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無職でも絶望する必要がない3つの理由|おすすめの就職方法も解説

無職でも絶望する必要がない3つの理由|おすすめの就職方法も解説

無職になり再就職もうまくいかずに絶望していませんか?

しかし、無職になったとしても人生が終わったわけではありません。

この記事では、無職でも絶望する必要がない理由と、おすすめの就職方法を紹介しています。

再就職を成功させる方法も詳しく解説していますので、人生を好転させるヒントがほしい人はぜひ参考にしてください。

無職でも絶望する必要がない3つの理由

無職になったとしても、人生に絶望する必要はありません。

その理由は次のとおりです。

  1. 公的制度が充実している
  2. 無職でも利用できる就職サービスが多い
  3. 会社に勤めなくても収入は手に入る

1. 公的制度が充実している

日本は公的制度が充実しているため、無職になった瞬間にすぐに生活が破綻(はたん)する、といった事態は回避できるでしょう。

具体的には、生活困窮者向けに以下の給付金が用意されています。

  • 失業手当
  • 就職促進給付
  • 住居確保給付金

失業給付金については以下の記事でも解説していますので、あわせて参考にしてみてください。

無職がもらえる失業給付金とは?条件や期間、もらい方を解説

失業手当

失業手当とは、次の仕事を探すまでの生活費に困らないように支給されるお金のことです。ハローワークが申請窓口となっています。

雇用保険に加入していた期間や離職理由、年齢などに応じて日数は異なりますが、多くの場合、90日以上の受給が可能です。

給付額は過去6ヶ月間の平均賃金をもとに算出され、こちらも年齢や離職理由によって金額が異なります。

失業手当の受給期間は、離職日の翌日から原則1年と定められています。

離職後の生活を安定させるためにも、失業手当の受給を申請していない場合はすぐにハローワークに申し出ましょう。

就職促進給付

就職促進給付とは、再就職を支援するために支給される給付金です。

大きく次の4つに分かれています。

就職促進給付の種類主な特徴
再就職手当失業手当の受給期間中に就職先が決まった人に支給される
就業促進定着手当再就職手当を受給していた人のうち、再就職後6ヶ月以上働いている人に支給される(前職より給料が低い場合など)
就業手当失業手当の受給資格がある人が、パートやアルバイトなどに就業した場合に支給される
常用就職支度手当就職が困難な人(身体障害者など)が就職した場合に支給される

上記の他に、就活中に引っ越しをした場合や、遠方の企業と面接するときの交通費・宿泊費の援助を受けられる可能性もあります。

自分が支給対象に該当するか知りたい場合は、ハローワークの窓口で尋ねてみてください。

住居確保給付金

住居確保給付金は、離職・廃業などで収入が減少し、住居を失う恐れがある人に支給されるお金です。

「離職・廃業などになって2年以内」などの条件をクリアすると、原則3ヶ月(最大9ヶ月)の家賃相当額にあたる給付を受けられます。

支給上限額は市区町村によって異なり、たとえば「東京特別区在住・1人暮らし」のケースでは53,700円が毎月の上限です。

なお、住居確保給付金はハローワークではなく、自立相談支援機関が窓口なので注意しましょう。

自宅近くの自立相談支援機関の場所と、市町村ごとの支給上限額は次のサイトで確認できます。

厚生労働省「住居確保給付金 申請・相談窓口

2. 無職でも利用できる就職サービスが多い

無職でも絶望する必要がない理由としては、無職が利用できる就職サービスが多いことも挙げられます。

たとえば「ハローワーク」を使うことで、求人情報の提供や職業相談などを無料で受けられます。

ハローワークで受けられる「職業訓練」に参加すると、ほぼ無料でスキルが身につきつつ、職業紹介などの支援を受けることも可能です。

また、キャリアアドバイザーが就職活動をサポートしてくれる「就職エージェント」は在職者だけでなく、無職者もサポートしています。

このように、無職でも仕事を探せる機会は多く用意されています。

特に現代は人手不足に悩んでいる会社が多いため、多少ブランクがあっても採用してくれる会社は多いのです。

3. 会社に勤めなくても収入は手に入る

「再就職先が決まらない…」と深く落ち込んでいる人は、一度冷静になり、会社員以外の選択肢にも目を向けてみましょう。

たとえば生活費をアルバイトで安定的に稼いでいる人は多いですし、自分のスキルを活かし、フリーランスの講師やコンサルタントとして活動している人も少なくありません。

クラウドソーシングサイトには、事務や経理、ライティングなど、これまでの会社員生活で培ったスキルや経験を活かせる仕事も多く掲載されています。

これらの働き方は会社員より不安定なので、全ての人にはおすすめできません。それでも「困ったらアルバイトで生活費を工面する」と決めておくだけで、将来の不安は減っていくものです。

再就職がうまくいかないときは、視野を広げることもぜひ意識してみてください。

「なんとかなる」という気持ちが大事

無職の状態が続いても、心の中では「なんとかなる」という気持ちを持つことも大切です。前向きな気持ちは行動力や思考力を高め、再就職を成功させるモチベーションになるからです。

ちなみに労働政策研究・研修機構の調査によると、失業継続期間の平均は「3.6ヶ月」となっています。

つまり、多くの人が3~4ヶ月ほどで再就職先が決まっているということです。

もちろん、すぐに就職先が決まらない人もいるでしょう。しかし、だからといって諦める必要はありません。

焦らず、自分のペースで就職活動を進めていけば道は開けるので、まずはポジティブな気持ちを持つことを心掛けてみてください。

不安や焦りで押しつぶされそうなときは、次の記事も参考にしてみましょう。
無職でもなんとかなる人の特徴って?【最低限の生活を送る方法も】

出典:労働政策研究・研修機構(JILPT)「ユースフル労働統計2022|表7-9 失業継続期間と失業頻度」p.93-94

無職が絶望から立ち直る3ステップ

気持ちが沈んでいるときは、大きな行動を起こす気力が湧かないものです。

こうしたときは焦らず、次のステップを1つずつ試していきましょう。

  • ステップ1:現状を受け入れる
  • ステップ2:周囲の力を借りる
  • ステップ3:小さな成功を積み重ねる

ステップ1:現状を受け入れる

まずは、現状を受け入れることから始めましょう。

「起きたことは変えられない」「この状況になったのは仕方がない」とあえて達観することで、冷静な自分を取り戻せるからです。

「これからどうしたいか」という前向きな視点も持てるようになるでしょう。

現状を受け入れるときは、これまでの経緯や悩みを紙に書き出してみるのがおすすめです。

「なぜ無職になってしまったのか」「今どんな気持ちか」といったことを可視化することで、自分自身の状態を客観的に把握できます。

ステップ2:周囲の力を借りる

現状を受け止めたあとは、周りの力を借りてみましょう。

サポートを借りるのがおすすめな理由
  • 一人で悩みを抱えると精神疾患にかかるリスクが高まるから
  • 相談することで気持ちが楽になり、再就職への意欲が湧いてくることがあるから

無職であることを両親や友人に言いにくい場合は、ハローワークや就職エージェントを頼るのもおすすめです。

こうした就職サービスは無職のサポート実績も豊富なので、あなたの不安や悩みを深く理解してくれるだけでなく、再就職を成功させるコツも具体的に伝えてくれるでしょう。

ステップ3:小さな成功を積み重ねる

気持ちが前向きになってきたら、成功体験を積み重ねていきましょう。

小さな目標を一つずつ達成すると自信を取り戻すことができ、再就職に向けたモチベーションがさらに高まります。

具体的には、次のようなアクションが効果的です。

おすすめの行動
  • 1~2ヶ月で取得できる資格の取得を目指す
  • 興味があるビジネスセミナーを受講する
  • ボランティアに参加する

気持ちが辛いときは「求人を1日5件チェックする」「公園まで散歩する」といったことでも構いません。

小さな目標をクリアすることで「自分はできる」という自信が生まれ、行動範囲も自然と広がっていきます。

まずは焦らず、自分ができる範囲で行動に移していきましょう。

無職がストレスに打ち勝つ方法

精神的に大きなダメージを負うと、再就職までの道が遠ざかってしまいます。

そこでここでは、無職の人がストレスに打ち勝つ方法を3つ紹介します。

  • ストレスの原因を特定する
  • ストレス解消法を見つける
  • 過去と未来ではなく「今」に集中する

ストレスの原因を特定する

ストレスに対処するには、まずは「自分が何にストレスを感じているか?」を明確にする必要があります。

原因を特定することで、そのストレスに適切に対処できるからです。

ストレスの原因対処法
生活費の不安・固定費を見直す(スマホ代・生命保険など)
・公的な支援制度を調べてみる
就職先が決まらない・資格取得を目指す
・職業訓練に参加して新たなスキルを身につける
孤独感が強い・公的な相談窓口で話を聞いてもらう(例:よりそいホットライン
・SNSで無職の人とつながってみる

ストレス解消法を見つける

気持ちが塞ぎ込んでいるときは、自分に合ったストレス解消法を見つけることもおすすめです。

不安な気持ちを強制的に切り替えることで、冷静な自分を取り戻せるケースが多いからです。

ストレス解消法(例)
  • 自然が豊かな公園を歩く
  • 感動する動画をYouTubeで見る
  • お笑いライブに足を運ぶ

ちなみに「不安なことを考えないようにしよう」と思うほど、その不安が頭から離れない人も多いでしょう。

人は「考えない」と思うほど考えてしまう生き物なので、こうしたときは全く別のことで気持ちをリフレッシュさせることを意識してみるのがポイントです。

過去と未来ではなく「今」に集中する

今この瞬間に集中することも、ストレス解消に効果的です。

無職で辛いときは、過去の後悔や、未来への不安にどうしてもとらわれてしまいます。

しかし、本当にコントロールできるのは「今」だけです。なぜなら過去は変えられず、未来はどうなるか分からないからです。

過去の失敗を悔やんだり、未来を悲観したりしていても状況は何も変わりません。

それよりも、今できることに集中しましょう。

「自分で状況をコントロールできている」と実感することで、「どうにもならない…」というネガティブな気持ちが徐々にポジティブになっていきます。

無職が自立して働き始める方法

「再び自立して働き始めたい」と考えている人におすすめの方法を3つ紹介します。

  • 自分と向き合う時間を持つ
  • 社会との接点をつくる
  • スキルアップに励む

自分と向き合う時間を持つ

無職から自立して働き始めるには、自分と向き合う時間を持つことが欠かせません。

自己理解を深めることで、自分に合った環境を見つけやすくなるからです。

たとえば会社の雰囲気が合わなくて退職した場合、「なんとなく社風が合いそう」といった理由で転職すると次の会社も合わず、再び離職してしまう可能性があります。

ここで大切なのが、自分がどんな環境を望んでいるかを具体例に考えてみることです。

希望条件を洗い出してみることで理想的な会社が明確になり、再就職後にギャップを感じて辞めてしまう、といった事態を防ぐことができます。

社会との接点をつくる

社会との接点をつくることも、再び自立して働き始めるうえで効果的です。

なぜなら「自分は人の役に立っている」という実感を得やすくなるからです。

無職の状態が続くと「自分は社会に必要とされていないのでは…」といった気持ちになりやすく、自己肯定感が低下してしまうことがあります。

一方、社会との接点を持つと人から感謝される機会が増えるため、「自分は必要とされている人間なんだ」という気持ちを抱けるようになるでしょう。

社会との接点をつくる方法(例)
  • ボランティアに参加する
  • 社会人サークルに参加する
  • 発信活動に挑戦してみる(SNS、音声配信、ブログなど)

スキルアップに励む

社会で自立して生きていくには、スキルを高めることも重要です。

スキルという“武器”があればリストラや倒産などに遭っても慌てることなく、再就職に向けて落ち着いて行動を起こせるからです。

つまり、スキルを高めておくことは「リスクヘッジ」になるのです。

無職の期間は時間があるため、スキルアップに集中できる絶好の機会ともいえます。オンライン学習サイトや職業訓練などの手段を使いつつ、スキルを磨いていきましょう。

就職に有利なスキルを身につけたい人は、プログラミングやマーケティングなど、社会から需要の高いスキルを身につけるのもおすすめです。

無職におすすめの就職方法

世の中には、無職の再就職を支援してくれるサービスが数多く存在します。

なかでも、次の3つの利用がおすすめです。

  • ハローワーク
  • 就職エージェント
  • 求人サイト

ハローワーク

再就職を目指すときは、ハローワークを積極的に活用しましょう。

無職の求職者を多くサポートしてきた経験豊富な職員が、あなたの状況や希望に合った求人情報の提供や、就職活動に関するアドバイスを送ってくれるからです。

ハローワークは特に多くの求人を扱っており、無職を歓迎してくれる企業の求人も少なくありません。

また、失業手当や再就職手当などを受け取るときもハローワークでの事前の申請が必要です。

ハローワークは、失業者の生活の安定を支えてくれる心強い存在です。

厚生労働省が管轄する公的な施設のため、ぜひ安心して利用してみましょう。

就職エージェント

再就職を手厚くサポートしてほしい人は、就職エージェントの利用も検討しましょう。

たとえばハローワークでは職業相談ができますが、限られた職員で対応しているため、細やかなサポートは受けられない場合があります。

一方、就職エージェントは利用者一人ひとりに専属の担当者がつくため、個別の悩みや希望に即したアドバイスを受けられます。

次のようなサポートも無料で受けられるので、就職成功率を高めたい人は就職エージェントもぜひ利用してみてください。

就職エージェントのサポート(例)
  • 「キャリアの棚卸し」のサポート
  • 求人紹介
  • 応募書類の添削
  • 面接練習
  • 面接日程の調整の代行
  • 給与交渉の代行

求人サイト

自分のペースで就職活動を進めたい人は求人サイトの活用がおすすめです。

求人サイトは担当者がつかないぶん、自分のペースでじっくりと求人を探せるからです。

無職の人の中には気持ちがなかなか上向かず、就職活動に踏み出せない人も多いかもしれません。

こうした場合でも、求人サイトであれば誰かに急かされることもなく、自分のペースで求人をチェックできます。

「再就職のコツ」や「ブランク期間をポジティブに言い換える方法」といった記事を掲載しているサイトも多いので、こうした情報をチェックするだけでも選考対策になります。

焦らずマイペースに就職活動を進めたい人は、求人サイトにも登録しておきましょう。

まとめ

この記事では、無職の人が再就職を成功させる方法を紹介しました。

困難な状況でも、諦めずに行動を続けることで道は開けてきます。

まずは次の3つのステップを踏みつつ、自信を取り戻していきましょう。

  • ステップ1:現状を受け入れる
  • ステップ2:周囲の力を借りる
  • ステップ3:小さな成功を積み重ねる
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ABOUT US
池本 駿
株式会社ジェイックマーケティング開発部。2016年慶応義塾大学経済学部卒業。2018年慶應義塾大学大学院経済学研究科修了(修士課程)。2019年慶應義塾大学大学院理工学研究科修了(修士課程)。同大学経済学部附属経済研究所「こどもの機会均等研究センター」協力研究者。元・三菱経済研究所研究員。経済産業大臣登録 中小企業診断士。著書「教育経済学の実証分析: 小中学校の不登校・高校における中途退学の要因分析」