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退職自衛官の再就職のための方法とは?就職先の仕事内容も紹介

退職自衛官の再就職のための方法とは~就職先の仕事内容についても紹介~

退職自衛官の再就職先はどのような仕事がいいのでしょうか。この記事では、自衛官が退職される理由や再就職サポートなどについて紹介します。また、再就職する際の企業への就職方法や注意点についても紹介するので、退職を検討している自衛官の方は参考にしてみてください。

退職自衛官の退職理由とタイミングとは

退職自衛官の退職理由とタイミングとは

退職自衛官の退職理由とタイミングについて紹介します。実際に再就職するとなると時間がかかり就労期間のブランクが発生してしまいます。ここでは、退職理由と実際の退職タイミングについて紹介します。

退職自衛官の退職理由とは?

再就職のときには退職理由を問われるのが一般的なので、まず自衛官がどのような理由で退職しているのかを確認してみましょう。自衛官が退職理由として現場の厳しさがまず挙げられます。厳しい訓練を毎日おこない、体力的にも精神的にもかなりの負担がかかることは否めません。そのきつさに耐えきれなくなってやめるというケースはしばしばあります。さらに、仕事の内容上、大きな怪我をしたり命を落としたりするリスクが常に付きまといます。その不安もあってもう自衛官として働くのはやめたいと思うようになる人も多いのが実態です。

一方、仕事のスケジュールも分単位で刻まれていることが多く、外出や外泊についても制限が設けられています。そのため、全てを管理された状態で生活を続けることになるのが辛くなってしまうケースも少なくありません。駐屯地での生活が基本になるので地元を離れ、家族とも別れて暮らす必要が生じることもあります。結婚すれば家族宿舎に住めるとはいえ生活場所の自由がないというのは明らかでしょう。プライベートの時間を自由に確保できないまま一生を終えてしまっても良いのかと考えるようになって退職を決意する自衛官も多いのです。

自衛官が退職するタイミングはいつ?

自衛官はどんなタイミングで退職しているのかと気になる人もいるでしょう。自衛官になっているか、自衛官候補生かによって違いがあります。自衛官は一般企業で働いている会社員と同じように辞めたいと思ったときに自主退職することが可能です。また、定年が定められていて階級により53歳から60歳のいずれかになります。それまでに自主退職をする人も多いですが、公務員なので失業手当は支給されません。そのため、退職するのなら次の仕事をあらかじめ考えておくことが重要です。

それに対して自衛官候補生は人気生になっているので、任期が終わると自動的に退職になります。自衛官候補生の採用の条件は18歳以上、27歳未満とされているため、任期が終わるのは20代から30代というのが一般的です。退職時期が明確になっているので任期満了後にどのような進路を選ぶのかは仕事をしながら考えておく必要があるでしょう。自衛官、自衛官候補生のどちらの場合にも退職前にその後の働き方を考えることが重要なのです。

自衛官の手当とは~退職金・任期満了金・賞じゅつ金~

自衛官にはいくつかの手当てが発生しています。ここでは、自衛官の手当てや退職するときに発生する退職金などの退職するときに手当としてもらえるものや、それ以外の自衛官として手当について紹介します。

自衛官が退職するときは退職金が出るの?

一般企業の場合には退職するときに退職金を受け取ることができますが、自衛官の場合にはどうなるのでしょうか。公務員なので退職金制度はきちんと整えられているので心配はなく、条件を満たしていれば勤続年数に応じた金額を支給してもらうことができます。条件として挙げられているのが6ヶ月以上の勤務していることで、自主退職の場合にのみ適用されるのが特徴です。この条件は一般企業における退職金支給の条件としても典型的なものなので不利な状況にはなっていないと考えることができます。

退職金について留意しておきたいのは定年退職のときに支給される退職金に比べて、自己都合での退職の場合には支給率が低いことです。もしもうすぐ定年だけれどやめるかどうか悩んでいるという状況になった場合には、退職金を目当てに定年まで頑張るのも合理的な考え方でしょう。

自衛官の退職金の計算方法

自衛官の退職金は結局どのくらいもらえるのかと疑問に思う人もいるでしょう。自衛官の退職金はやや複雑になっているので概要をまず確認してみましょう。まず給与制度として公務員には一般的な俸給の制度が運用されているということは念頭に置いておく必要があります。その俸給に対して「勤続年数に応じた支給率」をかけることにより、退職金の基本の金額を算出する仕組みになっています。その上で自衛官として働いてきて階級が上がった人には多く支給するということになっているのが特徴で、退職金には階級に応じた調整額が上乗せされます。金額としては100万円から300万円程度ですが、働く上では階級を上げることにこだわる魅力の一つでしょう。

退職金の支給額については具体的に考えてみると理解しやすくなります。勤続年数に応じた支給率として、例えば26年働いている場合には支給率は36.1倍ですが、勤続年数が35年以降になると支給率は一律で49.59倍です。さらに具体的な計算をしてみるとわかりやすいので、例えば曹階級で26年間勤務をしてきた自衛官が自主退職を申し出たときに、俸給が30万円だったとしましょう。この場合には退職金の基本の金額が30万円の36.1倍で1083万円になります。階級に応じた調整額が200万円だったとすると支給される金額は1283万円となるのです。

任期付きの自衛官候補生に支給される「任期満了金」とは?

自衛官候補生の場合にも自衛官の場合と同じように退職金を受け取れるのかというとそうではありません。任期満了によって自動的に退職する仕組みになっている任期付きの自衛官候補生の場合には退職金は出ませんが、代わりに任期満了金が支給される仕組みになっています。平たく考えれば予定通りの任期が終わるまでしっかりと働いたことへの褒賞と捉えることができるでしょう。

任期付きの自衛官は任期満了のタイミングが最初から決まっているわけではなく、1任期、2任期、3任期という形で継続してある一定の期間までは働けるようになっています。陸上自衛官なら2年ごとになっていて2年目から8年目にかけて任期を終えることが可能です。海上自衛官、航空自衛官の場合には3年目~9年目のうち2年ごとに任期満了の機会があります。基本的には長く働いた自衛官に対して多く任期満了金を支給する仕組みになっていて、長期にわたって働くことを推奨しているのが実態です。

例えば、陸上自衛官の場合には1任期で54万円、2任期で138万円、海上自衛官か航空自衛官の場合には1任期で90万円、2任期で143万円と定められています。この金額は合算する仕組みになっていて、1任期と2任期の勤務をした場合、陸上自衛官なら192万円、海上自衛官か航空自衛官なら233万円を受け取るという仕組みです。

死亡・重度の障害が残った場合に支給される「賞じゅつ金」とは?

自衛官の仕事は後遺症が残るような大きな怪我を負ってしまったり、死亡してしまったりするリスクを伴います。その影響で特殊な支給金の制度が設けられていて、賞じゅつ金の支給を受けることがあります。賞じゅつ金とは死亡または重度の障害が残った場合に支給されるもので、法律によって定められているので因果関係がはっきりとしていれば確実に手に入れることが可能です。これは万が一、重症や死亡といった事態になってしまったときに本人や家族の当面の生活を支えられるようにすることが目的として支給されるもので、最大で3000万円を一度に出すことになっています。

退職自衛官の再就職サポートと仕事内容とは

自営官には任期が存在するためその後の再就職サポートを行っています。ここでは、再就職サポートの内容と実際に再就職先の仕事の内容について紹介します。

自衛隊がおこなっている再就職のサポート

自衛官が退職して次の仕事を探したいと考えることは少なからずあることに加え、もともと任期付きの自衛官候補生を雇っているという影響もあり、自衛隊では再就職のサポートがおこなわれています。自衛隊での再就職サポートとして代表的なのが資格の取得で、自衛官としての業務に関連するさまざまな資格取得のサポートをしています。代表的なのが大型特殊自動車免許、フォークリフト免許で、複雑な操作を必要とする自動車の運転スキルは仕事にも必要なことが多いので取得が求められるのが一般的です。また、危険物取扱者、マンション管理士、防災管理者なども業務上必要性が高いことから取得を求められます。

これ以外にも希望すれば業務上関連性がある資格であれば取得を支援してもらうことが可能です。基本的には業務への関連性が認められれば自衛隊が費用を負担してくれます。この他にも業務とは関係なく退職後の生活や再就職活動をサポートするための制度も少なくありません。自己分析のサポート制度、ライフプラン設計のための相談制度、ビジネスマナーの研修制度が代表例です。再就職先で悩んでいる人が相談したり支援を受けたりする制度も整っているので、自衛隊のサポートを受けて仕事を探すのも良いでしょう。

退職自衛官はどんな仕事に就くことが多い?

退職した自衛官はどんな仕事をしているのかということに興味がある人もいるでしょう。実際にはかなり幅広い仕事に就いている人がいるので一概に言うことはできませんが、自衛官として働く中で得てきた能力や資格を活かすケースが多くなっています。例えば、現場で必要とされてきた土木や工業のスキルを活かして土建系の企業や工場などで働いている人もいます。資格を活かして土木建築系の業界でマンション管理士や建築現場監督などとして活躍している人も多いのが実情です。

一方、厳しい訓練で培ってきた体力や精神力を活かし、ガードマンや介護職員、営業職などで働いている人も少なくありません。元自衛官という肩書きはこのような考え方で再就職先を探す時に特に役に立ちます。人材に対して体育会系の素質を求めているケースがよくあるからで、営業職はその典型例として知られています。この他にも自衛官として働く中でどんな資格の取得を目指したかによって色々な分野に挑戦できる可能性があるでしょう。

退職自衛官の企業への就職方法と注意点を解説!

退職自衛官が企業へ就職するための方法について紹介します。またその時の注意点についても紹介するので再就職を検討している自衛官の方は参考にしてみてください。

退職自衛官がスムーズに転職するには?

退職自衛官がスムーズに次の職場で働けるようになるには、まず自衛隊による再就職のサポートを最大限に活用しましょう。特に資格を取得しておけば、客観的に能力があることを示せるので評価が高くなります。一方、自己分析を徹底しておこなうのも転職を円滑に進めるためのコツで、成功の可否にも直結する重要なポイントです。客観的に自分を見つめて適性に合わせた職業を選ぶのが重要になります。きちんと分析できていないと働き始めてから後悔してしまうリスクがあるので注意しましょう。

すでに退職してしまったという場合には自衛隊による再就職サポートを受けることはできません。その場合に自分だけで就職活動を進めることもできますが、スムーズに再就職先を見つけるためにはプロのサービスを活用するのも良い方法です。年齢やキャリアに応じて就職活動のアドバイスをしてくれるサービスを提供している企業はたくさんあります。プロの視点からの具体的なアドバイスをもらいながら就職先を探し、必要に応じてトレーニングを受けることで魅力的な職場を見つけることができるようになるでしょう。

退職自衛官が転職での注意点

自衛官が転職するときには失敗する例も少なくありません。思っていたような職場で働けなかったり、内定をもらえずに苦労したりするケースもあるので失敗してしまう原因が何なのかを把握しておくのは肝心です。まず、仕事を探そうと思った時点で業種や職種についての十分なリサーチを怠ってしまったのがよく失敗の原因になっています。イメージしていたのとは全然違う仕事をすることになった、事業の方向性が想定していたのとまるで違ったという形で後悔することが多いので注意しましょう。

特に気をつけておきたいのが自衛隊で働くのと一般企業で働くのとでは勝手がかなり異なるということです。規律の厳しさや管理の体制など、さまざまな違いがあり、企業の風土によってその状況にも大きな差異があります。自分にマッチする環境が整っている職場を探し出すために十分なリサーチをしておかないと採用されたけれどその職場で働きたくないと思うようになってしまうリスクがあるのです。相性の良し悪しは長く働けるかどうかを大きく左右する要素なので十分に考えることが必要になります。一般的に元自衛官が多く就職している業種や職種でも自分には合わないことがあるので気をつけましょう。

また、もう一つの失敗例として把握しておくと良いのが遊び過ぎです。一般企業で働き始めるとプライベートの時間をたくさん確保できるようになりますが、その影響で浪費癖がついてしまったり、働くのが嫌になって収入が上がらずに苦しくなったりすることがあります。きちんと将来計画を立てて貯金をするように自分を律することも転職に成功するためには欠かせません。

コツを押さえて退職自衛官としての再就職を成功させよう

自衛官は厳しい職場環境がある影響で辛くて自主退職をしようと思うケースは少なくありません。しかし、その経歴を高く評価してくれる一般企業もあるので再就職をするのは決して難しくないと考えましょう。自衛隊におけるサポートを利用して資格を取得しておくなどの対策を立てておけばスムーズに次の職場を決められる可能性もあるので、コツをしっかりと押さえて再就職に挑むのが大切です。

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高藤 薫キャリアアドバイザー
株式会社ジェイック:キャリアコンサルタント|就活情報、お役立ち面白情報を発信|就活YouTube「ジェイック就職カレッジ®」配信中|資格:キャリアコンサルタント・ポジティブ心理カウンセラー・7つの習慣®︎ファシリテーター