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新卒と既卒はどっちの方がいいか?それぞれのメリットとデメリットを解説

新卒と既卒はどっちの方がいいか?それぞれのメリットとデメリットを解説

新卒と既卒はどっちの方がいいか?

新卒と既卒では、新卒の方がいいでしょう。
なぜなら、日本では新卒者が優遇される傾向があるからです。

新卒は他の職場の影響を受けていないため、企業独自の文化や仕事のやり方に柔軟に対応しやすいとされています。
さらに、複数人を同時に教育できたり、長期的な視点で計画的に育成を進められたりと、効率よく人材を育てることが可能です。

一方、既卒は卒業後に就職をしていないことから「働く意欲が乏しいのでは」といったネガティブな見方をされる傾向にあります。
既卒者は中途採用枠で応募することも可能ですが、スキルや実績のある転職者と競う場面も出てくるでしょう。

新卒採用を重視する日本の文化を考えると、新卒での就職が最適と言えます。

新卒と既卒の違い

新卒は卒業前に就活を行い、卒業してからすぐに就職を目指す人を指します。
一方、既卒は卒業してから就職しないまま、一定期間が経過した人のことを表すため、新卒とは就職時期が異なるのが特徴です。

また、新卒と既卒では内定率にも大きな差があります。
「2024年度 マイナビ既卒者の就職活動に関する調査」によると、既卒者のうち、内定を「保有している」と回答したのは49.3%でした(2024年9月時点)。

同時期における2025年卒業予定の新卒は内定率が89.8%であるため、就活において新卒は、既卒よりも有利であることがわかります。

参考:2024年度 マイナビ既卒者の就職活動に関する調査
参考:2025年卒大学生活動実態調査(9月)

新卒のメリット・デメリット

新卒は多くの利点があり、一般的に既卒よりも企業から高く評価されやすいです。
ただし、新卒ならではのデメリットもあります。

ここでは、新卒で就職する場合のメリットとデメリットについて詳しく解説しますので、キャリア選択を考える際の参考にしてください。

メリット1:同期が多い可能性がある

新卒の利点の一つに、同期が多いことが挙げられます。
企業の新卒採用は一括で行われることが多く、同時に入社する仲間が複数いるのが一般的です。

同期が多いと、以下のような利点があります。

  • 同じ立場や悩みを共有でき、精神的な支えになる
  • お互いの存在が刺激となり、切磋琢磨できる良きライバルになる
  • 社内の情報を共有しやすくなり、よりスムーズに仕事に適応できる

同期がいれば職場がより働きやすい環境となり、モチベーションが上がりやすい状況と言えるでしょう。

メリット2:研修制度が充実している場合がある

新卒の大きなメリットの一つは、研修制度が充実していることです。
新卒で採用された場合、入社後に研修や教育の機会がしっかりと用意されていることが一般的で、業務に入る前に基礎を学ぶ期間が与えられます。

また、研修制度では、就業時の基本から丁寧に教育してもらえるのが魅力的です。
業務を理解しながら進められるため、一人だけ取り残されてしまうといった状況を避けられるでしょう。

新卒は決まったスケジュールの中で研修を行いますが、既卒は入社時期が人によって異なるからこそ、研修内容が決まっていない場合がほとんどです。
一から丁寧に教育してもらえない可能性があるため、業務を覚えるのに苦労する可能性があります。

メリット3:就活に関する情報をキャッチしやすい

新卒には、就活に関する情報をキャッチしやすいというメリットがあります。
日本では新卒採用が一括で行われるのが一般的で、毎年決まったスケジュールで進みます。

そのため、新卒の就活では必要な情報を効率的に探しやすく、そして集めやすい環境が用意されているのです。

また、新卒であれば大学のキャリアセンターなどで相談に乗ってもらえます。
キャリアセンターは、就活をサポートするためにさまざまなサービスを提供しており、新卒の学生にとって非常に頼りになる存在です。

デメリット1:人気企業に応募すると競争率が激しい

新卒の場合、人気企業への応募では競争率が高くなる傾向にあります。内定を獲得するためには、時間をかけて徹底的に準備を行わなければなりません。

また、競争率が高い企業では多数の応募者が選考に向けて準備をしているため、選考突破のハードルが高くなります。人気企業へ入社するためには企業研究が欠かせませんが、良い結果を得られなければ、応募からやり直しの状態となるでしょう。

デメリット2:ミスマッチが起きる可能性がある

新卒で入社したとしても、ミスマッチが起きる可能性があります。
新卒入社した会社でミスマッチが起きてしまう主な理由は、以下のとおりです。

  • 自己分析が不十分で、自分に合う仕事を理解しないまま働き始めた
  • 成果を出した分評価してもらいたいが、会社は年功序列を重んじている
  • 内定をもらうのがゴールになっていたため、性格に合わない仕事を選んでいた

ミスマッチを感じてしまうと、モチベーションが低下し、早期離職につながりかねません。

デメリット3:学業と就活の両立が難しい場合がある

新卒の場合、学業と就活の両立が難しい場合があります。

日本では新卒採用が一括で行われるため、授業や卒論、ゼミと並行して就活を進める必要があります。
この状況は学生にとって大きな負担となりがちです。

学業と就活の両方をこなそうとすると、時間的にも精神的にも余裕がなくなり、大きなストレスを感じてしまうでしょう。

そのため、計画的なスケジュール管理や周囲のサポートを活用し、バランスを取る努力が必要です。

既卒のメリット・デメリット

既卒には、新卒とは異なるメリットとデメリットがあります。
既卒を不利と捉えるのではなく、強みを活かしながら内定獲得へ向けて準備を行うことが必要です。

ここでは、既卒の特徴を踏まえて、メリットとデメリットについて詳しく解説します。

メリット1:採用されたらすぐ働ける

既卒のメリットは、採用されたらすぐに働けることです。
既卒者はすでに卒業しているため、入社前に学業や卒業式、課題提出などのスケジュールを気にする必要がありません。

また、企業側にとって、1日でも早く新入社員へ研修・教育できるのが魅力的と感じるでしょう。
特に、人手が足りない場合は早く即戦力として活躍してほしいはずです。
入社までの準備期間が短く済む既卒者は、新卒者よりも優先的に採用されることもあります。

メリット2:新卒採用枠に応募できる

既卒でも新卒採用枠に応募できる点はメリットの一つです。
令和5年度の調査によれば、新卒採用枠の72%が、既卒者の応募を受け付けていました。
(引用元:厚生労働省「令和5年雇用動向調査結果の概要」)

また、既卒者は学校を卒業しているため、中途採用枠にも応募が可能です。
中途採用は通年で募集していることが多いため、既卒者は自分のタイミングで就活を進めやすいでしょう。

このように、新卒採用枠と中途採用枠の両方を視野に入れられるのが既卒者の特徴です。
選択肢が広がれば、自分に合った企業や職種が見つけやすくなります。

メリット3:アピールポイントを増やせる

既卒の場合、新卒よりもアピールポイントを増やせるという利点があります。
次のようなことを既卒期間中に取り組んでいれば、アピールポイントとして活用できるでしょう。

  • 資格取得を含む自己学習
  • ボランティア活動
  • 海外留学

「卒業後にじっくりスキルを高めた」や「経験を増やせた」とアピールすれば、選考で好印象を与えられます。

デメリット1:働く気がないと判断される場合がある

既卒のデメリットとして、働く気がないと見られることがあります。
在学中に就職を決めていないことが理由で、企業から「働く意欲が低いのではないか」と思われてしまうのです。

また「既卒=すぐに就職できなかった人」という先入観が根強いため、前向きな理由や事情があっても、働く意欲が低いと誤解されることがあります。

しかし、既卒期間中に積んだ経験や努力をしっかりと伝えられれば、デメリットを克服し、むしろ強みとして評価される可能性も十分にあるでしょう。

デメリット2:新卒の肩書を失ってしまう

既卒の場合、新卒としての肩書を失ってしまいます。
就活では「新卒」という肩書が一種のブランドとして評価されることが多いため、これを失うと就職の難易度が上がる可能性が高いです。

たとえ偏差値の高い大学を卒業していても、新卒として働いていなければ「何か問題があるのではないか」と思われ、採用のチャンスが減る可能性があります。

こうした状況を補うためには、就職しなかった理由をしっかり伝えられるよう準備し、自分の価値を高める努力が必要です。

デメリット3:就活への不安が大きくなる可能性がある

既卒の場合、就活への不安が大きくなる可能性があります。
新卒時期を逃した焦りなど、既卒特有の悩みから内定を得られるかの不安を感じやすいのです。

日本では新卒一括採用が主流のため、時期を逃すと「遅れている」という焦りを感じやすくなります。
また、既卒者は「なぜ在学中に就職しなかったのか」と企業に疑問を持たれ、不利になるのではないかといった不安も感じやすいです。

不安を減らすには、自分の取り組みを明確にし、キャリア支援サービスなどを活用して計画的に就活を進めることが大切です。

既卒の就活が厳しい理由

一般的に、既卒の就活は新卒よりも厳しいと言われています。
ここでは、既卒の就活が難しいとされる2つの理由について、詳しく解説します。

選考通過が難しく不利だと感じる場合があるから

既卒の就活が厳しいと言われる理由は、選考通過が難しく不利だと感じる場合があるからです。
その背景には、以下のように新卒枠と中途枠それぞれの特性が関係しています。

採用枠企業が採用する人物の特徴既卒者が応募する際に起こり得る状況
新卒枠人柄や熱意を重視し、未経験でも成長を見込んで採用する・新卒生のライバルが多い
・新卒生が優遇されやすい
中途枠即戦力としてのスキルや実務経験を重視する・スキルや経験が求められ、ハードルが高い
・就業経験のある人が優遇されやすい

既卒者は新卒枠と中途枠の両方で応募が可能です。
しかし、どちらの場合でも既卒は少し不利になりやすい傾向があります。

新卒枠と中途枠、それぞれの特徴を理解した上で戦略を立て、計画的に就活を進めなければなりません。

選考対策を万全に行う必要があるから

既卒の就活が厳しいと言われるのは、選考対策を万全に行う必要があるからです。
応募書類や面接で、既卒の理由や期間中の取り組みを具体的に伝える必要があります。

以下は、既卒者が面接でよく聞かれる質問と回答例です。

よく聞かれる質問回答例
なぜ在学中に就職を決めなかったのですか?在学中は自分の適性や目標をじっくり考える時間が必要だと判断し、卒業後に改めて自己分析やスキルアップに集中しました。
既卒期間中に何をしていましたか?既卒期間中は、◯◯資格を取得するための勉強を続け、実際に合格しました。

回答に困ったときは、就職・転職エージェントに相談するのも一つの方法です。
プロのアドバイスを受ければ、応募書類や面接の質を高められます。

まとめ

新卒と既卒には、それぞれメリットとデメリットがあり、どちらが良いか悩む場合もあるでしょう。

新卒はポテンシャル採用として評価されやすく、選考のチャンスが多い点が特徴です。
一方、既卒は自分のペースで就活できるものの、選考の難易度が高くなることがあります。

就活の選択肢や内定の難易度を考慮すると、新卒で内定を目指す方が有利と言えるでしょう。

就活が厳しく学業やアルバイトを優先している方や、卒業後に進路を考えようと思っている方は、既卒のデメリットを理解したうえで再考するのをおすすめします。

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ABOUT US
近藤 浩充常務取締役
株式会社ジェイック 常務取締役 20~30代の既卒/フリーター層の就職支援事業、キャリア教育事業の統括責任者を歴任、マーケティング開発部門の事業部長(現任)として東証上場を果たす。IT×教育×職業紹介などテックを活用し、変化し続ける顧客のニーズを追求している。【著書】社長の右腕 ~中堅企業 現役ナンバー2の告白~