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フルコミッションってどんな働き方?歩合制との違いを解説!

フルコミッションってどんな働き方?歩合制との違いや、メリット・デメリットを解説!

世の中には色々な業種や職種がありますが、その働き方や給与システムなども様々にあります。その中でも注目が集まっているのが、フルコミッションという働き方です。

フルコミッションとはなんなのかどのような特徴があるのか詳しく知らないという方も多いでしょう。今回は、フルコミッションのメリットとデメリットなどについて解説していきます。

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フルコミッションってどういうこと?

フルコミッションってどういうこと?

フルコミッションとは、働いている人の成果に応じて賃金が決められるという給与システムです。

基本給が無い完全歩合制

日本語で言うと「完全歩合制」ということになります。成果に応じて報酬が決められるという点では、インセンティブ、つまり歩合制という働き方と似ています。

しかし、インセンティブでは基本給が決められているのに対して、フルコミッションには基本給というものはありません。この事から、きちんとした成果を上げなければ収入にならないということです。

フルコミッションは自分の仕事に相当自信が無いと難しい

フルコミッションは完全実力主義な働き方になりますので、自分の実力に相当の自信がなければ難しいでしょう。

しかし、実力があって営業などで契約を何本も取ることができるという場合には、給料はそれに比例して大きくなりますから良い働き方になります。

働いて成果を上げれば上げるだけその報酬は大きくなりますから、達成感が大きいという魅力があるのです。

扱う商材にも寄りますが、不動産などの額の大きい物であれば一度の契約で通常のサラリーマンの年収程の額を得るなんてことも可能ですから、夢のある働き方でもあるのです。

自分の裁量で働ける

また、自分の裁量で一日の時間を使うことができるといったメリットもあります。また、フルコミッションの場合には、定期的な打ち合わせなどがある時以外は、勤務スタイルは問わないということが多いです。

そのため、時間を効率的に使うことができて要領よく成果を上げていけるような人なら、家族との時間や趣味の時間などを取りやすい働き方になっています。

フルコミッション制度が多い仕事は?

フルコミッションでの契約が多い仕事としてはまず、不動産関連が挙げられます。新築のマンションや土地活用といった仲介営業だけでなく、コンサルティングなどの職種もあります。

このような、不動産関連は扱う金額が大きいですから営業で契約などを結ぶことができれば大きな報酬になるのが特徴です。

保険関連の仕事にもフルコミッションは導入されています。保険の営業などは優秀な人であればあるほど、フルコミッションで働きたいと思う傾向が強いようです。

この他にも、インターネットの回線やエネルギー関係、化粧品の営業といった仕事やタクシードライバー、フリーのクリエイターなどもフルコミッションという場合があるようです。

フルコミッションと歩合制って何が違うの?

フルコミッションと歩合制って何が違うの?

完全歩合制であるフルコミッションと、歩合制の給与システムは何が違うのでしょうか。

雇用契約が違う

フルコミッションと歩合制で大きく違うのは、契約の内容という点です。基本的にフルコミッションの場合は企業には属さずに業務委託契約を結ぶという形になり、企業の労働者ではなく「事業主」として扱われるのです。

対して歩合制の場合には企業に属して雇用契約を結ぶことになります。これは、労働基準法が関係していて、雇用契約を結んだ場合にはフルコミッションという働き方は違法になってしまうとされているからなんです。

フルコミッション契約では基本給を払わなくて良い

雇用契約を結んだ場合には、一定の額の賃金を保障しなければならないと労働基準法によって定められています。

そのため会社が雇用をしている労働者に対しては、基本給などがないフルコミッションでの契約はできません。

しかし企業で雇用していなければ話は変わってきます。独立している個人事業主との間に業務委託契約を結べば、フルコミッションを適用することができるのです。

フルコミッションではなく歩合制で働くのに向いているのはどんな人?

フルコミッションではなく歩合制で働くのに向いているのはどんな人?

歩合制で働くのに向いているのはどんな人なのかというと、いくつかの特徴があります。

成果を上げることにモチベーションが上がる人

まずは、成果が目に見える形でわかることでモチベーションが上がるタイプの人です。歩合制の場合には、自分の働きに応じて給料は上がっていきますから、自分が出した成果というものが形としてわかりやすく提示されます。

自分の頑張りがダイレクトにお金として返ってくるというのが醍醐味ですから、給料が増えたり契約件数などの目標数字が達成されたりすることに喜びを感じることができる、という人には歩合制は向いているといえるでしょう。

自分の考えがしっかりある人

また、自分の考えをしっかりと持っていて主体的に動くことができる人も向いています。歩合制を導入している職業としては、保険や不動産などの営業といった、個人の裁量が大きいものもあります。

目標の数字や契約件数などを達成するためにはどのような工夫が必要なのか、顧客へのアプロ―チの方法などを考えて、主体的に働くことが求められるのです。

自分で考え、動ける人

誰かの指示を待つという働き方ではなく、あくまでも自分で考えて自分で実行できる力が必要になりますから、積極的で行動力があるタイプの人には向いている働き方になっています。

精神的に強い人

さらに、精神的な強さというものも求められます。歩合制の場合には自分の頑張りが給与に直結しますから、プレッシャーや焦りなどもあるでしょう。

目標が達成できない時などもありますが、そのような時にいつまでも落ち込んでいては良い仕事はできません。目標などを達成できなくてもその経験を次につなげて、今度からはどうすればいいのか考える必要があります。

目標達成のために失敗も糧にして、自分を鼓舞できるような精神的面のタフさがある人には向いていると言えます。

負けん気の強い人

生存競争を生き抜けるような負けん気の強さというのも必要になります。やはり歩合制の場合にはその成果が自分の生活に大きな影響を与えるわけですから、何が何でも契約を取るといった気概がなければなりません。

争いを好まないようなおっとりしたタイプでは生き抜いていけませんから、心の中に熱い気持ちを持っていて競争社会を生き抜いていけるような強靭さがあるといいでしょう。

コミュニケーション能力が高い人

その他には、コミュニケーション能力が高い人にも向いています。歩合制の仕事は、営業職やタクシーのドライバー、フリーランスのクリエイターなどが挙げられますが、どれもコミュニケーション能力が欠かせない仕事になります。

どのような仕事であっても、コミュニケーション能力がある程度必要になりますが、営業なら顧客とのやり取りをスムーズにして、保険の契約なり不動産の購入なりにつなげていかなければなりません。

保険や不動産などは人生に関わる契約ですから信頼関係を結ぶ必要があります。そのような時にコミュニケーションがうまく取れなければ、信頼関係を築けずに契約を取ることはできないでしょう。

フリーランスのクリエイターなどなら、自分で営業をかけて仕事をもらう必要がありますからこれもコミュニケーション能力は欠かせません。

チャレンジ精神が旺盛な人

チャレンジ精神が旺盛な人にも歩合制は向いています。歩合制の場合には自分の力量がモノを言います。

実力が高ければ給料は上がっていきますし、逆に実力がなければ給料は低くなるでしょう。そのような状況の中で自分の実力を試したい、自分のスキルを磨いていきたいというような、チャレンジ精神に溢れていて向上心の強いタイプの人は歩合制で働くのに向いているのです。

性格お仕事診断
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フルコミッションや歩合制で働く注意点は?

フルコミッションや歩合制で働く注意点は?

フルコミッションや歩合制という働き方にはメリットも多いですが、もちろんデメリットや注意点もあります。

成果が出ないと給料はゼロ

まずは、成果が給料に直結するという点です。これは、成果が上がっている時には給料も比例して上がっていくからいいのですが、成果を上げられなかった場合には、当然ですが給料は下がってしまいます。

歩合制は最低限の賃金が貰える

歩合制の場合には最低保証額として基本給が設定されているので、給料がまったくないということにはなりませんが、フルコミッションの場合には成果がなければ給料もまったくないという状況になってしまうことが考えられます。

この事から、給料が極端に下がってしまうこともあり得るという覚悟を持つ必要があるでしょう。

安定して給料が欲しい人には向いていない

自分の成果に応じて給料が決められるのではなく、安定的な給料をもらいたいと思うのなら、フルコミッションや歩合制で働くのは考え直した方がいいと言えます。

仕事は全て自己管理

また、業務のスケジュール管理や顧客の管理などはすべて自分で行わなければなりませんから、自己管理能力が求められる仕事でもあります。

どのような日程で顧客を訪問するのか、どのようなアプローチをするのか、といったことは自分で決めなければなりません。自分の考えや工夫、といった主体性が重要な仕事ですから、会社からの指示で動くことに慣れている人にとっては難しいことも多いでしょう。

また、比較的自由に時間を使えるという特徴があるフルコミッションですが、そのため自分を律する力も必要になります。ある程度の成果を上げたから今月はもういいやと怠けてしまったり、自堕落になってしまったりするような人も少なくはありません。

自分が売りやすい商材を見極める必要がある

自分に合った業界や商材を選ぶということも重要になります。自分がよく知らない分野やまったく興味がないというような商材を選んでしまうと上手くいかない可能性もありますから、自分がどのような仕事をしたいのか、どんなことに興味があるのかということを、じっくりと自分と向き合って考える必要があるでしょう。

上手く営業ができなければずっと成果が上がらない

フルコミッションや歩合制の仕事は営業職などが多いですから、顧客に商材を売り込んで契約を勝ち取ることになります。

その時に、興味がなかったり自分に合わなかったりするような商材では上手くアピールすることができません。アピールできなければ信頼関係も築くことができなくて契約も結べず、つまり成果が上がらないという負のループに突入してしまうのです。

こうなると、モチベーションが下がってしまい仕事を辞めてしまう、なんて人も少なくはありませんから注意が必要です。

得意分野を自覚して選ぶ

そのため、成果を上げるには商材選びは重要になりますから、自分の得意分野などを見つめ直して選ぶようにしてください。

経費すら自己負担の場合もある

また、企業との契約内容によっては、通信費や交通費などの業務に関わる諸経費を自分で負担することもありますので、その点も注意して契約内容を見る必要があるでしょう。

もし諸経費が実費負担なら、成果が出なかった場合には諸経費などで生活費が圧迫されるという可能性もあるので、経費についても考えながら活動しなければいけません。

フルコミッションに挑戦する前に自分を見つめ直そう!

このように、フルコミッションで働く場合には個人の力量や適性というものが非常に重要になってきます。契約件数や売上額などの数字が自分の給料に直結する働き方ですから、実力があって成果をコンスタントに上げていけるという自信があるのなら良い働き方でしょう。

しかし一方で、成果が上がらなければ給料は少なくなりますし、収入が全くないなんて事態にもなりかねません。

この事から、フルコミッションという働き方をしたいと思ったらまず、自分にその実力や適性があるのかということを冷静になって見つめ直す必要があります。今まで会社で成果を上げてきたから大丈夫だ、と安易に独立などをするのではなくて、フルコミッションで契約した後のこともきちんと考えてみましょう。

本当に自分の力だけで契約を結ぶことができるのか、成果は下がらないか、といったことを落ち着いて考えて決断するようにしてください。フルコミッションを選んで失敗した、と後悔しないようにするためには冷静な判断と自分を見つめ直すことが必要だと心に留めておきましょう。

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ABOUT US
古庄 拓執行役員兼マーケティング開発部長
株式会社ジェイック執行役員兼マーケティング開発部長。IT業界・コンサルティング業界等への転職支援からキャリアを開始。大学キャリアセンターとの就職支援プロジェクト(2021年2月末:102大学と連携)、新卒の就職支援事業、リーダー研修事業など、複数サービスや事業の立上げを担当し、現在に至る。新卒の就職、中途の転職、また企業側の採用・育成事情に詳しい。 7つの習慣R認定担当インストラクター、原田メソッド認定パートナー、EQPI認定アナリスト等