.さらにコミュニケーションスキル・営業スキルが身につく
7.さらに給料が上がる
8.営業スキルは幅広いジャンルで活かすことができる
⑨営業職をやってきたことで人脈が増えるので、人生のチャンスが広がる
保育士でずっと我慢して働くよりは、多くの可能性がありそうですよね。
保育士を辞める方法
さいごに続いて、保育士を辞める方法を解説します。
退職を申し出る人や、退職手続きの順番を間違えると、希望の時期に辞められないこともあるので、確認しておきましょう。
退職に適した時期
保育園の退職に適した時期は、「年度末」か「行事が終わり」の2つのタイミングです。ただし、現実的には「年度末」が望ましいです。
なにより、代わりの人員がすぐには見つからないため、学期の途中での退職は避けるべきでしょう。
もちろん、仕事は急に辞められるものではないので、早めに退職の申し出をしましょう。
就業規則を確認して、退職までにかかる期間を確認しておいてください。一般的には、年度末で辞めるには10月~12月くらいに退職を申し出ることをおすすめします。
退職の流れ
以下に、退職までの流れを書き出してみました。
1.就業規則の確認
2.主任に(直属の上司)退職の申し出
3.退職の受理
4.引き継ぎ業務
5.退職
退職については、必ず直属の上司に申し出てください。主任など、直属の上司を飛ばして上長に申し出ると、直属の上司が「聞いてない!」となり、トラブルになりかねません。
まずは直属の上司に、退職の話をしてくださいね。
辞める理由の伝え方
辞める理由には、一般的に以下のような例があります。
- 家庭の事情(結婚・出産・介護・引越しなど)
- 体調不良
- やりたいことがある
保育園の文句は絶対に口にしてはいけません。
例えば、以下のような理由はNGです。
- 給料が安いから
- 休みが少ないから
- ○○さんが嫌いだから
- 園長が嫌いだから
本当の辞めたい理由が上記であっても、そこは大人の対応をしましょう。
引き留めにあった場合の対処法
人員が少ない保育園だと、引き留められることがあります。人員不足により、園を運営できなくなるからです。
しかし、労働者には退職の自由があるので、引き留められても「辞めます」という意思を伝えましょう。
それでも退職を認めてくれない場合の対応方法をあげておきますね。
1.日付入りの退職届を提出
2.受理されない場合は、退職届を内容証明郵便で郵送
3.それでもダメなら、労働基準監督署に相談
ただ、これらは最終手段です。まずは上司に相談をしてみましょう。
体の不調がある場合はすぐに退職
「年度末に退職が良い」、「行事が終わるタイミングが良い」とお伝えしましたが、体調不良の場合はすぐに退職しましょう。
あなたの命に関わる問題だからです。
- うつ病と診断された
- 入院しないといけない
- ガンを発症した
- ヘルニアで腰が痛い
- 交通事故で重症
以上のような体調不良の場合は無理せず退職して、健康回復に努めましょう。
さすがに、体調不良が理由なのに引き留める園は少ないはずです。体を壊したら再就職も難しくなってしまうので、早めの判断をしてください。
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