
ニートが受けられる職業訓練には、「公共職業訓練」「求職者支援訓練」「学卒者訓練」の3種類があります。
この記事では、未経験でも挑戦しやすいニートの方におすすめの職業訓練コースを9つ厳選してご紹介します。職業訓練の面接に落ちるときの行動や、学んだスキルや経験を就職に活かす方法にも触れていますので、ぜひ参考にしてください。
この記事の目次
ニートでも受講できる職業訓練とは?
職業訓練は、スキルを身に付けて就職を目指すための公的サポート制度です。受講料は原則無料で、教材費などの負担も少ないため、ニートの方でも安心して利用できます。
コースは、2~5日の短期から1~2年の長期まで幅広く設けられており、初心者から経験者まで受講可能です。多くのコースは2~6か月程度で、効率的にスキルを身に付けやすい期間となっています。(引用元:厚生労働省「ハロートレーニングQ&A!」)
職業訓練は「働きたいけどスキルがない」「どこから始めればいいのかわからない」といった人にぴったりの制度です。
ニートが受けられる職業訓練の種類3パターン
ここでは、ニートが受けられる職業訓練の種類を3パターンご紹介します。対象者や訓練期間、内容、開始時期などがそれぞれ異なるため、自分に最適な訓練を選んで、スキルアップや就職に役立ててください。
1. 公共職業訓練
公共職業訓練とは国や自治体が実施する職業訓練で、就職に必要なスキルや知識を無料で学べる制度です。
対象者 | ハローワークの求職者(主に失業保険受給者) |
訓練期間 | 3か月~2年程度 |
受講費用 | 基本無料(テキスト代など一部負担の場合あり) |
ハローワークを通じて受講でき、訓練中も失業保険を受給できるのが特徴です。なお、公共職業訓練を受講するためには、学科試験と面接を通過しなければなりません。学科試験では国語と数学が基本となり、場合によっては理科・社会・時事問題が含まれます。
公共職業訓練は再就職のためにスキルを身に付けたい方や、失業保険を受給しながらスキルを学びたい方に最適です。
参考:厚生労働省「ハロートレーニング(公共職業訓練・求職者支援訓練)の全体像」
参考:厚生労働省「ハロートレーニングQ&A!」
2. 求職者支援訓練
求職者支援訓練は、主に失業保険を受給していない求職者を対象とした職業訓練制度です。ニートや無収入の方でも受講でき、就職に役立つスキルを無料で学べます。
対象者 | 失業保険を受給していない求職者(主にニートや無収入の方) |
訓練期間 | 2~6か月程度 |
受講費用 | 基本無料(テキスト代など一部負担の場合あり) |
また、条件を満たせば月額10万円の給付金が支給されるため、経済的な負担を軽減しながら学ぶことが可能です。なお、求職者支援訓練の試験は、公共職業訓練とは違い、基本的に面接のみで行われます。
なお、職業訓練は訓練前から修了後まで一貫した就職支援を受けられるのが特徴です。
例えば、訓練開始前にはハローワークの相談員が希望や適性に合ったコースを案内し、受講手続きをサポートしてくれます。受講中から修了後3カ月間は、基本的に月1回の職業相談が行われ、就職活動の進捗を確認しながら適切なアドバイスを受けることが可能です。
参考:厚生労働省「求職者支援制度のご案内」
3. 学卒者訓練
学卒者訓練は、主に学校卒業者の方を対象にした就職に必要な職業スキルや知識を習得するための制度です。訓練課程には、普通課程・専門課程・応用課程の3種類があります。
訓練課程 | 対象者 | 訓練期間 | 受講費用 |
---|---|---|---|
普通課程 | 中学・高校卒業者など | 1年または2年 | 有料 |
専門課程 | 高校卒業者など | 2年 | 有料 |
応用課程 | 専門課程修了者など | 2年 | 有料 |
最終学歴によって受講できる訓練が異なります。ただし、公共職業訓練や求職者支援訓練とは異なり、受講費用が必要です。学卒者訓練のコース内容や費用については、最寄りのポリテクカレッジまでお問い合わせください。
参考:(独)高齢・障害・求職者雇用支援機構「学卒者訓練についてのご質問と回答」
ニートにおすすめな職業訓練コース9種類
ここでは、ニートにおすすめの職業訓練コースを9種類ご紹介します。コースの内容や特徴を知り、自分に合ったものを選ぶ際の参考にしてください。
なお、今回ご紹介するコース内容は、東京都で実施されているものを参考にしています。
1. 製造系コース
製造系コースは、未経験からでも始めやすく、手に職をつけて安定した就職を目指せる職業訓練です。
コース名 | 特徴 |
---|---|
溶接 | 金属を使った製品や構造物の製作技術を習得 |
エンジニア基礎養成 | 3DCADや3Dプリンターなどを使うものづくり訓練 |
機械加工 | 工作機械を使い、金属加工の技術を習得 |
製造系コースでは、ものづくりに関する幅広い知識や実践的なスキルを習得できます。具体的には、金属加工、機械操作、溶接技術などの基礎的な技術です。また、最新の3DCADや3Dプリンターを活用した設計・製造技術、さらには品質管理や生産管理といった業務スキルも学べます。
製造業界は人材不足が続いているため、意欲があれば就職しやすいのが特徴です。職場は全国にあり、地元での就職を希望する場合にも適していると言えるでしょう。
自分の手で形あるものを作ることが好きな方、デスクワークよりも体を動かしながら働くことが得意なニートの方に向いています。
2. ビル・住宅系コース
ビル・住宅系コースは建物の管理や保全、施工に関わる知識や技術を学ぶ職業訓練です。ビルや住宅の清掃、設備管理、配管工事などの実践的なスキルが習得できます。
コース名 | 特徴 |
---|---|
施設警備 | 施設出入管理や防犯・防災機器の操作スキルを習得 |
電気工事 | 電気工事士として必要な知識と技能を習得 |
水まわりスペシャリスト | 給排水設備の作業と施工管理の技術を習得 |
ビルや住宅の維持管理は安定した需要があり、長期的な雇用が見込める分野です。さらに、多くの人が利用するビルの快適な環境を維持する仕事には社会的な意義があり、やりがいを実感しやすいでしょう。
なお、ビル・住宅系の分野では電気工事士やビル管理士といった専門資格が求められることが多く、職業訓練を通じてこれらの資格取得を目指すことが可能です。
専門スキルや資格を取得して安定した職場で働きたい方、デスクワークよりも体を動かす現場の仕事に興味があるニートの方におすすめと言えます。
3. 介護系コース
ニートの方におすすめのコースのひとつが、介護系コースです。高齢化社会により介護職の人材需要は常に高く、未経験でも働きやすい環境が整っています。
コース名 | 特徴 |
---|---|
介護サービス | 訪問介護や福祉施設で必要な知識と技能を習得 |
介護職員初任者研修養成科 | 介護職員初任者研修の資格取得に必要なスキルを習得 |
生活サポート | 生活支援サービスに必要な技術を習得 |
介護職員初任者研修や実務者研修といった資格取得を目指しながら、現場で役立つ知識や技術を基礎から学べます。初めて介護に挑戦する方でも安心して受講できるよう、丁寧な指導が行われるのが特徴です
また、介護系コースの多くは募集条件がなく、基本的に誰でも参加できます。また、受講料は教材費のみの場合が多く、経済的な負担を心配する必要がありません。
高齢者や障がい者と接して直接感謝される機会が多い仕事のため、人と話すのが得意、または好きな人に適しています。誰かの役に立つことに喜びを感じる方にもぴったりでしょう。
4. 事務系コース
事務系コースも、ニートの方におすすめのコースです。事務系の仕事は多くの業界で必要とされているため、修了後は幅広い分野での就職が目指せます。
コース名 | 特徴 |
---|---|
ビジネスパソコン基礎科 | PCスキル習得し、基本的な文書作成が可能 |
パソコン・経理・総務・表計算マクロ | 総務、経理系の事務スキルを習得 |
オフィスワーク総合マスター | VBAの知識やピボットテーブルの作成を習得 |
パソコンの基本操作やExcel・Wordの使い方、ビジネスマナーなど、実際のオフィス業務に直結するスキルを基礎から学べます。初心者でも無理なく取り組めるように設計されているため、特別な経験や知識がなくても安心してスタートできるのが大きな魅力です。
データ入力や書類作成など集中力を必要とする業務が多いため、細かい作業やコツコツとした仕事が得意な方におすすめです。また、体力に自信がない方や、デスクワーク中心の仕事を目指したい方に向いています。
5. 不動産系コース
不動産系コースもニートの方におすすめです。不動産業界での就職を目指す方が対象で、宅地建物取引士(宅建)の資格取得を目指しながら、不動産業界で求められる実践的な知識やスキルを学べる内容となっています。
コース名 | 特徴 |
---|---|
宅建業・不動産業就職科 | 宅地建物取引士資格に必要な法律知識を習得 |
講座内容は業界未経験者も想定しているので、不動産業界未経験でも安心してスタートができます。
なお、宅地建物取引士は不動産業界で必須の国家資格であり、取得すれば就職活動が有利になります。事務職や営業職でも「宅建を持っているかどうか」で採用や給与が変わることも多いです。
さらに、不動産業界は需要が安定しており、資格を取得すれば長く働ける可能性が高いと言えます。資格を持てば、未経験者でも高い需要が期待できるでしょう。
手に職をつけたいと考えている方や、不動産業界の安定性や長期的な需要を魅力に感じるニートの方に最適です。
6. 旅行・貿易系コース
旅行・貿易コースの職業訓練は、興味や適性があればニートの方にもおすすめです。観光業や貿易の知識を学べば、旅行会社や貿易関連の仕事への就職を目指せます。
コース名 | 特徴 |
---|---|
トラベルビジネス科 | 観光業界で働く必要な知識・技術を習得 |
国際貿易(オンライン)科 | 貿易実務やビジネス英語などを習得 |
目標とする資格は旅行系だと「旅行業務取扱管理者」「旅程管理主任者(添乗員)」などで、貿易系は「貿易実務検定」や「通関士」などです。
観光業界は新型コロナウイルスの影響で一時的に需要が減少しました。しかし、訪日観光(インバウンド)の増加に伴い、多言語対応ができる人材の需要は依然として高まっています。また、グローバル化の進展に伴い、貿易実務の知識を持つ人材の需要も安定していると言えるでしょう。
旅行・貿易系コースは、外国語や異文化交流に興味があり、海外と関わる仕事をしたい方、英語が好き、または得意なニートの方に最適です。
7. IT系コース
IT系コースはプログラミングやネットワーク管理など、IT分野に必要な知識やスキルを学べる職業訓練です。未経験者でも基礎から学べる内容が多く、修了後にはIT業界で即戦力として活躍できるスキルを習得できます。
コース名 | 特徴 |
---|---|
これからはじめるWebプログラミング科 | HTMLなどを学び、実務環境でIT基本業務を習得 |
ゲームプログラミング科 | ゲーム制作を通じてプログラミング言語を習得 |
ネットワークセキュリティ科 | ネットワーク基礎から不正アクセスやログ解析を習得 |
IT業界は需要が拡大しており、人材不足が続いています。そのため、修了後の就職率が高く、長期的に安定した職場を目指せます。また、IT業界はリモートワークが普及しており、自宅で働くライフスタイルを目指せるのも魅力です。
パソコン操作が好きでITやプログラミングに興味がある方、Webサイトやアプリ開発など、自分で形に残るものを作りたいニートの方に最適です。
8. Web系コース
Web系コースはWebサイトの制作・デザインに必要なスキルを基礎から学べる職業訓練です。未経験者でも学びやすいカリキュラムが組まれており、Webに関する幅広いスキルを習得できます。
コース名 | 特徴 |
---|---|
仕事に役立つWEBデザイナー養成科 | WEBデザイン関連の職種に必要なスキルを習得 |
Web動画クリエイター科 | 動画撮影やWeb制作などを習得 |
パソコングラフィック | 商業印刷物の制作に必要なDTPオペレーターの技術を習得 |
インターネットの普及により、Webサイトの制作やデザインの需要は拡大し続けています。特に、Web制作はパソコン1台で行える仕事が多いため、在宅勤務やフリーランスとして働くことも可能です。
また、Web系の仕事はクリエイティブ要素が多く、アイデアやセンスを活かして形に残る作品を作れるのが魅力です。
Web系コースはPC操作やデザインソフトに興味を持っている方、リモートワークをしたいニートの方に向いています。
9. 接客・販売系コース
接客・販売系コースは、サービス業や販売業で必要なスキルやマナーを学び、即戦力として活躍できる人材を育てる職業訓練です。接客マナーやコミュニケーション能力の向上に加え、各分野に特化した技術や知識を習得できます。
コース名 | 特徴 |
---|---|
ホテル・レストランサービス | サービス業務やホテル業務に必要な接遇・技法を習得 |
ネイルサロン就職養成科 | ネイル技術全般やマシン操作などを習得 |
エステ・アロマセラピスト養成科 | セラピストに必要な学科と技術、職業能力を習得 |
接客やサービス業は未経験者でも基礎から学べるカリキュラムが整っており、挑戦しやすいのが特徴です。初めての仕事としてもハードルが低く、安心してスキルを身に付けられます。
なお、学んだスキルは飲食店やホテル、美容サロン、リラクゼーション施設など、さまざまな職場で活かすことが可能です。就職先の選択肢が広がるのも魅力と言えるでしょう。
接客・販売系コースは人と接するのが好きな人や、美容やファッションに興味があるニートの方に向いています。
職業訓練に申し込んでから受講するまでの流れ
職業訓練に申し込んでから受講するまでの流れは、以下のとおりです。
- 最寄りのハローワークに行き、求職者申込みと職業相談をする
- 希望するコースの受講申し込みをする
- 筆記試験や面接を受ける
- 選考結果が通知される
- 合格の場合は、ハローワークで受講あっせんを受ける
- 訓練コースに通い、スキルや知識を習得する
申し込みから受講までの手続きは簡単です。ハローワークのサポートを受けながら進められるため、初めての方でも安心して取り組めます。
なお、一部のコースには学歴や年齢、資格などの条件があるため、事前にハローワークで確認しましょう。
職業訓練でニートが面接に落ちる時の行動3選
職業訓練を受講する際には面接を受けなければなりません。しかし、誰でも必ず合格できるわけではなく、不合格となる場合もあります。
ここでは、職業訓練でニートが面接に落ちる時の行動について詳しく解説します。
給付金をもらいたくて受けているとバレる
職業訓練の面接では、受講する目的や将来の目標が重視されます。その中で「給付金が欲しいだけ」という意図が面接官に伝わってしまうと、不合格になる可能性が高まるでしょう。
例えば、コース内容を聞かれ「わかりません」と答えたり、受講後の目標や今後のキャリアプランを聞かれ「特に考えていません」と答えるのはNGです。
面接では給付金手当と思われないよう、コース内容をしっかり理解し、受講の目的と目標を明確に伝える必要があります。
面接時のマナーや服装がふさわしいものではない
面接時のマナーや服装がふさわしいものではない場合も、面接に落ちる可能性が高いです。面接官は、社会人としての常識や姿勢も重要なポイントとして見ています。
服装はスーツがベストで、ジーンズや派手なアクセサリーなどのカジュアルな服装は避けるべきです。入室時はドアを3回ノックして「失礼いたします」と挨拶し、座る際は背筋を伸ばして手を膝に置くなど丁寧な姿勢を心掛けます。
清潔感のある服装や丁寧な態度で、自分の真剣さをしっかりアピールすることが大事です。
面接対策を何もしていない
職業訓練の面接では、受講の目的や将来の目標など、意欲や適性を確認する質問が多く出されます。対策をせずに臨むと不合格の可能性が高まるため、よく聞かれる質問を中心に事前に回答を準備しておきましょう。
面接でよく聞かれる質問例は、以下のとおりです。
- なぜ職業訓練を受けたいと思ったのですか?
- これまでどのような仕事や経験をしてきましたか?
- 訓練を修了した後、どのような仕事に就きたいですか?
慣れない面接で不安に感じる方も多いと思いますが、自分の経験や強みをポジティブに伝え、積極的な姿勢で面接に臨むことが大切です。
面接対策について、さらに詳しく知りたい方は「職業訓練の面接で合格するための対策方法と受かる人の特徴」をご覧ください。
職業訓練受講給付金の特徴・支給要件
職業訓練受講給付金は、雇用保険を受給できない求職者に対して、職業訓練を受講している期間に国が経済的な支援を行う「求職者支援制度」です。
支給額は月額10万円の「職業訓練受講手当」と、通学方法に応じた交通費が支給される「通所手当」の2つで構成されています。
また、支給要件として「本人の収入が8万円以下」「世帯全体の収入が月30万円以下」など、8つの要件を全て満たさなければなりません。(引用:厚生労働省「就職支援・給付金などについて知る」)
なお、職業訓練受講給付金をニートが受け取るメリットは、以下のとおりです。
- 生活費や通学費用の心配が軽減される
- 生活に集中しながらスキルを習得できる
- 職業訓練で資格を取得でき、就活を有利に進められる
職業訓練受講給付金は、経済的な理由で職業訓練を受けるのが難しい方を支援する制度です。特に、ニートの方にとっては、生活費や交通費を心配せずに学び、資格取得やスキルアップを通じて就職を目指せる点が大きなメリットと言えるでしょう。
ニートが職業訓練を受けて就職に活かす方法3選
職業訓練を受けたとしても、活かさなければせっかくの時間が無駄になってしまいます。受けるだけではなく、それを就職に結びつけることが重要です。
ここでは、ニートの方が職業訓練を活用して就職につなげるための3つの方法をご紹介します。
転職サイトでスキルや資格を活かせる求人に応募する
職業訓練を就職に活かすためには、転職サイトを活用してスキルや資格を活かせる求人に応募することが大切です。希望エリアや条件を絞ることで、自分に合った求人を効率よく選べるでしょう。
さらに、職業訓練で学んだスキルを活かせる職場に応募すると、企業から「自主的に学び、成長しようとしている」と評価される傾向にあります。スキルのない状態で応募するよりも、採用の可能性を高められるでしょう。
就職支援をそのまま受ける
ニートの方が職業訓練を活用して就職につなげるために、ハローワークの就活支援をそのまま受けるのもおすすめです。
ハローワークでは、主に以下のようなサポートを期待できます。
- 身につけたスキルや資格にマッチする求人を紹介してもらえる
- 履歴書や職務経歴書の書き方についてアドバイスを受けられる
- 就職セミナーや合同企業説明会に参加できる
- 地域の求人に詳しいため、自宅から通いやすい職場を見つけやすい
求人紹介や面接対策など手厚いサポートを受けられるため、ニートの方でも結果を出しやすいでしょう。
参考:厚生労働省「あなたの就職を全力でサポートします!」
転職・就職エージェントを利用する
ニートの方が職業訓練を活かして就職を目指すなら、転職・就職エージェントの活用も効果的です。職業訓練でスキルを身につける姿勢は、エージェントを通じて企業へのアピール材料となります。
「仕事探しであればハローワークでもできる」と思った方もいるでしょう。ハローワークにはない転職・就職エージェントの強みは、以下のとおりです。
- 一般には公開されていない求人情報が豊富にある
- 専任のキャリアアドバイザーによる個別サポートを受けられる
- 応募する企業ごとにカスタマイズした面接対策を行ってくれる
- 内定獲得後もサポートしてくれる
転職・就職エージェントは非公開求人の多さや充実した個別サポートが魅力です。特に、専門性の高い仕事や好条件の求人を探し、職業訓練で得たスキルを活かすのに最適と言えるでしょう。
ニートが職業訓練を受けることに関するよくある質問
最後に、ニートの方が職業訓練を受講する際によく寄せられる質問を2つピックアップし、それぞれについて解説します。
職業訓練に行かない方が良い場合はどんな時?
職業訓練に行かない方が良い場合は、以下のとおりです。
- スキルがなくても転職できる環境がある場合
- 希望の講座が受講できない場合
- 失業期間が長くなるリスクを避けたい場合
- 給付金だけでは生活が苦しい場合
- スキルが身に付いても短期間での転職が難しい場合
職業訓練は多くのメリットがある一方で、必ずしも全ての人に適しているわけではありません。自分の状況や目的に合わない場合は、別の選択肢を検討することが重要です。
たとえば、未経験OKの求人に直接応募する、転職エージェントを利用するなど、他の方法でキャリアをスタートさせることも十分可能です。
職業訓練で10万円もらえるのは、何ヶ月ですか?
職業訓練で10万円もらえるのは、訓練期間中です。例えば、訓練期間が3ヶ月であれば3回、6ヶ月であれば6回の支給となります。
ただし、支給には一定の要件があり、訓練への出席率や収入条件などを満たす必要があります。やむを得ない理由以外で訓練を欠席(遅刻・早退含む)すると、その月の給付金は支給されません。また、指定来所日に来ないと給付金は停止されます。(引用:厚生労働省「雇用保険を受給できない求職者の皆さまへ」)
真剣に取り組んでいない様子が見られると支給が打ち切られることもあるので、注意が必要です。
まとめ
職業訓練は、ニートの方が新しいスタートを切るための絶好の制度です。製造系や介護系、IT系など、未経験から挑戦できるさまざまなコースから選べます。
また、職業訓練の費用負担は比較的軽く、テキスト代や教材費程度で済む場合が多い点も魅力です。条件を満たせば月額10万円の給付金も受け取れるため、経済的な不安なく受講できます。
ただし、訓練を受けたからといって必ずしも就職が保証されるわけではありません。ハローワークのサポートや転職・就職エージェントを活用しながら、訓練で得たスキルや経験をしっかり就職につなげる行動を取ることが大切です。




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