SPI(適性検査)が、そもそも何のためにやるの?内容はどのようなもの?SPI対策のやり方について教えて欲しい方は多いと思います。今回は、「言語能力」「非言語能力」「性格」の中で大切な抑えておくべき項目など、就職や転職の活動中であれば気になって仕方がないことを解説します。
※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合
SPIとは-SPIとSPI3の違いも解説-
SPIについて簡単に紹介します。就活生は、以下の違いについて知っておくとよいでしょう。
SPIは約4割の企業が採用している適性検査
就職活動を始めると必ずといっていいほど目にする「SPI」。リクナビでは会員登録する際に必ずSPIのウェブテストを受けることになっています。このSPI、いわゆる「適性検査」の一種で、リクルートが開発したものです。
他にも「CAB」「GAB」「玉手箱」「TG – WEB」といった適性検査がありますが、リクルートの「SPI」が約4割のシェアを占めています。就活をするに当たって、「SPI を受けずに済ませる」ことはまずないと思って良いでしょう。
SPIとSPI3は何の違い
「SPI」には「SPI3」といったように数字が付いていますが、この数字はバージョンを示しています。現在、最新のバージョンは「SPI3」です。
このバージョンの他にも種類があり、企業で実施されるペーパーテスト、テストセンターと呼ばれる専用会場で実施されるPCを使ったテスト、WEBテスティングという自宅でネット上でおこなうテストなどがあります。最近は企業が実施する際でも用意したPCでSPIを受験させるケースが増えてきています。
SPIには3つのテスト内容がある
テストの内容は、「言語能力」「非言語能力」「性格」の3つにわかれています。言語能力は基本的な日本語能力のテストであり、非言語能力は簡単な計算や図形認識といった数学的な能力が問われます。
後者では、いわゆる学校の数学のテストとは違い、「数学的な物の見方、考え方」ができるかどうかを判定しています。最後の性格は「行動」「意欲」「情緒」「ライフスケール」の4つにわかれていて、それぞれの性向をテストします。
※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合
SPIの性格検査の対策とは
SPIの性格検査についての対策を紹介します。就活生は性格検査をどのように回答するべきか考えてしまう人もいいるかもしれません。ここでは、性格検査をどのように回答するべきかについて紹介します。
就活では「性格」テストがネックになる
「言語能力」と「非言語能力」は明らかに“できる/できない”がわかれるのですが、「性格」はどう回答しようが、「それが性格」なのですから、仕方が無いように思えます。ところが、実際には、企業にとって採用したい人物像が設定されているわけです。特に受験者が多い大手企業や人気業界では、採用予定人数に対して数十倍以上の学生が集まってきます。
その全てを面接で選抜していくのは非効率です。そこで「SPI」などでいわゆる絞りこみを行うのですが、「性格」の項目が想像以上に重視されます。
SPIの性格検査の結果で企業に敬遠されるタイプ
どの企業でも「あまり人と話さない」「何も考えずに行動する」といったタイプは敬遠されます。同じ能力なら社交的で明るい人、行動力はあっても考えて行動する人が好まれます。つまり「性格判定」ではあっても、素直に答えれば良いというわけではないのです。
SPIの性格検査については、以下の記事でもくわしく解説しています。
SPIの性格検査について知りたい就活生は、ぜひ参考にしてみてください。
自分を偽った性格対策はやめておくべき
では、対策本などを研究して、好印象になる回答をしたとしましょう。SPI で判定された内容はあなた自身を表しているのでしょうか?「明るく社交的で、誰とでも気さくに話すことができる。常に深く物事を考えて行動する」といった結果が出ているのに、実は人見知りだったらどうでしょう?
おそらく、そこは面接で見抜かれてしまいます。仮に面接をパスして入社できたとしても、あなたは「明るく社交的な人間」として期待されているのです。そのギャップを埋めるのは大変なことになります。
自分の性格を偽って無理して就職するよりも、自分の素の性格が向いている仕事に就けるように企業選びや自己分析を行うことをお勧めします。
※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合
SPIだけで採用は決まらない!
結論として、特に「性格」については、“ある程度の対策はしても、あまり自分とかけはなれた回答ばかりをすることは避ける”のがベターだと言えます。SPI は広く普及した適性検査ですが、「絶対」ではありません。複数の人事担当者は「SPI は採用活動の初期段階や学生にこちらからアプローチするときの参考資料。もちろん、SPI のスコアが高いにこしたことはないが、採用の最終段階ではほとんど見ることはない」と言います。
採用試験の初期に実施されるSPIですから、ここでパスしなければ次のステップに進めないことは事実です。しかし、あくまでも最初の第一歩。言いかえれば、高得点を目指すのではなく、「第一段階をクリアできる程度」の対策をおこなっていれば十分だと言えます。
おわりに
どのような適性検査も、習慣や性質、特性や性格を主な質問素材として用意している傾向にあります。
大切なことは、異る質問でも、その意図を瞬時に把握し、他に類似する質問が出てきた時に、同様の回答となるよう一貫性を持たせること。
当然ながら、虚偽の選択を行うことで、後々のアナタの適性を見誤られてしまい、適材適所とならないようなミスマッチ、最悪の事態へと繋がりキャリアに傷がつくことさえあります。
そういった意味でSPIの対策セミナーや参考書、練習問題は雰囲気や傾向をつかみ、ロールプレイングする意味で活用するほうが良いでしょう。
やはり、何と言っても自分磨きが大切ですし、相手を知る(企業分析)ことや、自分自身を知る、周囲と見比べるということが良い就職への最短ルートではないでしょうか。
※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合
⇓⇓25卒・26卒の方はコチラ⇓⇓