仕事がだるいと感じることはありませんか?現代社会では、「仕事がだるいので職場に行きたくない」と感じる人も多いでしょう。だるさの原因や対処方法を知らず、だるいままの状態で放っておいてはいけません。今回は、仕事がだるいと感じる原因とその対処方法、注意点について紹介していきます。
この記事の目次
仕事がだるくなる原因
仕事がだるいと感じる原因はどこにあるのでしょうか。もちろん原因は人によって様々ですし、一つではなく複数の理由が絡まりあっている場合もあるかと思います。ここでは、よくある理由をご紹介いたしますので、あなたに合う理由がないか確認してみましょう。
仕事がだるくなる原因1:人間関係の悩み
仕事がだるくなる原因の一つとして、人間関係に関する悩みが挙げられます。一日の中で多くの時間を過ごす仕事場では、良好な人間関係を築くことは非常に重要になります。組織の中で仕事をする場合、様々な立場や考えの人と仕事をする必要があります。特に毎日のように上司から叱責がありストレスを感じると、仕事をする意欲が低下してしまいます。上司との関係性や関わり方に悩み仕事が嫌になる人も少なくありません。
また、苦手な相手との関係に悩むことも多いです。苦手な人と関わりを持つと、いつも以上に気を張って仕事をすることになります。さらに同僚の場合でも、離婚などの家庭の事情や仕事のライバルなど複雑な関係になり得るため、自分と相手の状況によっては気を遣わなくてはいけなくなるでしょう。職場の人間関係は、非常に複雑です。コミュニケーションが上手くいっていないと、場の雰囲気が悪くなり精神的に疲れてしまいます。仕事を円滑に進めていくには、コミュニケーション力を高めることが重要だといえるでしょう。
仕事がだるくなる原因2:仕事が嫌になった
周りの環境だけではなく、仕事自体が嫌になることもだるくなる原因となります。他に仕事がなく消極的な気持ちで始めた仕事は、嫌になりやすいです。仕事を嫌々やらされていると感じてしまい、業務を続けていくうちに疲れてだるくなりやすくなります。自分の希望とは異なる仕事内容の場合、ポジティブな気持ちで業務に向き合っていけるかどうかが大切になってきます。仕事が好きになれないと一日を長く感じ、仕事がだるくなってしまいます。
始めは新鮮に感じていた仕事でも、続けていくうちに嫌になることがあります。仕事にだんだん慣れが出てきて、流れ作業のようにこなしてしまうからでしょう。さらに同じ組織で同じ仕事を続けていくと、次第に先が見えてしまい、希望が感じられず仕事が嫌になります。また、仕事にやりがいを感じられなくなると、仕事がだるく感じてしまうこともあります。このような理由で仕事が嫌になる場合は、作業を単調にこなし仕事に刺激がなくなっているからでしょう。
仕事がだるくなる原因3:認められない
仕事がだるくなる時は、仕事の成果を認めてもらえないことが原因になることもあります。仕事は、成果を言葉や給与などの形で認められることが目標となることがあります。そのため、直属の上司に自分の仕事が認めてもらえないと、不満感が大きくなってきます。どんなに頑張っても正当に評価がされないと感じた場合は、さらに不満が高まり仕事の達成感が得られにくいでしょう。「頑張ってもどうせ無駄だ」と思ってしまい、仕事に対してやりがいを感じなくなり仕事に行くのがだるくなってしまうことがあります。
また、仕事内容によっては成果が分かりにくく、評価が公正になりにくい場合もあります。特に数字での成果が分かりにくい仕事は、評価の仕方が曖昧で不満が溜まりやすいです。自分よりも仕事をしていない人が認められることもあります。立ち回りが上手い人は、仕事以外の動きで評価を高めるのが上手いからです。仕事を真面目に取り組んでいた人たちは、そんな状態を目の当たりにして一気にやる気を無くしてしまうこともあります。
仕事がだるいときの状態
仕事がだるいときは精神的にも身体的にも何かしらの特徴が表れるものです。それぞれ表れる特徴は大きく異なりますので、ここで双方の特徴を確認しておきましょう。
仕事がだるいときの状態1:精神的なもの
仕事がだるいと感じた時は、精神面に表れやすいといわれています。下記のような状態になったら、精神的な理由で仕事がだるいと感じてしまっているサインといえるでしょう。
- 自分では頑張ろうとするが、仕事に集中できない
- 以前なら完成していた仕事も、同じ時間内に終わらせることができない
- 仕事の夢をよく見る
- 特定の人物と仕事をするのに苦痛を感じる
上記の状態が長引く時には、精神的に参っていると思って良いでしょう。特に仕事の夢を見る場合は、寝ている間も仕事から離れられず、心も体も休めることができていません。自分自身でも精神的に参っていることを自覚し受け止めた上で、しっかり対策を取る必要があります。まだまだ自分は頑張れると過信せずに、早めに対応方法を考えましょう。
仕事がだるいときの状態2:身体的なもの
さらに、仕事がだるい時は、下記のような身体的な状態になってしまうでしょう。
- 朝起きたいのに二度寝してしまう
- 仕事によく遅刻してしまう
- 睡眠時間を十分とっても、疲れが取れずだるさを感じる
- 仕事に行こうとすると、頭痛や吐き気を起こしてしまう
- 肩こりや腰痛などが慢性化している
身体的なことが原因でだるさを感じている場合は、長めの休暇を取り十分休むことで改善できるでしょう。いくら休んでもだるさや疲れが取れない場合は、自力で回復する力が著しく低下しています。また、ストレスだけが原因ではなく、体の病気が問題になっている可能性も考えられます。身体的につらい状態が続くようなら、一度病院で受診することをおすすめします。身体的変化には、十分注意しておきましょう。
仕事がだるいときの対処法
既にだるいと感じてしまっている場合は、原因がわかっていてもどうしようもありません。ここではいくつかの対処法をご紹介しますので、自分に合ったやり方で対処していきましょう。
対処法1:朝の工夫
仕事がだるいと感じた時は、まず朝の時間を工夫してみましょう。目覚ましのためのアラームは、間隔をあけて複数回セットして起きましょう。短時間の間で何度もアラームをかけることで、二度寝しても強制的に起きなくてはいけなくなります。朝起きて頭が冴えてきたら、出勤しなければどうなるかを冷静に考えてみるのもおすすめです。仕事を休んでしまうと、仕事が滞ってしまい誰かがサポートする必要がでてきます。自分のことではなく、周りの人や周りの人への影響を考えると、出勤しなければいけないという気持ちになるでしょう。
さらに、朝の時間が充実すると、一日中良い気分で過ごすことができます。自分の好きなカフェで朝食を摂る、出勤前に一杯コーヒーを飲んで行くなど、自分好みの習慣を身につけると、朝の楽しみができて出勤しやすくなります。おすすめは、会社の近くに自分の大好きなカフェを見つけること。毎日その店に通うことを考えれば、出勤が楽しくなります。また、仕事終わりの楽しみを見つけておけば、仕事の時もだるくならないでしょう。仕事を時間内に終わらせたくなるので、集中して効率的に仕事を進められるようになるかもしれません。
対処法2:仕事の工夫
仕事がだるいと感じたら、仕事の取り組み方を工夫してみましょう。集中しにくい時には、簡単にできる仕事から始めましょう。仕事をサクサク進められることで弾みがつき、次の仕事に進みやすくなります。難しい仕事から取り組んでしまうと、どんどんタスクが溜まってしまいます。タスクの量にストレスを感じてしまうなら、簡単な仕事から一つ一つ片付けていきましょう。また、仕事中に休むタイミングを決めておくと、我慢してだらだら仕事を続けるというストレスが減ります。30分仕事をして5分間休むなど、自分なりのルールを決めてみると良いでしょう。
だるい時に集中力を上げるには、一度に一つだけの仕事に絞って作業を進めることをおすすめします。複数の案件を同時に進めていくと、集中力が散漫になりやすいです。気になることや後でやらなければならないことは、思いついた時にメモしておきましょう。メモに取ることで、頭の中からそのタスクを消すことができ、スッキリして目の前の仕事に取り組めます。そして業務の一つが終わったタイミングで、メモを確認すると良いでしょう。
対処法3:相談する
仕事がだるい時は、人に相談する方法もおすすめです。信頼できる友人や家族に悩みを打ち明けることで、気持ちが楽になるでしょう。問題の解決策を相談するのではなく、ただ話を聞いて欲しいと感じる時もあります。そんな時は、仕事仲間ではない第三者に話す方がより安心でしょう。また、相談できるようであれば、会社の上司や先輩に相談してみてはいかがでしょうか。信頼でき尊敬している上司や先輩がいる場合は、相談することで思わぬ解決に導いてくれることもあります。
身近な人に相談できない場合でも、下記のように相談できる場所があるのでぜひ活用してみてください。
- 各自治体の「総合労働相談コーナー」
- 「労働条件相談ほっとライン」
- 精神的な悩みについて相談できるサイト
「総合労働相談コーナー」では、いじめや雇止めなどの職場トラブルを相談できます。また、「労働条件相談ほっとライン」では、匿名で労働条件について相談することが可能です。その他、仕事関係を含む様々な悩みについて相談できるホットラインやサイトがあるので、一人で悩まず誰かに相談してみましょう。精神的な悩みの場合は、相談するだけで心を落ち着けられることが多いものです。
対処法4:気分転換をする
気分転換をすることも、仕事がだるい時の対処法の一つです。スポーツやクッキングなど、仕事とはまた違った分野の趣味を作ると良いでしょう。趣味に打ち込むことで、仕事とプライベートにメリハリがつき、やる気が高まります。趣味の時間を取るために、仕事を集中して終わらせようとするはずです。また、仕事終わりのアフターファイブに趣味を楽しむことで、楽しい気分で一日を終えられるようになります。
繁忙期を避けて、一日だけでなくまとまった休暇を取って休むのもおすすめです。日常生活から離れて過ごすことで、リフレッシュでき新たな気持ちで仕事に取り組めるでしょう。有給休暇が取れない、そもそも休ませてもらえないといった問題が起こってしまった場合は、会社の福利厚生を見直し、転職も視野に入れてみる必要があります。今後同じような問題が起こった時、休暇が取れないことで精神的に参ってしまうかもしれません。自分に合った仕事と休みのバランスを取れるかどうか、この機会に再考してみてはいかがでしょうか。
対処法5:視点を変える
仕事がだるい時は、視野を変えてみるのも効果的です。仕事は自分のためではなく、誰かに貢献しているという考え方を持ってみましょう。自分のためには頑張れなくても、人のためには頑張れるものです。全ての仕事は何かしら人の役に立っていると考えると、仕事に対して前向きな姿勢で取り組むことができます。自分や目の前のことにフォーカスし過ぎているなら、客観的にみることで少し冷静さを取り戻しましょう。また、未来について考えてみると、今まで見えなかったことに目を向けることができ視野が広がります。「次の給料でご褒美を買う」など、気分が上がることを考えてみてはいかがでしょうか。
また、頑張りすぎて無理をすると、仕事を続けていくことが難しくなります。無理をするとストレスは蓄積されていくので、適度な加減を模索していきましょう。無理に頑張らなくて良いと考えておく方が、仕事に良い影響を与えてくれるはずです。
対処法6:仕事を休む
仕事がだるくてどうしても行く気が起きないときは、仕事を休むことも選択肢にいれてよいでしょう。
体調が悪いわけでもないのに仕事がだるいと感じてしまうのは、何かしらのストレスがかかっている可能性があります。こうしたストレスによる精神的な疲労は、周囲からは理解されにくいものの、放っておくと“うつ病”などの取り返しのつかない症状にまで発展することもあります。
疲れやだるさは、うつ病患者の半数以上でみられる症状|うつ病のからだの症状
仕事を休みたいけど「欠勤理由をどう伝えればよいのかわからない」という方は以下の記事を参考にしてみてください。
こんな症状が続くときは注意しよう!
仕事がだるいと感じる時、下記のような症状には注意しましょう。
- だるさ、頭痛や吐き気が続く時
- 不安感を強く感じる時
- 長時間だるさが続く時
だるくて頭痛や吐き気が続く場合、そのまま無理をしていると「うつ」になってしまうことがあります。ただ、他の病気の可能性があることも忘れないでください。不安感が続く体の不調が続くなら、早めに医療機関で受診しておくと良いでしょう。また、体がだるいという気持ちが長く続く時は、体への症状が出なくても注意が必要になります。病院以外にも、カウンセリングを受けることも検討しましょう。自分の状態を客観的に見てもらい診断してもらいましょう。
自分では対処できないときはどうする?
仕事がだるいと感じても、自分では対処できない場合があります。色々な対策をしてもだるさが解消されないなら、だるさの原因は会社そのものかもしれません。転職して環境を変えることも検討しましょう。可能な場合は、在職中に自分に向いている仕事、自分がやりたい仕事を探しておくと良いでしょう。
そして転職についてですが、自分が求める条件が多くなればなるほど、転職先を見つける難易度は上がります。「やりがい」「年収」「職種」など、譲れないポイントを絞り優先順位をつけてから、転職活動を始めましょう。
仕事がだるいと感じたら気を付けよう!早めの適切な対処を
仕事がだるいと感じたら、放置したまま無理をしてはいけません。まずは自分の体や精神状態に目を向けて、何が原因となっているか早めに見極めましょう。だるさの原因に合わせて適切な対処をすれば、きちんと問題を改善できるはずです。少しでも仕事がだるいと感じた時は、今回紹介した対処方法を参考にぜひ試してみてください。