
この記事では、自己分析を行う、自分のプライドと向き合うなど、高学歴ニートから抜け出す方法を6つ紹介しています。
なお、ニートのうち「大学・大学院卒」は13.2%(※)のため、一定数の割合で高学歴ニートが存在することも分かります。
そもそも高学歴ニートって誰のことを指すの?という疑問にもお答えしますので、ぜひ参考にしてみてください。
※出典:労働政策研究・研修機構「非求職無業者(ニート)の経歴と意識、世帯の状況|図表3-3 非求職無業者(15~34 歳)の学歴構成 2017年 p.87」




- 高学歴ニートになる原因は、プライドの高さ、働いた経験の浅さなど
- 高学歴ニートから脱出するには、自身のプライドと向き合う、ボランティア活動に参加するなどがおすすめ
- 高学歴ニートの就職成功には、自分に合った学歴を活かした仕事選びが大切
この記事の目次
高学歴ニートとは?
高学歴ニートの定義は「大学(大学院)を卒業後、何もしていない若者」とされることが一般的です。
基本的には、次の全てに当てはまる人が高学歴ニートと呼ばれます。
- 学歴・・・大学卒業以上
- 就業状況・・・働いていない(通学や家事もしていない)
- 年齢・・・15歳~34歳
なお大学卒業者と一括りにするのではなく、その中でも“偏差値が高い大学”を卒業したニートを「高学歴ニート」と呼ぶ場合もあります。
高学歴の定義とは?
「高学歴」について明確な定義はなく、学部や考え方によっても異なりますが、偏差値でいうとおおむね55〜60以上の大学(大学院)が高学歴といえそうです。
高学歴と言われる大学
グループ | 大学名 |
---|---|
東京一工 | 東京大学、京都大学、一橋大学、東京工業大学 |
早慶 | 早稲田大学、慶應義塾大学 |
地方の旧帝国大学 | 北海道大学、東北大学、名古屋大学、大阪大学、九州大学 |
上理ICU | 上智大学、東京理科大学、国際基督教大学(ICU) |
上位国立大学 | 筑波大学、神戸大学、横浜国立大学、広島大学 など |
GMARCH | 学習院大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学 |
関関同立 | 関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学 |
成成明学 | 成蹊大学、成城大学、明治学院大学 |
日東駒専 | 日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学 |
ニートとは?
厚生労働省は、ニートを「15〜34歳で、非労働力人口(※)のうち家事も通学もしていない方」と定義しています。
つまり高学歴ニートとは、「大学(大学院)を卒業後、何もしていない若者」と言うことができます。
出典:厚生労働省「よくあるご質問について|ニートの数はどのくらいですか。また、ニートの定義は何ですか。」
ニートの学歴別割合
ニート状態にある人のうち、最終学歴が「大卒・大学院卒」の割合は13.2%です。
「ニート状態にある人(15~34歳で仕事に就いていない人)」の最終学歴
最終学歴 | 割合 |
---|---|
大学・大学院卒 | 13.2% |
短大・専門学校卒 | 10.9% |
高卒 | 57.2% |
中卒 | 18.1% |
出典:労働政策研究・研修機構「非求職無業者(ニート)の経歴と意識、世帯の状況|図表3-3 非求職無業者(15~34 歳)の学歴構成 2017年 p.87」
ニートの最終学歴としては「高卒(57.2%)」が最も多く、次に「中卒(18.1%)」が続きます。
こちらのデータを見る限り「大卒・大学院卒」の割合は低く感じられますが、ニートのうちおよそ7人に1人と考えると、高学歴のニートは決して少なくないことが分かるでしょう。
高学歴ニートの割合
高学歴ニート(※)の割合は、大卒は7.7%、大学院卒は修士で10.0%、博士は21.2%と考えられます。つまり、大学以上の学歴の人の中で進路が決まっていない人は、おおよそ7〜20%の割合で存在するといえるでしょう。
※この場合の高学歴ニートは、「大学・大学院を卒業後、進学でも就職でもないことが明らかな人(進学準備中や就職準備中、家事手伝いなど)」と定義します
出典:厚生労働省「令和6年度学校基本調査|表3 大学(学部)卒業後の状、表4 修士課程修了者の卒業後の状況、表5 博士課程修了者の卒業後の状況 p.6-8」
例:東京大学
あくまで概算ではありますが、東大の学部卒は12.5%未満、東大の院卒は21.7%未満の人が一時的に高学歴ニート状態にあったことが考えられます(令和5年度卒業者)。
【東京大学】卒業後の「その他」の割合
学部卒 | 修士課程修了 | 博士課程修了 | 専門職学位課程修了 | |
---|---|---|---|---|
その他 | 12.5% | 11.5% | 35.9% | 53.7% |
出典:東京大学「東京大学の概要(資料編)2024|学部卒業者の卒業後の状況、大学院修了者の修了後の状況(※それぞれ令和6年5月1日時点)p.11-12」
仮に「その他」に分類された人をニートと捉えるのであれば、東大卒の場合は卒業時点で10〜20に1人の割合で高学歴ニートの状態にあるといえるでしょう。
とはいえ「その他」の中には、進学準備中や就職活動中の人、つまり「現状に留まらず、進学や就職に向けて何かしらの行動に移している人」も多いはずです。
そのため現実的に考えると、東大卒のニートは「10%以下に留まる」という見方が正しいかもしれません。
例:早稲田大学
こちらもあくまで推計ではありますが、早稲田大学の学部卒は5.6%未満、院卒は14.6%未満の人が一時的に高学歴ニート状態にあったと考えられます(2023年9月・2024年3月卒業者)。
【早稲田大学】卒業後の割合
学部卒 | 修士卒 | |
---|---|---|
その他 | 5.7% | 14.6% |
出典:早稲田大学キャリアセンター「2023年度 進路状況(2023年9月・2024年3月卒業者)※進路報告者の実数」
「その他」に分類された人をニートとするのであれば、早稲田卒の場合は卒業時点でおよそ10~20に1人の割合で高学歴ニート状態にあると考えられます。
もちろん「その他」の中には就職活動中の人や、アルバイトをしている人も多いはずなので、学部卒・院卒ともにニートの割合はそれぞれ5.6%、14.6%以下になるでしょう。
その他の高学歴大学
東大と早稲田以外の高学歴大学に関しては、学部卒ではおよそ4〜13%、大学院ではおよそ7〜16%が卒業後に進学・就職ともに予定していません。
ここでは「早慶」として括られる慶応義塾大学と、「東京一工」の一角を占める京都大学、そして「地方の旧帝国大学」として知られる5つの難関大学について、卒業後の「その他」の割合をもとに高学歴ニートの推計を紹介します。
【高学歴大学】卒業後の「その他」の割合
大学名 | 学部卒 | 修士・博士卒(※) |
---|---|---|
京都大学 | 5.7% | 16.3% |
慶應義塾大学 | 10.3% | 14.6% |
北海道大学 | 13.4% | 12.2% |
東北大学 | 4.3% | 9.3% |
名古屋大学 | 5.3% | 14.0% |
大阪大学 | 7.0% | 13.5% |
九州大学 | 6.0% | 7.7% |
※専門職学位を含む
資格勉強中の人が「その他」に含まれている大学もあるため一概には言えませんが、高学歴とされる大学の中でも、卒業時点で10人に1人ほどが無職状態にあることが分かります。
出典:京都大学「進路・就職状況(2024年)」
出典:慶應義塾大学「2023年度 業種別就職および進学等状況 ※全ての大学院後期博士課程を除く/進路未報告者を除く」
出典:北海道大学「北海道大学概要 2024年度(2024-2025)版|進路状況 p.42」
出典:東北大学「卒業後の状況(進路状況調)2023年度卒業」
出典:名古屋大学「大学案内 2025|就職支援と実績 p.87」
出典:大阪大学「令和5年度(2023年度)卒業者・修了者の就職(進路)データ」
出典:九州大学「大学案内 2025|令和4年度 就職状況一覧 ※「進学・就職以外の者」「就職以外の者」を集計 p.59」
高学歴ニートになるのはなぜ?9つの原因を解説
高学歴なのにニートのままでいてしまう方にはいくつかの共通点が存在しています。
自分がなぜニートのままなのか、まずは高学歴ニートに共通する特徴をみながらあらためて考えていきましょう。
1. 理想やプライドが高い
最初に考えられるのが、高学歴というものが自分の中で誇らしいものになりすぎて、そのためにプライドがとても高くなってしまっているということです。「自分は高学歴だから、中小企業には就職できない」と考えていませんか?
小さな頃から天才、神童と呼ばれていた方は、特にプライドが高くなっているかもしれません。就職できるスキルと勉強ができるスキルは別物ですが、ここまで勉強に対して人一倍努力してきた、という誇りも持っていることでしょう。
ここまで積み上げてきた学歴を活かせる職種に就きたい、と思うのは至極当然なことですが、一日でも早く働き出したいのであれば、高学歴だから大手に就職しなければいけないという固定概念とプライドはいち早く捨ててしまいましょう。
- 自分より学歴が低い人、年下から仕事を教わることが苦に感じる
無意識に人の事を見下してしまう - ミスをしても謝らない
上記のようなことがプライドが高いことにより起こりやすいです。
2. 働いた経験が浅い
一般的には、高校・大学でアルバイトを経験し、働くということと社会というものをある程度知ってから就職している人が多くなっています。
ところが高学歴の人の中には、勉強第一でアルバイトをすることができなかった、親から禁止されていたという方も少なくありません。アルバイトをしたことがあっても短期や単発で長期的に働いた経験がない、という方もいらっしゃるでしょう。所詮学生のアルバイト経験、と見くびってはいけません。
アルバイト先でビジネスマナーや社会人としての心がけを自然と学ぶことで、面接時にも失礼のない対応が無理なくできる、ということもあります。
このように働いた経験が少ないため、社会人になる自分が想像できない、面接時にどのような対応をすべきかわからずニートになってしまったという方もいるでしょう。働いたことがない方にとって、会社勤めは未知の世界ですから、不安になってしまうのも仕方ありません。
3. 失敗が怖い
こちらもプライドが高いことからくるものですが、とにかく失敗を怖がってしまう方がいます。ここまで人生で失敗することなく、スムーズに大学卒業まで過ごせた方は、無意識のうちに失敗が怖くなってしまい、失敗を避ける生活をしていませんか?
気になる人に声をかけるのが怖い、友達のに発言の真意を確かめるのが怖い、といった方もこのタイプと考えられます。そんな方が面接で1度でも失敗してしまうと、その失敗が恐怖になりリトライできなくなってしまうのです。
面接は数をこなさなければ慣れませんから、恐怖心を克服するための努力が必要となるでしょう。失敗を怖がってしまうことで、最終的にはひきこもりになってしまうことも考えられます。
4. 学歴にプレッシャーを感じている
高学歴であるがゆえに、その学歴自体がプレッシャーになってしまっていませんか?
ここまで頑張っていい大学を卒業したのだから、親や周囲の期待に応えなければいけない!と頑張りすぎて、就職活動に踏み込めない方も多いようです。
自分の人生なのですから、周囲の期待ではなく自分は何をしたいのか、この先どのように生きていきたいのかこれを機に考えてみましょう。どうしても親に反発できないと言う場合であっても、腹を割って話せば理解してもらえることもあるかもしれません。
どうしても周囲の理解を得られなかった場合には、ハローワークなどで一緒に話を聞き、現実を見てもらう、という手もあります。
5. 気付かないうちに見下したような態度になっている
どんなに年上で素晴らしい経歴を持つ人であっても、思わず見下したような態度で接していませんか?もしかすると、その態度が面接官には透けて見えているのかもしれません。
周囲からの高い期待と自分の中にあるプライドの高さから、どうしても態度が大きくなってしまう方がいます。この場合、面接のために付け焼き刃の謙虚さを身に着けてもあまり意味がないかもしれません。自分の誇れるところについては素直に認めて伸ばしつつも、自分の足りない部分についてもよく考えてみましょう。
6. 特にやりたいことがない
高学歴で引く手あまた、どこに応募しても就職できる気がするだけに、どこを選んでいいのかわからなくなってしいませんか?
このような場合には、特にやりたいと思える仕事がない、ということが原因かもしれません。
もう一度、自分の趣味、興味のある分野、得意な分野、強みについて考えてみましょう。趣味や好きなことを仕事にできれば一生続く仕事となるかもしれません。
好きなこと、興味のあること、得意なこと、どれをどの割合でを重視して働くかまで考えると、具体的な職種が見えてくることもあります。
例えば、絵を書くことが好きならイラストを書くだけではなくデザイナーを目指してみるといったことでもいいですし、計算が好きで苦にならないから経理事務を目指してみよう、でもいいでしょう。
できる職業の糸口になるようなものが見つかれば、案外すんなりと就職できる可能性もあります。


7. 本気で就活をすれば内定をもらえると思っている
高学歴ニートになってしまう一つの原因としては、「高学歴を武器にして本気で就活をすれば内定をもらえるはず」と思っていることも挙げられます。
たしかに「高学歴」は就活で武器にはなりますが、多くの高学歴学生が希望する大企業は応募が殺到し、入社倍率が50倍〜100倍以上になるケースも珍しくありません。
会社は学歴以外にも、能力や適性、熱意なども高く評価するため、「高学歴」という点だけに頼っていると就職先がいつまで経っても決まらない…という事態になりかねないのです。
8. 友人と比べて劣等感を強く感じてしまう
高学歴ニートの中には、同年代の友人の活躍を目にすることで強い劣等感に悩む人も少なくありません。
たとえばサークルの友人がSNS上で海外赴任の報告をしているのを見て、「自分は何をしているんだろう…」と自己否定感が強まってしまう、といったことが考えられます。
「自分だけが取り残されている」という感覚に苦しむ高学歴ニートも多く、このような劣等感がニート状態を長引かせる原因になってしまうのです。
9. 勉強はできるがコミュニケーションは苦手
高学歴ニートの中には、学業面は得意でも、人とのコミュニケーションに関しては苦手意識を持ってしまう人も少なからず存在します。
特に学生時代は勉強や研究に集中し、アルバイトなどで社会人との接点を持ってこなかった人の場合、面接で過度に緊張してしまう人も少なくありません。
社会に出ると多くの人と関わる必要もあるため、こうした点からもコミュニケーションが苦手な高学歴ニートは不安を感じてしまい、結果としてニート状態を続けてしまうのです。
高学歴ニートを脱出する6つの方法
次に、高学歴ニートから脱する方法についてご紹介いたします。
高学歴ニートを脱出するためには下記の6つの方法があります。
- 自身のプライドと向き合う
- ボランティア活動やアルバイトなどで経験値を上げる
- 自己分析を行って自分自身と向き合う
- 周りに相談する
- 自分の人生設計を立てる
- 自営業をする
以上6つが高学歴ニートから脱出する方法です。それでは、早速6つの方法を1つずつご紹介いたします。
方法1:自身のプライドと向き合う
人間は誰しも、プライドが邪魔をすると本当に大切なものを見落としてしまいます。目先の失敗が気になって、行動の先にある自分の将来が見えないのです。
中小企業の社員は高学歴の人ばかりではなく、同級生が勤める大手企業と比べると見劣りしてしまうかもしれません。
しかし小さな企業に勤めたとしても、自分のプライドと向き合って踏み出した社会人生活では、高いポテンシャルを活かせるチャンスが与えられることがあるでしょう。プライドを守ることを優先してニートを続けていれば、つかみとれない将来です。
面接の恐怖も、長い人生の中で起きる一瞬の出来事です。うまく行けばそれで終わってしまうことなのですから、自信をもってやりきりましょう。
方法2:ボランティア活動やアルバイトなどで経験値を上げる
いきなりフルタイムで働くのはちょっと、という方は、まず気軽なボランティアで経験値を積んでいきましょう。お金をもらう仕事であれば、それに伴って大きな責任が自分の肩にかかってきます。
しかし清掃ボランティアや介護施設でお年寄りの話し相手になるようなボランティアであれば、気軽ながらも社会貢献できたという満足感、充足感は十分に得られます。
そういった満足感、充足感、そして成功体験の積み重ねで、少しずつ自分に自信が持てるようになるでしょう。
ボランティアで経験を重ねて、少しずつ短時間アルバイトへシフトし、最終的に就職するという道順であれば、精神に負担をかけずに就職できるかもしれません。
自分が社会に役立っている、そして自分の力で稼いだお金を使っているという経験の積み重ねがた大切です。
方法3:自己分析を行って自分自身と向き合う
高学歴ニートから抜け出すためには、自分自身と向き合う必要があります。自分の長所・短所や向いている職業を見つけるには、自己分析が効果的です。
自己分析には、自分の性格がそのまま表れます。プライドが高く他人を見下していたり、偉そうな態度をとっていたりした自分の悪い点に気づけるでしょう。
自分の長所だけでなく、短所を認めて改善していかないと、就職した会社でも今までと同じ失敗を繰り返すだけです。自己分析は高学歴ニートを抜け出すだけでなく、就職後の社会人生活を続けていくための自己改善のポイントを教えてくれます。
初めは自己分析の結果を受け入れるだけでも、ストレスになるかもしれません。しかし、自分自身を認めて改善を続けていけば、社会に出ても必要とされる人材として活躍できるはずです。
方法4:周りに相談する
採用試験で落ちることを気にして行動が起こせないようなら、まずは相談できる人を探してみましょう。周囲の友人や両親など、身近な存在が相談相手としておすすめです。
高学歴ニートになってしまった原因は人それぞれですが、ニートからの復帰において周囲から受けるアドバイスが重要なことは全員変わりません。信頼できる友人や家族なら、自分にとって必要な意見を伝えてくれるはずです。
就職活動に踏み切れそうになったら、就職エージェントやハローワークといった転職の専門家まで相談相手を広げてください。
相談できる相手が増えれば増えるほど、自分の理解者も増えていきます。不安ばかりの就職活動の中でも、自分を理解して応援してくれる相手がいれば、前向きに就職活動を続けられるはずです。
方法5:自分の人生設計を立てる
理想で構わないので、達成する時期を決めた人生設計を立ててください。「30歳で結婚する」「40歳で2,000万貯金する」など、具体的な数字を入れて考えてみましょう。
人生設計には、夢を実現するために「何が」「どれくらい必要なのか」がイメージしやすくなる効果があります。実現に必要なものをイメージした中には、今すぐに実行できそうなものが入っていませんか?
もし行動すれば人生が変わるなら、行動してみたくなりますよね。
メジャーリーグで活躍している大谷翔平選手も、人生設計を紙に書いて夢を実現させてきました。大谷選手のように紙に書き出すことで、目標の達成率が上がることもわかっています。
自分が立てた人生設計を実現するために必要なことは何でしたか?必要なものが就職なら、就職するための計画を紙に書き出しましょう。
方法6:自営業をする
理想やプライドの高さを活かして、自営業に挑む方法があります。自分で興した会社なら、自分の思うままにビジネスを進められます。
しかし、自営業には会社員のような安定した収入や、手厚い福利厚生はありません。仕事をもらうために頭を下げたり、興味のない集会に参加したりすることもあるでしょう。
就活から逃げるために起業しても、その先に待っているのは売上のための営業活動です。採用試験の面接よりも、厳しい目を向けられます。
日本は起業しやすい環境が整っていますが、自営業で仕事を続けることは楽ではありません。目標を意識して行動を続けられるなら、高学歴ニートから自営業へのシフトは有効な方法といえるでしょう。
高学歴ニートが就職を成功させる7つのコツ
就職を成功させたい高学歴ニートは、次の7つのコツを押さえて就職活動を進めましょう。
- 自分自身に合った仕事を選ぶ
- 学歴をうまく活かす
- 転職エージェントを使う
- 周りと比較しない
- 幅広い視野を持つ
- 新しい目標を持つ
- 大企業以外にも目を向ける
1. 自分自身に合った仕事を選ぶ
方法の1つ目は、「自分自身に合った仕事を選ぼう」です。
仕事内容を選ぶときの基準を、「自分自身の得意や興味に合ったもの」を選ぶようにしましょう。
高学歴ニートの中には、「今学歴にふさわしい仕事や企業」を選んでしまう人も多いです。
ですが、入社後に早期離職しないためのポイントとしては、「あなたがその仕事をしていて居心地が良いと感じるかどうか」なのです。
居心地の良さなどは、人それぞれで異なります。あなたが本当に興味を持っていることや得意な事をもう一度見つめ直してみましょう。
また、ジェイックでは自分に合った仕事の探し方について書いている記事があるので、気になった方は是非読んでみて下さい。
2. 学歴をうまく活かす
そして、2つ目の方法は「学歴を上手く活かそう」です。
「一度、就職できなかったんだから、高学歴のプライドを捨てるべきだ」とは言いません。高学歴であるという事は立派な経歴になります。就職活動にも上手く活用していきましょう。
学歴を効果的に使うためには、場面に合わせた使い分けをする必要があります。
例えば、大企業や大きめの中小企業を狙うといった時には、全面的に高学歴であるという事をアピールしましょう。
それとは逆に、中小企業やベンチャー企業の場合には、学歴は少し隠しておいて、自己PRや志望動機などの個人的な特性のアピールする方が効果的です。
3. 転職エージェントを使う
転職エージェントを使うことも、高学歴ニートが就職を成功させる上で有効な手段です。
ニートから再就職を目指すなら、就活の専門家である転職エージェントのサポートを受けながら活動する方法がおすすめです。
転職エージェントは無料で受けられるサービスです。ここでは、ジェイックの転職サポートを例に転職エージェントのサービス内容を紹介します。
ジェイックは企業から信頼されている転職エージェントなので、書類選考なしで集団面接へ採用試験を進められます。就職が決まってからも、社会人生活の不安や疑問をフォローするサポートチームが最後まで就職活動を支えます。
転職エージェントの充実した就活サポートを利用して、高学歴ニートから抜け出しましょう。
4. 周りと比較しない
高学歴ニートにとって、周りと比較しないことが自分を見つめ直すスタート地点といえます。自分自身が幸せな生活を送れるかを重視しなければ、将来を台無しにしてしまいます。
自分のやりたい仕事やポジションを決めるうえで、優秀な高学歴の社会人と比べる必要はありません。
周りと同じように大手企業に勤めたとしても、不満を感じることがあるでしょう。起業して社長になったからといって、すべてを思い通りにはできません。
自分の将来なりたい姿に合わせた働き方が見つかれば、幸せになれる仕事に巡りあえるはずです。
5. 幅広い視野を持つ
高学歴ニートが就職で成功するには、学歴に縛られない幅広い視野が必要です。
高学歴は優れた経歴ですが、学歴だけで人の良し悪しや社会での評価は決まりません。人それぞれの内面や人間性を反映して、社会的な評価が決定します。
高学歴ニートは大学の評価ばかりを気にしてしまいます。学歴から視点を外して、視野を広げていきましょう。
幅広い視野は、本を読むだけでは手に入りません。相手の話を聞いてから物事を冷静に考えることや、未経験の分野に挑戦することで、柔軟な思考と常識にとらわれない知識が身に着きます。
視野を広げることで、今まで思いつきもしなかったアイデアが浮かび、学歴以上の魅力が引き出されるはずです。
6. 新しい目標を持つ
小さなことでいいので、高学歴ニートは新しい目標を持ちましょう。高学歴ニートには今までの失敗を取り返すことよりも、今から自分を成長させる目的の方が重要です。
高学歴ニートは理想が高く失敗を引きずり、就職活動に消極的になってしまいます。就職と無関係なことでも、思いつくままに目標を立ててください。興味があったことや熱中したことなど、昔を思い出しながら考えていきましょう。
大学で部活に打ち込んだことがあるなら、母校の外部コーチをボランティアで始めるという目標はどうでしょうか?違う立場で部活に打ち込むことで、新たな仕事に興味が湧くかもしれません。
ニートを続けていると、就職に対するモチベーションが湧かなくなります。新しい目標をもつことは、働くモチベーションを保つためにも有効な手段です。
7. 大企業以外にも目を向ける
大企業は倍率が高いため、就職活動では可能な限り中小企業にも目を向けましょう。
たとえば2025年卒の内定倍率(※)を見ると、たとえば大手食品会社の「カゴメ」が315.6倍、レジャー業界大手の「東京ドーム」は200倍となっており、数百人の応募に対して1人の割合でしか採用されていないことが分かります。
一方、日本には“優良中小企業”と呼ばれる会社が多数あり、こうした企業は知名度に乏しいぶん、応募が集まらないケースも珍しくありません。
そのため内定を手にしたい高学歴ニートは大企業だけでなく、中小企業にも応募するようにしましょう。
※出典:東京経済ONLINE「「就活で内定競争倍率が高い」100社ランキング」
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高学歴ニートが長年ニート期間を長く続けないを引きずらないためには、自分の中にある高学歴というプライドをうまくコントロールしていかないといけないようです。
いいところに就職しなければいけない、高学歴だから手取りの低いところでは働きたくないといったプライド欲は捨てて、まず一歩、就職への道を歩みだしてみましょう。
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