ニートでいると働きたくなくなる理由は何でしょうか?
「働きたくない」「働かなければいけないのにどうしても働けない」「働く気力が起きなくなってしまった」といった気持ちになる人は多いと思います。
なぜ働きたくなくなるのか原因を考え、じっくりと向き合ってみるとまた発見があるかもしれません。
ニートのままでいるのは難しいのにどうしても働きたくない、そんなあなたの心の中にあるニートになった原因を探ります。
原因を取り除き、ニートを脱出する方法について考えていきましょう。
- ニートが働きたくない理由は、社会や人間関係に対する恐怖心や面倒な気持ちにある
- ポイ活やYouTube配信で働かずに稼ぐ方法もある
- まずは「自分を否定せず受け止める」「信頼できる人に話を聞いてもらう」ことが大切
- 仕事が面倒に感じる
毎日同じことの繰り返しをストレスを抱えながら行うことは非常に面倒に感じる - 働くと自由がなくなる気がする
働くことで時間的な自由がなくなり不自由に感じてしまう - 社会が怖い
社会にでる不安を解消するために、ハローワークやジョブカフェを利用してみるのもおすすめ - 人間関係が怖い
ひとりで解決できない場合は、カウンセリングに通ったり、ハローワークに相談するなどの方法もある
この記事の目次
ニートが働きたくない理由
ニートをしていて働きたくないと思う理由にはどのようなものがあるでしょうか?
「ニートで働きたくないのは甘え」という見方も一部にはありますが、個人個人に事情があり、それらの事情は外部からはわからなくても個人にとっては非常に差し迫る事情であるはずです。
以下では働きたくないと思う理由を4つピックアップしてご紹介していきます。ここにあげる理由がすべてではありませんが、ニートの方や身近にニートがいる方は、状況の理解のためにご参考にされてみてください。
1. 仕事が面倒に感じる
仕事をすることを面倒に感じてしまう気持ちは誰しにもあるでしょう。特に、毎日の仕事や学生生活から遠ざかっているニートをしていると、より面倒くささや大変さがわきがってくるものでしょう。確かに、好きな時に眠り、遊び、食べる生活は楽ではありますが、メリハリはありません。
仕事をすることは繰り返しの毎日にも見え、不自由で窮屈に思えるかもしれません。しかし、長く無職でいると、結局毎日同じことの繰り返しになり、その点では毎日働いていることとたいして変わらない状況になります。
仕事をすることで生まれる面倒とはどのようなものか考えてみましょう。
毎日同じ時間に起床して通勤し、同じ時間働き、時には残業しつつ帰宅する。慣れるまでは大変かもしれませんが、毎日が同じルーティンになれば苦にならないことも多々あります。
なにより、仕事をする中で新しい発見があったり、失敗しながらも成長できたりするのは意外と楽しいものかもしれません。
仕事で知り合った友人と就業後に夕食をともにする、時には飲みに行くこともあるでしょう。
こういった生活の中で変化していく自分を感じていると、面倒という気持ちも時には思うことがあっても、いつの間にかどこかへ飛んでいってしまうかもしれません。
2. 働くと自由がなくなる気がする
仕事をすると自分の時間が拘束される、自由がなくなると考えてる方も多いのではないでしょうか。
確かに平日フルタイムで働くと、企業の状況にもよりますが、自由に使える時間は平日1日2,3時間と土日の時間だけになるかもしれません。もしくは、土日も疲れてしまい、働いてばかりいる人生に感じてしまうかもしれません。
そう考えると、働くことは自由を制限するように思えます。
ただ、自分が欲しい自由が何かを考えてみると、ニート生活でも欲しい自由が手に入っていない可能性もあります。
自由には、時間的な自由、精神的な自由、経済的な自由、身体的な自由などがあります。
時間に余裕があるけどお金がない、経済的に余裕があるけど心の余裕がない、など、いずれかの自由が満足されていても、他の自由は満たされないこともあります。
ニート生活では時間的な自由は満たされますが、人によっては精神的な自由が満たされないかもしれません。どのように自由を謳歌したいかを考えると、自分にとってバランスのよい生活とそれを行うための手段が見えてくるかもしれません。
3. 社会が怖い
いまさら社会にでるのが怖い、人の目が気になる、影でなにか言われているのでは…。そんな不安があるかもしれません。ニートをしていると日常生活でも人と接するときにどう思われているのかが気になる人も多いのではないでしょうか。
特に、バイトや就職活動で面接などをすると、相手からどう思われているか、非常に気になってしまうかもしれません。
恐怖心が育ってしまう理由の一つとして、「自分の中の”社会”の常識が、自分をニートでいることを許していない」ということがあるかもしれません。もしかしたら、働かずに家にいる時間やスマホばかりしている時間を自分自身が責めてしまうことで、社会から嫌われているようにより強く思ってしまっているかもしれません。
社会復帰をすると、ニート状態より多くの人と関わることになりますが、自分が他人からの目線を気にするほど、自分は他人から興味を持たれていないことが往々にしてあります。
もしかしたら、まずは自分自身が今の状態で良い、と許すことが大切かもしれません。
4. 人間関係が怖い
学生時代や仕事において人間関係がうまくいかず、トラウマとなっている方もいらっしゃると思います。ニートを長く続けているだけで、人と関わることが徐々に怖くなってくるという声もあります。
人間関係に不安があるのであれば、カウンセリングに通うのも一つの手です。
過去のトラウマに紐づいた恐怖心は個人で解決するのは難しい可能性があります。
また、就職においては、人間関係がこじれにくい就職先を見つけることが恐怖心を和らげることにつながる可能性があります。
ハローワークで「あまり人とかかわらない仕事」を紹介してもらえるよう、職員に相談してみることも手段の一つです。
ニートの原因を知りたい方は、以下の記事もぜひ参考にしてください。
働かずにお金がほしいは甘いわけではない。働かずにお金を得る方法
働かずにお金が欲しいと思うニート状態の方もいらっしゃるでしょう。人と関わらずにお金が得れたり、毎日自由な時間が多くある中で収入を持てることを望む人は多くいるかもしれません。
働かずにお金がほしいと思うことは甘いわけではなく、ダメなことではありません。
ただ、生活費を賄えるだけの収入を生むには、少なからず工夫や努力が必要になることが多いでしょう。
働かずにお金を得る方法も実際にいくつかあります。例えば以下のような方法です。
自分に向いていると思う方法があれば、試してみることも重要かもしれません。
アンケートやモニターでポイントを稼ぐ
アンケートにこたえ、モニターとして何かを試し、資料請求するだけでポイントが貯まるサイトがあります。
こういったサイトでも月1~5万円程度までならある程度簡単に稼ぐことができます。あくまでもお小遣い程度ですが、今すぐお金が欲しいのなら試す価値はありそうです。
Youtubeやブログで稼ぐ
パソコンを持っているのなら、You Tubeやブログで稼ぐこともできます。
いくら稼げるか、どのぐらいの期間で稼げるのかは人によって変わりますが、うまくいけば一攫千金も夢ではないでしょう。センスがあれば意外とすぐにお金になるかもしれません。
趣味をお金にかえる
写真が好きな方は、写真をサイトやアプリにアップして販売することもできます。絵を書くことが好きなのであれば、イラストを販売してもいいでしょう。
ハンドメイドが好きなら小物を販売するのも手です。現在、スキルマーケットや素人でもさまざまな商品を販売できるアプリが多くあります。少しずつでもコツコツお金を稼ぐことができます。
このように、正社員として働かなくとも仕事は意外にたくさんあります。
趣味の延長線上のものであれば楽しく稼げますし、人間関係の煩わしさ、社会への不安もありません。ただし、これらはあくまでも少額を稼ぐ方法であり、いきなり正社員と同等の給与を得ることはできません。
働きたくないニートに考えられる将来のリスク
働きたくなくニートをずっと続けると様々な将来のリスクが考えられます。
もちろんニートをすること自体はまったく悪いことではありません。長い人生の中、人生をよく考えるための時間が必要なこともありますし、社会から距離を置く必要があることもあるでしょう。
しかし、将来的なリスクがあることも事実ですので、客観的にどのようなリスクがあるかを考えることも大切です。
ここでは、主に経済的な問題、社会的な孤立、そしてメンタルヘルスの悪化について考えてみましょう。
経済的に生活が立ち行かなくなってしまう
ニートを続けることによる大きなリスクの一つは、経済的に自立ができないことです。無職であるため無収入となり、親の収入や貯金に依存する生活が続く可能性があります。
しかし、親が亡くなったり貯金が尽きたりすると、固定資産税などの支払いに苦労し、生活が立ち行かなくなる危険があります。
特に、35歳を過ぎると社会的な支援を受けられる機会が減り、自力での就職が難しくなる可能性があります。手遅れになる前に、社会復帰を目指す具体的な行動が必要です。
社会的に孤立してしまう
長期間にわたる無職状態は、社会的孤立を招く要因となります。
ひきこもることが増えると社会との接点が減少し、ネガティブな思考に陥るリスクが高まります。
働くことを避ける理由には、人間関係への不安や生活の自由を制限されることへの抵抗感があるでしょう。ただ、就労することを通じて社会的なつながりを持つことは、精神的な健康をたもつことにも効果があるとも考えられるのです。
メンタルヘルスの悪化
ニートの状態が続くと、ストレスや将来への不安が増し、メンタルヘルスに悪影響を及ぼすことがあります。
また、働きたくないという気持ちの背景には、うつ病や不安障害といった精神的な問題が関連している場合もあります。
精神状態が悪化してしまうと、日々の気力がなくなり、社会復帰をさらに困難になる可能性があります。メンタルヘルスの向上のために、日々の生活習慣を整えることや、運動をすること、少しずつずつ人との関わりをもっていくことなどが大切になってきます。
就職活動が怖いニートの方が知っておいたらよいこと
働きたくないと思う気持ちの中には、就職活動が怖い、面倒という気持ちがあるかもしれません。
ニートになった理由/続けていた理由を聞かれることが怖い
なぜずっとニートをしていて働かなかったのか?という質問を一番怖いという声は多くあります。就職活動をしていると、必ずと言っていいほどどこかでは聞かれる質問です。
しかし、働かなきゃという気持ちがあっても、なかなか働くところまで踏み出せなかった場合、なぜニートだったのか?という質問に対して答えることが難しいでしょう。言語化することが難しいという方もたくさんいらっしゃいます。
質問に答えられないことは悪いことではありません。
ニート期間に対して、なぜ質問されるのかを知ることで、自分自身でどう答えたらよいか、のヒントにしてみてください。
なぜ面接官は質問するのか
答えにくい質問を面接ではされるから嫌だという方は多いかもしれません。
なぜ面接官がその質問をするのか、の背景を知っておくと、面接に挑む気持ちが楽になります。
面接官にとって最も気になるのは、面接で合格した後、会社で長く働いてくれるのだろうかということです。
「心の病で」といえば、「サポートがあれば働けるだろうか?」と思うかもしれませんし、「病気をしていたけれど、治ったから働けるようになった」といえば「それならのんびりでも働いてもらえそうだ」と感じてもらえるかもしれません。
面接官の質問はすべて、就職後にどのように働いてくれる人になるかを見極めるためにあります。経歴の善悪を判断したり、人間性を否定するために質問しているわけではありません。
ポイントはこれから働けるか働けないかを見られているということを意識しておけば、質問される怖さが減るかもしれません。
面接で落とされたとしても、それはあなたを否定しているわけではなく、「うちの会社には合わなかった」、というだけの判断です。
面接は会社とその人との相性を確かめる場ですが、面接される人の人間性や価値がジャッジされるばではありません。もしすごく怖い方は、誰も非難しないので気軽な気持ちで面接にのぞんでみてもいいでしょう。
働きたいと徐々に思えるようになるには
どうしても働きたくない、働きたいという気持ちがわかない、というニートの方は多いでしょう。働かなければならないと考えると、ますますモチベーションがわかないことに焦るかもしれません。
働かなければと思う時に大切なのは、焦らず、働くことへのモチベーションや働き続けたい気持ちを少しずつ育てていくことです。
働きたいと感じるために、まずは生活習慣を改善しすることが有効になります。朝起きて夜寝る。昼間は適度に動く。動く時にはなるべく外に出て散歩などをしてみるのがおすすめです。そうすると人の体は自然と意欲をわかせやすくなります。
それ以外には次のような活動をおすすめします。
自分を否定せず受け止める
理想の自分が高くなりすぎてしまうと、逆に動けなくなってしまいます。あるがままの自分を受け止め受け入れるようにしてみましょう。
「今日は動けなかったけれど、それでいい。明日動けばいいじゃないか。今日はちゃんと早起きすることができた。偉いなぁ。」といったように、自分を認め、褒めつつ進みましょう。
誰かに話を聞いてもらう
自分一人では解決できないことは人生で多々あります。人に話を聞いてもらうだけでも気持ちが軽くなることがあります。
知り合いや友人には話しにくいことがあれば、就職相談や就職支援サービスなどで不安に思っていることを聞いてみるといいでしょう。
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まとめ
働きたくないからニートでいたいと思う気持ちは多くの人の中にあり、そう思うことは当然のことです。しかし、働かなければとも思ってしまうことで、精神的につらい状況に自分を追い込んでしまうこともあり、経時的な理由で働かなければいけない状況になることもあります。
そのような時は、働かなければと無理してしまい、心身の健康を損なってしまうことが最も危険です。しかし、一歩踏み出してみると、勇気を出してみてよかったと感じられる場面と出会える可能性もあります。
大切なことは、無理のないステップを踏んでいくことです。
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