学歴フィルターという言葉がありますが、企業はどの大学を目安にフィルターをかけているのでしょうか。
この記事では、企業側が学歴フィルターをかけている理由についてご紹介します。
学歴フィルターがあっても就職するためのポイントなどもご紹介しますので、就活生は参考にしてみてください。
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この記事の目次
学歴フィルターとは-企業が学歴フィルターを設ける大学の基準を紹介-
学歴フィルターとはそもそもどのようなものなのでしょうか。ここでは、学歴フィルターについてと企業が大学のどのような基準で学歴フィルターを設けるのかについて紹介します。
「学歴フィルター」とは?
なかには、学歴フィルターがそもそもどういったものなのかわからないという方もいるかもしれません。学歴フィルターとは主に大学名などの学歴を基準に選考し、一定以上の基準に満たない大学の生徒などは大学名だけで足切りをすることを指します。就活は大学生がメインとなりますので、大学名というよりは大学の偏差値によってフィルターを掛けられていることが多いようです。学歴フィルターを採用している企業は昔から多くあり、今でも採用の際に学歴フィルターを使っている企業は少なくありません。
ですが、すべての企業が学歴フィルターを採用しているのかというとそうではありません。学歴フィルターを採用している企業はほとんどが大手企業や有名企業などといった学生から人気の高い企業と言われています。学歴フィルターを採用している企業では、企業説明会などにおいても一定以上の偏差値の学校で登録すると空席が表示されるのに、基準を満たしていないと満席に表示されるなどといったことが起きます。
学歴フィルターの歴史
学歴フィルターというのは意外に古くからあります。1970年代前半には当時の学歴フィルターである「指定校制度」は問題だとして国会で議論されたこともあったのです。その学歴フィルターの洗礼を受けた人はもう定年で退職しているかも知れません。一方、2015年にはある大学の学生が有名企業の会社説明会に申し込もうとしたところ、満席と表示されて申し込めなかったのです。そこでその学生は大学名をトップレベルの国立大学に変更して再度申込画面を開いたところ予約可能になっていました。学生はその2つの画面をキャプチャしてSNSに投稿したのです。そしてその投稿には大変多くの反響がありました。
企業は学歴フィルターの存在を肯定することはなかったのですが、このように明らかに学歴フィルターが存在することが証明されました。一方で大方の反応は「やっぱりな」と言う物だったそうです。学歴フィルターの存在は不快ではあるものの、やむを得ないという考え方が多かったのかも知れません。実際の運用上、学歴フィルターを使わざるを得ない企業も多いのです。
学歴フィルターの一般的な基準
学歴フィルターの基準ですが、学歴フィルターというものは偏差値いくつ未満を足切りするものだというような明確な定義が定められているものではありません。学歴フィルターを採用している企業といっても、どの辺りに基準を持ってくるかは様々でしょう。ただ、一般的に学歴フィルターとして基準になることが多いのが「MARCH」や「関関同立」と呼ばれる大学です。「MARCH」は明治大学と青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学を指し、「関関同立」は関西学院大学と関西大学、同志社大学、立命館大学を指します。これらの大学以上をスタートラインとして、学歴フィルターをかけている企業が非常に多いです。
知名度は高いものの、学歴フィルターに引っかかる可能性があるのが「日東駒専」や「産近甲龍」といったクラスの大学になります。「日東駒専」は日本大学と東洋大学、駒澤大学、専修大学を指し、「産近甲龍」京都産業大学と近畿大学、甲南大学、龍谷大学を指します。これらレベルの大学の場合、おおむね学歴フィルターに引っかかることはありませんが、超人気企業となると厳しい場合があります。
学歴フィルターを企業が大学に設ける理由とは
次に、学歴フィルターを企業が大学に設ける理由について紹介します。また、その時の企業側の意識について紹介します。企業側の目線を知ることで就活生も就職の目線が変わると思うので参考にしてみましょう。
学歴フィルターを大学に設ける理由とは
学歴フィルターは企業イメージを下げる恐れのあるものです。一方で学歴フィルターを使わざるを得ない必要性というものも存在しています。学歴フィルターを使う理由の大きな物に採用活動の効率化が挙げられます。就職活動の中心がインターネット上に移ってから、1人で受ける会社の数が大変多くなっています。
インターネットが採用の手間を増やした
ある調査によると1990年代前半には1人が応募した会社は5.1社だったのに対して、2016年にはエントリーシート提出ベースで17.6社と3倍以上にもなっているのです。このことはそのまま企業側の選考手続きの量の増加に繋がります。そのため、人気のある企業ほど入口を絞らざるを得ないという状況になったのです。
採用コストの抑制
学歴フィルターを使わずに応募者全員を選考対象にした場合、採用担当者は膨大な数のエントリーシートの確認が必要になりますし、面接の数も大変なことになるでしょう。それはそのまま採用コストとして経営に跳ね返ってきます。
人事部が社内で評価されるため
企業の利益に繋がる可能性が高い優秀な人材は一定以上のレベルの学生にいるという考え方もあります。さらに、新入社員が結果を出すのには3年はかかると言われているので、人事部が「正しい採用」を行えているかを短期的に評価するには、新入社員の出身大学で判断されることが多いのです。こうしたことから学歴フィルターが使われています。
学歴フィルターに対する企業側の意識
学歴フィルターに対する企業側の意識についてですが、学歴フィルターを採用している企業は基本的に大手企業や有名企業としてブランド化されています。つまり、自社に相応しい人材を求めており、そのために学歴フィルターを使っています。しかし、企業の本音から言えば学歴が良い人材が欲しいのではなく、優秀な人材が欲しいというのが正直なところでしょう。実際は学歴が高いイコール優秀な人材とは言い切れない面もあります。では、学歴フィルターは無駄なのかというとそういうことでもありません。実際に数多くの応募があった場合に、エントリーシートなどだけで優秀かそうでないかを判断するのは難しいのです。
学歴フィルターをかけないで採用を行うのは有名企業の場合、非現実的なこともあります。大手企業や有名企業など学歴フィルターを採用している企業は、場合によっては年間1万人を超える応募者が来ます。それを数人の採用担当者で全て目を通していてはいくら時間があっても足りません。学歴以外に効率的な指標があれば良いのですが、一部の資格を除いてそういった指標を見出すのは難しいのが実情です。そのため、少なくとも一定以上の学力などが担保されている学歴フィルターを使った選別をするしか無いというのが企業側の本音とも言えるでしょう。
学歴フィルターを企業が就活生に設けるメリット
どのタイミングで学歴フィルターをかけるかは企業ごとに変わります。主なものとしては「書類選考の段階」と「会社説明会の受付の段階」の2つが挙げられます。もう少し細かく見ると次のようなケースが考えられます。
会社説明会の受付段階で選別する
これは比較的古典的な学歴フィルターです。先に紹介した例のように学生側がチェックできる方法がありますから、暴かれて会社の評判が下がる可能性があるため、おそらくあまり使われなくなっているでしょう。
採用したくない大学にはリクルーターをつけない
リクルーターは同じ大学の先輩が当たることが多いので、採用実績がない大学の場合、会社訪問すら難しくなります。また、出身大学に関係なくリクルーターを設定している会社では、「その他の大学出身者」としてひとまとめにリクルーターが付き、あまり親切にしてもらえないと言った対応もありえます。
連絡の優先順位を変える
上位の大学の学生には早いタイミングでセミナーや面接の案内を送り、そうでない学生には遅めに送るというやり方です。この方法だと、欲しい学生を優先的に面接できるので低いランクの学生が面接を受ける頃にはほとんど埋まってしまっていることになります。
書類選考でふるいにかける
これは学歴フィルターの王道とも言うべきものです。提出された書類で出身大学を確認し、機械的に振り分けたり、他の要素を合わせて点数化したりして学生を選り分けるというものです。
学歴フィルターを企業が就活生に設けるデメリット
デリケートな内容だけに公言はしていないものの、企業側としても学歴フィルターのデメリットはかなり感じているようです。その理由として考えられるのが、多くの大学から様々な経験を持った学生を採用したいという考え方です。
多様な人材が得られにくくなる
大学の数を絞るとどうしても採用対象が画一化してしまい、企業の活力となりうる多様な個性を得られにくいでしょう。特に機械的な判定で学歴フィルターを使用すると、優秀な人材の取りこぼしが多くなる確率が上がります。
大学側から避けられやすくなる
一定期間内定者が出なかった場合、その大学からの応募者が激減するという現象もあります。大学としても採用見込みの低い会社への誘導を避けたくなるのは当然のことです。
学校時代の評価が社会人としての資質に直結しない
人気企業の中には、学校の勉強や試験で良い成績が取れる学生が、必ずしも社会でも優秀だとは限らないと考えている会社もあります。そうした会社にとって学歴フィルターはデメリットの大きい選考手法ということになるでしょう。
企業イメージを落としかねない
学歴フィルターという手法は社会一般から見てネガティブな評価を受けやすいものです。それだけに、それを使っていることが就活生や社会一般に知られることになると企業イメージが落ちてしまいます。
学歴フィルターによる就活生のメリットと就職するための考え方
学歴フィルターによる就活生のメリットについて紹介します。就活生からしたら、受ける企業が減るのが学歴フィルターをデメリットになります。逆に、学生側の学歴フィルターによるメリットと就職のための考え方を紹介します。
学歴フィルターによる就活生のメリット
学歴フィルターというのはネガティブな印象が強いものですが、就活が学生と企業の出会いの場であると考えた場合悪いことばかりではなく、むしろ学生のチャンスを増やすものかも知れません。そもそも就活にコストがかかるのは企業ばかりではなく学生側も同じなのです。無駄なコストをかけずに自分にあった企業を見つけるチャンスだと考えましょう。例えば、先に紹介したように17社以上にエントリーシートを提出し、その全ての面接を受けたと考えてみて下さい。少なくともシャツは毎回洗うでしょうから17回分のクリーニング代が必要ですし、17回分の交通費もかかります。遠方の企業の場合宿泊滞在費も必要です。
そして何より不採用となった場合の精神的ショックも数が増えるわけです。最初から採用の可能性が低いところは見限って、自分に適した会社にターゲットを絞った方が採用の可能性も高まるでしょうし、コストも少なくて済みます。終身雇用が崩れた現代においては、キャリアが重要になりますが、どの企業でも本人の努力次第でキャリアは積めるのです。学歴フィルターを自分にとって有利なシステムに変える就活を行って下さい。
学歴フィルターに捉われず就職するための考え方
学歴フィルターが存在するのでは、学歴がない自分は大手企業や希望する企業に就職するのは無理だと思っている方も多いでしょう。しかし、いわゆる学歴が高くない人でも大手企業や有名企業に就職できた人はいます。学歴フィルターに捉われずに就職するためにはどういった考え方が必要なのでしょうか。学歴はあくまでも選考基準の一つであって全てではありません。学歴がない人でも考え方を改めることで希望の企業に就職できる可能性は十分に出てきます。
学歴フィルターに捉われずに就職するためには、企業ではなく自分自身が学歴を気にせず努力を重ねることが大切です。多くの場合、学歴フィルターがあるからといって最初から諦めてしまうケースが少なくありません。しかし、学歴フィルターがあるならあるで、ダメもとでもまずは選考に積極的に応募することが必要です。そもそも応募しないことには就職することは絶対に不可能です。
ダメもとで応募して面接まで進むことが出来たら、綿密な準備をします。仮に失敗したとしても落ち込むのではなく、反省して新たに準備を進めるといったことを繰り返していきましょう。準備や反省をするためには自己分析も大切になりますから、そういった点にも注意します。面接では自分自身について様々な質問が面接官から投げかけられます。この時に自己分析がしっかりしていれば、スラスラと答えることが出来ます。学歴が武器にならないのであれば、学歴以外にアピールできるものを身につけておくということが必要になりますので、そういったことを意識した対策をすることが大切です。
※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合
学歴フィルターでも就活生は就職するためのポイントを紹介
前の章で、学歴フィルターがあるからと最初から諦めるのではなく、積極的に応募することが重要だとお伝えしました。ここでは応募する前後で意識すべきことをまとめてみましたので、是非確認してみてください。少しでも上手くいく可能性を高めるためにも、ただ応募するだけではなくポイントを押さえておきましょう。
学歴フィルターにおけるポイント1:実績をもつ
学歴フィルターに打ち勝つには「実績をもつ」ということも大切になります。学歴も実績の一つとして考えることが出来ますが、学歴という実績が残せていないのであれば他の実績を残せばいいということです。他の人はなかなか持っていないような実績を示すことができれば、学歴がなくてもその実績を評価されて採用につながるというのは少なくありません。これはその企業の業務内容に直結するような内容でなくても評価される可能性は十分にあります。
例えば、学生時代にスポーツを一生懸命やっていて全国レベルでの実績があるとします。ある意味、その実績は学歴以上の評価を受けることもあるでしょう。もちろん、スポーツ以外に文化系であっても、全国レベルの実績や世界レベルの実績を持っている人は高い評価を得ることが出来ます。そういった実績を残している人は、その実績を残すためにそれ相応の努力を重ねてきたことがわかるからです。学歴は勉強を頑張った人ですが、スポーツであれば体力やコミュニケーション能力、協調性などが評価されます。
ただ、就活の段階になっていきなり何かを始めても就活に有効な実績を出すというのはかなり難しいでしょう。自分自身の能力や実力を見極め、それを活かすということが大切になります。
学歴フィルターにおけるポイント2.SPIや一般常識テスト対策
意外に筆記試験が学歴フィルターの突破口になる可能性が出てきたようです。採用試験で大変有名なSPI3は、ネット上での受験も可能ですから学歴フィルターをかける前に行って、一定以上の成績者に学歴フィルターをかけてもいいわけです。また応募者がそれほど殺到しない会社であれば、筆記試験を先に行うことも可能でしょう。上位大学出身者がこうした試験で好成績を収めても当たり前としてしか見られません。一方、低レベルと思われていた大学出身者が上位大学出身の学生を上回る成績を取れば、実際に取った成績以上に注目を集めるでしょう。
筆記試験の重要性が増してきていることを考えれば、3年生になったらすぐにSPI3や筆記試験対策を始めるのが良いでしょう。一般常識試験にとどまらず、踏み込んだ筆記試験対策をお勧めします。
学歴フィルターにおけるポイント3.自己アピールを磨く
学歴フィルターがある場合、面接に進めるかどうかは企業にもよります。しかし、面接に進めたからと言っても高偏差値の大学出身者と同程度の評価であれば、学歴フィルターによって落とされることもあるのです。そこで自己アピールをしっかり磨いておきましょう。それによって学歴フィルターでもふるい落とされない成績を取れば良いのです。
面接は場数を踏んで鍛える
自己アピールは事前のシミュレーションによってもある程度鍛えられますが、実際に面接を受けることは大変大きな訓練になります。いわゆるPDCA(計画・実行・評価・改善)サイクルのうち、シミュレーションはPの部分です。そして実際に面接を受けるのがD、その面接の内容をしっかり覚えておき、面接官の反応などを見ておくのがCにあたります。そしてAを行って次の面接に臨むわけです。つまり、面接を受けること自体が次の面接のための訓練になると意識して面接に臨むことが自己アピールを鍛えるポイントになります。
PDCAの追求ポイント
面接を受けた際、シミュレーションで行ったものと質問のずれをチェックすることは重要です。そして、どう答えたら自分を最大限伝えられるかを研究しましょう。これは回数を重ねないと難しいので、就職活動はスタートダッシュが重要になります。早くスタートして場数を踏んで下さい。
自分に自信をつける
事前のシミュレーションの際には、自分がアピールできる特長をしっかり練習しておきましょう。それをどう表現すれば面接官から良い感触を得られるかを試すのが面接の現場なのです。それを繰り返すことで自分に自身がつき、緊張せずにアピールできるようになるでしょう。
学歴フィルターにおけるポイント4.TOEICの高得点
今や英語力は就活において必須のスキルだと言えるでしょう。一方で、実際に英語のスキルが高くても客観的に評価できるものがないと就職活動では使えません。そこでTOEICです。就活で使えるTOEICは800点以上というのが一つの目安です。一方、人気の高い企業では900点が目安になる場合もあるようです。
海外経験を加味するとさらに有利
TOEICで900点を取って、さらに短期ではない海外への留学経験や海外でのインターン経験を応募書類に書けると、学歴フィルターを突破しやすくなるでしょう。もちろん、海外経験があるのにTOEICの点数が悪すぎると逆効果かも知れないので、勉強はしっかりしておいて下さい。TOEICで860点を取ればAレベルと判定されますから一つの目安として下さい。
英語はいつでも勉強できるのでできるだけ早くから
英語のスキルを伸ばせるのは大学の間だけではありません。それこそ中学や高校のうちからしっかり英語を学んでTOEIC Bridge Test(初中級向けTOEIC)から受験し始めてみるのも良いでしょう。大学生になったら1年生からTOEICにチャレンジして下さい。
学歴フィルターにおけるポイント5.プログラミングを身につける
ソフトウェアエンジニアは人手不足が続いています。そのためエンジニアとしての就職を目指す場合、出身大学よりもプログラミングスキルのほうが重要になるケースすら考えられるのです。アプリを自作した経験や使いこなせる言語をアピールすると評価されやすい傾向が見られます。一方で、企業によって求めている言語が異なるということはあるでしょう。C#やPythonは押さえておいて間違いないでしょうが、自動制御系ならC言語系統、機械学習ならPythonやR言語、web関連ならPHPやJavaといった得手不得手があります。自分のスキルと志望企業とのマッチングもしっかり見極めましょう。
エンジニアを目指すのであれば、IT企業にターゲットを絞って、プログラミングスキルを磨きながら将来に備えるのがおすすめです。もちろん、プログラミングが重要だと言っても、一般常識や適性試験を無視するわけには行きません。SPI3や一般常識テストを高得点でクリアできるよう、普段からしっかり練習しておいて下さい。
学歴フィルターにおけるポイント6.OB・OG訪問
比較的古典的な就活ですが、今でも最も有効だと言われるのがOB・OG(同じ大学出身の先輩。オールドボーイ、オールドガールの略)訪問です。
OB・OG訪問とは
大学の学生課や就職課に問い合わせると、目的の企業に就職している先輩を紹介してもらえます。その先輩に連絡して就活の相談に乗ってもらうのがOB・OG訪問です。実際に就活を乗り越えて活躍している人の話は、就活で役に立ちますし学歴フィルターを乗り越えやすくなるでしょう。少なくとも先輩が就職しているということは、学歴フィルターがあったとしてもそれを乗り越える方法があるということになります。
マッチングアプリやサイトを利用する
OB・OG訪問のマッチングアプリやサイトは世の中に複数あります。こうしたものを利用して会社訪問するのもいい方法です。これを利用すると先輩だけでなく、別の大学出身者の話を聞くこともできるようです。
具体的な相談・対策がしやすい
例えば、エントリーシートを添削してもらったり、自己分析の内容をチェックしてもらったりできますし、面接についても相談できるでしょう。さらに企業に対する理解を深めることができるだけでなく、場合によってはOB・OGを訪ねる会社訪問を通じて、早期選考の対象になれる可能性があるかも知れません。
学歴フィルターにおけるポイント7.インターンに参加する
インターンシップを開催する企業は増えています。インターンシップは将来採用する可能性のある学生を確保するためでもありますが、学生に会社の実際を見せて、学生の側から会社を評価させるためのものでもあります。インターンシップは応募時期より前に開催されているので、参加者は学歴フィルターを通さずに別枠で評価してもらえる可能性があるのです。ただし、インターンシップの参加そのものに大学による選別が行われている可能性は否定できません。それでもまだまだ対策はあります。
1dayインターンシップ
人気企業にはインターンシップの応募が殺到してしまい、結局求人の前倒しのようになってしまったという現象があります。ここで学歴フィルターをかけたのでは多様な人材を求めるという本筋から離れてしまいます。そこで行われているのが1dayインターンシップです。一種の会社説明会的なものですが、もっと会社の実際に近いところを見られるようです。採用の評価への影響は未知数ですが、積極的に参加しておくのがいいでしょう。
長期のインターンシップ
外資系企業に多かった長期インターンシップを採用する国内企業も増加傾向にあります。おおむね1か月以上で有給のことが多いです。これは就職したい業種が決まっている場合におすすめのもので、1年生から応募できる企業もあります。これは就職活動の時に有利になるものと考えられるでしょう。
社会人との接点が就活の目を養う
インターンシップでは実際に働いている社会人と業務での接点が生まれます。そこで実際に就職対象とするのかどうかと言う根本的な判断もできますし、就職してからの道筋も見えてくるでしょう。
学歴フィルターにおけるポイント8.筆記試験対策をする
学歴フィルターに打ち勝つポイントとして「筆記試験対策をする」というものもあります。企業は当然優秀な人材を求めており、そのために学歴フィルターを採用しているわけですが、学歴フィルターによる足切りの批判をかわすという意味でも筆記試験の結果を重視するという企業も多くなっています。学歴がない人にとっては、この筆記試験は大きなチャンスになります。学歴が高い人が高い点数を獲得するのはある意味当然と思われますが、学歴が低い人が高学歴の人と同じような点数を獲得できれば高学歴の人よりも採用担当者の目に止まりやすくなります。また、こういった筆記試験の結果については、面接でも話題になることが多いため、その時に自分がどうして高得点を取ることが出来たのか、どれだけ努力をしてきたのかのアピールをすることも出来ます。筆記試験で結果を出すということは努力を評価してもらえるということにもなりますので、早い段階から筆記試験対策を始めて高得点を獲得することができればかなり有利になるでしょう。
学歴フィルターがあっても、試験は乗り越えられる!
学歴フィルターがあっても、実績のアピールや一般常識テストへの対策などで試験を乗り越える方法をお伝えしました。そこで具体的な取り組み方をご紹介します。
・アピールポイントを探し出す
・プログラミング言語を習得する
・他の会社で実績や経験を積む
それぞれ詳しく解説します。
アピールポイントを探し出す
就活では、自分のウリとなるアピールポイントを探し出すことが重要です。自己評価だけでなく他人からの評価も取り入れて、他の応募者にはない自分ならではのアピールポイントを見つけましょう。
実績がある場合には、それに関係するアピールポイントを交えて話すと説得力が増します。学校関係の実績では部活やボランティアなどが多いですが、バイトなどの経験が使えるケースもありますので、色々な人から自分の良いところを聞いておきましょう。
また目に見える実績がなかなか見つからない場合でも、「人の細かいところに気が付く」「周囲をまとめるのがうまい」といった長所が希望企業の業種または配属される部署によっては重宝されるケースもあります。そのため、アピールポイントはなるべく多く見つけておくことをおすすめします。
プログラミング言語を習得する
現代では情報の授業が導入されており、プログラミングなどの関心が高まっていますが、学校レベルのプログラミング言語ではほとんど企業では通用しません。そのため、ITに関心があるならば、自分でプログラミング言語を習得しておけばシステムエンジニアを募集している企業には大きな関心を持たれるケースが多いです。
他にもIT系に役立つスキルを習得しておけば、就活だけでなくさまざまな場面で役立つケースが多いので、他の応募者と差別化するためにはおすすめの方法です。
その上、このような企業は学歴フィルターを使っているケースは非常に少なく、大手企業でもスキル次第で十分ステップアップできる点もおすすめです。
他の会社で実績や経験を積む
希望先企業に合格できないと思う場合には、他の会社で実績や経験を積んでスキルアップを図る方法もあります。第二新卒向けですが、企業や社会で実際に活躍できたことをアピールできれば学歴フィルターがある企業でも採用されやすくなるでしょう。
また他の会社で培った実務的なノウハウを活かせますので、場合によっては新卒よりも採用される可能性が高くなります。
学歴フィルターを気にしすぎず、努力を重ねよう
学歴フィルターは企業によって採用しているところもありますが、今さら学歴フィルターについて気にしすぎても仕方ありません。学歴フィルターを理由に諦めてしまうのではなく、目の前のことにコツコツ取り組んでいくことが大切です。就職は学歴だけで決まるわけではありませんので、学歴以外にアピールできるポイントを作ることも希望通りの就職には必要です。学歴フィルターを気にしすぎず、努力を重ねていきましょう。
※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合
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