高卒フリーターの中には正社員になりたいものの、経験がなく不安、大卒に比べて仕事がないのではと考えている方もいるでしょう。この記事では、高卒フリーターが正社員就職するまでの就職活動の流れや仕事選び、履歴書・面接対策など必要な項目を解説していきます。
私たちジェイックは、正社員の勤務経験がない状態からでも正社員就職が目指せる就職支援サービスを20年以上展開してきました。就職活動を一人でするのが不安な人、就職活動で何から始めればいいのかわからないと悩んでいる人はぜひ、ジェイックの就職相談にお申し込みください。
- 高卒問わずフリーターが正社員就職できた割合は男性61.9% 女性40.8%。特有の戦略が重要!
- 「高卒フリーターが就職を成功させるポイント」5選を参考にしよう
- 「高卒フリーターにおすすめの仕事や業界」を応募先の選択肢に加えよう
- 「高卒フリーターで採用されにくい人の特徴」を元に、自らを省みよう
この記事の目次
高卒フリーターが就職する方法6選
高卒フリーターが就職する方法は、以下の6つがあります。
- 求人サイト
- 就職エージェント
- ハローワーク
- 正社員登用制度
- 紹介予定派遣
- 公務員試験
高卒フリーターが初めて就職活動をする場合や、なるべく短期間で正社員を目指したい場合は、②の就職エージェントを使って就活する方法がおすすめです。
それぞれの方法のメリットやデメリットについて一つずつ解説していきます。
1. 求人サイト
高卒フリーターが就職する方法の一つ目は、求人サイトで正社員の求人を探し、応募する方法です。
求人サイトは、多くの求人情報が掲載されており、自分に合った仕事を効率的に探すことができます。特に、地域や職種、雇用形態などの条件を絞って検索することで、希望に沿った求人を見つけやすくなります。
高卒フリーターが正社員を目指す場合は、「学歴不問」「未経験歓迎」の項目で検索することで、高卒フリーターが学歴や経歴にかかわらず応募できる求人を見つけることができます。
求人サイトを使って就職活動をする方法は、アルバイトの求人応募と同じような流れになりますが、正社員を目指す場合、経歴の詳細を記載した職務経歴書の提出が必要となります。
高卒フリーターが始めて就活する場合、自分で調べながら職務経歴書を作成するのは難しいので、次に紹介する就職エージェントもあわせて活用してみることをおすすめします。
2. 就職エージェント
高卒フリーターが就職する方法として、就職エージェントを使って、プロのサポートを得ながら就活する方法もあります。
就職エージェントは無料で登録者の希望に合った求人の紹介や、応募書類の作成や面接のアドバイスなども提供してくれます。エージェントの専門知識を活用することで、効率的かつ的確な就職活動を進めることが可能です。
就職エージェントのサポートには以下も含まれます。
- 就職先の相談(向いてる仕事、やりたい仕事の提案)
- 自己分析のアドバイス(自分では気づかない強みや弱みを発見してくれる)
- 応募する求人選びのアドバイス
- 履歴書・職務経歴書の添削
- 求人の応募・企業との面接日程調整の連絡代行
- 想定される質問への回答の添削
- 模擬面接
- 就職先の相談
「就職したいけれど、やりたい仕事や向いてる仕事が分からない」といった悩みや、「アルバイト経験しかないから何をアピールすればいいのか分からない」とった悩みも、アドバイザーに相談することで視野を広げることができます。
また、履歴書や職務経歴書を、書類選考に通過しやすい内容に添削してもらったり、面接での回答の仕方のアドバイスをもらうことで、希望の会社から内定をもらえる確率がアップしますよ。
ジェイックの就職支援を活用しよう!
私たちジェイックは、高卒という経歴を持った方の就職に特化した転職エージェントです。
とりあえず話だけ聞いてみたいという方も歓迎しています。あなたとお会いできることを楽しみにしています。
3. ハローワーク
高卒フリーターが就職する方法として、ハローワークで求人を探して応募する方法があります。
ハローワークとは簡単に言うと、国が行っている事業で、履歴書や面接の対策、就職先の紹介まで、就職活動全体を幅広くサポートしてくれているサービスのことを指します。
求人情報の提供だけでなく、就職相談やセミナーも開催しており、就職活動に必要なスキルを学ぶことができます。
ハローワークには、企業が無料で求人掲載できるため、求人サイトや就職エージェントよりも中小企業や地方の求人も多い傾向があります。
地元で就職したいと考えている方や、いろんな求人を見てみたいという方は、ハローワークを活用してみてください。
4. 正社員登用制度
高卒フリーターが正社員になる方法として、アルバイトやパート、派遣といった、いわゆる非正規雇用から始めて、正規雇用(正社員)を目指す方法もあります。「正社員登用制度」ともいわれますね。
実績や努力が認められれば、バイトから正社員へと昇格するチャンスもあります。日々の仕事で信頼を得ることや、業務で高い成果を挙げることで、正社員登用の可能性が広がるでしょう。
しかし、以下の注意点があるので必ず確認しておきましょう。
現在働いている職場で正社員を目指すのであれば、社員に相談するなどして事前に情報を収集しておきましょう。
5. 紹介予定派遣
紹介予定派遣を利用して、正社員を目指す方法も一つの選択肢となります。
紹介予定派遣は、派遣社員として一定期間働いた後、正社員として登用されることを目的とした働き方です。この制度を利用することで、気軽に職場環境や仕事内容を確認しながら、正社員登用を目指すことができます。
しかし、紹介予定派遣を利用する場合は、1~3年程度は派遣として働くこととなるため、すぐに正社員になりたいと考えている方にはおすすめできません。
6. 公務員試験
高卒フリーターが公務員を目指すことも可能です。公務員試験は高卒者が応募できるものも多数あり、安定した職場環境や待遇面から人気があります。試験の対策に時間と労力はかかりますが、計画的な勉強と適切な情報収集が成功の鍵となります。
また、公務員試験には応募資格に年齢が条件として設定されていることがあるため注意が必要です。多くの自治体では、正社員経験なしでフリーターから応募できるのは30歳前後までとしているため、募集要項をチェックしましょう。
他にもフリーターから正社員になる方法について知りたい方は、以下の記事も読んでみてください。
高卒フリーターの就職におすすめの職種
高卒フリーターの就職におすすめの職種には、「未経験でも始めやすい」「未経験歓迎で募集している」「学歴不問で受けられる」「求人数が多い」といった特徴があります。
具体的には、以下の9つの職種がおすすめです。
- 営業職
- 販売接客
- 事務職
- 施工管理
- 製造スタッフ
- 飲食店スタッフ
- プログラマー
- 運送業
- 介護スタッフ
営業職
営業職は、高卒フリーターの方におすすめの職種の一つです。この職種はコミュニケーション能力が重視され、特別な学歴よりも人間関係を築く力や説得力が求められるため、フリーター経験で培った対人スキルが活かしやすいです。
また、営業職の魅力は成果に応じた評価制度が整っていることが多く、成果を出すことで高収入を目指すことも可能です。
さらに、営業職は多様な職種へのキャリアパスが可能なのも魅力の一つです。営業としてスキルアップしていく以外にも、マネージャーへの昇格や他業種の営業職やマーケティング職への転職も可能です。
販売接客
販売接客業は、フリーター経験者がそのままのスキルを活かせる職種と言えます。接客や商品知識を通じてお客様に満足を届ける仕事は、やりがいのあるものです。
高卒フリーターの方々が日々の中で磨いてきたスキルを直接活かすことができ、即戦力として職場に貢献することができます。
販売職には、アパレルや化粧品、家電、家具など多様なジャンルがあります。人に直接サービスを提供したいという方や、商品知識を学ぶのが好きという方におすすめです。
事務職
事務職はコツコツとした作業を得意とする方に向いている職種です。ExcelやWordといった基本的なPCスキルを身につけておくことで、就職の際のアドバンテージになります。
事務職は、土日休みやオフィスワークができる、残業が比較的少ないといった理由で高卒フリーターの就職でも人気の仕事です。事務職の求人数は少ない一方で倍率も高いため、事務職への就職を成功させるには、しっかりと選考対策をする必要があります。
施工管理
施工管理の仕事は、建設現場の進行管理が主で、責任あるポジションです。建設現場で作業する仕事ではなく、進行をマネジメントする仕事です。
高卒フリーターから専門職へのキャリアチェンジを考える方には、比較的ハードルが低く、おすすめの職種です。なぜなら、建設業界は若手人材が不足しており、未経験・資格なしでも活発に採用を行っているからです。
年収も比較的高く、資格取得を通じてさらに高年収を狙うことが可能です。
製造スタッフ
製造スタッフは、高卒フリーターの方々が働きやすい職種です。製造業は常に人手が求められ、経験を問わない求人も多く、初心者が入りやすい環境が整っています。
また、勤務体系もシフト制が多いため、ライフスタイルに合わせて働くことが可能です。
飲食店スタッフ
飲食店スタッフは、フリーター経験を活かせる代表的な職種です。接客から調理まで幅広いスキルを取得でき、将来的には独立も視野に入れることができます。また、飲食業界は人材確保が急務であるため、未経験でも積極的に受け入れてくれるところが多いです。
全国各地に飲食店があるため、就職先の選択肢が多いのも魅力の一つです。
プログラマー
IT業界の中でもプログラマーは、学歴よりも技術力が重視されます。独学やスクールでスキルを身につけることで、高卒フリーターでも十分に就職を目指せる職種です。
IT業界は未経験者歓迎の求人も多く、プログラミングスキルを身に着けることで、未来のキャリアアップが期待できます。
将来的には、フルリモートで働いたり、副業で稼いだり、フリーランスとして独立することも可能です。
運送業
運送業は、運転するのが好きな方や、人とあまり話さずに仕事をしたい方におすすめの仕事です。特に物流や配送業務は、社会インフラを支える重要な役割を担っており、安定した雇用が期待できます。運転免許があればすぐにでも始められる職種であり、働きながらステップアップを図ることも可能です。
しかし、早朝や深夜の勤務がある場合、不規則な生活になりがちな点はデメリットなので、体力的なタフさや体調管理が求められます。
介護スタッフ
介護スタッフは、人手不足が叫ばれる分野であり、高卒フリーターから就職しやすい仕事の一つです。
介護職は需要があるため将来性が高く、経験を積みながら資格を取得することで、昇給やキャリアパスが広がります。
人と接するのが好きな方や、人の役に立つことに喜びを感じる方にとって、やりがいのある職種です。
高卒フリーターの就職は厳しい?
高卒フリーターの就職は、無理ではありませんが、新卒や正社員経験がある人の転職と比べると厳しいと言われています。
その理由として、以下のような理由が挙げられます。
- すぐに辞めることが懸念される
- 空白期間が長いと不利
- 大卒向けの求人に応募できない
すぐに辞めることが懸念される
高卒フリーターが就職する際に、企業側が懸念する点の一つは、採用後にすぐ辞めてしまうのではないかという不安です。フリーターとしての経験が長い場合、仕事に対する忍耐力や責任感について疑問を持たれることがあります。
また、アルバイトとは異なり、正社員としての仕事は責任が重く、プレッシャーも感じるため、その環境に耐えられるかどうか企業側は慎重に見極めようとします。こうした懸念を払拭するためには、面接時に意欲や長期的なキャリアビジョンを具体的に伝えることが重要です。
空白期間が長いと不利
高卒フリーターの就職活動において、空白期間が長いことは大きなハードルとなることがあります。この期間が長いと、「なぜ正社員を選ばなかったのか」や「この間に何をしていたのか」などの疑問が生じるため、企業側からの評価が厳しくなる可能性があります。
特に、30歳以上になると未経験の分野への転職が難しくなるため、20代後半には積極的に就職活動を開始し、経験を積んでいくことが望ましいです。空白期間がある場合でも、その期間に得たスキルや経験を強調し、未来へのポジティブな取り組みを示すことが大切です。
大卒向けの求人に応募できない
高卒フリーターにとって、最も大きな課題の一つは大卒向けの求人に応募できないことです。多くの企業は大卒以上を募集条件としていることが多く、これが高卒者にとって求人の選択肢を狭めてしまう要因となります。
高卒で応募できる求人を探すには、求人サイトで「学歴不問」の項目にチェックを付けて検索をしたり、フリーターの就職専門のエージェントを使う方法があります。
大卒向けの求人と比較すると、高卒で受けられる求人は少ないため、希望条件は優先順位を決めて、条件を絞りすぎず幅広く求人を見ることがポイントとなります。
高卒フリーターが就職するメリット
高卒フリーターが就職するメリットとして、主に以下の5つが挙げられます。
- 雇用が安定する
- 収入が上がる
- キャリアアップできる
- 社会保障を受けられる
- 社会的信用が得られる
雇用が安定する
高卒フリーターが正社員として就職することにより、雇用の安定が図れます。正社員になることで、雇用契約が長期的に確保され、雇われ続ける安心感が得られます。
これにより、安定した収入を得ることができるため、将来に対する不安も軽減されるというメリットがあります。
このままフリーターをずっとしていると、景気やアルバイト先の経営状況が悪くなったときに解雇されるリスクがあります。安定した生活を望む方は、就職を検討してみましょう。
収入が上がる
高卒フリーターが就職することで、長期的に見た収入が上がるというメリットがあります。
令和4年賃金構造基本統計調査によると、高卒の初任給は181,200円でした。月給だけで見ると、アルバイトでも稼げる額だと思うかもしれませんが、正社員は年に2回ボーナスが支給されることが多く、ボーナスがあるだけで年収50万円~100万円程度上がります。
さらに、正社員は、年間で月給が数千円~数万円上がることは珍しくなく、昇給によって収入を上げていくことが可能です。
早めに就職して経験を積むと、その分昇給も早くなるため、就職は早い方がお得です。
キャリアアップできる
正社員として働くことで、組織内での昇進や昇給の機会が得られます。フリーターでは限られていたキャリアの選択肢も、正社員であれば様々な職種に挑戦する機会が増え、長期的に見るとキャリアの幅を広げることができます。
スキルを身につければ、その後のキャリアパスも広がり、さらに副業やフリーランスといった選択肢も可能になります。
社会保障を受けられる
正社員になることで、健康保険や厚生年金、労災保険、雇用保険といった社会保障制度が適用されます。フリーターとしては得られなかったこれらの保障が手に入り、事故や病気の際にも安心して医療を受けることができるようになります。
さらに、会社の福利厚生も正社員の方が充実している傾向にあります。産休や育休も正社員の方がフリーターよりも取りやすく、正社員雇用を維持したまま時短勤務することも可能です。
社会的信用が得られる
正社員として働くことにより、社会的信用が高まります。これは、ローンの申請や賃貸契約の際などに大きく影響します。金融機関などからの信用を得るためには、安定した職業を持っていることが大きな要素となり、高卒フリーターからの転職は信用を得るための重要なステップです。
高卒フリーターが就職するデメリット
高卒フリーターが就職することで様々なメリットがありますが、デメリットもあります。
具体的には、以下のようなデメリットがあります。
- 趣味や夢を追う活動の時間がとりづらい
- 仕事の責任が増える
趣味や夢を追う活動の時間がとりづらい
高卒フリーターから就職する際のデメリットとして、趣味や夢を追う活動の時間が減ることが挙げられます。フリーター時代はシフトに自由度があり、自分の興味や関心に基づいた活動を行う時間を確保しやすいです。
しかし、正社員として働き始めると、勤務時間や業務内容により、プライベートの時間が限られる状況になることが多いです。このため、趣味に費やす時間や、夢を追いかけるための活動に割ける時間が少なくなることがあります。
仕事の責任が増える
高卒フリーターから正社員として就職すると、仕事の責任が増えるのが大きなデメリットです。
フリーターの時期は比較的責任の少ない業務を任されることが多いですが、正社員になると、プロジェクトの担当や後輩の指導など、より多くの責任が伴うポジションに就くことが求められます。
これにより、精神的な負担が増える場合がありますが、責任を全うすることで、自身のスキルアップや成長に繋がる一面もあります。
高卒フリーターの就職率
厚生労働省「平成30年若年者雇用実態調査結果の概況」によると、高校卒の正社員雇用率は56.3%と、半数程度です。一方で、大学卒の正社員雇用率は80.9%です。つまり、正社員雇用されているのは、高卒で10人中約5~6人、大卒で10人中約8人程度です。高卒で就職して正社員として仕事をすることは可能ではあるものの、正社員の割合自体はやや低いという事実があります。
高卒フリーターには採用されにくい人の特徴がある
同じ高卒フリーターなのに、正社員採用されやすい人とされにくい人がいます。どのような人が採用されにくいのか、5つの特徴をご紹介します。
誰かに言われたから就職活動をしている
「親から就職しろと言われた」「友人からなぜ就職しないのかと言われた」などの理由で就職活動をしていると、企業にはすぐに見抜かれてしまいます。
誰かに言われたからしぶしぶ就職活動をしても、正社員就職してからのビジョンもなければ、何が向いているのか何がしたいのかもわかっていないため、結果的になかなか就職できなくなってしまうでしょう。
正社員になりたい理由を明確に言えない
正社員になりたい理由が明確になっていないと「じゃあアルバイトのままでいいのでは」と思われてしまいかねません。「正社員として働くのが普通だから」という理由だけでは「世の中には正社員以外の働き方で活躍している人もいる」と返されてしまうかもしれません。
「アルバイトではできないことが正社員では実現できる」ということを自分の言葉で伝えない限り、なかなか内定をもらうことはむずかしいでしょう。
自分に自信がなく面接で伝わってしまう
フリーター経験しかない人にありがちなのが、フリーター期間中に自信をなくしてしまうことです。就職できなかった、長らくアルバイトだったなどの理由から「こんな自分でも就職できるのかと不安に感じてマイナス思考になってしまうのです。
その雰囲気は、面接官にも伝わってしまいます。企業としては、たとえ同じフリーターという経歴であっても、自信がなくおろおろとしている人よりも、前向きで明るい人を採用したいと思うものです。
企業の条件や理想が高すぎる
高卒フリーターにありがちなのが、企業に求める条件や理想が高すぎて、現実とギャップが大きい点です。自分の理想の条件を持っているのはいいことですが、フリーターから正社員になる場合、いきなり理想通りの企業に入社しようとするとハードルが高くなってしまうでしょう。
企業選びのハードルを下げ、まずは正社員になってスキルや経験を積み、将来的に自分の理想とする企業に入れるように、逆算して行動するほうが現実的です。
身だしなみ・マナーが社会人としてなっていない
フリーターが就職を成功させるポイントに「若さ」がありますが、その若さがマイナスの印象につながると、就職はしにくくなります。たとえば敬語が使えない、面接に明るい髪色や派手なネイルのまま、または髭などを伸ばしっぱなしのまま来る、などです。
社会人経験のないフリーターはとくに「若いのに、身だしなみや言動がしっかりしているな」と思わせるプラスのギャップを目指すべきです。
高卒フリーターが就職するために絶対にしてはいけないこと
高卒フリーターが就職するためのアピールポイントを解説する前に、まず絶対に面接などでしてはいけないことについて説明します。
フリーターである理由に嘘をつく
それは、フリーターになった理由で嘘をつくことです。
フリーターになる理由というのは実に様々です。何となくフリーターになった人から夢があってフリーターを選んだ人まで色々います。
ですが、たいていの高卒フリーターがフリーターになった理由は、あまり面接で話したくない内容であることが少なくありません。
就活をせず在学中にしていたアルバイトをそのまま続けていたという理由や、正社員として働く自信がなくてフリーターになったという理由などです。
嘘を吐いても面接官にはバレる
しかし、決して嘘をついてはいけません。面接官はプロです。嘘を吐けば、割とすぐにバレてしまうものです。
もし嘘がバレたら、良い印象を与えるどころか、逆効果となります。アピールポイントなどを考えるまでもなく不採用確実でしょう。
フリータになった理由は皆、似たり寄ったりですし、面接官もある程度わかっています。ですから、フリーターになった理由を正直に話したからといって、落とされることはないと考えて良いでしょう。
就職をゴールにしてはいけない
厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(平成28年3月卒業者の状況)を公表します」によれば、高卒就職者で就職から3年以内に退職した人の割合は39.2%と、全体の約4割程度です。
この理由のひとつとして考えられるのが、就職することそのものがゴールになってしまっていることです。ですが就職はあくまで、仕事人生や社会人人生のスタート地点です。就職することを目標にするのではなく、自分がやりたいことや将来の夢などから、仕事選びをすることが大切なのです。
高卒フリーターが求人で見たほうがいいポイント
高卒フリーターが、求人や採用情報で見ておいたほうがよい3つのポイントをご紹介します。
完全週休2日制か週休2日制
休みがどの程度取れるのかについて、就職する前に求人情報でチェックしましょう。具体的には、以下のことに注意することをおすすめします。
- 完全週休2日制:週に2日は必ず休みが取れる
- 週休2日制:月に1回は週に2日の休みが取れる
「週休2日制」の場合、たとえば週のあいだに祝日があったとしても、その日が休みになるとは限りません。また、土日が連続して休めるとも限らず、月に数回は土曜日出勤ということもあり得ます。
「カレンダー通りに休みを取りたい」という場合は、必ず「完全週休2日制」の求人を選ぶようにしましょう。
未経験者歓迎かどうか
経験したことがない職種に応募する場合「未経験者歓迎」「経験不問」などと書かれている求人に応募したほうが、採用される確率が高くなります。経験者優遇の求人に応募して採用される可能性もゼロではないものの、やはり高くはないでしょう。
未経験OKであれば、入社後も研修や指導などを丁寧にしてもらえる可能性が高く、未経験から活躍している先輩などもいるため、安心です。
正社員としての雇用かどうか
求人に応募するときに注意したいのが、正社員雇用の求人であるかという点です。
求人サイトで比較的多いのが「契約社員」の募集です。契約社員の場合、「1年後に正社員登用あり」などと書かれていればよいですが、そうではない場合、入社してもずっと契約社員のまま、または契約を更新してもらえず辞めることになってしまった、ということもあり得ます。
また、まれに「業務委託」の求人もあります。業務委託は会社員ではなく個人事業主扱いとなるため、はじめて社会人になる人にはリスクが高い働き方ですので注意しましょう。
高卒から正社員へ就職成功した先輩たちの体験談
この記事を書いている私たちジェイックでは、10年以上にわたって高卒の方に特化した就職支援サービスを展開しています。
ここでは、実際に高卒から正社員への就職に成功した、ジェイックのご利用者の方の就職体験談をご紹介します。
高卒後に進学せず就職した先輩たち
以下にご紹介するのは高校を卒業後、大学や専門学校等の進学をせずに“就職”という道を選んだ先輩たちです。
もしあなたが今、進学ではなく就職という道を選ぼうとしているのであれば、是非先輩たちの就職成功体験談をご覧になってください。
石川祐樹さんの就職成功体験談|総合電子部品商社
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高卒を卒業後フリーター | 人工衛星の部品を扱う総合電子部品商社 |
「アルバイトでも生きていけるでしょ」と軽い気持ちで就職せずに高校を卒業した石川さん。しかし現実は、家にお金を入れるのが精いっぱいで、遊ぶ時間はもちろん、就活の時間すら取れない毎日。
就活を始めたきっかけは…
泉さんの就職成功体験談|印刷会社
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石川県で製造業 | 上京支援制度を利用して東京の印刷会社へ |
高校卒業後に大手重機メーカーへ就職するも、大卒と高卒の学歴差による待遇の違いを感じ、働きながら大学へと進学。
「大卒」という学歴を手に入れて当時の仕事内容を変えようと考えていたが、結局、卒業はせずに転職を決意。
その理由は…
大学を中退して就職した先輩たち
実は、大学中退した場合の最終学歴は“高卒”になります。
以下にご紹介するのは大学や短大を中退し、高卒として就職活動を成功させた先輩たちですので、自分に近い境遇のエピソードがあれば是非読んでいただきたいです。
和地 あおい様の就職成功体験談|社風の良い不動産会社
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家庭の経済的事情で中退 | 社風の良い、地域密着型の不動産会社 |
父子家庭でお金に余裕がなく、高校生からアルバイトと勉強を両立して学費免除を受けるくらい努力屋さんの和地さん。
大学進学をするも、留学必須のプログラムに参加できず、退学を決意。…
小田さんの就職成功体験談|ネットワークセキュリティの会社
BEFORE | AFTER |
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大学を留年・中退 | ネットワークセキュリティの会社で採用や営業 |
大学でのサークル活動に熱中した結果、留年をしてしまった小田さん。
親にこれ以上迷惑をかけたくないという想いから中退を決意し、すぐに就職活動を開始。…
いかがでしたでしょうか。上記の先輩たちのように、次はあなたが高卒から正社員就職を成功させる番です。
「就職を成功させて、安定した生活を過ごしたい」という方は、いつでもジェイックへ相談しに来てください。
まとめ
「正社員になることは高卒フリーターには難しい」と考える人は少なくないでしょう。学歴も職歴も不安で、そう考えてしまうのは仕方のないことかもしれません。
しかし、高卒フリーターでも正社員になることは十分可能です。この記事で紹介したポイントを改めてまとめましょう。
高卒フリーターのままだと生活は苦しい
高卒フリーターのままだと賃金が上がらないため、正社員に比べて厳しい生活を送らなくてはなりません。正社員とフリーターの生涯賃金の差は数倍もあります。
特に正社員以外の働き方で得られる賃金は、男性の場合横ばい、女性の場合は年齢と共に減少という大変厳しいものです。
高卒フリーターだからといって就職は不利ではない
また、就活に乗り出そうとした際、「高卒フリーターは就職に不利」というよく聞く意見に不安を覚える人もいるでしょう。
ですが実際は、企業の多くは「高卒でフリーターになるのは20歳前後で、将来を見すえられないのはある程度仕方ない」と考えてくれています。
大卒の場合は卒業時22歳で、その年齢で将来を見すえた行動を取れないのはどうか、とむしろ思われるくらいなのです。
大卒フリーターより不利ということはありません。高卒のフリーターかどうか以前に、採用されにくいタイプというものは存在します。
自分は採用されにくいタイプかどうか振り返る
採用されにくい高卒のフリーターの特徴は、親に言われたからなんとなく就活をしている人や何のために正社員になりたいのか明確な理由を言えない人などです。
こうした高卒フリーターは、採用されにくいと言わざるを得ません。高卒フリーターが就職するためには、アピールポイントをしっかりと意識することも欠かせません。
面接中に嘘は厳禁
また、フリーターになった理由で嘘をつかないということも大切です。プロである採用担当者は、嘘を割と簡単に見抜くことができます。
正直に事実を述べた上で、正社員になりたいという意志を強くアピールすることが大切です。
正社員になる目的を具体的に考える
なぜ正社員になりたいのか具体的な目的を説明することがアピールポイントとなります。学歴も職歴もない高卒のフリーターは、履歴書の書き方に迷うかもしれません。
ですが、ここでも効果的な方法というものはあります。それは志望理由を具体的に書くということです。
企業のどのような点に共感したのか、企業の良いと思ったところを具体的に書き、入社したらどのように貢献できるのかを説明します。
長く続けられた経験で自分をアピール
さらに、アピールするなら短期バイトや短期ボランティアのような短期的な活動よりも、長期間続いたアルバイトや経験の方が良い印象を与えることができます。
それは企業側が、長く働いてくれるかどうかを知りたがっているからです。まだ若いからこそ、高卒フリーターはやる気と熱意があれば、正社員として採用されやすいです。
これらのポイントをしっかりと押さえて就活に臨んでください。
「高卒フリーターの就職」に関するよくある質問
高卒の正社員雇用率は56.3%です。高卒という学歴でも就職は可能ですが、高卒フリーターからの正社員就職では、そのハードルは上がります。
高卒でフリーターをしているが、これから就職をしたいという方は、ジェイックの「就職相談」へお申込みいただくことをおすすめします。高卒フリーターという現状から、就職して自分らしく活躍するためにすべきことについてさせていただくことも可能です。
高卒フリーターの方が正社員を目指す際には、フリーターになった理由を偽らないことと、就職をゴールにしないことの2点を意識しましょう。本記事では、さらにくわしくご紹介しています。
こんな人におすすめ!
- 自分に合った仕事や場所を見つけたい
- ワークライフバランスを重視したい
- 会社に属する安定ではなく、能力/スキルの獲得による安定を手にしたい