大学中退をすると就職が厳しいと言われがちです。この記事では、中退者が知っておいた方がいい就職事情やその後について解説します。大学中退者におすすめの相談先や、よくある質問についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。自分だけで抱え込まず、一度相談してから後悔のない進路を選択していきましょう。
また、私たちジェイックは「中退者の就職サポートに特化した就職支援サービス」を運営しています。就職活動で悩まれている方は、お気軽にご相談ください。
- 大学中退すると最終学歴は「高卒」。「大卒以上」が応募条件の企業には就職できない
- 大学中退者の就職成功のカギは、「中退理由」と「空白期間」の説明ができるか否か
- 大学中退は就活では不利になる。就職支援サービスを味方につけよう!
この記事の目次
大学を中退しても就職はできる
たとえ大学を中退しても就職はできます。中退したからといって就職をあきらめる必要はありません。
独立行政法人労働政策研究・研修機構の『大学等中退者の就労と意識に関する研究』によると、大学中退者の就職率は約34%で、3人に1人は就職できていることが報告されています。
帝国データバンクの『人手不足に対する企業の動向調査』でも、正社員の人手不足企業の割合は52.1%と報告されており、若者を求める企業はさらに増えていくことが考えられるからです。
一方で、大卒以上の学歴を求める企業への応募ができないなど、内定獲得のハードルは上がる可能性があります。大学中退者の就職支援はわかものハローワークなどで行っており、近年では若年層向けの転職エージェントの利用も可能です。
就職への準備として、なぜ大学を中退したのかは面接で必ず聞かれます。
事前に大学の中退理由を説明できるようにしておくことで、さらに就活の成功率を引き上げられるでしょう。
大学中退者の実情
大学中退者の基本事情について解説します。中退後に就職するのか他の選択をするのか、考えるときの参考にしてみましょう。ここでは、大学中退者の割合や就職を検討し始める時期、就職活動をし始める主な理由についてご紹介します。
大学中退者の割合とは
2021年度末に調査された文部科学省の「大学等における令和4年度前期の授業の実施方針等に関する調査及び学生の修学状況(中退・休学)等に関する調査の結果について(周知)」によれば、全国の大学生のうち、中退者の総数は57,875 人となっています。全体の学生数における中退者の割合は1.95%となっているため、目安としては「100人中2人」「50人中1人」程度が大学を中退していると考えることができます。
大学中退者は全体から見れば少数派であり、大学中退者の数はそこまで多くはないといえるでしょう。
大学中退者はいつから就職を考えはじめる?
ジェイックが2017~2019年に大学中退者244人の男女を対象に実施したアンケート調査「就職をいつから考え始めたか」によれば、就職を考え始めた時期について「中退する前から」と回答した人が56%と、もっとも多くなっています。
一方で「中退後6か月以上後」と回答した人が28%と、2番目に多い回答です。大学中退をする前に「中退して就職しようかな」と、中退後の生活を現実的に考える人がいる一方で「就職について深く考えずなんとなく中退した」「中退してしばらくしてから『そろそろ就職しなきゃ』と考えはじめた」という人もいることがわかります。
中退者が就職活動を開始する主な理由
ジェイックが2019~2020年に、中退者446名の男女を対象に実施したアンケート調査「就職活動を開始した理由」によれば、中退後に就職活動を開始した理由としてもっとも多かったのが「自立したい」で42.1%、次いで「親孝行・親を安心させたい」で26.0%、「年齢的な焦りや漠然とした将来の不安」が17.4%という結果です。
大学中退後、フリーターなどで生計を立てていると、一人暮らしをしたくても「お金がないために実家から出られない」ということもあるでしょう。また、学費を親に出してもらった人の場合は中退したことで親に心配をかけていることを申し訳なく感じ「就職して一人前になりたい」と考える人もいそうです。
大学中退をしてしまうと「親不孝」と言われがちですが、就職することで親孝行したいと考える人も多いようです。中退について相談するのは不安で仕方がないかもしれませんが、両親とは一度しっかりと話をしてから中退を決めましょう。
以下の記事では、中退を両親に伝える時にした方がいいステップをご紹介しています。
上記の記事にあることを実践するなどして、中退後に後悔しないようにしましょう。
大学中退して後悔する理由と対処法
ここでは、大学中退者が中退後に「どのよう理由で後悔しているのか」をご紹介するとともに、その対処法についても解説します。大学中退を検討している方、中退して後悔している方も、是非参考にしてみてください。
理由1:世間体が気になる
大学中退には様々な理由や事情がありますが、世間はその事情を理解してくれません。
大学を中退したことで、「学業を途中で投げ出した」「大学にも行かず、就職もせずふらふらしている」などと言った悪いイメージを持たれる不安がある人もいるはずです。
また、自分自身や家族など身近な人が学歴を重視している場合は、最終学歴が「高卒」になってしまうことも世間体が悪いように感じ、後悔するかもしれません。
対処法:早く就職する
大学を中退したことで世間体が気になる場合の一番の対処法は、早く就職することです。
大学中退してから何もしないでいた場合、時間が経てば経つほど世間の目は厳しく、中途半端というイメージも強くなってしまいます。
ですが就職さえしてしまえば、世間や周囲から「大学をやめてふらふらしている」という目でみられることもありません。
また、就職してキャリアを積んでしまえば、学歴は関係なくなります。むしろ同年代より早く就職してしまえば、周囲より早くキャリアアップできる可能性もあります。
理由2:就職で不利になる
大学中退してから就職を意識した場合、一番気になるのが大学中退は「就職で不利になるのか」という点だと思います。
先ほどご紹介したように、大学中退者の最終学歴は「高卒」になります。ですから、応募条件の最終学歴が「大卒以上」の求人には、応募すらできなくなってしまうのが現実です。
また、応募できたとしても、ライバルが多い場合は学歴で不利になって、選考が通りにくくなってしまう可能性もあります。
対処法:中小企業/ベンチャー企業を狙う
老舗の企業や大企業の場合、応募条件の最終学歴が「大卒以上」であったり、選考の段階でいわゆる「学歴フィルター」を設けている場合もあります。
ですが、多くの中小企業やベンチャー企業では大企業や老舗企業ほど学歴を重視していないので、大学中退者が就職活動を有利に進めたい場合、は中小企業やベンチャー企業が狙い目です。
また、中小企業やベンチャー企業は、大手企業に比べて早い段階から仕事を任せられる場合が多く、早いうちから様々な経験やスキルを身につけて、キャリアアップすることもできます。
まずは中小企業やベンチャー企業で経験とスキルを身につけてから、大手企業に転職することも可能です。「大企業に就職したい」という方も、いったん中小企業やベンチャー企業を狙って就職することをおススメします。
理由3:レールから外れる
現役の大学生の就職活動は、ある程度一斉に始まり、同じレールの上で進んでいきます。同じ境遇の同級生と相談しあったり、はげまし合ったりしながら進められるので、つらい時も乗り切れますし、安心感があります。
ところが、大学中退してからの就職活動には、同じ境遇の仲間がいません。同級生はまだ学生生活を謳歌しているかもしれませんし、既に就職が決まっているかもしれません。
同じタイミングで就職活動をしていたとしても、現役の学生と中退者では境遇が異なるため、相談もしにくくなってしまいます。
一般的な学生の就職活動のレールから外れた就職活動は不安も大きく「どう進めたらいいかわからない」と、一人で悩んでしまうことも多い傾向にあるようです。
対処法:相談相手を見つける
先ほどご紹介したように、一人きりで就職活動を進めるのは、大変です。
そこで、就職活動をする際は、家族や友人など頼れる相談相手を見つけておくことをおススメします。
ただし先ほどもお伝えしたように、大学時代の友人とは違う土俵で就職活動をするのことになるので、相談しづらいこともあるかもしれません。
自分の事情を理解してもらえないと、相談してもかえってストレスになります。できれば、同じ境遇の仲間と相談しながら進めていくのが理想的です。
同じ境遇の仲間と一緒に、就職活動をしたい場合には、中退者専門のスクール型エージェントが最適です。
大学中退者に特化したサービスで、同じ境遇の仲間が集まり、5日間の就職対策の講義を受講してから、合同面接会を行います。詳しくはこちらをご覧ください。
大学中退してレールから外れてしまったことで、後悔する方もいるかもしれません。しかし、大学中退してよかったという方向に人生を変えていくことも可能です。
大学中退をして後悔しないための考え方などについて、以下の記事でくわしくご紹介しています。
大卒というレールからは外れたものの、大学中退経験を活かして前向きに今後の人生を変えていきたいと考えている方は、ぜひご覧ください。
また、大学中退を後悔する人も多いことは事実ですが、やむにやまれぬ事情で中退する場合もあります。大学を中退する理由や、逆に中退して良かったという声が気になる方は、こちらの記事を参考にしてください。
大学中退者の就職は厳しい?大卒との違いを解説
大学中退者(高卒者)と大卒者の就職における違いは、様々なデータが出ています。ここでは、そのデータを用いて、大学中退者が就職する際の大卒者との違いについて、学歴、就職率、収入の面から解説していきます。
学歴の違い
この記事でも何度かお伝えしているように、大学中退した場合、最終学歴は「高卒」になります。
大学中退の場合でも、履歴書には、大学入学、退学の事実を記載するのが一般的です。ですので、大学に入学する実力があったことは、認められるかもしれません。
ですが、就職活動における最終学歴の定義は「最も高い教育機関の卒業歴」なのです。
ですから、たとえ大学4年生で中退したとしても、扱いは高卒です。学歴不問の企業や、学歴を問わず待遇は同じという企業がある一方で、大卒と高卒で給料などに差を設けている企業も少なくありません。
そもそも「大卒以上」を募集の条件にしている企業も一定数あります。大学中退の場合は気になる企業であってもその企業には応募できず、企業選びの幅が狭くなってしまいます。
また、大卒と大学中退者の同じ年齢の応募者が2人いてどちらか1人を採用することになった場合、その2人のレベルがさほど変わらないのであれば、大卒の応募者を採用するという企業も、残念ながらあるでしょう。
就職率の違い
次に、就職率の違いについて解説します。
大学中退者(高卒)と大卒では、大卒の方が就職率が高いと思う方が多いかもしれません。
ところが、実際に令和5年卒業見込の就職率のデータを見てみると、高卒が90.9%、大卒が84.4%であり、高卒の方が6.5ポイント上回っています。
参照:文科省「令和5年3月高等学校卒業予定者の就職内定状況(令和4年12月末現在)に関する調査について」
参照:厚生労働省「令和5年3月大学等卒業予定者の就職内定状況(12 月1日現在)を公表します」
ただ、もう少し詳しくデータを見ていくと、高卒(大学中退)と大卒では就職先の企業規模に大きな違いがあるということが分かります。下の表をご覧ください。
表を見ると、学歴別の新卒採用の割合は、社員数300人未満の会社までは、高卒と大卒でそれほど違いがありませんが、社員数300人以上の企業規模になると、圧倒的に大卒の割合が多くなっています。
つまり、全体の就職率にはほとんど違いがないが、大企業に就職したい場合は大卒の方が有利ということがわかります。
初任給/年収の違い
最後に、大学中退者(高卒)と大卒の初任給や年収の違いについて解説します。改めての説明になりますが、大学中退をすると「高卒」扱いとなってしまうため、「大卒」との給料に違いが生じます。
まずは、初任給のデータを見てみましょう。
厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査(初任給)」によると、大卒の初任給は210,200円、高卒の初任給は167,400円と、初任給の段階で4万円以上の差があることがわかります。
次に、月の賃金の平均のデータを見てみましょう。
厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査」では、以下の結果が出ています。
大学・大学院卒の男性の場合、月の賃金の平均は男性で40万500円、女性で29万6400円となっています。これに対して、高卒の場合では、男性が29万2900円、女性は21万4600円です。
このように大学・大学院卒と高卒では、男女ともに月収で10万前後の差が生まれてしまいます。これは、年収にすると約120万の差が生まれてしまう可能性がある、ということです。
大卒と高卒の違いについてもっと知りたい方は、以下の記事もおすすめです。
高卒と大卒は収入面以外にも、様々な差があります。データも交えてご紹介していますので、比較したい方はぜひ参考にしてみてください。
大学中退から公務員就職は可能
大学中退者と大卒の就職における違いをご紹介しました。大学中退者は民間企業への就職のほか、公務員になる道もあります。大学中退者(高卒)の公務員試験の合格率と、大学中退後に公務員を目指すための方法について、それぞれご紹介します。
大学中退者の公務員試験の合格率
人事院の「一般職の国家公務員の任用状況調査」よると、令和3年度の公務員試験採用者の一般職・専門職の割合は、以下となっています。なお今回は、大学中退者が高卒程度試験を受けることを想定し、高卒程度試験の合格率をご紹介しています。
- 一般職試験(高卒程度試験)…14.6%
- 専門職試験(高卒程度試験)…20.8%
つまり、一般職は受験者の約15%、専門職は受験者の約20%の合格率と、試験を突破するのは決して簡単ではないことがわかります。しかし合格者は一定数いるため、難易度は高いものの、大学中退から公務員になることは不可能ではありません。
大学中退から公務員になる方法
大学中退後に公務員になるための方法は、筆記試験と面接を突破することです。中退という学歴であっても、試験に合格すれば公務員になることができます。やるべき対策に地道に取り組むことが、合格への近道です。
筆記試験対策では、以下がポイントです。
- どの公務員試験を受けるか早めに決める
- 公務員予備校などに通うなどしてしっかりと勉強する環境・時間を確保する
- 期間を決めて計画的に学習を進める
公務員試験を突破するために、一定期間勉強に集中できるようにすることは最低限必要です。万が一試験に受からなかった場合、どこで区切りをつけるのかについてもあらかじめ決めておきましょう。
面接対策では、以下がポイントです。
- 「なぜ公務員になりたいのか」を明確に伝えられるようにしておく
- 大学中退の理由を前向きに伝えられるようにしておく
「安定しているから」などの一般的な理由ではなく、なぜ公務員の仕事でなければいけないのかについて、具体的に伝えられるようにしておきましょう。大学中退の理由は公務員の面接でも聞かれる可能性が高いため、こちらも担当者が納得できる理由を準備しておきましょう。
大学中退後に公務員になる方法について、くわしくは以下の記事でご紹介しています。
大学中退者が目指しやすい公務員の種類や、大学中退後に公務員になるメリット・デメリットも解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
大学中退者が就職を成功させるための3つのポイント
大学中退者は公務員を目指す選択肢もあるとご紹介しました。大学中退者が就職を目指す場合、書類や面接対策をする際に以下のポイントを意識してみましょう。
1. 中退理由をポジティブに伝える
「大学を中退した」ことは事実ですが、就職活動では、いかにマイナスな印象を与えずに中退の事実を伝えられるかがポイントになります。
中退理由の伝え方一つで、採用担当者が抱くイメージはポジティブなものになるでしょう。
- 勉強にやる気が持てず中退した→より自分が熱中できることを探すため中退した
- 大学になじめず中退した→自分が意欲的に過ごせる場所へ行きたいと考え中退した
- 経済的理由で中退した→人より早く社会人経験を積めるチャンスだと捉えている
大学を中退したことで自信を失ってしまい、消極的な考え方のままでいることはNGです。
中退という決断をいかに良い方向に結びつけるか、ポジティブな姿勢は企業側からも評価されやすくなります。
大学中退から正社員就職を考えている方は、以下の記事を参考にしてください。
大学中退から正社員で就職!中退理由と面接対策前に知る求人の現実
2. 履歴書の空白期間を説明できるようにする
履歴書の空白期間は、何をしていたのかをきちんと説明できるようにしておきましょう。
大学中退後、期間を置いてから就職活動をスタートした場合、企業からは「大学を中退してからこれまで何をしていたのか」ということは、ほぼ聞かれることが想定できるからです。
- 中退後フリーターをしていた→働きながら自分に合う仕事を探していた/金銭的事情から、まずは収入を得ることを優先させていた
- 中退後ニートをしていた→自分の今後についてじっくりと考えていた/就職活動のための準備をしていた
空白期間については「どう過ごしていたのか」「その間は何を考えていたのか」が問われます。
「ダラダラしていた」「深く考えずなんとなく過ごしていた」というのが本当の理由だったとしても、正直に伝えたところで良い印象にはなりません。
企業側が納得できるポジティブな理由を、きちんと用意しておきましょう。
最終学歴が中退の場合の履歴書の書き方は、以下の記事を参考にしてください。
3. 志望職種に合わせた資格を取る
大学中退者が就職を成功させるためには、志望職種に合わせた資格を取ることもおすすめです。資格を取得することで、スキルをアピールすることが可能になります。
資格名 | 資格の概要 | 活かせる仕事 |
---|---|---|
基本情報技術者試験 | 情報技術に関する基礎的な知識や 技術を持つ者を対象とした資格試験 | ・プログラマー ・システムエンジニア ・WEBデザイナー など |
MOS | Microsoft Office製品を使用したスキルを 証明するための国際的な資格 | ・事務職全般 ・管理職 ・講師・インストラクター など |
TOEIC | 国際的なビジネス環境での 英語コミュニケーション能力を測定するためのテスト | ・旅行・空港関係 ・外資系企業 ・ITエンジニア など |
資格の中には、学歴など条件が定められているものもあります。
自分の希望する職種に適しているか、自分が受験できる条件を満たしているかなどを検討した上で、チャレンジすると良いでしょう。
大学中退者におすすめの資格を知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
大学中退者が行った方がいい相談先
大学中退をしてしまうと、その後どうすればいいのかわからず就職のことで不安になりがちです。ここでは、大学中退者が相談した方がいい相談先ついて解説をするので中退検討者は一度相談をしてみましょう。
中退者専門の支援サービス「中退就職カレッジ」を利用する
弊社ジェイックは、大学中退者に特化した就職支援サービスを実施しているエージェントです。社会人経験がない・少ない方や未経験者の転職に強く、正社員として働いたことがない中退者のはじめての就職を成功に導いた実績やサポート体制が豊富です。
ジェイックの「中退就職カレッジ」では、大学中退の経験を活かした就職活動の方法を学べる就職支援講座や、中退者の採用に意欲的な企業と出会える合同面接会へ、書類選考なしでの参加が可能です。
就職後も、一年以上にわたって研修などを実施し、長期的な定着をサポートしています。
大学中退から就職を成功させたい、大学中退の経歴が不利にならない環境で働いていきたいと考えている方は、ぜひ参加をご検討ください。
ハローワーク
大学中退者であっても、3年以内であれば新卒扱いとして「新卒応援ハローワーク」の利用も可能です。通常のハローワークも利用できますが、新卒応援ハローワークは若者向けの求人が多かったり就職対策の講座などにも参加できたりするため、通える範囲にあればこちらを利用したほうがよいでしょう。
ハローワークは無料で利用できるうえに相談なども可能なため、情報収集など就職活動の第一歩として使ってみるのはひとつの方法です。ただし、求人に関しては自分に合う企業が見つからないことも考えられるため、ほかのサービスと併用して活用する方法をおすすめします。
大学中退者の就職に関するよくある質問
結論としては不利になります。就職率以上に、就職する会社の規模や初任給に違いが出ます。詳しくは「大学中退者の就職は厳しい?大卒との違いを解説」で解説しています。
周りの見る目や将来の不安などで大学中退を後悔される方は多いです。公開されている場合は、出来る限り早く就職をすることをおすすめします。就職さえしてしまえば、中退という経歴を気にする人はいなくなりますし、早くから社会人経験を積むことで早期のキャリアアップも望めます。記事内では後悔の内容別に対処法を紹介していますのでそちらも参考にしてください。
大学中退の就職を成功させるポイントは①中退理由をポジティブに伝える、②履歴書の空白期間を説明できるようにする、の2点です。詳しくは「大学中退者が就職を成功させるためのポイント」で解説しています。
大学を中退すると就職に影響はありますか?
大学の中退は、少なからず就職に影響があるといえるでしょう。大学を中退すると学歴が高卒になります。
大卒・短大卒・専門卒以上を求める企業へのエントリーができなくなることや、大卒以上の資格を必要とする専門職に就けなくなることが考えられるためです。
また就職活動時も、卒業見込みの新卒とは異なり、基本的に高等学校の既卒扱いになります。
大卒者と比較すると、平均年収・昇進の機会が少なくなる可能性も考えられます。
大学を退学したときの就職への影響に関しては、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
大学中退は何年生が一番多いですか?
大学中退が一番多いのは、大学2年生です。
2015年に独立行政法人労働政策研究・研修機構が行った調査の結果では、以下の通りに報告されています。
【全中退者の各学年の割合】
男性 | 女性 | 男女計 | |
---|---|---|---|
1年生 | 12.3% | 27.5% | 17.0% |
2年生 | 28.4% | 37.1% | 31.1% |
3年生 | 26.4% | 17.9% | 23.8% |
4年生以上 | 32.9% | 17.5% | 28.1% |
男性は4年生以上での中退がもっとも割合が多く、女性は全体の約4割が2年生で中退していることが特徴です。
また中退理由として男女ともに多いのは「学業不振・無関心」で全体の約4割、次いで「家庭・経済的理由」が約2割と報告されています。
まとめ
大学中退をしてしまうと「ちゃんと就職できるだろうか」と不安に思うかもしれません。確かに、新卒の就職よりも厳しい現実はあります。ですが、しっかり対策をして就職活動をすれば、就職はもちろん、その後のキャリアアップや収入アップも十分可能です。周囲の人に相談したり、就職支援サービスを活用しながら、就職活動を進めていきましょう。
こんな方におすすめ!
- 学歴に自信がないから就職できるか不安
- 就職について、誰に相談したら良いか分からない
- 中退しようかどうかを迷っている
- 学歴に自信がないから就職できるか不安
- 就職について、誰に相談したら良いか分からない
- 中退しようかどうかを迷っている