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就活はいつから開始?-企業の動向と就活生がするべきことを紹介-

就活はいつから開始?-企業の動向と就活生がするべきことを紹介-

就活いつからすればいいのかわからない学生はいませんか。この記事では、就活ルールの改定により企業がどのように動いているのか。また、就活生が実際にいつから就活をするべきなのかややるべきことについて紹介します。学生は大学と並行して準備していきましょう。

ここでは日本経済団体連合会(経団連)の就活ルール撤廃に伴い変化する就活の開始時期について説明します。撤廃が決定した2021年卒の就活スケジュールや、今後完全撤廃された後の就活の変化予想についてもあわせて紹介していきたいと思います。この記事を読むことで、就活の開始時期がどのように変わっていっているのか、またどの時期から自分が就活をはじめるべきなのかを理解することができるでしょう。

※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合

就活はいつからスタート?-就活ルールと以前までの就活について紹介-

就活はいつからスタート?-就活ルールと以前までの就活について紹介-

就活はいつからスタートしているのでしょうか。実は、就活のスタートは年代によって異なってきました。ここでは、以前までは就活がいつから始めっていたのかについて解説します。

就活ルールとは?

就活ルールとは正式名称を「採用選考に関する指針」といい、2013年に日本経済団体連合会(経団連)が政府の要請を受けて、それまでの「採用選考に関する企業の倫理憲章」を見直す形でつくられたルールで、以下の5項目について決められています。

  • 公平公正な採用の徹底
  • 正常な学校教育と学習環境の確保
  • 採用選考活動開始時期
  • 採用内定日の遵守
  • 多様な採用選考機会の提供

就職活動が学生の本分である学業に支障をきたさないようにするという目的で定められており、2018年版では企業説明会などの広報活動は「卒業・修了年度に入る直前の3月1日以降」、面接などの選考活動は「卒業・修了年度の6月1日以降」とされています。

この就活ルールはあくまで経団連が経団連に加盟する企業の採用活動をルール化したものですから、ベンチャー企業などの経団連に非加盟の企業や外資系企業、一部のマスコミなどはこのルールに縛られず活動しています。また、加盟企業に関しても罰則などはないため形骸化しているのが実情です。さらに新卒一括採用を前提としたルールであり、現代の通年採用や中途採用の現状にそぐわないという見方もありました。そんな中、経団連は2018年10月9日、2021年度以降に入社する学生を対象とする「採用選考に関する指針」(就活ルール)を策定しないことを発表しました。

今後の就活にルールはある?

2018年10月に経団連の就活ルールの廃止が発表されましたが、学業への影響などを心配する大学や、経団連の内部からも一部の企業で反発がありました。そのため今後政府主導の新しいルールが策定されることになり、その間当面は現行の就活ルールが維持されることが政府によって決定されています。2019年10月の段階で2021年卒と2022年卒の就活生に対しての現行ルールの維持が決定されています。また、2023年卒の就活生に対しても、3月以降の会社説明会、6月以降の選考活動、10月以降の内定という現行のスケジュールが維持される方針です。

2020年卒の就活はいつからはじまっていたの?

では、経団連の就活ルールが適用されている2020年卒の就活のスケジュールはどのようになっていたのでしょうか?ここではこの点について説明していきます。2020年卒の就活の状況をみると、2018年(大学3年生)の6月から就活準備をスタートした人も多くいました。

まず、2018年6月(大学3年生)を目安に自己分析や業界研究・企業研究、インターンシップのエントリー・参加、OBOG訪問などの情報収集を開始します。2019年3月1日(大学3年生)より企業による採用に関する広報活動が解禁され、エントリーシートの提出もはじまります。2019年6月1日(大学4年生)からは面接などの採用選考が解禁となり、10月1日以降に正式な内定が行われます。

以上が就活ルールの下での2020年卒の就活スケジュールでした。ただし、経団連のルールが形骸化していることから前倒しで採用活動が行われていたとされる情報も多くあります。

また、先にも触れたように、経団連非加盟のベンチャー企業や外資系企業ではもっと早い時期から選考を行っている場合も多くあるというのが実情です。

就活はいつから始めるべき?-21卒の就活について-

就活はいつから始めるべき?-21卒の就活について-

就活をいつから始めるべきなのか。21卒向けに紹介します。いつ頃から何をしていくべきなのかわからない学生も多いと思います。大学生活と並行してできることから行っていきましょう。

就活は大学4年からのスタートでは間に合わない?

結論から言えば、現状では就活は大学4年生からはじめるのでは遅く、3年生からスタートする方が望ましいと言えるでしょう。ここではその理由について説明します。

就活では近年は売り手市場と言われています。しかし、人気企業や大手企業ではやはり競争率が高くなっています。そのため競争率の高い企業を目指す人ほど早くから就活をはじめている傾向があります。実際、大学3年の夏からサマーインターンシップに参加するという人も増えています。

また、企業側では当然、優秀な人材を他より先に確保したいと考えています。そんな中で、先ほど説明したように、経団連加盟の企業以外はそもそも就活ルールに縛られませんから、就活ルールのスケジュール以前にサマーインターンシップその他で採用選考し内定を出す企業も多くありますし、経団連加盟の企業の場合でも、サマーインターンシップ等で内々定という形で実質的には内定を出しているという様な場合もあります。

この様な状況ですから、大学4年から就活をはじめて自分の希望通りの企業から内定をもらえる人がいるとしても、それはほんの一握りの人だけということになります。近年では、このようにインターンシップなどの活動を通じて大学3年のうちに内定や内々定をもらう人も少なくありません。

実際に経団連スケジュールよりも早く内定を出していた企業数は?

次に、経団連の就活ルールが適用されていたこれまででも、実際に前倒しで内定を出していた企業について説明します。採用活動を行う企業への調査(2018年2月)によると2019年卒の就活生に対して採用を行っている企業の86.3%が、採用選の解禁される6月1日より前から選考開始を予定していたことがわかっています。さらに68.8%の企業では6月より前に内定や内々定を出す予定としていました。

また、就活生に行ったある調査では2019年卒の就活生のうち、全体の約8%は2018年3月(大学3年生)の時点すでに内定を獲得していました。これは前年同時期の調査結果より2%アップしていて、これらのことからも、企業による採用選考や内定の前倒しは年々加速していることがうかがえます。

2021年卒の就活はいつからはじまるの?

それでは、経団連の就活ルールが廃止されることになった2021年卒の就活スケジュールはどうなるのでしょうか?ここからは2021年卒の就活について説明していきます。

2021年卒の就活から経団連は就活ルールを策定しないことを決定しましたが、その後政府が2021年卒と2022年卒の就活は現行ルールを維持することを決定したと先ほど説明しました。ですから、2021年卒の就活スケジュールも実は2020年までのスケジュールと大きく変わる点は少ないということになります。

経団連加盟企業は、2019年(大学3年生)の6月からインターンシップを開始し、2020年3月1日に採用情報の解禁とエントリーシートの提出を開始、2020年6月1日(大学4年)より採用選考を解禁する、という従来と同様のスケジュールになります。経団連非加盟の企業などは2019年(大学3年生)の11月頃から選考活動をはじめることもあるというのも従来通りとなります。

また、すでに経団連の就活ルールは形骸化されていたことはお話ししましたが、政府主導の新ルールに関しても従来と同様に罰則はありません。そのため今後も順守される見込みが少ないと考えられています。したがって今後も就活スケジュールが前倒しされたり、解禁前に水面下で内々定が出されるなど、企業による優秀な学生の囲い込みが行なわれる可能性は大いにあるといえます。

【21卒向け】就活をいつから何をするべきか解説

【21卒向け】就活をいつから何をするべきか解説

2021年卒の就活生が【3年の春】にするべきこと

大学生活も後半戦となる3年生の春になったら、卒業後のことを考えはじめたほうがよいでしょう。

自分の進路を具体的にイメージする

まずは自分の将来をイメージしながら「どのような職種を希望するのか」「どんな仕事がしたいのか」などについて考えてみましょう。この時点では漠然としていたり、あこがれなどでもよいので、興味・関心のある仕事や企業、5年後・10年後にどうなっていたいかなど、思いついたことを書き出してみましょう。

自己分析をおこなう

社会で活躍する人材となり、満足いく社会人生活をおくるためには、まずは自分という人間について知り「どのような仕事に適性があるのか」「仕事をするうえで大切にしたい価値観はなにか」などについて把握することが大切です。

自己分析で自分のこれまでの人生の棚卸しをおこない、これまでの自分のことを振り返ったうえで、卒業後の仕事や人生をどうしていきたいのか、よく考えていく必要があります。

情報収集をする

大学3年生の春は、2021年卒向けの就職ガイダンスや就活イベントも始まる時期です。それらに積極的に参加していき、自分から情報を集めていきましょう。

企業のインターンシップに参加し、実際の仕事を体験するのもいいでしょう。早期にインターンシップに参加することができれば、その業界の特徴を知ることができるだけでなく、自分がどんな業界や職種に進みたいかについて具体的に考えるきっかけにもなります。

2021年卒の就活生が【3年の夏】にするべきこと

まだまだ遊びたい就活生もいるかもしれませんが、できることをすすめておきましょう。

自己分析を掘り下げる

春に引きつづき自己分析をおこない、さらに突き詰めて考えていきましょう。まだ比較的余裕があり、時間をかけて自己分析に取り組むことができる時期です。

企業に自分をアピールするためには、自分で自分を理解するだけで終わらず、それを他人に説明して理解してもらえるようにならなければいけません。そのため、自己分析の結果をどう表現するかということを考えておくことも重要です。

就活の軸や企業選びの軸を決める

世のなかには無数の企業があるため、ただやみくもにエントリーしようとするだけでは、内定をもらうまでに遠回りになったり、自分のやりたいことがよくわからないまま就活をすすめたりすることにもなります。

就活の軸や企業選びの軸を決め、自分のなかでの優先順位やゆずれないものを決めておくことで、就活がスムーズにすすむでしょう。

サマーインターンシップへ参加する

夏休みを利用したサマーインターンシップを多くの企業が開催する時期となるため、可能であれば参加してみましょう。インターンシップでの経験を通してその企業や業界についてより深く知ることができ、自分に合っているかについても実感できます。

ベンチャー企業や外資系企業などでは、サマーインターンシップが採用選考につながるということもめずらしくありません。気になる企業がある就活生は、本気で取り組んでみるとよいでしょう。

2021年卒の就活生が【3年の冬】にするべきこと

春の本格的な就活開始に向けて、3年生の冬には以下のことに取り組んでおきましょう。

業界研究に力を入れる

就活生のなかには、この時点でまだ希望職種が決まっていないという人もいるでしょう。そのような場合、広く浅くでもよいので、さまざまな業界を研究するということも大切です。

「華やかでかっこいい」などのイメージだけで決めつけて一部の業界を妄信したり、反対に、よく知らない業界を調べもせずに避けたりするのはもったいないことです。悔いのない就活を行うためにも、視野を広く持ち実際に調べてみることで、可能性を広げてみましょう。

本格的な就活準備をする

志望する職種や業界が決まったら、エントリーする企業を決めたり、エントリー準備をおこなったりしましょう。OB・OG訪問へ行き先輩の話を聞くことで、その企業への理解をより深めることができます。

これまでやってきた自己分析を踏まえて、エントリーシートや面接、選考のなかにある場合はグループディスカッションやグループワークなどの対策もはじめていくことになります。

ウィンターインターンシップに参加する

企業のウィンターインターンシップに参加するのも選択肢のひとつです。実施期間が比較的短いことが特徴で、参加する学生の数も、サマーインターンシップとくらベて多くなる傾向があります。

この時期は、具体的に自分の進路や希望する企業を決めて本格的に活動している就活生も増えてくる時期ですから、インターンシップでも意識の高さをもとめられる可能性があります。

2021年卒の就活生が【4年の春】にするべきこと

就活が本格化してくる4年生の春に就活生がすべきことには、以下があります。

企業説明会に参加する

従来の就活ルールにしたがえば、大学3年の3月1日に、各企業の広報活動が解禁され、企業の説明会や合同説明会などがスタートします。1年前には参加していなかった企業の説明会へ行き、エントリーする企業を再度見直したり、選択肢を広げてみたりしてもよいでしょう。

2021年卒からはこれまで経団連主導でおこなわれていた就活ルールが廃止されることが決定しており、政府主導でおこなわれるようになります。ただし混乱を避けるため、2021年卒の段階では、従来通りのスケジュールで就活が解禁となる予定です。

企業にエントリーする

これまで準備してきたエントリーシートを完成させ、採用選考を受ける企業へのエントリーをおこないます。

このとき、企業によってはまず「プレエントリー」をさせる場合があります。「プレエントリー」は、就活生が興味のある企業に連絡先などの個人情報を登録することで、登録することで、企業説明会や面接などの採用選考に関する情報を得ることができるものです。

これはいわば資料請求のようなもので、採用選考に申し込む「エントリー」(本エントリー)とは異なります。「プレエントリー」をしたからと安心せず「本エントリー」を忘れないように注意してください。

面接対策をする

エントリーシートが通過したら、企業との面接がはじまります。採用選考で面接のない企業は基本的にはなく、選考のなかでも大きなウエイトを占めるひとつであるため、しっかりと準備・対策をしておく必要があります。

説得力のある志望動機を用意することはもちろん、企業の弱みや最近気になるニュースなど、いかなる質問をされても自分の言葉で回答できるように準備しておきましょう。現在はWEB面接を導入する企業も増えているため、WEB面接を受ける場合はビデオ通話の形式に慣れておくことも必要です。

2021年卒の就活生が内定後にするべきこと

内定が決まってから入社までにやっておくべきこと・やっておいたほうがいいことは、おもに以下があります。入社後にいいスタートを切るため、できることには取り組みましょう。

内定者バイトをする

内定した企業が、内定した学生を対象としたアルバイトを募集することがあります。内定者バイトをすることで実際にはたらくイメージを持ちやすくなったり、先輩社員と事前にコミュニケーションを取ることでスムーズに職場になじめたりする、などのメリットがあります。

内定者バイトをしなかったからといって企業からの評価が下がるわけではありませんが「卒論の準備があまりにもいそがしい」などの事情をのぞき、内定者バイトができる環境にあるのであれば、取り組んでみたほうがよいでしょう。

内定先の課題に取り組む

内定した企業によっては、入社前までに内定者に課題を出すことがあります。たとえば、商社や外資系など英語を使う企業であれば英語に関する課題が出されたりすることがあるほか、その企業について調べてレポート形式でまとめる、などの課題もあります。

「入社前までに遊びまくろう」と遊びの予定をつめこみすぎると、あとから課題に取り組む時間が減って苦労する可能性があるため、内定したら課題の有無を確認しておきましょう。

スキルや知識を身につける

ほとんどの企業は入社後に研修がありますが、入社してから必要になるスキルや知識などを事前に身につけたり学んだりしておくと、万全の状態で社会人生活をスタートできます。たとえば、ビジネスマナーなどの本を読む、内定先の企業や業界の最新情報を調べておく、パソコン教室に通う、などです。

実際にはたらきはじめるとなかなか勉強の時間が取りにくくなるため、仕事に必要と思われるスキルや知識などの準備は、できる範囲で事前にやっておいたほうがよいでしょう。

※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合

【予想】就活が今後はいつから始まるようになるのか

【予想】就活が今後はいつから始まるようになるのか

ここまでは従来の就活ルールの維持が決定されている2021年卒の就活についてお話してきました。ではこの先、完全に就活ルールが撤廃された後、就活はどのように変わっていくのでしょうか?ここではこの点について説明したいと思います。

この先、就活ルールが撤廃されることで、学生も企業も就活するタイミングを自由に設定できるようになっていくことが想定されます。現在でもベンチャー企業などでは大学1・2年のうちに内定を出して長期インターンシップとして学生の内から働いてもらう、というような形をとっている企業もあり、他の日系企業でも同様の手法をとるようになる可能性もあります。これまで外資系企業やベンチャー企業などで行われてきた、サマーインターンシップを通して内定を出すという方法が日経企業でも増えることが予想されます。一方外資系企業では新たに大学2年生に向けたインターンシップが増えると予想され、ベンチャー企業では通年採用がさらに増えると共に、学年不問で長期インターンシップの募集を行うようになっていくのではないかと予想されます。

就活をはじめるタイミングは早期化していくことが予想される

余裕をもって企業研究や自己分析を進めていくためにも就活は大学3年の春頃からはじめる必要があります。2022年卒の就活生までは形式的には従来の就活ルールが適用されることになっています。一方ベンチャー企業や外資系企業による通年採用や早期選考などが加速していくことが予想されます。この先、就活ルールが完全に撤廃されれば、それに伴ってますます就活をはじめるタイミングは早期化していくだろうとも予想されています。

就活がいつから始まるかは人によって違う!

就活がいつから始まるかは人によって違う!

文系・理系で就活をスタートする時期に違いはあるか、また、企業はいつから就活を解禁するのかなどについて知りましょう。

文理でも違いがある

厳密にいえば、本来、就活の開始時期自体は文系・理系に大きな違いがあるわけではありません。しかし、文系と理系で、就職活動における傾向はある程度異なります。

文系の学生の場合

文系の学生の場合は就活自体をスタートするのが比較的早く、エントリーシートの内容や面接で話す内容などをじっくりと考えて準備する人が多いでしょう。

たとえば哲学関係の学科や文学関係の学科など、専門的ではあるものの、企業で仕事をするうえでのスキルとの関係性はそれほど高くない勉強をしている学生も少なくありません。仕事選びの選択肢も多岐にわたるため、じっくりと時間をかけて考え、職種を決めていく必要もあります。

また、理系とくらベて感覚的にものごとを考える人もいるため、就活をはじめたものの気がすすまなかったり「本当にこれでいいのだろうか」などと考えたりして、就活が長引いたりするケースもあります。

文系の学生は仕事で即使えるスキルなどを持っていないケースもあるものの、新卒の場合はポテンシャルや情熱、将来性などスキルとは関係のない部分を評価されて内定をもらえることがあるという点で、実務経験を積んだ転職者にはないメリットがあります。

文章力や表現力などに長けている人も多いため、新卒の就活では、企業に自分をアピールするという点で、自分の強みを活かせるといえるでしょう。

理系の学生の場合

理系の学生の場合は、文系とくらベると就活をスタートする時期は遅めである傾向があります。一方で、内定をもらう・就活を終えるのは比較的早いといえるでしょう。

理由として、理系の場合はゼミや研究室などで専門的な研究をしていたり、そのなかで特定のスキルを身につけていたりすることが一般的であるため、就活の時点で、一定のスキルを持っている学生が多いことが考えられます。

その業界の知識やスキルを持っている人のほうが、入社しても早い段階で活躍できる人材となってくれるため、企業からの需要も高くなります。そのため、自分が学んできた専門分野と関連の高い企業では、内定が出やすいといえるでしょう。

理系の場合は卒論や研究がいそがしいこともあり「就活にかけられる時間をあまり多くは取れない」という状況にある学生も少なくありません。

また、理系の場合は就職ではなく、早い段階で大学院への進学を決めて準備をする学生も一定数います。教授も、大学院への進学組と同じスケジュール感で就活組に就職のアドバイスをすることもあるため、その点でも、理系の学生は就活を早めに終えやすいといえます。

業界ごとに就活開始の時期は異なる

就活をいつから開始するのかは、その業界によっても変わってきます。

外資系・ベンチャー企業

外資系やベンチャー企業などの場合、はやい企業では3年の夏ごろからエントリー・選考がスタートします。内定が出るのもはやいことが多く、3年の終わり〜4年の春夏ごろには内定が出たり、場合によっては3年の夏〜冬にかけて内定が出たりすることもあります。

経団連主導の就活ルールは2021年卒から廃止になったものの、外資系やベンチャー企業はこれまで経団連の非会員であったため、就活ルールに関係なく、早期に就活開始・内定のスケジュールを組んでいることがあります。

早期に就活を開始することで、企業に利益をもたらしてくれる可能性の高い優秀な学生を発見し、内定を出して囲い込みをすることが狙いです。

マスコミ業界

マスコミ業界は、ほかの業界とくらベて全体的に就活の開始時期が早いことで知られています。とくにテレビ局の場合、エントリーシートの締め切り日を春の企業説明会開始前の秋冬に設定しているケースもあります。アナウンサーなどの専門職はとくに採用人数が少ないため、曲によっては、3年生の時点で採用が終了することもあります。

マスコミ業界への就職を考えている就活生は、はやめに就活準備をスタートしたほうがよいでしょう。

大手企業

大手企業の場合は経団連の会員となっているため、これまではルールにのっとり、大学3年生の3月から企業説明会などを開始し、4年生の6月から面接をスタートしています。

就活ルールが廃止されることにはなったものの、2021年卒の時点では就活開始時期に変更はないため、大手の就活スケジュールは比較的遅めであることが考えられます。

就活ルールは中小企業の多くが守らない

たとえ企業が就活ルールに違反したとしても、とくに企業側に罰則などはありません。そのため、中小やベンチャー、外資系企業などは、ルールよりも早い段階で就活をスタートしていることがあります。

就活開始や内定の時期を前倒しにする企業があれば、そのぶん、いい学生を囲い込まれてしまう可能性が高いため、いまは企業全体が就活を早めようとしている傾向が見られます。

現状では、就活ルールを主導していた経団連に属している大手企業のみ、面接開始は4年生の6月からとしています。しかし、実際にはインターンシップや面談というかたちで、企業と就活生は接触していることがほとんどです。そのため、公式の面接がスタートする以前に、ある程度の選考をすすめているのが現実です。

「公式のスケジュール通りに就活をはじめたが、なかなか内定が出ない」ということにならないよう、気になる企業の情報はまめにチェックし、インターンシップなどの機会をのがさないようにしましょう。

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佐藤 裕康
株式会社ジェイック 採用メディア「Future Finder」事業部長|ジェイックに新卒入社後、マーケティング業務に従事。その後、新規事業であるダイレクトリクルーティング事業の立ち上げを経験、事業責任者へ|資格:CFW(「7つの習慣」社内インストラクター資格)