「一生フリーターで働くのもいいかも」という考えを持つ人も多いですが、現実はそう甘くはありません。
「やっぱりフリーターじゃなくて正社員になりたい」「ちゃんとしたところに就職したい」と思っても、年齢の壁が待ち受けているので、気づいた時にはすでに手遅れになっている可能性もあります。
正社員になるべきかどうか迷っている方のために、フリーターから正社員になれるのは何歳までなのかについて解説します。
この記事の目次
一生フリーターでもなんとかなる?
一生フリーターとして働くことは、決して悪いことではありません。
ただし、将来のリスクを考えて、生涯フリーターとして働き続けるべきかどうか、慎重に判断する必要があります。
一生フリーターだとお金に苦しむ
まず、フリーターとして一生働き続ける場合、将来お金に苦しむ可能性があります。
若いうちは「老後なんてまだ先の話」と考えがちですが、将来のことを考えずにダラダラ働いていると、老後の生活に困ってしまいます。
老後に頼りになるのは「年金」ですが、会社員とフリーターではもらえる年金の支給額に大きな差があります。
こちらの動画では、フリーターと正社員の違いをお金の観点から解説しています。記事を読むのが面倒という方は是非ご覧ください。
正社員とフリーターの年金格差
正社員が貰える厚生年金は15万円程度ですが、フリーターが属する国民年金の老後年金は5万円程度しかありません。
いくら節約しても、毎月5万円で生きていくのは非常に難しいでしょう。
5万円だと家賃が払えず、ホームレスになる可能性もあるので、ある程度の覚悟が必要です。
最低限人並みの暮らしをするには、毎月15万円前後は欲しいところなので、一生フリーターとして働き続ける場合、年金は期待できません。
フリーターは老後の貯金も難しい
若いうちからコツコツ貯金しておけば、老後お金に困ることもなくなりますが、一生フリーターで働く場合は老後の蓄えを作るのはかなり難しいと言えます。一般的に、正社員とフリーターでは人生で稼ぐ収入の差が約3倍あると言われているので、フリーターが貯金するのは非常に厳しいでしょう。正社員には家族手当や通勤手当など様々な待遇がありますが、フリーターにはそれもありません。
フリーターは正社員よりも昇給しない
フリーターの場合、正社員と違って年齢を重ねるごとに収入が増える訳ではないので、安い給料で働き続けなければなりません。若いうちは体力もあるので大丈夫ですが、年齢を重ねるにつれて病気にかかりやすくなり、何かと出費も増えていきます。そうなると、老後の蓄えを作りたくてもできなくなってしまうのです。
両親に頼るのも限界がある
いざとなれば両親に頼ることもできますが、自分の年齢が40代50代になると両親が亡くなったり介護生活を送ることも考えられます。
いつまでも親に頼るわけにはいかないので、早めに対策を打たなければなりません。
生活保護を受給するケースもあるが今までの生活には戻りにくい
老後お金に困った場合は、生活保護を受給するケースもあります。
一度、生活保護に頼ってしまうと、なかなか抜け出せないケースが多いため、普通の生活に戻るには困難を極めるでしょう。
お金がないと満足な治療を受けることもできないので、病気にかかったときに苦労を強いられます。
一生フリーターだと結婚も難しい
フリーターの場合、結婚するのも難しいといえます。低収入のままだと、相手の親に承諾してもらえないケースが多々あります。
自分は良くても、世間の目は非常に厳しいので、ある程度覚悟して働き続けなければなりません。
万が一、フリーターのまま結婚できたとしても、結婚後の生活が大変です。
給料が20代の頃と同じままでは、子供を育てるのも大変なので、早めに正社員を目指したほうがいいでしょう。
一生フリーターで良いのか、慎重に判断
これらのリスクをよく承知した上で、本当にフリーターのまま働くべきなのか慎重に判断しなければなりません。
「今がよければ良い」なんて甘い考えのままでいると、将来後悔することになります。
フリーターの現実は非常に厳しいので、若いうちによく考えて慎重に行動する必要があります。
フリーターから脱却したい!正社員になれるのは何歳まで?
フリーターから正社員になるのは十分可能です。ただし、年齢の壁を考慮しなければなりません。
30代になるとフリーターは就職しいくい
正社員でもフリーターでも、20代のうちは雇ってくれる企業がたくさんありますが、30代になると就職活動が難しくなってきます。
正社員の場合、30歳を過ぎると即戦力として使えるかどうか企業に見られるので、経験やスキルがないと就職活動も非常に厳しくなってきます。
また、フリーターの場合も、多くの職場が若い力を欲しがっているので、30代になると雇ってくれるところが激減します。
正社員になれるのは、30代前半ならまだ希望がありますが、30代後半に差し掛かると、就職できる幅も極端に狭くなってしまい、より状況が難しくなってきます。
自分の希望する職業に就くことが極めて難しくなってくるので、甘い考えは禁物です。
就職するなら20代前半の内に
より幅広い選択肢の中から働き方を選びたいのであれば、20代の内に就職をしておくのがベストです。
フリーターでも20代であれば、正社員になれるチャンスが数多く用意されているので、自分の理想的な職場に就職することができます。
最も難易度が低いのは、学校を卒業したばかりの20代前半の年齢です。
20代後半、30代となるにつれて就職活動も厳しくなってくるので、若ければ若いにこしたことはありません。
今働いている職場で正社員になれるチャンスがあるのであれば、積極的に挑戦してみましょう。
20代後半には社会人としてのマナーやスキルも求められる
20代後半になると、社会人としてのマナーやスキルが求められるようになります。
この年代は学校を卒業してからすでに3〜4年が過ぎているため、20代前半の若手にはないプラスアルファの能力が求められます。
面接する際は、学校でどのような経験をしたかということよりも、これまでどのような働き方をしてきたのかという点を重視してアピールしましょう。
フリーターとしてダラダラ働き続けてきただけでは、企業側に好感を持ってもらうことができません。
フリーターとしてどのような経験を得たのか、自分を積極的にアピールすることが大事です。
30代の就職活動には資格がオススメ
30代のフリーターが正社員を目指すのであれば、事前に資格を取得しておきましょう。
長年フリーターとして働いてきた人であっても、難易度の高い国家資格に合格すれば、中途採用で雇ってもらえる可能性が高くなります。
若いうちに資格を取得しておけば、30代を過ぎたときに大きな力となって自分を助けてくれるので、気になる資格があれば早めに挑戦しておきましょう。
フリーター歴が3年になるまでに将来を考える
なんとなくフリーター生活を続けていると、自分が歳をとったときに現実を思い知らされることになります。
「年齢は関係ない」と自分では思っていても、現実は甘くありません。将来訪れるリスクに備えて、早めに行動する必要があります。
正社員になるべきかどうか迷っている人は、早めに決断しましょう。
決断が長引くにつれてチャンスもどんどん減ってしまうため、理想の職業がどんどん手元から離れていってしまいます。
まずはフリーター歴3年を目安に、このままフリーターを続けるべきかどうか考え直してみましょう。
フリーターの生活脱出について知りたい人は、こちらの記事も参考にしてください。
思い立ったら行動すべき!就職支援サービスを活用しよう
「20代だから大丈夫」という甘い考えで就職活動をするのは禁物です。
20代でも、フリーターを長く続けていた人は書類選考が通りにくくなることもあるので、注意が必要です。
フリーターにも就活の準備が必要
これまで一度も就職活動をしたことがないフリーターにとって、自分の強みを理解せずに就職活動に挑むのはかなり難しいといえます。
フリーターから脱却したいのであれば、むやみやたらに面接を受けるのではなく、まずは必要な準備から始めましょう。
面接で自分を効果的にアピールするためにも、しっかり自己分析をして、自分の長所と短所を理解する必要があります。
その上で、自分が企業にとってどのような活躍ができるのか、積極的にアピールしなければなりません。
これまでフリーターの経験しかない人であっても、フリーターとして得た経験をうまくアピールすれば、採用担当者に好感を持ってもらうことができます。
就職活動が不安ならフリーター向けの支援サービスを利用
「何をアピールしたらいいかわからない」「自分一人で就職活動をするのが不安だ」という人は、フリーター向けの就職支援サービスを活用してみましょう。
既卒、第二新卒、大学中退など正社員経験のない人向けの就職支援サービスを利用すれば、フリーターOK・未経験OKの正社員の求人を数多く扱っているため、効率よく就職活動を進めていくことができます。
自己アピールや面接対策も実施してくれる
自分の強みや自己アピールの方法なども教えてくれるので、自分に足りないところを補いながら、ライバルと差をつけることが可能です。
会社選びや面接対策など、専門のプロが様々な場面でサポートしてくれるため、時間を有効に使いながら理想の職場を探し出すことができるでしょう。
どうやって就職活動を進めたらいいかわからず困っている人も、プロのアドバイスを受けることによって効率的に就職活動が行えるようになり、正社員に就くことができるようになります。
将来の不安や人生相談を聞いてくれる就職支援もある
就職活動をしていると、不安に感じたり苦労することが多くなります。
企業側から「なぜ今までフリーターを続けていたのか」「正社員として働けない問題でもあるのか」など、率直な質問を投げかけられるので、それらに一人で対応していくのは大変です。
そんなときに役立ってくれるのが就職支援サービスです。
就職支援サービスなら、希望の職場に就職できるまで将来の不安や人生相談にも対応してくれるので、不安になったときに大いに役立ってくれるでしょう。
ネガティブな気持ちであっても、プロに相談することで前向きな気持ちを取り戻すことができます。
早ければ早いほど良い!就職活動を始めよう
正社員になるべきかどうか悩んでいるくらいなら、早めに就職活動をスタートさせましょう。
どの企業も将来性のある若い人材を育てたいと考えているので、年齢が若ければ若いほど就職活動を有利に進めていくことができます。
年齢が若ければ未経験者歓迎の求人も審査に通過しやすくなるので、チャンスの幅も広がります。
若い今の内から就職活動に取り組む
就職活動を成功させるには、若いうちから粘り強く取り組むことが大事です。
就職活動を進めていくうちに、自分に足りないものがわかるので、資格の勉強などに取り組むきっかけにもなります。
最初は失敗が多いかもしれませんが、諦めずに前に進んでいくことで、正社員への道も自然と開けてくるでしょう。
将来の不安を早めに取り除く
早めに正社員になれば、厚生年金に早く加入できるため、老後にもらえる年金も多くなります。
貯金も早めに貯めていくことができるため、将来の生活にも余裕を持たせることができます。
将来の不安を取り除きたいのであれば、早めに就職活動を始めることが何より大事なのです。
「フリーター 一生」によくある質問
20代、それも前半であれば、正社員と比べたフリーターの不利を実感する機会がそれほどないため「一生フリーターで生きていくことはできる?」と考える人もいるかもしれません。しかし生涯フリーターとして働けた場合、どんなリスクがあるのかよく知ったうえで慎重に判断したほうがいいでしょう。
「フリーターから脱却したい!正社員になれるのは何歳まで?」と思うなら早めに行動しましょう。正社員でもフリーターでも、20代のうちは雇ってくれる企業がたくさんありますが、30代になると年齢なりのビジネススキルを要求されることが多くなるため就職先の選択肢が少なくなるのが実情です。
フリーターから正社員になりたいと思うならば早めの行動が肝心です。効率的に就職活動を進めるためにエージェントの活用もおすすめです。ジェイックの就職支援サービスでは現在フリーターの方も無料で「就職相談」をしていただくことができます。ぜひご活用ください。
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