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ニートから正社員はきつい?就職難易度や仕事が辛い時の対処法を紹介

ニートから正社員はきつい?就職難易度や仕事が辛い時の対処法を紹介

ニートから正社員になるのはきついと感じるかもしれませんが、実際にはニートのおよそ5人に1人が正社員として働けているため、ニートからの正社員就職を実現できる可能性はあります(※)。

この記事ではニートから正社員就職を成功させる方法といきなり正社員で働くのが体力的・精神的にきついと感じる時の対処法も解説していますので、社会復帰に不安を感じている方は最後までご覧ください。

※1 出典:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状③-平成29年版「就業構造基本調査」より-」p.105

ニートから正社員はきつい・無理?

結論からお伝えすると、約5人に1人の割合でニートからの正社員就職に成功しているため、正社員就職は無理ではありません(※)。

なぜなら、営業や介護、ドライバー職など、こうした人手不足の仕事は社会人経験がない人でも正社員として採用したい会社は多いため、正社員就職を実現できる可能性があるからです。

一方でニートの場合、家に閉じこもりで体力が落ちていたり、ニート期間中は対人関係でのストレスをそこまで感じなかったりしたことで、いざ正社員として働き始めると体力面・メンタル面できつさを感じる場面はあるでしょう。

ここでは次の3つのポイントに分けて、ニートからの正社員就職がきついかどうか解説します。

  • ニートから正社員として就職するのはきつい?
  • ニートから正社員は体力的にきつい?
  • ニートから正社員は精神的にきつい?

※出典:出典:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状③-平成29年版「就業構造基本調査」より-」p.105

1. ニートから正社員として就職するのはきつい?

労働政策研究・研修機構の調査を見ると、1年前にニート状態にあった人の正社員就職率は18.0%です(15歳~34歳男女計 ※1)。

つまり、およそ5人に1人が正社員就職を実現しているということです。

また15歳〜34歳のニート(若年無業者)が「約59万人 ※2」ということを踏まえると、概算で約10.6万人のニートが正社員として社会復帰を果たしている可能性もあります。

こうして見てみると、多くのニートが正社員就職を実現していることが分かるでしょう。

ここでは、ニートが正社員就職を目指しやすくなっている理由を5つ紹介します。

※1 出典:出典:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状③-平成29年版「就業構造基本調査」より-」p.105
※2 出典:総務省統計局「労働力調査(基本集計)2023年(令和5年)平均結果の概要」p.17

人手不足が深刻化しているから

ニートが正社員として働きやすくなっている理由としては、日本では人手不足の問題が深刻化していることが挙げられます。

人材が集まらない会社は未経験者の採用に積極的なケースが多く、フリーターやニートなど、社会人経験が乏しい人にも採用の間口を広げている会社も少なくありません。

厚生労働省の令和6年11月の調査を見ても、正社員はどの産業でも不足しており、なかでも「医療・福祉」「建設業」「運輸業・郵便業」で人手不足感が高くなっています。

このように日本は人手不足の業界・会社が多いため、ニートであっても正社員として採用されやすくなっているのです。

出典:厚生労働省「労働経済動向調査(令和6年11月)の概況」p.5

採用対象者層を拡大している企業が増えているから

採用対象者層を拡大している企業が増えていることも、ニートが正社員就職を叶えやすくなっている理由といえるでしょう。

中小企業4,329社に対して商工中金が実施したアンケートによると、この先の人口減少による担い手不足の対策として「正社員の採用活動の強化、採用対象層の拡大」を挙げた会社が最も多くなっています。

少子高齢化が進み、労働人口が減少していることで、多くの企業が人材確保に苦労しています。特に中小企業では、大企業に比べて採用活動が難しく、人材不足が深刻化しています。このような状況の中、企業は従来の採用基準を見直し、より広い範囲から人材を探す必要に迫られています。

そのため、「年齢不問」「学歴不問」「未経験歓迎」など間口を広げて採用活動を行う企業が増えており、ニートを含め、正社員経験が浅い人やブランク期間がある人にとってチャンスが広がって来ています。

出典:商工中金「企業の人材確保に関する調査(2024年1月)」p.5

若手層を採用したい企業は多いから

若手層を採用したい企業は多いことも、ニートが正社員就職を実現しやすくなっている理由の一つです。

マイナビが2023年4月に実施した調査を見ると、どの年代の正社員が足りていないか?といった項目において、約7割の会社が「20代・30代の正社員が不足している」と答えていることが分かります。

画像挿入

出典:マイナビキャリアリサーチLab「若手人材の早期離職の実態~調査結果から見えた早期離職検討者と企業に必要な考え方とは~」(青:余剰/グレー:ちょうど良い/黄色:不足)

若手層の正社員採用では、経験やスキルよりポテンシャルを重視する会社が少なくありません。つまり就業経験が浅いニートでも、就業意欲や成長性を評価されれば正社員就職を実現できる可能性があるのです。

以上の点から、若手層を採用したい会社が多いことはニートにとって有利な状況といえるのです。

ニートの就職支援が充実しているから

ニートの就職支援が整備されていることも理由の一つです。

具体的には、国や自治体、民間の就職支援機関などがニート向けに様々なプログラムを提供しています。

たとえば就職エージェントでは、履歴書の書き方や面接対策といったきめ細かいサポートを受けることができ、未経験者向けの求人を紹介してもらえる場合もあります。

ニートの方の中には、社会経験が少ないことやブランク期間の長さから、就職活動に不安を感じている方が多いでしょう。その点、こうした就職支援サービスは専門家による客観的なアドバイスや、自分に合った求人情報の提供なども受けられるので心強い味方となってくれるはずです。

ニートからの正社員就職がきついと感じている方は、就職支援サービスを積極的に利用してみましょう。

2. ニートから正社員は体力的にきつい?

ニートから正社員になると、はじめは体力の面で大きな負担を感じる可能性があります。生活リズムが大きく変化し、長時間のデスクワークや通勤などによる疲労が重なることがその理由です。

特にこれまで不規則な生活を送っていた場合、たとえば朝型の生活リズムに急に切り替わることで日中に眠気が襲ってくることも多いでしょう。

ニート状態にあった方の中には家からほぼ出ず、運動不足に陥っている方も少なくありません。そのため体が固くなっており、肩こりや腰痛などを感じやすく、急にパソコンの前で長い時間仕事をすることになって目が疲れたりと、こうした不調も感じやすくなります。

このように、これまでと異なる生活パターンに適応できず、体調管理に苦労するニートの方は少なくありません。

3. ニートから正社員は精神的にきつい?

ニートから正社員になると、メンタル面できつい思いをする可能性もあります。なぜなら、社会との接点が少ない状態から一気にコミュニケーション量が増え、プレッシャーを感じる場面も増えるからです。

たとえば上司や同僚との日常的なやり取りや、納期までに仕事を完成させなければならない責任の重さなど、複数の要因が重なってストレスが蓄積されていきます。

ニート期間が長い方の中には、他の社員との年齢や経験の差を意識し過ぎてしまい、自己否定的な考えに陥ってしまう方も珍しくありません。

「自分より年下の同僚のほうが仕事で成果をあげている」「周りの社員は当たり前にできているのに、自分はなんでできないんだ…」といったように考えてしまう方もいるでしょう。

このように、長期間のブランクを経て社会復帰を果たすと精神的な辛さを感じやすく、メンタル面の不調に悩まされる方も多いのです。

ニートから正社員で働くのがきつい場合の対処法

「ニートの状態からいきなり正社員で働くのはきつい…」と感じる方は、次の方法を試してみましょう。

  • 週2~3程度のアルバイトから始める
  • 派遣で働き始める
  • クラウドソーシングサイトで単発の案件を受ける

週2~3程度のアルバイトから始める

無理のないペースで社会復帰を目指せるため、まずは週2〜3回のアルバイトから始めることをおすすめします。週2〜3回であれば、体力的な負担を抑えつつ働けるからです。

たとえば夜型の生活が長い方は、コンビニエンスストアの夜勤のアルバイトを週2日から始め、勤務日数を少しずつ増やしていくのも一つの手です。

実際に働いてみることで、体力的にどの程度なら無理なく働けるのか、自分はどのような業務内容なら楽しめるのか、といったことを把握できます。つまり正社員就職に向けた準備期間として有効なので、まずはアルバイトから社会復帰を目指しても良いでしょう。

派遣で働き始める

「ニートから正社員としていきなり働くのはきつい…」と感じている方は、派遣社員として働くことも検討してみましょう。

派遣は事務やデータ入力など、サポート的な仕事が多いので、責任やプレッシャーをそこまで感じずに済む可能性が高いからです。

ちなみに「紹介予定派遣」という選択肢もあり、この場合は派遣社員として一定期間働いたあと、企業と本人の合意があれば正社員や契約社員として働けます。

派遣会社の中には社会人未経験者向けの研修制度などが充実している会社も多く、職場で人間関係を築く方法や、ビジネスマナーも身につけやすいので、正社員を少しずつ目指していきたい方も派遣を検討してみましょう。

クラウドソーシングサイトで単発の案件を受ける

自分のペースで仕事量を調整しやすいため、ニートから正社員を目指す場合は「クラウドソーシングサイト」の利用も効果的です。

クラウドソーシングサイトとは、企業や個人がインターネット上で発注した仕事に応募できるサービスのことです。

たとえばデータ入力やライティング(執筆)などの仕事があり、これらはパソコンがあれば家の中で作業できるだけでなく、低単価案件に関しては難易度もそこまで高くありません。

また「今月は体調がすぐれないので案件に応募する数を減らそう」など、自分のペースで仕事量を比較的調整しやすいこともメリットです。

「体力的な負担が少ない仕事から始めたい」と考えている方は、まずはクラウドソーシングサイトで単発の案件を受けてみましょう。

ニートから正社員への就活がきつい場合の対処法

内定をなかなか取れず、ニートからの正社員就職がきついと感じる方は次の方法に取り組んでみてください。

  • 就活のサポートを受ける
  • 職業訓練でスキルを身につける
  • 資格取得を目指す

就活のサポートを受ける

一人で進める就活に難しさを感じている方は、専門家のサポートを受けてみましょう。自分では気づかなかった課題や改善点に気づけるため、就活成功率を高められるからです。

たとえば「ハローワーク」に登録すると、就職支援ナビゲーター(新卒者・既卒者の就職支援を行う専門家)から個別にアドバイスをもらえます。

内定まで伴走してほしい方は、専任のキャリアアドバイザーがサポートしてくれる「就職エージェント」も活用してみましょう。

これらのサービスは全て無料なので、正社員就職の可能性を高めたい方は気兼ねなく利用してみてください。

職業訓練でスキルを身につける

正社員就職で選考落ちが続き、「就活がきつい…」と感じているニートの方は職業訓練への参加も検討してみましょう。専門スキルが身につくため、企業からの評価が高まるからです。

職業訓練とは、就職に役立つスキルや知識を習得できる公的な制度のことです。

たとえばIT分野の職業訓練では、プログラミングやネットワーク構築など、現場で必要とされる実践的なスキルがほぼ無料で身につきます。

「自分にはこれといって自慢できるものがない…」と不安を感じている方は、まずは職業訓練でスキルを身につけてみましょう。

資格取得を目指す

専門的な知識や技能を持っていることを企業にアピールできるため、正社員就職がきついニートの方は資格取得にも挑戦してみましょう。

たとえば「簿記」を取得すると基礎的な会計知識が身につくので、特に事務職への就職で有利になります。

未経験からプログラマーを目指している場合は、「ITパスポート」や「基本情報技術者」といった資格を取得することでIT知識を高められるでしょう。

特にニートの場合、資格があると「就職意欲が高い」「基礎的な知識はあるので教育にかける時間やコストを減らせる」と思ってもらいやすいため、企業からの評価が高まります。

就職を有利に進めたいニートの方は、資格取得もぜひ目指してみてください。

【体力】ニートからの正社員仕事がきつい・辛い時の対処法

正社員として働き始めたものの、体力的に仕事がきつい・辛い…と感じている元ニートの方は次の3つを意識しましょう。

  • 生活リズムを整える
  • 異動や転勤を願い出る
  • 転職を検討する

生活リズムを整える

生活リズムを整えることは、仕事で疲れない体力をつけるための重要な一歩です。規則正しい生活習慣を取り入れると心身の健康につながりやすいからです。

何から始めれば良いか迷う方は、小さな心がけで大きな効果を生みやすい「睡眠習慣」を整えることから始めましょう。

たとえば厚生労働省は、睡眠に関して次のようなことをすすめています。

  • 就寝に近い時間の夕食や夜食は控える
  • 夕方から夜に運動をする(就寝の3時間くらい前)

社会人として必要な基礎体力づくりの土台となるため、体力的な厳しさを感じている方はまずは自分自身の生活習慣を見直してみましょう。

参考:厚生労働省「快眠と生活習慣

異動や転勤を願い出る

ニートから正社員になった方の中で「体力的にきつい…」と感じている方は、異動や転勤を願い出るのも手といえます。

現在の仕事内容や通勤時間が変わることで、体力的な負担を減らせる可能性があるからです。

異動とは「同じ会社内で部署や課が変わること」、転勤とは「別の地域や支社で勤務すること」を言います。

たとえば外回りの営業が辛い場合は、デスクワークが中心の部署に異動すると体力的な負担を軽減できるでしょう。自宅から近い支社に転勤できれば通勤の負担も減らせます。

必ずしも実現できるわけではありませんが、体力的に厳しい状況を改善したい方はまずは異動や転勤を願い出てみましょう。

転職を検討する

体力面の負担を減らす方法としては「転職」も挙げられます。同じ仕事内容であっても、会社が変わることで一気に負担が減るケースは珍しくないからです。

たとえば個人営業の場合、新規訪問数の目標が1日15〜20件の会社もあれば、5件ほどでOKとしている会社もあります。

在宅でも働ける会社に転職する、オフィスの中で働けるカスタマーサポート職に転職するなど、勤務形態や職種を見直すことで体力的な負担を軽減できる可能性もあります。

以上のことから、自分の体力に合った働き方をしたい方は転職も視野にいれましょう。

【メンタル】ニートからの正社員勤務がきつい・疲れた時の対処法

正社員として働き始めたのは良いものの、メンタル的に仕事がきつい・疲れた…と感じている元ニートの方は、次の3つを心がけましょう。

  • 「新しい環境に慣れるには時間がかかる」と考える
  • オンとオフを意識的に切り替える
  • 一人で悩みを抱え込まない

「新しい環境に慣れるには時間がかかる」と考える

まずは、今までとは違う環境に慣れるには時間がかかることを理解しましょう。

特にニートから正社員になると環境が一変するため、多くの人がこれまでの生活とのギャップに戸惑いを覚え、メンタル的にきついと感じます。

とはいえ、たとえば中学から高校に進学した当初は新しい環境に緊張したり、不安を感じたりしますが、気づけば自然と馴染んでいたという経験がある方は多いはずです。

新しい環境に慣れるにはある程度の時間が必要なので、新しい生活のリズムに少しずつ慣れていきましょう。

オンとオフを意識的に切り替える

仕事の疲れを癒すには、オンとオフの切り替えを意識することも重要です。なぜなら、気持ちがリフレッシュしやすくなるからです。

休み中も仕事のことを考えてしまう方は、ジムや水泳などで体を動かす、または読書や映画鑑賞をするなど、何かに集中できる時間を持つことがおすすめです。

仕事帰りにカフェに立ち寄るなど、意識的にリラックスできる時間を作ってみても良いでしょう。

特にニートから正社員になったばかりの方は、慣れない環境でストレスを感じやすいため、意識的にリフレッシュする時間を作ることが大切です。

正社員生活に疲れている方は、仕事とプライベートの境界をしっかり分けることを心がけてみてください。

一人で悩みを抱え込まない

悩みや不安がある場合は、一人で抱え込まずに誰かに相談することも大切です。

家族や友人、同僚、上司など、信頼できる人に話を聞いてもらうだけで気持ちが楽になることが多いからです。

特にニートから正社員として働き始めると、生活リズムの変化や職場の人間関係、新しい業務へのプレッシャーなどで強いストレスを感じます。

そして、こうした「きつい・辛い」という気持ちを自分だけで抱え込んでしまうと不安な気持ちが高まり、場合によっては精神疾患につながる恐れもあるでしょう。

そのためメンタル的に不安な時は一人で抱え込まず、まずは誰かを頼るようにしてください。

ニートから正社員を目指す4つの方法

ニートからの正社員就職がきついと考えている方は多いかと思いますが、こうした人は「中途採用枠」だけしか応募していない可能性があります。

実はそれ以外にも正社員の採用ルートは存在するので、ここでは次の4つに分けてそれぞれの方法を解説します。

  • 既卒枠・中途採用枠に応募する
  • 新卒枠に応募する
  • アルバイト先の正社員登用制度に応募する
  • 派遣から正社員を目指す

1. 既卒枠・中途採用枠に応募する

既卒枠とは「卒業後に一度も就職していない人」が対象の採用枠で、新卒と同じような条件で応募できることが特徴です。通常は20代までを指すため、20代のニートは既卒枠として応募できる可能性が高いでしょう。

中途採用枠は「社会人経験がある人」を対象とした募集のことですが、ニートでも応募できる場合があります。

ただし中途採用枠は“即戦力”となる人材を採用したい企業が多いため、ニートの場合は「未経験歓迎」や「ブランクOK」といった求人への応募がおすすめです。

2. 新卒枠に応募する

新卒枠とは「学校を卒業予定の学生」が対象の採用枠です。

「青少年雇用機会確保指針」により、少なくとも卒業後3年間は新卒枠で応募受付することが推奨されています。

そのため、最終学歴の学校卒業後から3年以内であれば新卒枠に応募できることがあります。

そのため、たとえば高卒であれば18歳~21歳前後まで、大卒であれば21歳~24歳前後までであれば、ニートであっても新卒枠として応募できる可能性があります。

つまり、新卒向けの求人サイトなどで、求人を探し、応募条件に当てはまる場合は応募して選考を進めることができます。

3. アルバイト先の正社員登用制度に応募する

正社員登用制度とは、アルバイトやパートなどで働いている人を正社員として登用する仕組みです。

全てのアルバイト先でこの制度があるわけではなく、「勤務態度が良好」「登用試験に合格する」など一定の条件もあります。とはいえ、社会人未経験であっても正社員就職のチャンスがあるのは大きなメリットといえるでしょう。

ニートからいきなり正社員として働くのがきついと感じる方は、正社員登用制度があるアルバイト先で働くことも検討してみてください。

4. 派遣から正社員を目指す

派遣とは、派遣会社に所属しつつ、別の企業で働く雇用形態のことです。

専門スキルが求められる仕事も一部ありますが、「未経験歓迎」の仕事も多いので社会人経験がない方でも安心です。

ニートから正社員としてすぐに働くのがきつい方は、まずは派遣で社会人経験を積み、そこで培ったスキルを武器に正社員への就職を目指すことも手といえるでしょう。

なお、派遣にはいくつかの就業形態があります。ここでは、正社員を目指すニートの方に適した働き方を2つ紹介します。

  • 紹介予定派遣
  • 無期雇用派遣

紹介予定派遣

紹介予定派遣とは、派遣期間終了後に、企業と派遣社員が合意すれば正社員として雇用される制度です。

会社や仕事との相性を派遣期間中に確かめられるため、気持ちの面で安心して正社員として働き始められます。

双方の合意が必要なため、正社員として必ず働けるわけではありませんが、正社員を目指せる一つのルートとして知っておいて損はないでしょう。

無期雇用派遣

無期雇用派遣とは、派遣会社と無期契約を結ぶ形態のことです。簡単にいうと、派遣会社や派遣先の会社で長く働き続けられる、という雇用形態を指します。

一般的な派遣形態(有期雇用派遣)の場合、派遣先とは3ヶ月~6ヶ月ごとに契約を更新し、その更新が終了すると派遣会社(派遣元)との契約が終わってしまうこともあります。

一方で無期雇用派遣は契約が終了することなく、派遣先で働いていない期間も給料や休業手当を受け取れる場合があるなど、こうした手厚いメリットを受けられるのが特徴です。

雇用形態は正社員または契約社員になりますが、派遣として安定して働きたい方には適した働き方といえるでしょう。

まとめ

この記事では「ニートからの正社員就職はきついよね…」と考えている方に向けて、就職を成功させる方法などについて解説しました。

正社員の内定を手にできない方は、次の3つに取り組んでみるのがおすすめです。

  • 就活のサポートを受ける
  • 職業訓練でスキルを身につける
  • 資格取得を目指す

今回の記事を参考に、正社員就職に向けて歩みを進めていきましょう。

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池本 駿
株式会社ジェイックマーケティング開発部。2016年慶応義塾大学経済学部卒業。2018年慶應義塾大学大学院経済学研究科修了(修士課程)。2019年慶應義塾大学大学院理工学研究科修了(修士課程)。同大学経済学部附属経済研究所「こどもの機会均等研究センター」協力研究者。元・三菱経済研究所研究員。経済産業大臣登録 中小企業診断士。著書「教育経済学の実証分析: 小中学校の不登校・高校における中途退学の要因分析」