あなたは「休み明けは仕事に行きたくない」と憂鬱に感じているのではないでしょうか。このような気持ちは多くの人が経験しており、心身の負担となるのです。
本記事では、休み明けに仕事へ行きたくない理由を深掘りして、やる気を引き出す方法を解説しています。さらに、現在の仕事が自身に合っているかを見極めるポイントや、転職を検討する際のアドバイスも紹介しています。
本記事を読むと、休み明けの憂鬱な気分を軽減させて、前向きな気持ちで仕事に取り組めるヒントが見つかるでしょう。ぜひ最後までご覧ください。
この記事の目次
休み明けに仕事に行きたくない理由とは？
休み明けに仕事に行きたくないと思う場合、さまざまな要因が考えられます。以下に主な理由を7つ挙げていきます。それぞれ見ていきましょう。
- 休み中に楽しく過ごした
- 休み中の生活リズムが抜けない
- 仕事のストレスが大きい
- 職場の人間関係が悪い
- 疲労が蓄積している
- 仕事のモチベーションが低い
- メンタル不調
休み中に楽しく過ごした
休み中に楽しく過ごした後は、仕事への切り替えが難しいと感じることはないでしょうか。
家族や友人と旅行したり、趣味に没頭したりすると、充実した時間が思い出として心に残り、仕事への意欲が低下する場合があります。
例えば、長期休暇中に旅行先でリラックスしつつ楽しい時間を過ごした場合、明日から仕事だと思うと憂鬱に感じる…このような経験をした人も多いでしょう。
この感情は自然なもので、多くの人が経験します。気持ちをうまく受け入れて少しずつ仕事モードに切り替えると、仕事への意欲が湧いてきます。
休み中の生活リズムが抜けていない
休暇中は就寝時間や起床時間が不規則になりがちなため、体内時計が乱れる場合があります。
「遅い時間まで外食や映画鑑賞をした後、翌日はお昼頃まで寝ていた」などのような生活が続くと、仕事モードへの切り替えに時間がかかる場合があります。特に長期休暇の後は元のリズムを取り戻すのに苦労するのではないでしょうか。
このような場合は、少しずつリズムを整えていきましょう。毎朝同じ時間に起きる、毎晩同じ時間に布団に入るなど心がけると、体が自然と仕事モードに戻りやすくなります。自身のペースで無理なく切り替えていきましょう。
仕事のストレスが大きい
仕事のストレスが大きい場合も、仕事に行きたくないと思う原因の1つです。厚生労働省の『令和5年「労働安全衛生調査（実態調査）」の概況』によると「仕事に強い不安、悩み、ストレスと感じる事柄がある」と回答した労働者の割合は82.7%（前年比+0.5%）でした。
そのうち、主な内容は多い順に「仕事の失敗・責任の発生等（39.7% 前年比+3.8%）」「仕事の量（39.4% 前年比+3.1%）」「対人関係（セクハラ・パワハラを含む）（29.6% +3.4%）」となっています。
| 令和5年 （2023年 | 令和4年 （2022年） | |
|---|---|---|
| 強い不安、悩み、ストレスと感じる事柄がある | 82.7% (+0.5%) | 82.2% |
| ①仕事の失敗、責任の発生等 | 39.7% (+3.8%) | 35.9% |
| ②仕事の量 | 39.4% (+3.1%) | 36.3% |
| ③対人関係（セクハラ・パワハラを含む） | 29.6% (+3.4%) | 26.2% |
令和4年（2022年）と比較すると、全てにおいて割合が増加しているため、ストレスを抱える人が増加していると言えます。このような状況により、休み明けに仕事へ行きたくないと感じるのです。
引用：厚生労働省『令和5年「労働安全衛生調査（実態調査）」の概況』 P15
職場の人間関係が悪い
職場の人間関係が悪いと、仕事に行くこと自体が大きな負担になります。上司や同僚とのコミュニケーションが取れないと仕事がうまく進まず、モチベーションが低下する原因にもなるでしょう。このような状況では、休み明けの出勤が特に憂鬱に感じられます。
このような悩みを感じた場合は、挨拶をする、相手の立場を理解するなどを試すと、状況が少しずつ改善するかもしれません。無理せずに自身のペースで取り組んでみましょう。
疲労が蓄積している
「休み中に思った以上に予定が入り、十分に休めなかった」と感じることはありませんか。心身ともに疲労が残ったまま休みが終わるとやる気が出ず、仕事をおっくうに思うケースもあります。
例えば「旅行やイベント続きで休む時間がなかった」「家事や育児に追われていた」などの状況では、仕事モードに切り替えるのが難しいでしょう。
このような場合には、軽いストレッチや深呼吸で体を整えて、仕事のエネルギーを取り戻しましょう。お風呂にゆっくり入ってリラックスするのもおすすめです。
仕事のモチベーションが低い
休み明けに仕事へ行きたくないと思う場合、あなたのやりたい仕事と現職の間にギャップがあり、モチベーションが下がっているかもしれません。
例えば「もっとクリエイティブな仕事がしたいのに、ルーティンワークが多い」「スキルアップのチャンスが少ない」など、不満に思っていませんか。このような状況が続くと、モチベーションの低下につながります。
その際は、自分がやりたいことは何なのかを確認しましょう。また、小さな目標を設定したり、学びや気づきを積み重ねたりすると、新たな視点が見えるかもしれません。自分のペースで焦らずに進んでいきましょう。
メンタル不調
「仕事に行きたくない」と強く感じる場合、メンタルヘルスの問題を抱えている可能性があります。主な症状は以下のとおりです。
- 強い倦怠感：体が重く感じて、やる気が出ない
- 食欲の低下や過食：食欲が出ない、または多く食べすぎてしまう
- 睡眠障害：寝つきが悪い、途中で何度も目が覚める、眠りが浅い
- 集中力の低下：物事に集中できず、仕事が進まない
- 自己否定感：自分を否定する思いが強まり、自信が持てない
このような状況では無理をせず、専門家の助けを借りるとよいでしょう。カウンセリングや産業医への相談、心療内科の受診などによって、心身の負担が軽減できるかもしれません。自分を責めず、適切なサポートを受けるとよいでしょう。
休み明けにやる気を出す方法5選
自由で楽しかった休みの日々から、仕事モードに切り替えるのが難しいと感じていませんか。その場合は、ちょっとした工夫で前向きな気持ちを取り戻せます。ここからは、休み明けにやる気を出す方法5選を紹介します。どれも手軽にできるため、ぜひお試しください。
- 前日の夜に翌日の準備を整える
- 小さな目標を設定して達成感を得る
- 朝のルーティンを変えたり小さな楽しみを作ったりする
- 同僚や友人と気持ちを共有する
- 自分を褒める時間を作る
前日の夜に翌日の準備を整える
仕事に行く日の朝に用意をすると、余裕がなくなりがちです。そのため、前日の夜にできるだけ準備を済ませておきましょう。
例えば、持ち物をバッグに入れておいたり、服装をあらかじめ決めておいたりすると、朝に悩む時間が減らせます。また、前日のうちに翌日のスケジュールを確認すると心の準備ができるため、安心感が得られるでしょう。
前日に準備すると朝の気持ちに余裕が生まれて、スムーズに1日をスタートできます。今晩からぜひ試してみてください。
小さな目標を設定して達成感を得る
休み明けに、いきなり大きな仕事に取り組むのは、気が重いと感じることはないでしょうか。そのような場合は小さな目標を設定してみましょう。
例えば「伝票を5件処理する」「メールを10件確認する」など、すぐに取り組めるものを選びます。仕事が終わるたびに達成感が得られるため、自然とやる気が出てくるでしょう。
小さな成功体験を積み重ねると、徐々に仕事のペースが取り戻せてやる気が出ます。小さな仕事でも、気づけば大きな進歩につながるのです。
朝のルーティンを変えたり小さな楽しみを作ったりする
毎朝同じ習慣を繰り返していると、マンネリを感じる場合があります。朝のルーティンを変えると、新鮮な気持ちで1日がスタートできるため、やる気を感じるでしょう。
例えば、おいしい朝食を用意したり、少し早起きして外でモーニングを食べたりすると、気分が変わるのでおすすめです。また、仕事帰りにスイーツを買ったり、お気に入りのお店に行ったりするなど、ちょっとした楽しみを作るのもよいでしょう。
これらの工夫で気分がリフレッシュされて、やる気につながります。休み明けの日を前向きに過ごすためにも、ぜひ参考にしてください。
同僚や友人と気持ちを共有する
「休み明けは仕事に行きたくない」と思うのは、あなただけではありません。多くの人が同じような気持ちを抱えています。同僚や友人と「休み明けは仕事に行きたくないよね…」と話すだけでも、不思議と心が軽くなるものです。
自分の気持ちを誰かに話すと「休み明けが辛いのは自分だけではない」と感じて、自然にやる気が出てくるのではないでしょうか。同僚や友人と気持ちを共有し、心を軽くして新しい1日をスタートさせましょう。
自分を褒める時間を作る
休み明けに仕事を始めるのは、実は簡単なことではありません。「休み明けに仕事を頑張っていて偉い」と自分を褒めましょう。
例えば「朝食を作った」「定時までに出社できた」「仕事のメールを1通返信できた」など、小さなことでもできたことを取り上げると、やる気が出てきます。自分を褒めると自己肯定感が高まり、モチベーションも自然と上がるでしょう。
頑張ったご褒美として、勤務終了後にカフェへ寄ったり、スイーツを買って自分を労うのもおすすめです。次の日もさらに明るい気持ちで仕事に取り組めるはずです。
休み明けが辛いのは仕事が合っていない可能性も！見極めのポイント
休み明けの仕事が辛いと感じる場合、一時的な気分ではなく、今の仕事があなたに合っていない可能性もあります。ここでは、働き方や環境を見直すためのポイントを解説します。
- モチベーションが低下していないか
- 長時間労働が常態化していないか
- 職場の人間関係にストレスを感じていないか
- 自分の価値観と会社の方針が一致しているか
モチベーションが低下していないか
最近、仕事に対してやる気が出ないと感じる場面はありませんか。「何をやってもやりがいを感じない」「新しいことに挑戦する気になれない」と思う場合は、現在の業務や環境があなたに合っていないかもしれません。
ルーティンワークが続いて刺激がなくなっているのか、職場がストレスになっているのかなど、原因を深掘りしましょう。モチベーションが低下している場合は、自身のキャリアを見直すきっかけにもなります。焦らずに自分の気持ちと向き合って、次の一歩を考えてみましょう。
長時間労働が常態化していないか
「残業が多くて、毎日遅くまで働いている」「休日も仕事のことが頭から離れない」と悩む場合、長時間労働が常態化しているかもしれません。その場合は心身の疲労が蓄積されて、休み明けに仕事へ行くのがさらに辛く感じます。
長時間労働は心身の健康を害するだけでなく、仕事の効率や集中力にも悪影響を及ぼします。また、十分な休憩がとれないとプライベートの時間も犠牲になるでしょう。
このような状態が続く場合は自身の健康を最優先に考えて、職場環境の改善をお願いするのも1つの方法です。まずは上司に相談するとよいでしょう。
職場の人間関係にストレスを感じていないか
職場の上司や同僚との関係がうまくいかないと、ストレスを感じて仕事に行きたくないと感じます。例えば「何を言っても受け入れてもらえない」「相談できる相手がいない」「職場の人が苦手で話もしたくない」と感じると居心地が悪く、心身の負担が大きくなるでしょう。
まずはあなたが何にストレスを感じているのかを明確にして、信頼できる上司や同僚、人事部門に相談しましょう。場合によっては外部の専門機関に相談するのも有効です。
自分の価値観と会社の方針が一致しているか
今の職場が自分に合わない、違和感があると感じたことはないでしょうか。あなたが大切にしている価値観と、会社の方針が一致していない場合、働きづらさを感じて意欲を失う恐れがあります。
例えば「ワークライフバランスを重視したいのに、長時間労働を求められている」「テレワークをしたいのに、出社を強制される」といった状況です。このようなズレを我慢し続けると仕事に対する満足度が低下して、モチベーションが下がるかもしれません。
このような場合は自身の価値観を整理した上で、上司に相談しましょう。改善が難しい場合は、部署異動や転職を考えるのも効果的です。
休み明けに仕事行きたくない場合にやってはいけないこと3つ
休み明けに仕事へ行きたくないと強く思う場合、感情的な行動に走りがちです。しかし、その場の勢いで行動すると後悔するケースも多いのです。
ここでは、休み明けに仕事へ行きたくないと感じたときでも、やってはいけないことについて3つ解説します。
- 無断欠勤する
- 感情のままに退職の意思を伝える
- 会社の愚痴をSNSに投稿する
無断欠勤する
無断欠勤は職場での信頼を損なう大きな要因です。「いい加減な人」「重要な仕事を任せられない人」という評価につながり、職場での立場や将来のキャリアにも悪影響を与える可能性があります。たった一度の衝動的な行動でも、その後の関係修復に時間がかかることもあるのです。
どうしても仕事に行きたくなくて休む場合は、必ず事前に会社へ連絡します。「体調不良のため、お休みをいただきます」など、理由を簡潔に伝えるとよいでしょう。
感情のままに退職の意思を伝える
休み明けに仕事へ行きたくないと強く思う場合「もう辞めます！」と退職の意思を勢いで伝えたくなることはないでしょうか。しかし、感情的に退職の話を進めてしまうと、周りに迷惑をかけるだけでなく、その後の生活に影響が出る恐れがあります。
例えば「収入が途絶える」「次の転職先がなかなか決まらない」「焦って転職したけど、今回も自分に合わない職場だった」と後悔するかもしれません。退職は自身のキャリアに大きな影響を与えるため、慎重に準備しましょう。
会社の愚痴をSNSに投稿する
会社で嫌なことがあると、ついSNSに投稿したくなりますが、その行動には思わぬリスクが潜んでいます。SNSは誰が見ているか分かりません。例えば、取引先や上司、同僚にその投稿を見られたり、内容から投稿者が特定されて、社内で問題になる場合もあるのです。
匿名性が高いSNSであっても、人物が特定される可能性はゼロではありません。最悪の場合は会社の評判を損ない、取り返しのつかない状態になる恐れもあります。
どうしても不満を解消したい場合は、信頼できる人に話を聞いてもらったり、紙に書き出したりするとよいでしょう。
休み明けに会社行きたくない場合は転職を検討するのもおすすめ
休み明けに「どうしても仕事に行きたくない」と感じる日々が続く場合、現職があなたに合っていない可能性があります。その場合は転職して環境を変えると、自分らしく働けるかもしれません。本章では転職を検討する際のポイントを3つ解説します。
- 転職を考えるべきサイン
- 転職活動を始める前にやるべきこと
- 転職エージェントをおすすめする理由
転職を考えるべきサイン
仕事中に、ふと「このままでいいのかな」と感じる瞬間はありませんか。その場合は、自身の状況を冷静に振り返りましょう。以下の内容が当てはまる場合は、転職を検討するタイミングかもしれません。
- 自分のスキルが活かせず、キャリアパスが描けない
- ストレスで精神的に追い詰められている
- 長時間労働や過度なプレッシャーが常態化している
- 職場環境の改善をお願いしているが、変化がない
これらのサインが当てはまる場合は、転職の準備をするのも1つの方法です。自己分析やスキルの棚卸しを行い、やりたい仕事や理想の働き方を明確にするところから始めましょう。
転職活動を始める前にやるべきこと
「転職しようと決意したけど、何から始めたらよいのか分からない」と思うかもしれません。転職を成功させるためには、しっかりした準備が欠かせません。以下の3ステップを実践して、スムーズに転職活動を進めましょう。
①自己分析をする
自分の得意分野とやりたいこと、希望する働き方を明確にします。残業が少ない職場や、年収が高い企業、フルリモートが可能な職場など、整理すると求める条件が明確になります。
②市場調査をする
求人サイトや転職エージェントを活用して、あなたに合った業界や職種をリサーチします。「どのようなスキルが求められているのか」などを把握すると、応募先の選択肢が広がるでしょう。
③履歴書と職務経歴書を準備する
自身の経験やスキルを魅力的にアピールできる書類を作成します。1人で作成するのが難しい場合は、転職エージェントに相談するのも効果的です。
転職エージェントをおすすめする理由
転職する際に1人で進めるのは不安、誰かに相談したいと感じることはありませんか。そのような場合は転職エージェントを活用するとよいでしょう。多くのメリットがあるため、初めての転職や方向性に迷っている人には特におすすめです。
・非公開求人を紹介してもらえる
一般には公開されていない求人を紹介してもらえる可能性が高くなります。「自分1人では見つけられなかった理想的な求人を紹介してもらえた」というケースも多いのです。
・面接対策や書類添削が受けられる
面接のシミュレーションだけでなく、履歴書や職務経歴書の記載方法もアドバイスしてもらえます。プロの目線で指導してもらえるため、自信を持って臨めるでしょう。
まとめ
休み明けに仕事へ行きたくないと感じるのは、誰でも経験する悩みです。原因を分析して自身に合った解決法を見つけると、つらさを軽減できます。あなたに合った方法で、できることから少しずつ始めてみましょう。
仕事や職場環境が合わないと感じた場合は、転職を視野に入れるのも1つの方法です。転職エージェントのサポートを活用すると、新しい一歩を踏み出す準備がスムーズに進みます。現状を冷静に見つめ直し、自分らしい働き方を見つけていきましょう。
