フリーターのままで生活した後に落ちってしまうかもしれない末路が気になる方もいるでしょう。
20代の内にフリーターを脱出しておかないと、そのまま年収も上がらず、苦しいフリーター生活やブラック企業の社員を40代になっても50代になっても続けることになります。
今あなたは、このままフリーターとして働き続けるのか、それとも正社員就職を目指すべきなのか、どちらが良いのか悩んでいますか?
今回は、フリーターとして働き続けるとどんな末路が待っているのかについて、解説します。
また、その末路を回避する方法として、フリーターから正社員に就職成功できる方法についても解説します。記事のラストには、よくある質問も紹介していますので、フリーターからの正社員就職を狙っている方はぜひ最後まで読んで下さい。
また、この記事を書いているジェイックでは、フリーターを主な対象とした就職支援サービスを展開しています。フリーターの末路に不安を感じている方は、一度ご相談ください。あなたの将来を、専属の就職アドバイザーが真剣にサポートします。
この記事の目次
実録!フリーターの末路!
望んでフリーターになった人もそうでない人も、いざフリーター生活を始めると、意外と稼げることに気づく人は少なくありません。
こちらの動画では、フリーターと正社員の違いをお金の観点から解説しています。記事を読むのが面倒という方は是非ご覧ください。
20代の内は正社員とフリーターの収入差は少ない
とくに20代のうちはフリーターで働く自分と正社員として働く友達の給料を比較して、「給料ならフリーターの自分の方が多いかな」や「そんなに変わらないんだ、正社員って思ったより得じゃない」ということもあるでしょう。
そのため、「正社員として必死に働くなんて無駄じゃないの?」という風に考える人も少なくないと思います。
「自由に自分の時間を使えて正社員と同じくらい働けるなら、フリーターのままで良いじゃん」そんな理由でフリーターを続けると、30代以降、必ず後悔します。
このまま正社員にならずにフリーターとして生活していくと、将来的にどうなるのでしょうか?フリーターの末路をみていきましょう。
正社員と比べてフリーターの生涯年収は3分の1以下
20代のときは正社員の給料と比べて大差はないフリーターですが、30代、40代と年齢を重ねるにつれて収入に開きが出てきます。フリーターとして働き続けた人と、22歳で正社員として就職した人との生涯年収の違いは以下のとおりです。
正社員として働いてきた人とフリーターとして働いてきた人とでは、生涯年収の差が3~4倍と、その差は歴然としています。
雇用形態 | 平均的な生涯年収 |
---|---|
正社員 | 2~3億円 |
フリーター | 5~8千万円 |
なぜ、生涯年収がそれほどにも違うのに20代の人はフリーターを続けてしまうのでしょうか。
理由はシンプルに、「20代では、正社員とフリーターの収入差があまりない」ためです。
ただし、正社員は年齢を重ねる毎に実績や会社への在籍年数も積みあがるので、給料も上がります。
生涯収入で比較すると先ほどの表で説明したように、3~4倍もの差がついてしまうのです。
例えば、政府が発表した「民間給与の実態調査結果」では、20~30代の平均年収は以下のように上昇しています。
平均年収(男) | 平均年収(女) | |
---|---|---|
20~24歳 | 265万円 | 226万円 |
25~29歳 | 371万円 | 295万円 |
30~34歳 | 438万円 | 294万円 |
35~39歳 | 499万円 | 297万円 |
※非正規社員を含む
この表は契約社員や派遣社員を含んだ年収ですので、正社員に限定すると、更に平均年収は高まるでしょう。
フリーターは昇給幅が少ない
一方、フリーターの場合は昇給幅が少なく、毎年必ず昇給することは稀です。
深夜営業の居酒屋で1日8時間、週6勤務を行ったとしても年収は265万円ほどです。
30代になっても40代になっても50代になって体力が減ったとしても、年収は変わらないという末路をたどることになります。
後述しますが、20代の間に正社員就職をしておかないと、就職の難易度そのものが高くなったり、ブラック企業の求人しか受けられない状況になってしまうので、「体力が減ってから正社員になろう」という考えは通用しにくいです。
もし、20代の内にフリーターから収入の安定した正社員になりたい場合は、フリーターの就職活動のコツをまとめた以下の記事も参考にしてみてください。
賢い就活の進め方や、フリーターならではの履歴書・面接対策についても解説していますので、就職活動の知識があまり無い方こそ読んでみてください。
35歳以上のフリーターはブラック企業の求人にひっかかるかも
35歳以上でフリーターをやっている人を高齢フリーターと呼びます。20代のうちは就職先が比較的見つかる可能性があるのですが、高齢フリーターの就職先はなかなか見つかりにくいのが現状です。
30代フリーターの就職活動におけるライバルは、
- 教育していけば30代には活躍できそうな20代の若者
- 即戦力で、すぐに成果を出してくれる30代の経験者
などです。彼らを差し置いて「約10年社会人経験のない」30代フリーターが採用されるのは、かなり難易度が高いでしょう。
かといって30代になって焦って就職しようとすると、ブラック企業の求人などに引っかかってしまい、長時間労働や低賃金で使い捨てされてしまうことも。
つまり、30代になるまえに正社員になっておくことが収入や生活を安定させるためにも最優先されるべき行動なのです。
年金がもらえない、もらえても少ない
年金を払っていない場合、年金がもらえません。もし支払っていたとしても国民年金の場合、受給額が6万5,000円程度と少なくなります。
「年金を払っていても、貰えるか分からないから払わない」というフリーターの方もいます。払った年金が戻ってくるかは確実ではないですが、払っていない場合は確実に年金は貰えません。
年金が貰えない場合、60代70代になってもアルバイトをするという末路が待っています。
しかし正社員として働いていた場合は、厚生年金を払っていれば将来の受給額が単身でも月額15万円以上、妻が専業主婦の夫婦の場合は月額20万円以上となり、受給額に大きな差が出ます。
フリーター男性は結婚にも不利
また、フリーターというのは「収入が不安定」というイメージがあります。社会的な信用も得にくいため、正社員にならずにフリーターで生活していると、男性の場合は結婚できない可能性が高くなります。
また、結婚には、沢山のお金が必要になります。結婚式の前には約160万円、結婚式自体にも約354万円が必要となるのが相場です。
ご祝儀などの援助ももらえますが、それでもある程度の貯蓄が必要にはなるでしょう。
実際に、「彼女と結婚するために、正社員になりたい」と就職支援会社に申し込む男性も多いです。
せっかく結婚したい人がいるのに、フリーターであるだけで結婚できなかったという末路をたどることは非常にもったいないでしょう。
フリーターが正社員になるには30歳がボーダー?
フリーターの末路は悲惨ということを理解すると、フリーター生活を続けていくのは厳しいということが分かりますよね。
では、正社員になるのは何歳ごろを目安にしたらいいのでしょうか?
20代のうちに正社員を目指すのが無難
基本的には企業は若い人材を確保したいと思うものですので、20代のうちに正社員を目指すのが無難です。
就職活動がうまくいかず1~2年フリーターとして生活してきたとしても、早い段階で就職活動を行なって正社員を目指せば選択肢もまだあります。また採用してもらえる可能性も高いでしょう。
しかし、まだ20代だからと安心していてはいけません。20代後半になれば、もちろん20代半ばまでに正社員を目指した人より就職先の選択肢は狭まります。
そのため、まだチャンスのある20代後半~30代に突入するまでに正社員を目指す必要があるということです。このチャンスを逃したら、一気に就職は厳しくなるということを思いに留めて、正社員の道を目指すようにしましょう。
フリーター向け求人がグッと減る30代
30代に入ると、20代と比べてフリーターを正社員で採用する会社はかなり減る傾向があります。
29歳と30歳とでは1歳しか変わりませんが、求人を出す側のイメージは大きく変わるのです。
とはいえ、「就職は無理」と決まったわけではありませんので、正社員を目指すなら粘り強く就職活動を続けていきましょう。
30代のフリーターについて知りたい人は、こちらの記事も参考にしてください。
最終ボーダーラインは40歳
30代から就職は厳しくなるものですが、最終のボーダーラインは40歳です。40歳を過ぎると、正社員になる道はほぼ閉ざされると思いに留めておきましょう。
一刻もはやくフリーターから抜け出し正社員就職するには?
この記事を読んで危機感を感じたなら、正社員になるための就職活動をオススメします。
アルバイト先によっては、正社員登用制度ありのところもあり、アルバイトから正社員への道が開かれることもあります。
正社員になると雇用保険や社会保険、厚生年金といった社会保障を受けることができるというメリットがあるものの、今のアルバイト先で正社員になることを決める前にはいくつか気を付けたい点もあります。
まず、どういう雇用条件になるのかをしっかりと確認するということです。給与や待遇、休日などについて確認し、自分の希望とする条件と合っているかを確かめましょう。
残業手当などがきちんとでるのか、昇給などはあるのかといった点についても確認しておきたいところです。
フリーターからなりやすい職種を知る
次に、実際にフリーターから就職が望める職種をみていきましょう。
営業
未経験でも採用されやすく、常に正社員の募集がある職業です。
「キツそう」「頭を下げる(ペコペコする)」というイメージばかりが先行していますが、実際は未経験者がマーケティングや人事のような人気職種になるための重要なステップでもあります。
どんな職種であっても、最終的にはお客様にサービスを提供し、会社の利益を生むことがゴールです。お客様に一番近い距離で接する営業職で経験を積んだ人は、人事やマーケティングでもその経験を活かすことが出来ると考えている会社が多いのです。
また、採用段階で専門知識を必要とすることがあまりない職種ですので、フリーターから正社員を目指す際にはオススメの職種です。
プログラマー
経験があるともちろん重宝されますが、学ぶ意欲があり、真面目に仕事に取り組める人は未経験でも採用されることの多い職業です。
工場
単調な作業を行なうことが多い工場での仕事は、未経験者でも採用可のところが多いので就職しやすい職業のひとつです。
介護
人材不足の介護職は、未経験・無資格でもOKというところが少なくありません。
販売
販売は、販売経験がなくてもコミュニケーション能力がある人は採用されやすくなります。また、求人が多い職業のひとつです。
接客
接客もコミュニケーション能力が求められる仕事です。フリーターでも接客の経験があったり、明るくて人と接するのが好きだったりする人は採用されやすい傾向にあります。
フリーターから正社員を目指す人をサポートしている会社を利用する
フリーターから正社員になるのは、新卒の就活生や正社員として働いた経験のある人と比べて少しハードルが高くなります。なので、フリーターの就職を支援している会社を利用して就職するのもひとつの方法です。
よくある質問
フリーターのままの生活を続けていると、生涯賃金に約3~4倍の差が生まれます。さらに、大きな金額でのローンが組みづらいことから、いざというときに後悔することになるでしょう。ジェイックではフリーターの方に特化した就職支援を行っていますので、お気軽にご相談ください。
フリーターを脱出したいのであれば就職をするしかありません。ただし、就職をする方法は1つではありません。求人サイトや職業紹介所を使ったり、アルバイトからの正社員登用を狙ったりと方法は様々です。「フリーター生活から脱出するたった1つの方法は就職?就活方法を解説!」ではおすすめの就職方法も紹介していますので、是歩ご覧ください。
フリーターでも採用されやすい職種は、未経験からでも働ける職種、あるいは人手不足の職種です。詳しくは「一刻もはやくフリーターから抜け出し正社員就職するには?」で紹介していますので、参考にしてみてください。
考え方は人それぞれですし、出来るだけ早く就職すべきなのは間違いありませんが、あえて答えるのあれば34歳まででしょう。今は法律で禁止されていますが、少し前までは求人に35歳以下のような制限がついていたこともありました。求人における年齢制限こそなくなったものの、企業からの見られ方に大きな変化はないでしょう。
フリーターの末路に不安を感じるなら就職活動を
フリーターの末路についてお話しました。20代のうちはラクに感じるフリーターですが、30代、40代と年齢を重ねるにつれ、正社員との収入・待遇の差は開いていきます。就職するなら、20代の選択肢が多いうちに就職活動を始めることをおすすめします。