大阪での就職を考えている方は必見!この記事では、他の地域と比較した大阪の産業の特徴や、大阪に本社がある企業人気ランキングTOP10をご紹介します。さらに、今後発展傾向にある分野のおすすめ4選と、大阪で就職する際に押さえておきたいポイントやコツをいくつかご紹介しますので、是非参考にしてみて下さい。
- 大阪は西日本経済の中心的な都市であり、数多くの企業がある
- 大阪の産業は「フルセット」「基礎素材」「先端技術」などモノづくり力に溢れている
- 「大阪での就職におすすめの職種 4選」も詳しく解説します
大阪の産業の特徴とは
大阪には数多くの企業があり、東京に次ぐビジネス拠点として、西日本経済の中心的な役割を担っています。その経済規模は先進国、一国分に匹敵するほどです。巨大マーケットを有し、ビジネスチャンスに溢れた大阪の産業とは、どのようなものなのでしょうか?まずは「大阪の産業の特徴」からご紹介していきます。
大阪の産業の特徴その1:フルセット型産業
大阪の産業構造を他の大都市と比べた時、「フルセット型」産業という点が大きな特徴になります。
「フルセット型」とは、基礎素材型・加工組立型・生活関連型などの、多様な業種がバランスよく集まっている状態をいいます。特に化学・金属関係が強く、製造機械の部品1つ1つから最終製品まで、大阪でできないものはない!といわれるほどです。
厚みのある産業集積が、今後成長が期待される新エネルギー産業や、ライフサイエンス、ヘルスケア、ロボット産業などの強みの土台となっています。次々と新たな技術・製品を生み出す大阪産業の底力は、地域の中で分業できる、幅広く厚みのある技術の集積にあるといってよいでしょう。
大阪の産業の特徴その2:基礎素材型産業
大阪の製造業の特徴に、化学・金属などの「基礎素材型」産業の占める割合が高いという点があります。「基礎素材型」産業とは、化学、石油・石炭、鉄、木材、繊維などの製品で、産業の基礎素材となるものをつくることをいいます。
経済産業省の「平成26年工業統計表」によると、大阪は他都市と比べ、化学産業しめる割合が特に高くなっています。出荷額は第2位で、事業所数や従業員数は堂々の第1位です。
さらに、大阪の化学産業は付加価値率も高く、東京に次いで2番目の高水準となっています。高付加価値、つまり他ではマネできない技術やノウハウを活用した特別な産業として、大阪産業の基盤となっています。
大阪の産業の特徴その3:上場企業やグローバル企業が多い
大阪は、江戸時代に「天下の台所」と呼ばれ、現在にいたるまで日本の産業・経済の中心として発展してきました。大阪は古くから水運が発達し、主要都市をつなぐ船が行きかったため、多くの人やものが集まる場所だったためです。
多くの企業家が大阪に集い、チャレンジを繰り返した結果、さまざまな分野で日本の中核をなす企業を生み出してきました。現在、企業数は、東京に次いで全国第2位を誇ります。
単純に数が多いだけでなく、さまざまな分野でグローバルに活躍する企業が多くあるのも特徴です。米国FORTUNE誌(2018年度版)が選ぶ世界企業番付500社のうち、日本企業は52社ありますが、大阪には7社も立地しています。
- 伊藤忠商事(商業)
- 日本生命(保険)
- 住友生命(保険)
- 大和ハウス工業(建設業)
- 住友電気工業(非鉄金属製品)
- 関西電力(電気・ガス業)
- パナソニック(電気機器)
「天下の台所」の時代から、勢いは衰えることなく、大阪産業の発展は続いています。
大阪の産業の特徴その4:世界をリードする先端的な技術力
大阪は、自ら進んで物事にとり組み、経済的合理性を備えた人が多い土地です。ビジネスチャンスが多い反面、競争が激しい土地柄なため、自分から動き考えなければ生き残っていけないからです。現在の大阪で、世界をリードする先端技術が発達したのは、生き残りをかけた競争の結果といえます。
大阪では現在進行形で、どんどん時代の先をいく先端的なとり組みが行われています。創薬・再生医療などの研究や、太陽・リチウム電池産業や国家規模のエコプロジェクトに、ICT・ロボット産業、人工衛星などなど、私たちの身近なモノから宇宙まで、さまざまな技術が生まれています。
経済産業省「平成26年工業統計表」によると、大阪のモノを生み出す企業の数は1万7500社と、全国第1位です。数からみても、大阪のスゴさがわかります。
大阪の産業の特徴その5:地域ブランドの開発
大阪では、地域の企業が協力しあい「Made in 東大阪」などの、「地域ブランド・最終製品」の創出を目指すなど、全てを自分たちで行うモノづくりをしています。大企業に負けない品質を、他都市にはマネできない製造工程で生み出そうと頑張っています。
おもしろいところでは、「泉州タオル」のブランド構築などがあります。タオルといえば、愛媛の「今治タオル」が有名ですが、実はタオル産業の発祥地は大阪です。
明治18年に大阪の輸入雑貨店の店主がドイツ製タオルを入手し、泉佐野市の木綿業者に研究を進めてもらい「泉州タオル」を生み出しました。現在では、卸との連携をもち、デザインプロデュースに力を入れるなど、更なるブランド展開に力を入れています。
大阪のモノづくり力は、中小企業においても、どんどん進化・発展しています。
大阪の産業の特徴その6:卸売業・小売業と製造業
大阪の主要産業といえば、「卸売業・小売業」「製造業」です。「卸売業・小売業」「製造業」だけで、大阪の売上高全体の約82パーセントをしめています。
大阪の中心地「船場」周辺では、繊維製品や機械工具を取り扱う卸売関連企業が、特定の地区に集中立地して、独特の「問屋街」を形成してきました。戦後の高度経済成長の時代を支えた、大手商社の伊藤忠商事や丸紅などは、「船場」で繊維産業を中心に大きな発展をとげた企業です。
繊維産業の衰退や大手総合商社の東京移転などを経た現在でも、繊維品と衣服の販売額において、大阪は依然高い全国シェアを誇っています。
しかし、「製造業」は製造出荷額等が、バブル経済期をピークに減少しつつあり、事業所数、従業員数も減少傾向にあります。「卸売業」も、販売額の減少率が全国でも大きくなっており、「小売業」に関しては「小規模小売業」の減少が著しく目立っています。主要産業といえど、油断をしていられない状況にあるようです。
大阪に本社がある企業人気ランキング
大阪内には数多くの優良企業がありますが、なかでも人気なのはどの企業なのでしょうか?売上高や平均年収などをもとにした、人気ランキングTOP10をご紹介します。やはり1位は、大阪の産業を牽引してきた、あの商社でした!
1位 伊藤忠商事(商社・卸売業)【売上高:11兆600億円 平均年収:1461万円】
2位 パナソニック(電気機器) 【売上高:8兆2億円 平均年収:768万円】
3位 大和ハウス工業(建設業) 【売上高:4兆143億円 平均年収:894万円】
4位 関西電力(電気・ガス業) 【売上高:3兆307億円 平均年収:758万円】
5位 住友電気工業(非鉄金属製品) 【売上高:3兆177億円 平均年収:804万円】
6位 ダイキン工業(機械) 【売上高:2兆481万円 平均年収:740万円】
7位 シャープ(電気機器) 【売上高:2兆400億円 平均年収:754万円】
8位 積水ハウス(建設業) 【売上高:2兆160億円 平均年収:818万円】
9位 武田薬品工業(医薬品) 【売上高:2兆097億円 平均年収:1039万円】
10位 クボタ(機械) 【売上高:1兆850億円 平均年収:1461万円】
出典:日本経済新聞デジタル「売上高ランキング 2019年9月更新」
大阪で就職するならおすすめの職種とは
大阪で就職するなら、どのような分野を選べばよいのでしょうか?いまだ強いのは、主要産業の「卸売業・小売業」「製造業」関連ですが、大阪で就職したい人向けに、今後発展傾向にある、おすすめ4選をご紹介します。
おすすめ職種その1:健康・医療・医薬関連
実は大阪は、江戸時代から薬業が盛んな土地柄です。大阪市の「道修町」には、昔から和漢薬の原料を扱う問屋が建ち並んでいました。現在では、創薬・再生医療のイノベーションの拠点として、日々、医療・医薬の研究が行われています。
「ips細胞」を用いた、再生治療法開発プロジェクトや、「IoT」や「ビックデータ」などを活用した医療機器開発など、世界に誇れるものばかりです。資格のいる専門的な職種は難しいと思いますが、関連する業務には期待できます。
健康・医療・医薬関連は、将来性もあり、夢のある分野です。
おすすめ職種その2:環境・新エネルギー関連
大阪には、環境・エネルギー関連の企業や研究機関などが多数あり、中堅・中小企業も含めて大きなポテンシャルをもっています。特に太陽電池・リチウムイオン電池が、高いシェアを保持しています。
製造工場なども多数あり、輸出も盛んなため、太陽電池・リチウムイオン電池に関連する業務は探してみる価値があります。
環境・新エネルギー関連は、今後の発展が大いに期待される分野です。
おすすめ職種その3:ロボット・ICT関連
大阪では、私たちの生活を支援するロボットの産業化が、集中的に進められています。特に「クリエイション・コア東大阪」では、ロボット関連技術をもとに、実用化・製品化のプロジェクトが進んでいます。
また、「IoT」や「ビックデータ」などを活用して、医療機器開発だけでなく、健康で豊かな生活をおくるための新しい製品やサービスを生み出そうとしています。今後も成長が見込まれている分野のため、ロボット・ICT関連する業務もオススメです。
おすすめ職種その4:サービス・観光関連
現在大阪では、サービス産業が成長中です。大阪市経済戦略局の2018年度の報告によると、従業員数が大阪全体の42パーセントをしめるなど、中核的産業へと発展しています。分野別では、対事業所サービスの割合が高く、クリエイティブ・デザイン関連の産業や法律・会計などの専門サービス業が発展傾向にあります。
また、サービス業の中でも、観光・集客分野を重点戦略分野と位置づけ、力を注いでいます。特に、大阪を訪れる訪日外国人の旅行消費額の増加を目指し、ホスピタリティの強化を図るなど、さまざまな工夫がなされています。
サービス・観光関連は発展性もあり、従事できる職種も多いため、おすすめの分野です。
大阪で就職するための方法を紹介
大阪で就職活動するためには、なにを活用すればよいのでしょうか?求人を探すための、具体的な方法についてご紹介します。
ハローワークを活用する
ハローワークは、厚生労働省管轄の職業紹介機関で、就職活動に多く利用されます。カウンセリングや職業訓練などの支援を受けられたり、求人情報を閲覧することが可能です。
大阪には、大阪東や梅田などをはじめ、ハローワークが16か所あります。管轄する区域が少しずつ違いますので、注意して下さい。
また、ハローワークを利用する際は、下記のような注意点もありますので、思ってたのと違う!とならないように確認しておきましょう。
全国の求人を扱う求人サイトに登録する
大手の求人サイトに登録して、就職活動をすることも一般的です。求人数も多く、ネットで簡単に登録できるため、利用する人も多いです。
さまざまなサイトがありますが、あなたの経歴にあったものを選ぶことがポイントです。例えば、新卒、フリーター、ニートなど経歴によって求人サイト側にも得意不得意があります。
地方の求人数が東京などの都市部と比較すると少ない場合がある
大阪に拠点のある就職エージェントを活用する
大阪に絞った就職を考えているようであれば、大阪に拠点のある就職エージェントがオススメです。
就職エージェントは、求職者と企業をマッチングさせることで、企業側から報酬をもらうモデルになっています。企業側のことをよく知っているため、あなたにあった企業を紹介してくれます。働くうえでのビジョンも明確になりやすく、就職後のミスマッチも少ないことが特徴です。
私たちは「ジェイック」という大阪に支店を持つ就職エージェントです。淀屋橋駅から徒歩1分の立地にあり、大阪の優良企業の求人を多く扱っています。
一番の特徴は、無料の就職講座を行っており、未経験の方の就職に特化していることです。
新卒採用であればは周囲に就活仲間がたくさんいますが、中途採用となるとそうはいきません。研修に参加される皆さんで、“就職する”という目標に向けて切磋琢磨できる環境がそこにはあります。
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あなたの就職成功を心から祈っています。
こんな人におすすめ!
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