仕事が決まらないと不安や焦りが生じて「行動するのも気が滅入ってしまう」という方もいるでしょう。
この記事では、仕事が決まらない原因・傾向についてや、就職/転職を成功させるための秘訣をご紹介します。仕事が決まらずどうしたらよいのかわからないと不安・焦りを抱えている人は、今回ご紹介する方法を一度実践してストレスを解消してから、あらためて就職/転職活動をしていきましょう。
私たちジェイックは20年以上、就職経験のない方の就職支援を行ってきました。履歴書・面接対策や、書類選考なしで企業との面接を行うことも可能です。仕事が決まらないと不安に感じている方、何が原因で仕事が決まらないのかわからないという方は、ご相談いただくことをオススメします。
- 仕事が決まらないときは、7つの原因に当てはまるものが無いかチェックしよう
- 仕事が決まらない原因がわかったら、「仕事が決まらないときの対策」を試してみよう
- 仕事が決まらない人は「企業が採用したい人の特徴」に自分を近付けよう
この記事の目次
仕事が決まらないときの原因
あなたの仕事がなかなか決まらないのは、なぜなのでしょうか。まず、仕事が決まらないときは必ず原因があるものです。仕事が決まらない人に多い主な原因について知り、自分の現状と照らし合わせてみましょう。
原因1. 目標が明確に決まっていない
仕事に対してどのような目標を持っているかは、人それぞれ違います。生活のために稼ぐことを目的としている人もいれば、社会的地位を獲得するために働くという人もいます。
仕事をする目的がある人は、それに対して具体的な目標も設定しています。月々どれくらいの金額を稼がなければならないのか、社会的地位と言ってもどの立場まで上がっていきたいのかなどです。自分の中で目標もない状態で、なんとなく働くというような姿勢は、企業側にも自然と伝わってしまうものです。
原因2. やる気が感じられない
企業は、それぞれ目指しているものがあります。業界ナンバーワンであったり、業績アップであったり、掲げているものはそれぞれ違うでしょう。
こういった企業の目標や方針に共感し、一緒に頑張ってくれる人材でなければ採用されません。つまり、同じ志を持って仕事に取り組むやる気が見えなければならないのです。志望動機や自己PRなどからそのやる気を見ているのですが、それが感じられないと「一緒に働きたい」とは思ってくれないでしょう。
原因3. マナーや身だしなみができていない
仕事をするうえでは、その場所にあった身だしなみが必要です。たとえば接客業をする人であればとくに清潔感のある身だしなみをしなければなりませんし、工場などで働くのであれば、製品に余計なものが入らないように髭を剃ったり、長い髪を束ねるなどの配慮が必要です。
また、顔を合わせたときの第一声からお辞儀の仕方など、基本マナーに自信はありますか?面接を受ける前に、自分の立ち振る舞いなどに問題はないか、改めて見直してみましょう。
原因4. 理想が高すぎる
「仕事をするのであれば職場環境がよく高収入で、休みがしっかりもらえるところがいい」などという理想を抱いている人もいるでしょう。しかし、完璧な人間がいないのと同じように、100点満点の職場も、この世に存在しません。
繁忙期には残業が続いたり、怖い人が上司になったりということは、どの会社においてもおこりえます。理想だけでなく、現実的な目線も必要です。
原因5. 企業研究が甘い
早く仕事を見つけて安心したいという人は、仕事探しの段階からきちんと求人票を見て企業について調べることを疎かにしてしまいがちです。中には「採用してくれるならどこでもいい」というような極端な発想になってしまう人もいるでしょう。
仕事が決まらずに焦ってしまう気持ちも無理はありません。しかしそんなときだからこそ、まずは冷静になってみましょう。
原因6. 履歴書・面接対策ができていない
応募を重ねるうちに省エネしたくなり、どの会社に対しても同じ内容の履歴書を作成し、同じ内容を面接で受け答えしてしまっていませんか。企業から見ると熱意が伝わらないばかりか、適当な印象を与えてしまいます。
手間がかかっても会社ごとに履歴書の内容は練るようにするだけでなく、面接対策も毎回丁寧に行うようにしましょう。
原因7. 就職/転職の終了時期を決めていない
新卒での就職活動と違って、既卒者のタイムリミットのない転職活動はずるずると長引きがちです。とくに在職しながらの転職活動は収入も途絶えない分、いつまでも活動できてしまうのがメリットでもありデメリットでもあります。自分でタイムリミットを設定することで、活動の長期化を防ぐことが可能です。
仕事が決まらないときの対策
仕事が決まらない原因について把握できたでしょうか。企業に採用されて就職するために、具体的に行動を起こしていく必要があります。対策として、以下のことを試してみましょう。
- 応募数を増やして確率を上げる
- 職場に完璧を求めない
- 自己分析をする
- 身の丈に合った仕事を探す
- ハローワークを活用する
- 就職・転職エージェントを活用する
- 公共職業訓練を受ける
- 就職に役立つ資格を取得する
これらのうちいくつかを実践することで、就職/転職できる可能性は、これまでよりも格段に高まります。それぞれについて、見ていきましょう。
対策1. 応募数を増やして確率をあげる
応募数を厳選しすぎることなく、できる限り多くの企業に応募すれば採用の確率があがります。就職や転職を焦る状況にないならば1社受けて結果を待ち、ダメならまた1社受けるというようなやり方も(会社ごとに丁寧に向き合えるという意味で)悪くはありません。
しかしできるだけ早く仕事を見つけたいのであれば、スケジュール管理を徹底しながら複数社の選考を並行して受けていくというやり方のほうが、望ましいといえます。
企業側も、求職者が複数社応募していることは当たり前だと認識しています。面接の場では、複数社受けている前提で、自社の優先度やその理由を聞かれるシーンも多々あります。
あなたがいまなんとなく気になっている求人情報は、いつまでもあるものではありません。「気になるものは全部応募する」くらいの気持ちで進めていきましょう。
対策2. 職場に完璧を求めない
自分の理想そのままの条件ぴったりの職場や仕事を探していたのでは、いつまでも就職は決まりません。「いい仕事がない」と嘆く求職者は多いですが、少し視野を広げれば「応募してもいいかも」と思える求人情報のひとつやふたつ、必ず見つかるはずなのです。
まずは、企業に求める条件の見直しから始めましょう。絶対に譲れないものと妥協できるものとで分け、優先順位を決めます。絶対に譲れない条件だけ満たしていればOKにすれば、応募できる企業は増えるはずです。
対策3. 自己分析をする
新卒の就職活動ではその重要性を口酸っぱく言われる「自己分析」ですが、転職者の場合、意外とおろそかになっていることがあります。
自分にはどのような能力があり、どんな仕事をすればそれを活かすことができるのか、改めて整理しましょう。
仕事探しは仕事を見つけるだけのものではなく、改めて自分を振り返るための機会でもあります。得意なことや取得した資格、今までの職歴などを振り返り、自分を客観的に見つめるひと手間が、仕事探しには必要不可欠です。
対策4. 身の丈に合った仕事を探す
条件ばかりに目が行き、自分の身の丈に合わない求人ばかり見ていないでしょうか。
例えば高収入の仕事に就きたいからといって、20代前半の社会人経験に乏しい人が高収入を理由に「マネジメント経験必須」の求人に応募しても、まず不採用になってしまいます。
年齢やスキル、経験などから、気になった求人が自分のレベルに合っているかどうかを見極めることも大切です。自分に合ったレベルのところに応募すれば、採用率も必然的に上がるでしょう。
対策5. ハローワークを活用する
ハローワークは、国が設置している行政機関です。国民に安定した雇用機会を確保することを目的としていて誰でも無料で利用できるため、行ったことがある人も多いかもしれません。
ハローワークの特徴としては、地域に根ざした求人が豊富であることが挙げられます。ハローワークとは全国の数多く存在し、地方自治体ごとに存在しています。ブラック企業も混ざっているため注意は必要ですが、地元で就職したいと考えている人にはおすすめです。
対策6. 就職・転職エージェントを活用する
仕事が決まらないと一人で悩んでいる方は、就職エージェントを活用しましょう。仕事が決まらない原因は、人それぞれです。プロである就職カウンセラーに現状を相談し、打開策を提案してもらいましょう。就職エージェントには、総合型と特化型の2種類の就職・転職エージェントが存在します。
それぞれについて、解説します。
総合型の就職・転職エージェント
総合型ではさまざまな職種の求人を扱っており、自分に合った仕事がわからないという求職者におすすめです。
豊富な職種や業界の求人があるので、一人では悩んでしまう可能性がありますが、エージェントにはキャリアアドバイザーというあなたのキャリアや将来を一緒に考えてくれる人がいるので、相談することで、自分に合った仕事を見つけることができるでしょう。
特化型の就職・転職エージェント
特化型、ある職種や業界に特化したエージェントです。たとえば、以下のような特化型のエージェントが存在します。
特化型のエージェントには業界経験のあるスタッフが多く、自己PRや履歴書の添削をしてもらう際、その業界ならではの意見やアドバイスをもらうことができるのが大きなメリットです。
- IT・ゲーム業界特化型
- アパレル業界特化型
- マスコミ・広告業界特化型
- 医療系職種特化型
- 保育業界特化型
「行きたい業界や職種は決まっているが、仕事が決まらない」という求職者の方は、特化型の就職・転職得エージェントを活用することで、効率的な就職活動が実現できます。
対策7. 公共職業訓練を受ける
失業者や転職希望者が就活に必要な知識や技能を身につけるために、国や各自治体が実施している各種公共職業訓練の受講も、検討の価値ありです。
要件を満たしていれば、職業訓練中の生活費を賄うための給付金を受け取ることも可能です。種類には限りがあるものの、働くために必要なスキルや知識を身につけることができるため、積極的に検討してみましょう。
対策8. 就職に役立つ資格を取得する
以下のように、就職に役立つ資格の勉強をはじめてみるのもひとつの方法です。
- TOEIC
- 基本情報技術者
- 日商簿記
- ファイナンシャル・プランニング(FP)技能検定
- 宅地建物取引主任者
- 社会保険労務士
経験の足りなさをコンプレックスに感じる人は、ぜひ資格取得にチャレンジしてみてください。ただし、資格を取ることだけが目的になってしまわないよう、なぜその資格を取得したいのかを明確にしておきましょう。
【20代・30代別】仕事が決まらないときのコツ
次に、年代別で、仕事が決まらないときにやるべきことをご紹介します。20代と30代では就職や転職における立場や求められるものが違います。まずはそこを理解しておくことで、成功の可能性が高まるでしょう。
20代の就職/転職のコツ
20代の就職活動の特権としてやる気や今後の伸びしろなどのいわゆる「ポテンシャル採用」をしてもらいやすいということがあげられます。若いということはそれだけでひとつの武器になるため、それでスキルや知識の少なさをカバーできることもじゅうぶんにあるのです。
ただし、比較的就職しやすい年代だからこそ、自分に合わない仕事や社風の企業にもかかわらず「とりあえず内定をもらったから」と入社するのはおすすめできません。ミスマッチにつながり、すぐに辞めてしまうことにもなりかねないためです。
私たちジェイックでは、20代の求職者の方を対象とした就職・転職サポートをしています。未経験者の就職に特化し、自己分析などの就職講座も無料で受講いただけます。自分に合った企業や仕事へ就職して活躍したい20代の方は、ぜひ一度ご相談ください。
30代の就職/転職のコツ
30代の転職活動は、20代とは大きく異なります。ポテンシャルで採用されることは大幅に減り、その年齢なりの知識やスキルがあること、即戦力よなって早い段階で活躍してもらえる人材であることが要求されます。
以下の観点で、自分がいまアピールできるところはどこか、考える必要があります。
- これまで経験した仕事を活かせそうか
- 新しく経験したい仕事、新しく得たいスキルは何か
- マネジメント経験や、それに近い経験はあるか
- 具体的にアピールできる実績はあるか(数値や成果物など)
ただし、社会人経験が浅い人や、フリーターやニートなどをしていてほとんどきちんと働いたことがないという30代の方も、なかにはいるでしょう。その場合、20代よりも就職の難易度があがることは事実です。
ジェイックでは、正社員経験がない・少ない30代の方向けの支援を実施しています。就職支援講座では「企業が30代に求めること」「30代の就職活動で意識すべきこと」などもお伝えします。正社員を目指す30代の方は、ぜひご相談ください。
仕事が決まらない人必見-企業が採用したい人の特徴-
年代別で、就職や転職を成功させるためのヒントがわかったでしょうか。仕事が決まらない人は、企業がどのような人を採用したいと考えているのかについても知っておくことが大切です。ふたつの観点からご紹介しますので、書類作成や面接を受ける前に、参考にしてみてください。
特徴-自分を客観的に見ることができる-
自分を主観的に見るとほとんどの場合、そこには感情が入ってしまいがちです。自分に甘い人の場合、たとえば何度も同じ失敗をしたり、仕事が期限までに終わらず注意されたりしたことに対しても「自分なりにがんばったけれどできなかったのだからし仕方がない」と考えたり「会社が悪い」「上司の教え方や評価が悪い」というような見方をしてしまうことがあります。
一方で「仕事が決まらないのは自分がダメ人間だからだ」「自分みたいな人を採用したい企業なんてないから、仕事が決まらないんだ」と、根拠のないネガティブ思考に陥ってしまう人もいます。
しかしこれではいつまで経っても自分を正しく評価・アピールできませんから、なかなか仕事も決まりません。この悪循環を断つためには、まず自分を客観的に見ることが大切です。過去を反省しないのも、自分によいところがないと考えるのもどちらも極端であり、正しくありません。
前職でなぜうまくいかなかったのか、どうしていま仕事が決まらないのか、改めて落ち着いて考えてみましょう。そのときは「過大評価も過小評価もしすぎないこと」がポイントです。
採用される人の共通点-その会社に合う人-
どの会社にも共通して言えるのは「会社に合わない人は採用しない」ということです。それは未経験者採用でも、経験者採用でも同じです。採用試験を受けても落ちてしまうという人は、企業にとって「この人はうちの会社には合わない」と思わせるような印象を与えてしまっているのです。
採用の場で、自分をアピールするチャンスはたくさんあるはずです。応募企業に落ちてしまった場合、履歴書や職務経歴書などの書類、面接、身だしなみなど、その企業にそぐわない発言や行動などをしていなかったか、ひとつひとつ振り返ってみましょう。
また、自分に合わない会社にばかり応募している可能性もあります。たとえばおとなしめな性格なのに、体育会系の会社を中心に応募してしまっている、などです。自分自身と、応募先企業の両方の面から考えてみましょう。
仕事が決まらずに不安・焦りがあるときの解消法
企業が何を求めているのかについても、理解が深まってきたでしょうか。とはいえ、仕事が決まらない状態が続くと、煮詰まってしまうものです。ここでは、仕事が決まらない不安や焦りを解消する3つの方法をご紹介します。
解消法1. 思い切って休む
就職・転職活動において焦りは禁物です。休みすぎて何もしないのはよくありませんが、心の余裕を持って挑むことでミスを防ぐこともできるので、なるべく無理なく自分のペースで活動していくようにしましょう。
たとえば1日のうち数時間は自分の自由な時間をつくる、半日休みを取ってリフレッシュする、何もしない日をつくる、などです。休んでいるときは就職や転職活動のことは忘れ、リラックスしたり、自分の好きなことをしたりするのがおすすめです。
解消法2. 第三者からアドバイスをもらう
自分ひとりで抱え込まず、第三者から客観的なアドバイスをもらうようにするのがおすすめです。たとえば、以下のような人や場所です。
- 就職(転職)エージェント
- ハローワーク
- 各種相談窓口
- 両親や兄・姉
- 友人
自分ではできていないと思っているところをほめてもらえたり、逆に、自分では自信があるところをはっきりとダメ出ししてくれたりすることもあるはずです。また、書類や面接の受け答えを見てもらい、よいところと悪いところを指摘してもらうこともできます。
自分だけでは決して気づけない部分を見て意見をもらうことで、就職・転職活動に活かせるでしょう。
解消法3. 自分のやりたいことを整理し直す
仕事が決まらないと、つい「就職することがゴール」だと思いがちですが、就職は、あくまでスタート地点に過ぎません。
「とにかく就職できればいい」と行きたくもない会社に入社したところで、仕事に熱意を持って取り組める可能性は低く、ミスマッチですぐに退職を考えてしまうかもしれません。逆に自分がやりたいことであれば、大変なことやトラブルに見舞われても「なんとか乗り越えよう」と前向きに行動するはずです。
就職して仕事を始めれば、自分のやりたいことをじっくり考える時間はなかなか取れなくなります。この機会に、自分は本当はどんなことがしたいのかを整理して、仕事探しをするのことをおすすめします。
【まとめ】仕事が決まらない理由は人それぞれ-第三者からアドバイスをもらおう-
仕事が決まらない理由は、人によって違います。たとえば「自分に合った仕事や企業選びができていない」からかもしれませんし「書類や面接の志望動機や自己PRに説得力がない」からかもしれません。また「そもそも就職/転職活動の基本が理解できていない」からかもしれません。
一人だけで就職/転職活動をしていると、不安ばかりが大きくなってなかなか採用に結びつかずまた落ち込むという、負のスパイラルに入りがちです。就職(転職)エージェントに相談することで客観的なアドバイスをもらったり、一緒に書類や面接対策などをしていくことが可能です。「仕事が決まらない」とお悩みの方はおひとりで抱え込まず、私たちジェイックへお気軽にご相談ください。
「仕事が決まらない」によくある質問
仕事が決まらない時のコツとは?と疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?ジェイックでは、無料で「就職相談」を行っております。面接の不明点がございましたら、是非1度ご相談ください。
仕事が決まらない人は、何処に相談したら良いの、と思っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?「ジェイック」では、就職支援を行ております。面接や就職に関して相談してみたいと感じた方は、1度ご相談ください。
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