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履歴書にニート期間を書くべきですか?

履歴書にニート期間を書くべきですか?

履歴書にニート期間を書くべきですか?

履歴書にニート期間を書くべきです。なぜなら、ニート期間は必ずしもマイナスに捉えられるわけではなく、その期間にしていたことが逆にアピールポイントになるケースもあるからです。

たとえば以下のようなケースが考えられます。

  • 資格取得の勉強をしていた
  • 語学留学をしていた
  • プログラミングスクールに通っていた

上記のように、ニート期間に行っていたことがアピールポイントになり、向上心があると評価をしてもらえる可能性もあります。

加えて、志望動機や自己PRなど熱意を伝えることでむしろプラスの印象を与えることもできるため、履歴書にはニート期間を書くべきでしょう。

以下からは、ニート期間があるときの履歴書の書き方を解説していきます。

ニート期間を履歴書に書く方法

ニートは厚生労働省の定義では「15〜34歳の非労働力(仕事をしていない、また失業者として求職活動をしていない者)のうち、主に通学でも、主に家事でもない独身者」とされています。

そのため以下のような理由の場合、厳密にはニート期間とは呼びませんが、履歴書への書き方を紹介します。

  • 転職期間が長引いていた場合
  • 病気によって働けなかった場合
  • 家庭の事情で働けなかった場合
  • 語学留学をしていた場合
  • フリーターをしていた場合

1.転職期間が長引いていた場合

前職を退職した後、アルバイトなどをせずに転職活動を続けていた場合は、職歴は「なし」で問題ありません。

一般的に転職活動は3ヶ月程度かかると言われています。したがって、ニート期間が3ヶ月以内であれば、履歴書に空白期間があっても面接官は気にしないでしょう。

逆に4ヶ月以上ニート期間がある場合は、面接官から空白期間について懸念を持たれる可能性があります。その場合は、転職活動が長引いている原因と反省していることを伝えましょう。

今後は改善していく意思があることを伝えるのが重要です。

履歴書には理由などを記載する必要はないので、以下のように簡潔に書きましょう。

2. 病気によって働けなかった場合

病気によって働けなかった場合は、療養していたこと、現在は完治して業務に支障がないことを明記しましょう。採用担当者は、あなたが働き続けられるか懸念しているからです。

企業も、せっかく採用した社員に病気が再発したり、仕事をする上で支障が出たりすることは避けたいと考えています。

その不安を取り除くために、現在は完治して業務に支障がないことをしっかりと伝えましょう。

可能であれば、医師から診断書等を出してもらうのがおすすめです。医師からの証明書があれば、採用担当者も安心できるでしょう。

具体的な履歴書の記載例は以下の通りです。

3. 家庭の事情で働けなかった場合

家族の介護など家庭の事情で、働けなかった場合も履歴書へ記載が必要です。履歴書へ記載しておけば、採用担当者も事情を理解してくれるでしょう。

現在は働ける状態であれば、働けるようになった理由と業務には支障がないこともあわせて記載する必要があります。

採用担当者は介護が仕事に影響するかを懸念しているからです。

家族の容体が急変して急遽早退しなければいけなかったり、施設までの迎えや病院への送迎などで時短勤務が必要だったりと企業側が配慮しなければならないケースもあります。

以下のように、履歴書に簡潔に記載しておくと親切でしょう。

職歴
令和◯年◯月株式会社△△ 病気療養のため退職
現在は介護保険サービスを利用中。施設に入居しているため業務に支障はありません。
以上

4. 語学留学をしていた場合

語学学校への留学や短期留学をしていた場合は履歴書上では空白期間となりますが、英語を身につけていれば面接では強いアピールポイントになるでしょう。

向上心をもって語学学習に取り組んでいる姿勢を伝えれば、採用担当者に好印象を与えられます。自分が学んだことを積極的にアピールしましょう。

ポイントは、語学留学で何を身につけ、それを仕事にどう活かせるかを伝えることです。仕事に貢献できることをアピールしましょう。

履歴書の記載例は以下の通りです。

職歴
令和◯年◯月株式会社△△ 一身上の都合により退職
令和◯年◯月語学留学のために⬜︎⬜︎に留学
現在に至る
以上

5. フリーターをしていた場合

フリーターとして働いていた場合、アルバイトの経歴を職歴として記載しましょう。

アルバイトの経歴は履歴書に書かないのが基本ですが、そこで得た経験をアピールできる場合もあります。また、職歴に記載がないと「何もしていなかったのでは」と思われる恐れもあります。

たとえば、ファミレスでホールスタッフとしてアルバイトをしていた経験があれば、接客業の職種に応募する際にアピールできるでしょう。また、働いた期間が長ければ、継続力があると評価してもらえるかもしれません。

これまでに経験したアルバイトを振り返ればアピールポイントが見つかるでしょう。

履歴書の記載例は以下の通りです。

職歴
令和◯年◯月株式会社△△ 入社(アルバイト)
語店舗スタッフとして⬜︎⬜︎業務を担当
以上

ニート期間をネガティブに見せない履歴書の書き方のコツ

ニート期間をネガティブに見せない履歴書の書き方のコツは以下の通りです。

  • ニート期間中に学んだことを具体的にアピールする
  • 応募する職種に活かせそうな経験をアピールする
  • ニート期間に得た気づきをアピールする

「ニート期間があると、履歴書のイメージが悪くなるのでは?」と不安な方もいるでしょう。

上記のコツを守れば、空白期間をネガティブに見せずに書けるので安心してください。1つずつ解説していきます。

1. ニート期間中に学んだことを具体的にアピールする

ニート期間を「自己成長のための期間」として説明し、その期間中に得た知識やスキルを具体的に記載しましょう。

特に自習したスキルや取り組んだ学習内容があれば、履歴書の「学習・スキル」欄に記載し、成長意欲をアピールするのがおすすめです。

たとえば以下の通りです。

  • プログラミング
  • 語学学習
  • 資格取得のための勉強

ポイントは応募する職種に関連した内容を記載することです。関係のない資格や学習内容を書くと「他の職種のほうがいいのでは?」と採用担当者に思われてしまうかもしれません。

以下のように応募する職種に関連する内容をアピールしましょう。

  • プログラマー→プログラミング
  • 語学学習→英語が必要な仕事(貿易事務など)
  • 資格取得のための勉強→簿記(経理職)

2. 応募する職種に活かせそうな経験をアピールする

ニート期間に経験したことで、応募する職種に活かせそうなものがあればアピールしましょう。

正社員として働いていなくても、経験者であれば「即戦力として働いてくれそう」と採用担当者に印象付けられるからです。

具体的にアピールできる経験は以下のようなものが考えられます。

  • 介護職→家族や親戚の介護をしてきた経験がある
  • 接客業→飲食店のアルバイトで顧客対応の経験がある
  • プログラマー→実際にWebサイトを作った経験がる
  • 事務職→ExcelやWord、パワポで資料を作った経験がある

空白期間が不安な方は、応募する職種に役立ちそうなものがないかこれまでの経験を振り返ってみるといいでしょう。

3. ニート期間に得た気づきをアピールする

ニート期間中に自己分析を行い、今後のキャリアの方向性を再検討したことなどを記載しましょう。

ニート期間は、比較的自由な時間を得られます。その時間を使って、これまでの人生を振り返り、自分の強みや今後の方向性をじっくりと考えましょう。

「この期間を通じて自己理解を深め、御社で活かせる強みをみつけました」など伝え方次第でポジティブに伝えられます。

ひとりよがりの自己理解にならないように、自己分析ツールなどを利用すると良いでしょう。

転職サイトや厚生労働省の職業情報提供サイト「jobtag」に、無料で利用できるツールが提供されています。

うまく利用して自己分析を行い、ニート期間に得た気づきをアピールしましょう。

参考:厚生労働省「職業情報提供サイトjobtag」「自己診断ツール

まとめ

この記事では履歴書にニート期間を書くべきかという疑問の答えとニート期間を履歴書に書く方法・ネガティブに見せない書き方のコツをお伝えしました。

ポイントは以下の通りです。

  • 履歴書にニート期間を書くべきである
  • ニート期間をネガティブに見せないように書く
  • ニート期間中に学んだこと・得た気づきをアピールする
  • 応募する職種に活かせそうな経験をアピールする

履歴書の書き方に不安がある場合は、就職エージェントなど第三者に相談するのがおすすめです。

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ABOUT US
池本 駿
株式会社ジェイックマーケティング開発部。2016年慶応義塾大学経済学部卒業。2018年慶應義塾大学大学院経済学研究科修了(修士課程)。2019年慶應義塾大学大学院理工学研究科修了(修士課程)。同大学経済学部附属経済研究所「こどもの機会均等研究センター」協力研究者。元・三菱経済研究所研究員。経済産業大臣登録 中小企業診断士。著書「教育経済学の実証分析: 小中学校の不登校・高校における中途退学の要因分析」