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既卒の就活は不利なんでしょうか?内定のコツや就職しなかった理由を解説

既卒の就活は不利なんでしょうか?内定のコツや就職しなかった理由を解説

既卒の就活は不利なんでしょうか?

既卒の就活は不利だと言われています。なぜなら、既卒者は新卒枠と中途枠の両方に応募できるにも関わらず、新卒枠では新卒生が優先され、中途枠では実務経験者が求められる傾向があるからです。

既卒者が新卒枠で応募する場合、「卒業後に何をしていたのか?」を問われるため、 納得できる説明がないと印象が悪くなるため、新卒と比べると不利になります。

また、中途採用枠では、即戦力を求める企業が多く、社会人経験のある求職者がライバルとなるため、正社員経験のない既卒者は不利になります。
さらに、卒業後にブランク期間があると、「働く意欲が低いのではないか」「すぐに辞めてしまうのではないか」と懸念されがちです。

以上のように、既卒だと新卒や社会人経験のある求職者に比べて不利になります。

既卒の就活生の内定率は?

厚生労働省が実施した「令和5年雇用動向調査」によると、既卒の就活生の内定率は40%です。
一方で、「令和5年度大学等卒業者の就職状況調査」によると、新卒者(大学卒)の就職率は98.1%と非常に高い水準となっています。

区分就職率
新卒者(大卒)98.1%
既卒者40%

以上のことから、既卒者が就活において不利な立場にあることがわかります。
既卒者は新卒者に負けない魅力を効果的にアピールすることが求められています。

引用元:厚生労働省「令和5年雇用動向調査結果の概要
引用元:文部科学省「令和5年度大学等卒業者の就職状況調査(4月1日現在)

既卒者を受け入れてくれる企業は全体の約7割

既卒者を受け入れてくれる企業は全体の約7割です。
令和5年度新卒採用枠において「既卒者も応募可能」としていた事業所は、調査対象となる産業全体の72%を占めていました。
(引用:厚生労働省「令和5年 雇用動向調査結果の概要」)

「既卒者の就活は不利」と言われがちですが、上記の結果から分かるように、既卒者を受け入れる企業は多く存在しています。
既卒者にも新卒者と同様に幅広い就職のチャンスがあると言えるでしょう。

既卒をネガティブに考えるのではなく、約7割もの企業が既卒者の応募を受け入れているというデータを前向きに捉え、自信を持って就活に取り組むことが大切です。

既卒の就活が不利になる理由3選

既卒の就活が難しい理由に、既卒者に対するマイナスイメージがあると言われています。
この影響で、既卒者は選べる求人が限られ、就活で苦労することが多いのです。

ここでは、既卒の就活が不利になる3つの理由を詳しく解説します。

1. 企業から不信感を持たれる傾向にあるから

既卒の就活では、企業から不信感を持たれる傾向があります。

以下は、既卒者が企業からどういった印象を持たれるのかの一例です。

印象影響
何か問題を抱えているのではないか卒業後に就職しなかった理由が、能力不足や適応力の欠如につながっているのではないかと思われてしまう
仕事への意識が低いのではないか就職をしなかった期間が、モチベーションや目標意識の欠如と結びつけられる可能性がある
自分で考えて行動する力があるのか卒業後にすぐ行動しなかったことが、主体性や準備不足と見なされてしまう

このように、既卒者であることが企業に不信感を与えてしまうのです。

2. 就職しなかった理由を説明しなければいけないから

既卒者の就活では、面接で「なぜ新卒で就職しなかったのか」と聞かれることがよくあります。
この質問にしっかり答えられなければ計画性がないと思われる可能性が高く、面接の通過が難しくなるでしょう。

同様に、応募書類でも新卒で就職をしなかった理由を簡潔に記載することが重要です。
書類選考では面接に進むか否かが決まるため、この理由を記載していないと「働く気がなかったのではないだろうか」と受け取られる場合があります。

なお、応募書類には、以下のように記載しておくのが好ましいでしょう。

就職活動を行っておりましたが、就職をゴールとしてとらえてしまっていたため内定を頂けずに今に至ります。
卒業後は本当にやりたい仕事は何かと考え、希望する分野を見つけました。今はスキルを磨くために資格取得と自己研鑽に励んでおります。

3. 既卒は採用ニーズが低いと思われる傾向にあるから

既卒の就活が不利になる理由の一つに、採用ニーズが低いことが挙げられます。

中途採用では即戦力としてのスキルや経験が求められることが多いため、社会人経験のない既卒者は不利になりがちです。
未経験者歓迎の求人でも、第二新卒や実務経験を持つ応募者と比較されることが多く、既卒者が選ばれる可能性は低くなりやすい傾向にあります。

なお、第二新卒とは学校を卒業して一度企業に就職したものの、比較的短い期間(目安として1~3年以内)で転職を目指す若手の求職者を指します。

さらに、卒業後3年以内であれば新卒枠に応募できる点は第二新卒も既卒者も同じです。そのため、新卒枠でも既卒者が優位に立つのは難しいといえるでしょう。

既卒の就活を成功させて内定を獲得するコツ5選

既卒の就活は新卒生や中途採用者と違う難しさがありますが、しっかり準備すれば評価を高めることが可能です。

既卒者が内定を獲得するための5つのコツを紹介しますので、就活プランの参考にしてみてください。

1. 自己分析を念入りに行ってアピールポイントを理解する

既卒の就活を成功させるためには、自己分析を念入りに行ってアピールポイントを理解しましょう。

既卒者は新卒生や経験豊富な中途採用者と比較される場面が多いですが、自分の強みや得意なことを把握していれば、自信を持ってアピールできます。

以下に、自己分析の具体的なやり方を紹介します。

  • 過去の経験を振り返り、達成感や困難を乗り越えたエピソードを整理する
  • 性格診断や適職診断で、自分の特性や適性を把握する
  • 企業サイトで求める人材像を確認して、自分の強みや価値観との一致を見つける

応募企業に対するアピールポイントを明確にしたい場合は、企業の求める人物像をもとに、貢献できるスキルや強みがないか検討するのをおすすめします。
チームワークを重視する企業には、過去にグループで成果を上げた経験やエピソードを準備するといったものです。

無理矢理アピールポイントを作る必要はありませんが「自分であれば貢献できる」といったエピソードを具体的に伝えられると、通過率アップにつながります。

2. 入りたい会社があれば徹底的に企業研究を行う

入りたい会社があれば、徹底的に企業研究を行うのがおすすめです。企業を詳しく知れば、企業との相性も確認しつつ、選考で好印象を与えられます。

次に挙げる方法を活用して、企業研究を進めてみてください。

  • 企業の公式サイトや採用情報ページで、会社概要や業務内容などを確認する
  • 口コミサイトを利用し、社員の声や職場環境を確認する
  • OB・OG訪問など、実際に働いている社員に話を聞く

企業情報を詳しく知ることで、自分の強みが活かせる環境かどうかを見極められます。
さらに、面接で会社情報を交えながら説明できれば「よくリサーチしている」と評価してもらえる可能性も高いでしょう。

3. 資格を取得して周りと差をつける

既卒が就活を成功させるために、資格を取得して周りと差をつけましょう、

資格はスキルや知識を持っていることを証明するものです。
実務経験がない既卒者でも、資格があれば専門性をアピールしやすくなります。
また、既卒期間中に資格取得に取り組んでいれば、向上心や努力を企業に伝えられるはずです。

既卒者が取得を目指すべき資格をいくつかご紹介します。

  • 簿記(2級以上)
  • MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)
  • TOEIC(600点以上)
  • 中小企業診断士
  • 基本情報技術者
  • 宅地建物取引士

就活全般に役立つ汎用性の高い資格を選ぶなら簿記やMOS、不動産業界なら宅地建物取引士など、希望する仕事に必要なスキルを補える資格を選ぶのがおすすめです。

4. 既卒が参加できる長期インターンに申し込む

既卒者が長期インターンに参加するのも、就活を成功させる一つの手段です。
長期インターンは新卒向けが多いものの、既卒者を対象に募集している企業もあります。

長期インターンは実務経験を積む機会を得られるため、就活で不利とされる「経験不足」を補えます。
また、業務を通じて専門スキルを身につければ、中途採用でも即戦力としてアピールが可能です。

既卒者が長期インターンを探すには、興味のある企業の採用ページやインターン募集ページを定期的にチェックしましょう。
企業のSNSでも、直接インターンの募集情報を発信している場合があります。

5. 既卒向けの就職・転職エージェントに登録する

就活を一人で行うのが不安なら、既卒者専用の就職・転職エージェントの利用を検討してみましょう。

一般の転職エージェントは経験者向けの求人が中心です。既卒者特有の悩みや背景に十分な理解を持たないキャリアアドバイザーが担当する場合もあるでしょう。

一方、既卒向けの就職・転職エージェントなら既卒者特有の不安や課題を理解した上でサポートしてくれます。

なお、既卒向けの就職・転職エージェントを利用する主なメリットは以下のとおりです。

  • 未経験者歓迎や育成枠を対象とした求人が多い
  • 既卒者特有の不安や悩みに寄り添ったサポートを受けられる
  • 応募プロセスを効率化でき、スキルアップや他の活動に時間を充てやすくなる

既卒向け転職エージェントは、求人情報や選考対策に加え、既卒者に特化したサポートが受けられる点が大きな魅力です。

まとめ

一般的に既卒の就活は不利と言われています。
中途採用枠でも即戦力が求められるため、社会人経験がない既卒者は選考を通過しにくいことが多いです。

しかし、不利な状況でもしっかりと準備をすれば内定を獲得できます。

資格を取得すれば「即戦力として活躍できる」というアピールが可能です。
また、既卒向け転職エージェントを利用すれば、自分に合った求人を効率よく見つけられるだけでなく、履歴書作成や面接対策についてもプロのサポートを受けられます。

不利な状況に焦らず、自分にできることを計画的に進められれば、既卒でも就活を成功させられるでしょう。

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ABOUT US
近藤 浩充常務取締役
株式会社ジェイック 常務取締役 20~30代の既卒/フリーター層の就職支援事業、キャリア教育事業の統括責任者を歴任、マーケティング開発部門の事業部長(現任)として東証上場を果たす。IT×教育×職業紹介などテックを活用し、変化し続ける顧客のニーズを追求している。【著書】社長の右腕 ~中堅企業 現役ナンバー2の告白~