「仕事を休みたい」とふと、日曜日の夜や月曜日の朝に考えてしまう。そんな人も多いのではないでしょうか。ズル休みはさすがに罪悪感もあり、葛藤しながらも仕事に行く。そんな日々を続けていくと、疲れや精神的なストレスも溜まってしまい、どこかで辛く感じてしまうこともあるかもしれません。
この記事では、仕事を休みたいと考えてしまう理由や対処法について解説していきます。今の仕事や会社で働き続けるべきなのか。それとも、転職も視野に入れた方がいいのか。一度、考えるべきことについてもご紹介していますので、立ち止まって考え、今後の行動に活かす参考にしてみましょう。
この記事の目次
仕事を休みたいと感じる原因とその対処法
仕事を休みたいと感じる時に多い理由またはタイミング、それぞれの対処法について、まずはご紹介します。
長期休暇明け
子供のころ、夏休みの終わりに「明日から学校へ行くのは憂鬱だ」と感じた経験のある人もいるでしょう。大人の場合も、GWや年末年始、夏季休暇などの長期休暇明けには、仕事を休みたいと感じてしまうことが多いものです。大人の場合は特に、仕事に対するプレッシャーや緊張感が精神的な抵抗を生み、憂鬱な気分を引き起こしてしまうのです。
対処法
長期の休みがあると、どうしても休むことに身体が慣れてしまうため、勤労意欲が薄れてしまうことがあります。休暇明けはできるだけ早めに、気持ちをポジティブに切り替えるのがおすすめです。
「今週からは、仕事でこれをがんばっていこう」などの前向きなビジョン、小さな目標を自分なりに持ち、心身を「仕事モード」に戻していくほうが効果的です。
身体の疲れが取れていない
仕事に疲れはつきものです。毎日忙しかったりすると、寝て起きても前日の疲れが取れず、仕事を休みたいと感じてしまうことがあるでしょう。身体の疲れには個人差がありますが、一旦疲労が溜まると、その状態で働いてさらに疲れが蓄積し、よりしんどい状態でまた仕事をする…という悪循環に陥ってしまいがちです。
対処法
「今日はしんどいな」と感じたときは無理をしすぎず、適切に休憩を取りながら仕事を進めていくように意識しましょう。
マッサージに行くなど、疲れを取るための行動や工夫を取り入れることもおすすめです。また、姿勢に注意する、ストレッチを取り入れる、リモートワークの場合は椅子などを変えるといったことで、疲れが軽減されることもあります。
大きなミスをしてしまった
仕事で大きなミスや失敗をしてしまった場合、上司に怒られて自信を無くしたり、迷惑をかけたことで周りに責められるのではないかと恐れたりして、仕事に行くのが怖くなることがあるかもしれません。責任感が強い人、または怒られるのが苦手な人ほど、仕事に行きたくないと考えてしまいがちです。
対処法
ミスをしてしまった場合は、その問題に対して真摯な態度で臨むことが大切です。逃げずに解決することを最優先に取り組み、リカバリーに努めましょう。その後は振り返りを行い、同じことが起きないように改善策を考えましょう。
ミスは誰にでもあります。誠意ある態度が、むしろ周りには好印象と映ることも多いですし、ミスを乗り越え解決できたことが、自信を持つことにもつながります。
なんとなくやる気がでない
特別な理由はないけれどなぜかやる気が起きず、「今日は仕事に行きたくないな」と感じる日もあるでしょう。いつものように身支度をしたり、仕事のことを考えたりするのもなんだか面倒で、なにもしたくないという気分になることがあるかもしれません。
対処法
あまり考えすぎず、とりあえず出勤してみましょう。出勤して仕事が始まれば、次第に気持ちが切り替わってくることもあります。目の前の仕事に集中すれば、やる気がでなかったことを忘れてしまうかもしれません。
仕事が終わった後の楽しみを用意しておくのもひとつの手です。行きたい場所へ行く、ほしいものを買う、食べたいものを食べるなど、自分へのごほうびを用意しておくと、モチベーションアップになります。
仕事のやる気が出ないときは、以下の記事も参考にしてみてください。
仕事のやる気が出ないのはなぜ!?考えられる5つの原因と対処法を紹介します!
仕事へのやる気が出ない要因や対処法なども解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
職場の人間関係がうまくいっていない
人間関係が嫌で仕事に行きたくないと感じるのは、比較的あります。上司が苦手、部下にストレスを感じる、同僚と相性が悪い…ということもあれば、部署や会社全体の空気が悪くギスギスしている、というケースもあるものです。職場では自分で人間関係を選べないゆえに「嫌だ」と感じる人と毎日顔を合わせなければならず、気分が塞ぎ込んでしまうこともあるでしょう。
対処法
人間関係が原因で仕事を休みたい場合、休んだところでその問題が解決するわけではないことをよく理解しておきましょう。大切なのは「意識を変えること」です。会社は仕事をする場ですから、たとえ嫌な人がいたとしても、割り切ってあまり気にしすぎないのもひとつのあり方です。
苦手な人とは適度に距離を置き、信頼できる人たちとの関係を良好にすること、スキルを磨いたりして仕事ができるようになることに注力したほうが、建設的です。
仕事量が多く、毎日が憂鬱
担当している仕事量が多く休憩すらままならない、残業や持ち帰り仕事ばかり…という場合、「今日もあの量の仕事をこなさなければいけないのか」と、うんざりしてしまい、仕事に行きたくないと考えることがあるかもしれません。繁忙期だけでなく、常に仕事のボリュームが多すぎると、疲れやプレッシャーから憂鬱になってしまうこともありそうです。
対処法
まずは上司に相談し、仕事量を調整してもらえないか伝えてみましょう。上司も、部下が何にどこまで負荷を感じているか、完全には把握できていないことも多いものです。相談することで業務量を減らしてもらえたり、担当を変えてもらえたりするかもしれません。
逆に、相談してもまったく状況が変わらないようならば、異動や転職など、別の選択を検討したほうがよさそうです。
仕事のポジションや待遇が不満
今の会社でのポジションや待遇に納得できていない場合、「もう仕事に行きたくない」と感じてしまうかもしれません。たとえば不当に評価が低い、仕事を任せてもらえない、成果を出しているのに給料が低い、などです。これらに対する不満が大きいと、働いていても虚しさを感じるようになっていき、仕事が苦痛になっていくかもしれません。
対処法
この場合も、まずは上司に相談してみましょう。ただ自分の不満をぶつけるのではなく、冷静に、感じていることを伝えるようにするのがポイントです。その後はしばらくがんばってみて、それでも何も変化がないようなら、今後について考えはじめてもよいかもしれません。
ただし、自分に問題があるケースもあります。自分で思っているほどには仕事ができていない・ミスが多いなどで、その結果が今のポジションや待遇ということもあり得ます。その場合は客観的に、自分の仕事ぶりを振り返る視点も必要です。
プライベートがうまくいっていない
私生活以外でうまくいっていないことがあると気分が下がってしまい、「もう仕事に行きたくない」というモードに入ってしまうことはあります。たとえば恋人や友人・家族との関係が悪化している、ツイてないこと(ものをなくす、楽しみにしていた予定がなくなったなど)が続いたといったことで、うんざりした気分になってしまうこともあるでしょう。
対処法
基本的に、プライベートと仕事は切り分けて考えましょう。たとえプライベートが全然うまくいっていなくても、仕事は責任を持ってこなすべきです。職場に私情を持ち込んで迷惑をかけるのは、厳しい言い方をすれば未熟です。
ただし、家族や自分の病気など、特別な事情がある場合は別です。抱え込まず早めに上司や先輩などに相談しておき、必要に応じて休みを取ったり、仕事を調整したりするなどの対策を取りましょう。
やりたいことがある
土日祝日などの休日であれば、好きな時間に好きなだけ趣味に時間を費やすことができます。しかし週が明けて仕事が始まれば、日中は仕事に時間を使うことになります。「やりたいことがあるのに働かないといけない」と、好きなことに費やせる時間が減ることのギャップから、仕事へ行きたくなくなることがあります。
対処法
このような場合には、終業後を楽しみに、仕事に集中するのがよいでしょう。「仕事が終われば、今日もまた好きなことができる」と思えば、がんばることができます。
ただし、前向きな動機でない場合には別です。純粋に楽しむというより、やりたいことが「仕事からの逃避」になってしまっているケースには要注意です。
こうなってしまう背景には、普段の仕事のストレスなど精神的負担も考えられます。その場合には、今の仕事に対してどう感じているのか、一度振り返る時間をつくってみましょう。
仕事を休みたい理由は、他にもたくさんあると思います。以下の記事も、ぜひご覧になってください。
仕事がだるいと感じてしまう理由や対処法などについてお伝えしていますので、ぜひ参考にしてみてください。
仕事を休みたい時に、まずするべき対処法
「仕事を休みたい」と感じたら、まずは以下の2つの方法を試してみましょう。
何が原因で休みたいのか考える
まずは、仕事を休みたい原因が何なのか、考えてみましょう。自分の気持ちを深く掘り下げていくと、以下のような原因に行きつくかもしれません。
- 会議に出たくない
- 苦手なクライアントとの打ち合わせに行きたくない
- やりたくない業務がある
- 上司に怒られそうな気がする
- 長時間の残業になりそうで憂鬱
- 眠い・だるいなどの身体的理由
このように、仕事を休みたいときは、その先になにかしらの理由があることがほとんどです。ただし、仕事を休みたい気持ちが一時的なものなのか、数週間~数か月ほどずっと続いているのかによって、対策は変わってきます。
「たまに仕事に行きたくなくなる」程度であれば、誰にでもある自然な感情のため、そこまで深く考えなくても大丈夫です。
自分にできることはまずやってみる
前述した対処法なども参考に、仕事に行きたくない気分を解消するためにできることは、積極的に取り入れてみましょう。
逆に、仕事に行きたくないからといって毎回休んだり、すぐに退職を考えるのは得策ではありません。まだできることがあるのにそれをやらずに会社を辞めると、たとえ転職しても、同じ問題が起きてしまうことがあるからです。
行動すると、確実にものごとは変わります。たとえば、仕事量が多くて悩んでいたとしても、一人で悩んでいるだけでは誰にも気づいてもらえませんし、状況は変わらないでしょう。「上司に相談してみる」という行動を起こしてはじめて、問題の解決に一歩近づくことができるのです。
「仕事を休みたい」気持ちがずっと続く場合の解決策
仕事を休みたい、行きたくないという気持ちが長く続いてしまい、対処しても解消されない時に、ぜひ取り組んでほしい解決策をご紹介します。今の自分の状況や気持ちに合った方法を試してみてください。
客観的な意見をもらえる人に相談する
以下のような専門のサービスや機関に、今の仕事について相談してみるのはよい方法です。すべて無料で相談が可能ですので、目的に応じて気軽に連絡してみましょう。
- 転職エージェント
- 労働基準監督署
- こころの耳
転職エージェントは、プロのキャリアアドバイザーが今の仕事の悩みや現状をヒアリングしたうえで、今後のキャリアに関するアドバイスを受けることが可能です。転職に向けて動くことになった場合は、そこで求人の紹介や就活のアドバイスなどをしてもらうことができます。
労働基準監督署は、主に労働に関するトラブルや問題などについて相談できる場所です。たとえば職場におけるハラスメントや不当な差別、労働時間、給料などに関することです。現状を聞いたうえでアドバイスをもらえたり、場合によっては必要な相談先を紹介してもらうことも可能です。
こころの耳は、厚生労働省が働く人のために設置しているメンタルヘルスケア対策のポータルサイトです。主に、仕事に関するメンタル面(つらい、苦しい、気持ちが塞ぎ込んでいるなど)の悩みについて相談できる場所です。電話、メール、SNSのいずれかで相談が可能です。
第三者に相談するということです。家族や友人などに相談しても、なかなか客観的な視点は得られません。
原因によっては環境を変えてみる
以下のいずれかの方法で、環境自体を変えてみることで、よい方向へ向かうことがあります。
異動届を出す
今の部署から別の部署に移ることで、悩みが解消される可能性があります。たとえば、以下のようなことが起きる可能性があります。
- 人間関係の悩みがなくなった
- 前部署の仕事よりも向いている
- 長時間労働が解消された
同じ会社であっても、部署によって雰囲気や仕事の進め方が異なることはよくあります。以前いた部署よりも働きやすくなった、いきいきと働けるようになった、というケースも少なくありません。
異動が必ず叶う保証はないものの、少しでも可能性があるのであれば、異動届を出すのはひとつの選択肢です。
休職して、一度気持ちを安定させる
仕事に行きたくない想いが強く、精神的にも追い詰められてしまっているようであれば、一旦休職して、しばらく仕事を休んでみてもよいでしょう。
一度休んで心身を整えてから「やっぱりまた戻りたい」と思ったら戻ればよいですし、「もう行きたくない」と思えば転職を検討するなど、また新たな環境に移ることを考えることになるかもしれません。いずれにしても、悩みの根幹となっている職場から一度離れることで、冷静になれる可能性が高いでしょう。
転職をして、会社を変えてみる
自分なりにやれることをやってみて、それでも「仕事に行きたくない」という気持ちが変わらない場合、以下の可能性があります。
- 今の仕事が向いていない
- 今の会社が合っていない
向いていない仕事をして、合わないと感じる会社に在籍し続けることは、ほとんどの人にとって苦痛なものです。また、自分だけではなく、会社にとってもプラスにならないでしょう。
この場合には、転職をして自分に合った会社・仕事に移ることが最善といえます。もちろん安易に転職すべきではありませんが、今抱えている問題が転職先で解消されることが見込まれるのであれば、転職はポジティブな選択といえます。
仕事を休みたいと考えてしまう時のポイント
仕事を休みたい時、ぜひ試してほしい3つのポイントを、それぞれご紹介します。
一人で抱え込まない
極力、仕事の悩みは一人で抱え込まないようにしましょう。前述したような専門機関に相談するのももちろんよいですし、ちょっとした愚痴や悩みならば、信頼できる友人や同僚に聞いてもらうだけでも気分が晴れることがあります。
人に話すと、問題が整理されて冷静になれるという側面もあります。「深刻に考えていたけれど、実はそこまでの問題ではなかった」ということにも気づけるかもしれません。
一人だけで悩んでいても解決につながらないばかりか、どんどんネガティブな発想になっていきがちです。なるべく溜め込まないことを意識しましょう。
有給を取得してみる
有給を上手に使って、時々休みを入れるのもよい方法です。有給は労働者の権利ですが、これまでは「休みたいけど、有給を使いづらい…」と、制度はあっても気軽に使えない人が多いことが問題になっていた側面がありました。
その問題を受け、国は、2019年4月に労働基準法を改正しました。厚生労働省「年次有給休暇の時季指定義務」によると、年10日以上の年次有給休暇が付与される労働者に対しては、年次有給休暇のうち5日間は、使用者(企業側)が時季を指定して取得させることが必要となりました。
つまり、1年のうち5日間は強制的に有給を取らせる仕組みができたということです。職場には事前に相談する必要がありますが、計画的に有給を取得して休み、リラックスしたり好きなことをして過ごす日を設けてみましょう。
リフレッシュできる方法を見つける
どんな仕事であっても、楽しいことばかりではありません。落ち込むようなできごとに遭遇したり、なんだかうまくいかない…という時期もあって当然です。
大切なのは、自分の憂鬱な気分とどううまく付き合っていくかです。仕事の悩みが少なそうで、ある意味気楽そうに見える人は、仕事のストレスがないというわけでは決してなく、ここが上手にできていることが多いのです。
リフレッシュの方法をいくつか持っておくと、仕事で悩みがあるときでも、気分を上手に切り替えられるようになります。できれば仕事と無関係の趣味や没頭できることを見つけて、意識的に気分転換をしてみましょう。
無理して仕事に行き続けるリスク
「仕事を休みたい」という気持ちに対処しても、それでもどうしても休みたい時は、自分の気持ちにきちんと耳を傾け、しっかり休むことも必要です。仕事を休みたいという気持ちは、実は、疲労困憊した心と体からのSOSであるケースもあります。深刻化する前に、早めに対処すべきです。
ここでは、無理して仕事へ行き続けることのリスクを3つ、紹介します。
仕事に支障が出る
仕事を休みたいという気持ちを抑えて仕事を続けていると、ほとんどの場合、仕事に対するモチベーションや集中力が下がっていきます。
そういう状態で無理に仕事を続けていると、仕事の効率が下がるばかりでなく、ミスも増えます。ミスを指摘されると過剰に気にしてしまい、そのことで自分を責め、よけいに精神的に追い込まれていく…ということにもなりかねません。
また、気づかないうちに暗い表情や思いつめた雰囲気を醸し出してしまい、周囲からも心配されてしまうでしょう。
体調を崩す
「仕事をどうしても休みたい」と思っている人の中には、毎日の仕事で疲れがたまっている人も多いと思います。
たとえ目に見える体調不良が無かったとしても、身体が疲れているときは免疫力が下がっている可能性がります。その状態を放置すると、ある日突然病気になったりして、かえって長引くこともあり得ます。
また、体調が万全でないのに休まず働き続けることで、しょっちゅう体調を崩してしまって仕事がままならない…ということにもなりかねません。
心の病になってしまう
仕事を休みたいという気持ちを抑え込んで、無理して仕事へ行き続けると、やがてはうつや適応障害、パニック障害などの病を引き起こしてしまう可能性もゼロではありません。
心の病というのは目に見えないため、周囲の理解を得にくいものです。何よりも本人自身が心の問題を軽視して、仕事を休みたいと思うのは甘えだと思ったり、憂鬱な気分でも無理に仕事に行ったりして悪化させてしまうことも少なくないのです。
一度心の病にかかってしまうと、治療には長い時間がかかります。そうなる前に、自分の心を守ることを優先する決断が大切です。
「仕事を辞めたい、会社がつらい」とお悩みの方は、以下の記事も参考にしてみてください。
つらい気持ちをそのままにせず、早めに対処していきましょう。
仕事を休む時の手順とマナー
仕事を休む際には、手順とマナーを守りましょう。それぞれについて解説しますので、仕事を休む日の参考にしてみてください。
仕事を休む時にするべき手順
仕事を休む時は、以下の手順に沿って行動しましょう。
すぐに上司に連絡をいれる
仕事を休む場合、まず連絡するのは直属の上司が原則です。欠勤の連絡方法は職場によって、電話をかける、またはチャットツール上で伝えるなどルールが異なります。職場でのルールに則った方法にしましょう。
ポイントとしては、休む場合はできるだけ早く連絡を入れることです。仕事のスケジュールや業務の割り振りなども変わってくるため、なるべく迷惑をかけないように配慮しましょう。
代理の依頼をする
その日にやらなければいけなかった仕事、処理しなければいけない仕事などがあった場合は、職場のメンバーに代わりにやっておいてもらうよう、お願いする必要があります。
急ぎの仕事や緊急度の高い仕事、クライアントへの対応に関することなどは特に、漏れなくきちんと伝える必要があります。休む時になって慌てることがないよう、ふだんから仕事を整理しておき、他の人でもスムーズにできるように「見える化」しておくとよいでしょう。
関係者の人に連絡をいれる
必要に応じて、仕事で日常的に関わっている人に、休む旨の連絡を入れておきます。伝達事項がある場合は、その際に合わせて伝えておきます。
仕事などを代わりにやってもらう場合、謝罪と感謝の意を伝えましょう。「休むんだから、代わりにやってもらって当然」というような態度では、協力してもらえなくなってしまいます。謙虚な気持ちを忘れないようにしましょう。
スケジュール変更が必要な場合は調整
たとえば社内の打ち合わせなど、日を改めてもらえるような業務の場合には、調整しておきましょう。日程変更の打診をして、カレンダーなどの予定を変えておくなどの作業も忘れないようにします。
うっかりスケジュール調整を忘れ、相手の時間を二重に取らせてしまった…などということのないよう、きちんとチェックしておくことが大切です。
仕事を休む時の社会人マナー
仕事を休むことは誰にでもあります。その際は、以下の3つのマナーを意識しましょう。
無断欠席・ズル休みはNG
社会人として最低限のルールですが、休む時は必ず会社に連絡を入れましょう。一日でも無断欠勤すれば周りの信頼を失いますし、会社からの評価も下がります。無断欠勤を続けると解雇もあり得ますし、そうなれば転職に影響するリスクもあります。
また、「病気と偽って休み、遊びに出かける」などのいわゆる「ズル休み」もNGです。バレた場合、こちらも当然信用を失ってしまいます。ズル休みをしなくても、たとえば「有給休暇を使って旅行や遊びに行く」などは何も悪いことではありません。不信がられない休みの取り方であれば問題ないわけですから、誤解を生むような休み方は避けましょう。
始業直前の連絡にならないようにする
仕事を休む連絡は、できるだけ余裕を持ってしましょう。たとえば前日の時点で、「明日は仕事に行けなそうだ」とわかっている場合は、その日中に連絡を入れておいたほうがよいでしょう。連絡が早ければ対処もしやすいですが、ギリギリだと、上司や職場のメンバーに負荷がかかってしまうこともあり得ます。
ただし、出社直前に急に体調が悪くなってしまったなどの場合は別です。可能な範囲で早めに連絡を入れ、まずは回復に努めましょう。
出社時に、必ず周囲にお礼を言う
急遽休みを取ったり、長期で休みをもらったりした場合には、次の出勤時に周囲の人にお礼を伝えましょう。休みの間に、代わりに仕事を進めてくれた人もいるはずですから、感謝の気持ちは忘れずに伝えます。
お礼を伝えてマイナスになることはありませんし、そもそも、自分ひとりだけでは仕事は成り立ちません。お互い気持ちよく仕事をするためにも積極的にお礼を伝え、また、休むのはお互い様ですから、別の人が休むときも快くフォローする姿勢を持ちましょう。
まとめ
「仕事を休みたい」という気持ち自体は、誰もが持つことがあるものです。しかし、その気持ちが長期間続いて対処しても変わらない、仕事に楽しさややりがいを見出せない場合は、もしかしたら今の仕事や職場が向いていないかもしれません。なぜ仕事を休みたいと考えてしまうのか、原因を突き止めたうえで、場合によっては転職したほうがよいこともあります。
ジェイックでは「仕事を休みたい」という悩みを抱える方に対して、プロのキャリアアドバイザーがヒアリングし、アドバイスさせていただくことが可能です。仕事を休みたいという気持ちが、自分に合う別の仕事に出会うきっかけになることもあります。ぜひ、お気軽にご相談ください。
「仕事を休みたい」に関するよくある質問
長期休暇明けの仕事だったり体調がすぐれなかったりしているなど、疲れていることが原因であるケースもあります。つまり、仕事そのものが嫌だから休みたいという理由以外もあり得るということです。
仕事を休みたいと感じる=うつ病でないものの、人によっては初期症状の可能性もあります。心が悪化する前に転職も視野に入れ、環境を変えることを考えてみましょう。
仕事を休みたいという気持ちが長期間続くなどのメンタル不調は、危険サインのひとつです。本格的に心を病んでしまう前に、その環境から離れることを検討しましょう。ジェイックの「就職相談」にお申込みいただければ、転職を考えている方のご相談に対応させていただきます。