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大学院中退はやばい?やめとけと言われる理由を解説!

大学院中退はやばい?やめとけと言われる理由を解説!

大学院中退することは一概にやばいとは言い切れません。大学院を中退することで、企業からマイナスイメージを持たれやすいことや、応募できる求人の選択肢が少なくなるというデメリットがあります。しかし、大学院を卒業しても学部卒の学歴はそのまま活かせ、大学院で得た経験が高く評価されることがあります。

この記事では、大学院を中退するのはやばいのか、やめとけと言われる理由や大学院を中退するメリットについて解説します。

大学院中退はやばい?

大学院を中退することは一概に「やばい」とは言えません。なぜなら、中退の理由やその後の行動によって、その評価は大きく変わるからです。

大学院を辞めた理由を企業側が「途中で投げ出した」と捉えると、就職で不利になる可能性があります。しかし、大学院を中退しても最終学歴は大学卒となり、大学院で得た研究経験や専門知識、論理的思考力は企業で評価されるでしょう。大学院の中退理由についても、「より自分に合った道を選んだ」というポジティブな説明にすることで、プラスに変えることができます。

このように、大学院中退自体は「やばい」わけではなく、その後の行動次第で十分挽回可能です。重要なのは、中退をどう意味づけし、次のステップにどうつなげるかという点です。

大学院を中退するデメリット

大学院を中退することによるデメリットとしては、以下が考えられます。

  • 応募できる企業が制限される
  • 院卒よりも給与が下がる
  • 大学院教授や研究室の人脈を使えない

デメリット1. 応募できる企業が制限される

前述の通り、大学院中退者は、たとえ大卒であっても新卒枠は使えないのが一般的です。そのため、新卒枠であればエントリーできた企業にも、最初から応募できないことはあります。

どうしても新卒で受けたい企業があるのであれば、大学院を中退せず修了するのがもっともよい方法です。ただし、特にこだわりがないのであれば、既卒や第二新卒枠のなかでよい企業を見つけるという選択肢もあります。

デメリット2. 院卒よりも給与が下がる

大学院中退の場合、大学院卒よりも給与が下がる可能性があるのもデメリットの一つです。

厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、学歴別に見た賃金(男女計)は以下のように報告されています。

年代大卒大学院卒
20~24歳239,700円274,000円
25~29歳272,600円296,200円
30~34歳309,000円360,200円
35~39歳354,100円439,300円
40~44歳394,700円498,300円
45~49歳430,900円559,900円

参考:令和5年賃金構造基本統計調査|厚生労働省

調査結果を見ると、年齢が上がるごとに「大学院卒」と「大卒」との賃金差が大きくなっているのがわかります。

「大学院卒」と「大学卒」の給与水準が異なる企業に就職した場合は、「大学院卒」よりも給料が下がってしまう可能性があることを理解しておきましょう。

デメリット3. 大学院教授や研究室の人脈を使えない

大学院を途中で辞める場合、たとえば大学院の教授に就職先を紹介してもらったり、研究室に残り助教授を目指すことは、事実上できなくなってしまうでしょう。

大学院に行く人のなかには、そもそも「民間企業へは就職せず研究を続けたい」「将来は教授など教える仕事がしたい」などと考えて進学する人も一定数います。
中退するとそうした進路は目指せなくなることは、事前に理解しておいたほうがよいでしょう。

大学院を辞めたいと思う理由を詳しく知りたい方は、ぜひ以下の記事を参考にしてください。

中退した方専門の就職支援サービス
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大学院を中退するメリット

大学院を中退することによるメリットとしては、以下が考えられます。

メリット1. 大学院で得た経験を活かせる

たとえ中退したとしても、大学院で学んだ以下のような要素を人生で活かせる可能性はあります。

  • ひとつの分野をより深く専門的に研究したこと
  • 通常よりも長く「学ぶ期間」を持ったこと

中退したとしても、大学院で学んだことは、少なからず自分のプラスになっているはずです。

大学院へ進学した人のほうが少数派ですから、大学院へ行っていたおかげで、思考力や分析力、知識などが深くなったということもあるでしょう。

メリット2. 時間やお金を無駄に使わずに済む

大学院は、一般的には修士課程、博士課程ともに2年間ずつです(※学校により異なるケースもある)。そのため修了までに最短でも2年間、最長で4年間、大学院へ通うことになります。また、当然ながらそのぶんの学費もかかります。

大学院に進学したものの研究に興味が持てない、内容に満足できないと感じた場合、卒業を待たずに中退することで、これから大学院にかける予定だった時間やお金を有効に使えるようにもなります。

メリット3. 解釈次第でアピール材料にもなり得る

大学院中退という経歴になったとしても「大学院に進学した」という時点で、多くの大卒者がしていない経験をしているということは事実です。

応募企業によっては「どうして大学院へ行こうと思ったのか」「大学院でどんなことを学んだのか」など、興味を持ってもらえることはあり得ます。

大学院中退者は少なくとも「大卒」ではあるため、同じ中退でも、大学中退ほどネガティブな印象にはなりにくいともいえます。

大学院中退後の選択肢

 大学院を中退した後も、さまざまな選択肢があります。進む道次第で、人生を立て直し、成功を掴むことは十分可能です。以下では、大学院中退後に選べる主要な選択肢をご紹介します。

就職する

 大学院を中退してから就職するのは、多くの人が検討する選択肢の1つです。確かに「大学院中退はやばい」と思われることもありますが、実際には中退理由を前向きに説明できれば就職の道は十分に開けます。特に、未経験者向け求人が豊富に揃う転職エージェントを活用すると効率的です。

公務員試験を受ける

 公務員試験を受けて、公務員として新たなキャリアを築くことも魅力的な選択肢です。公務員の仕事は安定性と社会的信用が高いという特徴があります。大学院を中退しても年齢制限に間に合う場合はチャレンジ可能です。

 また、応募条件に学歴よりも試験結果が重視されるため、過去の経歴を大きく気にせず挑戦しやすい分野といえるでしょう。試験対策には予備校や教材を利用するのが効果的で、合理的な学び方をすることで合格の可能性を引き上げられます。

フリーターになる

 一時的にフリーターとなり、アルバイトなどで生活費を稼ぎながら今後の方向性を探ることも可能です。この選択肢は、いったん立ち止まって考える時間が欲しい人に適しています。職場によっては、正社員登用のチャンスがあるところもあるため、フリーターからキャリアアップを目指すこともできます。

 ただ、長期間フリーターを続けると収入面や福利厚生で苦労する可能性があるため、計画を持って行動することが大切です。

留学する

大学院を中退後、留学するという選択肢は、視野を広げたり、新たなスキルを身につけたりするための貴重な経験となります。海外で環境を変えて学び直すことで、新しいチャンスを掴むこともできるでしょう。

留学の目的や国を明確にすることが成功の鍵です。言語を習得したい場合や、特定の技術を学びたい場合は、それに対応する適切なプログラムを選ぶ必要があります。奨学金制度を活用することで金銭的負担を軽減できる可能性もあるため、事前の情報収集を怠らないようにしましょう。

大学院中退後に後悔しないためのポイント

辞めたい理由を整理しておく

大学院を中退する決断をする際には、まず自分がなぜ辞めたいと思っているのかを明確に整理することが重要です。「大学院中退はやばい」といった不安が先行してしまうこともありますが、自分の気持ちや状況を冷静に分析することで、より納得した決断を下すことができます。

例えば、研究に対する興味を失ったのか、人間関係が原因なのか、精神的に負担が大きいのかといった具体的な理由を考えましょう。このプロセスにより自分が何を優先すべきかが見えてきます。

休学を検討する

大学院中退を迷っている場合、いきなり中退するのではなく、まずは休学を検討するのも一つの選択肢です。休学をすることで、自分自身を振り返る時間や体調・精神面を整える期間を確保できます。

また、一時的に大学院から離れた生活を送ることで、自分が大学院の研究や学業を続けたいのか、それとも別の道を進みたいのか判断しやすくなるでしょう。休学は最終的な中退の判断を後悔しないためのクッションとして機能します。

中退後の選択肢を考えておく

中退する前に、大学院中退後の具体的な選択肢を検討しておくことが大切です。「大学院中退はやばい」と言われる背景として、準備不足のまま中退する人が多いため、次のステップを明確にしておくことでリスクを軽減できます。

中退後の選択肢には、すぐに就職活動を始める、公務員試験を受ける、あるいは新たな挑戦として留学をするなど、さまざまな進路があります。自分に適した道を探るために情報収集をしっかり行いましょう。

中退の理由をポジティブに説明できるようにする

面接や人との会話で中退理由を聞かれることは避けられません。このとき、ネガティブな理由で終わらせるのではなく、前向きなストーリーを考えておくことが重要です。

たとえば、「より実践的なスキルを身に付けたかった」「大学院の研究を通じて、自分の興味が実際のビジネス現場にあると気付いた」など、自分の中退理由をポジティブに説明することで、採用担当者に好印象を与えることができます。

できるだけ早く就職活動を始める

 大学院を中退した後は、できるだけ早く就職活動を始めることが望ましいです。特に新卒求人ではなく中途採用枠を狙うことになるため、タイミングが重要になります。また、中退者に特化した就職エージェントの利用も効果的です。

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