フリーターとして働いているのに社会人としてみなされないことに納得がいかない方は多いのではないでしょうか。しっかりと働いているにも関わらず、フリーターは社会人ではないとされる風潮があります。
ここでは、フリーターが社会人として見なされない理由と正社員なるために必要な就活時のアピール方法を紹介していきます。
この記事の目次
就活における社会人経験とは?
社会人とは、一般的には社会に出て何らかの仕事や役割を持っている人であれば社会人として認められるものです。
ですが、就活における社会人経験とは一般的な意味とは少し違います。社会人経験とは正社員経験をしたと考えている企業が多いのです。
そのため、フリーターは社会人経験をしたとはみなされず、職歴がない空白期間になるケースが多くあります。
社会人経験の考え方は企業によって変わるため、必ずしもフリーターが社会人無しとみなされるとは限りません。
応募する前にフリーターが社会人経験として認められるかどうかを確認しておくことをお勧めします。
フリーターと社会人の違い
1.責任のある仕事をしていない
フリーターが社会人としてみなされない理由に、責任のある仕事をしていないことが挙げられます。
短期雇用であるアルバイトの特徴
アルバイトをどれだけ頑張ったりミスをしたとしても、責任を取るのは正社員になります。
アルバイトは基本的に短期雇用となるため、長期間仕事に従事する正社員とは任される仕事の質に違いがあるのです。
短期雇用では時間に余裕ができるというメリットがありますが、長期雇用とは違って収入の安定性に欠けます。
時給が安いため正社員とは違い、責任のある仕事を任せられることが少ないのです。また、アルバイトだといつ辞められるのか分からないため、仕事に穴が開くかもしれないというリスクもあります。
長期雇用である正社員の特徴
正社員だと長期雇用のため、最後まで責任をもって仕事を行うことができるので、正社員の方が責任のある仕事を任せられると言えます。
企業側は安定した雇用を確保して利益を追求したいので、将来性があって会社のためになる正社員に責任のある仕事を任せたい傾向にあるのです。
仕事に対する責任の重さは、仕事に向き合う姿勢に大きく関わってきます。企業側は責任のある仕事をしたことがない人に責任のある仕事を任せることはできません。
そのため、正社員とは違って責任のある仕事を任せられることがないフリーターは、社会人としてみなされることが少ないのです。
2.ビジネススキルが身につかない
フリーターはビジネススキルを持っていないとされることも社会人としてみなされない理由の一つです。
責任ある仕事が身につかないのでスキルが身につかない
フリーターは責任のある仕事を任されることがないため、仕事に必要なスキルが身に付かない傾向にあります。
責任のある仕事を任されないので、経験や知識を積む機会が正社員よりも限られてしまうのです。そのため、仕事を円滑に進めるためのスキルが身につきにくいと言えます。
スキルがないと専門性の高い仕事を任せることが難しいため、社会人経験がなしと判断されることも少なくありません。
また、社会人ならば当然知っているような基本的なマナーのスキルも身につきにくいと言えます。
正社員であれば社員教育によって学べるスキルもフリーターでは学ぶことが難しいのです。
フリーターはビジネススキルを身に着ける機会が少ない
顧客への挨拶の仕方やメールの出し方、名刺や電話での対応など知っていて当たり前のスキルを身につける機会が限られています。
現場での指導はあってもビジネススキルの教育支援が少ないため、社会人としてのスキルが身につきにくいのです。
ビジネススキルの有無が採用時に影響することがあるため、求人で不利になる可能性があります。
ビジネススキルを身につけたい場合は、専用のセミナーやビジネスクールに通うといった方法があります。
就活におけるフリーターのアピール方法1.身につけたスキルを具体的に説明
就活するときには、アルバイトで身につけたスキルを具体的に説明することで自分をアピールすることができます。
得たスキルはどんなものでも書き出しておく
フリーターとしてアルバイトの経験がある人は、自分が現場で得た就活時に強みになるスキルを見出すことができます。
アルバイトや上司などから得た経験や知識などが武器になるため、自分に何ができるかを把握しておきましょう。
一見仕事とは関係のないスキルでも、企業側にとっては重要なスキルの場合があるため、自分が得たスキルを書き出しておくことをお勧めします。
また、応募企業にとって役立つスキルであることをアピールすることも忘れてはいけません。
スキルのアピール例
アルバイトで得たスキルを活かすことで効率よく仕事ができるという点をアピールすると、企業に自分を売り込むときの好材料となります。
例えば、コミュニケーション能力があれば接客や受付業に役立ち、PCの入力作業ができると事務職に有利になります。
アルバイトで得たスキルは決して無駄ではないので、募集企業が求めているスキルをアピールしておくと採用される確率を上げることができます。
即戦力を求めている場合は特に有効的です。身につけたスキルが多いほど就活に有利になるので、アルバイトで得たスキルを把握しておきましょう。
就活におけるフリーターのアピール方法2.どのように業務の効率化を図ったか
フリーターとして働いていた時に、どのような工夫を凝らして業務の効率化を図ったかを説明することも重要なポイントになります。
面接官の印象に残らないアピール
〇〇が好きだからアルバイトをしていました、では面接官の印象に残りにくいと言えます。
フリーターとして何も考えずに働いていたことをアピールしても良い印象を与えることはできません。
面接官の印象に残るアピール
アルバイトの仕事で、こんな工夫を凝らすことで業務の効率化を図ることができました、とアピールすることができたら応用力のある人材だと印象付けることができます。
話すときには具体的なデータを示すことで印象が変わってきます。工夫を凝らす前と比べてこれだけ良くなったんだとアピールすることで、より効果的に自分を面接官に印象付けることができます。
また、業務効率化の際に努力をしたことについて話すことも好印象を与えるためには必要です。
仕事に対するやる気をアピールできるため、採用されるときの重要な指標となります。仕事に真摯に向き合っている人物ならば責任のある仕事を任せられるからです。
アルバイトをしていた時に工夫を凝らして業務を効率化した経験があれば、たとえ社会人経験なしと判断されても有利に就活することができます。
フリーターの面接について知りたい人は、こちらの記事も参考にしてください。
就活におけるフリーターのアピール方法3.熱意を伝える
自分の仕事に対する熱意をアピールすることは非常に重要です。熱意のある人ほど採用担当者には魅力的な人材に見えてきます。
自分がどれだけ真剣にバイトをしてきたか伝える
自分がどれだけアルバイトの仕事に真剣に向き合ってきたのかを説明することで、仕事に対して熱意のある信頼できる人物だという印象を与えることができます。
フリーターの経験を活かして応募企業で働きたいんだと真剣に説明しましょう。
ただ何となくアルバイトをしていたと言っても相手には自分の仕事に対する熱意は伝わらず、魅力のない人物に見えてしまいます。
採用することが有益な人材だとアピール
採用することで企業にとって有益な人材だと考えさせる必要があるのです。自分がアルバイトで培った経験や知識、スキルを会社の仕事に活かせるんだと具体的に説明します。
今まで行ってきたアルバイトの内容や将来に他するビジョンなどを順を追って説明していくと、面接官も相手がどういった人物かを把握しやすいです。
熱意が伝われば、社会人経験がなしと判断されても採用される可能性が高まります。
相手に自分の熱意を伝えることは採用されるうえでとても重要なので、どう伝えればいいのか企業の求人に応募する前に整理しておきましょう。
就活の心構え1.フリーターでも社会人としての自覚を持つ
正社員として採用されるためには社会人としての自覚を持つことが必要です。
責任ある仕事を任せられそうな印象を持たせる
社会人としての自覚がない人には責任のある仕事を任せることができないため、正社員として採用される可能性が低いと言えます。
正社員よりも責任が少ないフリーターだとしても、社会人として自覚を持って働いてきたという自信を持つことが大切です。
仕事を投げ出さずに最後までやりきるんだという自覚と自信を持つことで、面接時に自己アピールをしっかりと行え、自分が伝えたいことを明確に説明することができるようになります。
面接時の態度や自信が印象を左右する
自信のなさは態度によって現れるため、面接時は特に注意が必要です。自信がないとネガティブな表現で自己アピールをしてしまいがちです。
自分はダメな人間だとアピールしてしまうと、面接官に悪い印象を与えてしまうので気を付けましょう。
フリーターだからと言って自分への自信を喪失してしまっては自己アピールをうまく行うことができません。面接の前に自分に対して自信を持つよう心がけましょう。
社会人としての自覚と自信を持って、しっかりと自分の強みをアピールすると正社員に採用される可能性を上げることができるのです。
就活の心構え2.フリーターは社会人として認められないことも把握する
社会人としての自覚を持ってフリーターとして働いていたとしても、一般的には社会人経験なしと判断されることも把握しておきましょう。
アルバイトを社会人経験と評価されない場合もある
社会人経験=正社員と考えている企業が多いため、面接時に社会人経験なしと言われることも少なくありません。アルバイト経験が全く評価されることがない場合もあるのです。
あらかじめフリーターが社会人経験なしと判断されるかもしれないことを把握しておけば、面接で社会人経験なしと言われてもショックを少なくすることができます。
社会人経験を認められなくても自信を失わない
面接ではスムーズな受け答えをすることが求められている場合があるため、ショックで言葉が詰まってしまうのはマイナスポイントです。
ショックのあまり自信がなくなり、その後の面接をうまく行うことができない状態を回避しましょう。
社会人経験なしと判断されても、自分の仕事に対する熱意ややる気をアピールすることで好印象を与えることができるため、社会人経験なしと判断されても気負いすることはありません。
自己アピールによって挽回することができるので、落ち着いた受け答えを行えるようにしっかりと気持ちの準備をしておくことが大切です。
フリーターが就活に成功するには?就職支援サービスがおすすめ
フリーターが就活するためにはいくつか方法があります。その中で有効的かつ効率的に行えるのが就活支援サービスです。就職支援サイトには様々な種類のものがあります。
フリーターを対象にした就職支援を利用する
フリーターが就活をするときには、フリーターを対象にした就活支援サイトを利用すると良いでしょう。
フリーターの就活を支援しているサイトでは、フリーターに対して理解を持っているという前提があります。
あらかじめフリーターに理解があるサイトだと分かれば、安心して利用することができるのでお勧めです。
未経験者歓迎の求人も多いため、社会人経験なしと判断されて不採用になる可能性が低くなります。
フリーター就活支援サイトの中には、フリーターを正社員にまで持ち込んだ実績をもとに、正社員になるためのノウハウを教えてくれるサイトもあります。
今までフリーターから正社員になるために努力したけど失敗してしまった人にはうってつけです。
就職支援サービスを活用
就職支援サービスの中には、履歴書添削や面接対策を行ってくれるものもあります。
履歴書の書き方や面接時の自己アピールの方法、心構えなどフリーターが正社員になるための方法を詳しく説明してくれます。
自分の就活の駄目なところを把握しやすいので、自分の就活に活かすことできるのです。
フリーターから正社員になるための就活に行き詰った時に利用してみるといいかもしれません。
社会人経験なしでも正社員になれる!
フリーターは企業から社会人経験なしと判断されることが多いと言えます。しかし、社会人経験なしでも諦めずに努力することで正社員になることができるのです。
社会人経験を認めてくれるバイト経験も
応募した企業に関連するアルバイトであれば、アルバイトで培った経験や知識が買われて社会人経験ありとされることもあります。
仮に社会人経験なしと判断されてもアルバイト時に得たスキルをアピールすることで、採用に持ち込むこともできるのです。
フリーターだからと言って自信を無くしてしまっては面接で良い印象を与えることはできません。
自信やポジティブな気持ちは面接官に伝わる
常に社会人経験があるという自覚を持って働いたんだという自信を持つようにしましょう。自信があれば面接の自己アピールで好印象を与えることができます。
失敗してしまっても次頑張るんだという前向きな気持ちを持って就活に臨むように心がけましょう。
ポジティブな気持ちを持っていれば、自然と態度に表れて就活に良い影響を与えることができます。
諦めずにチャレンジすることで正社員への道が開けると言っても過言ではありません。気持ちを強く持ち、フリーターから正社員になるための努力を怠らないように就活を行いましょう。