フリーターとして貯金は気になることの一つですよね。ほかのフリーターはどのくらい貯金をしている?どうやって貯金している?というお金に関することの疑問を持つことはとても重要です。
そこで、この記事では、フリーターの貯金額や貯金がないと困ること、貯金するための方法についてご紹介します。ぜひ、お金の事を真剣に考えるきっかけにしてくださいね。
こちらの動画では、フリーターと正社員の違いをお金の観点から解説しています。6分程の動画で詳しく解説していますので是非ご覧ください。
フリーターの貯金額の平均は?
求人サイトanの調査結果によるとフリーターの平均貯金額は、83.4万円です。
一人暮らしの場合は44.1万円、実家住まいの場合は93.4万円となっており、居住環境によってやはり差があり、家賃や光熱費、食費がいかに支出の多くを占めているかがよくわかる結果となっています。
全体 | 一人暮らし | 同居家族あり | |
---|---|---|---|
全体 | 83.4万円 | 44.1万円 | 93.4万円 |
20-24歳 | 49.9万円 | 18.8万円 | 58.1万円 |
25-29歳 | 80.3万円 | 48.8万円 | 89.0万円 |
30-34歳 | 114.5万円 | 61.0万円 | 126.4万円 |
20代のフリーターの貯金額は、20-24歳が49.9万円、25-29歳が80.3万円でした。一方、20代の正社員の平均貯金額は約160万円と、フリーターの平均貯金額と比較して約倍の金額となっています。
30代、40代となるとより格差は広がる傾向にあります。30代のフリーターの貯金額の平均は114.5万円です。
20代はこれから結婚・出産、その後は子供の養育費などお金がかかる場面がたくさん待ち構えているため、今から貯金をしておくことはとても大切です。
支出の多い20代の内から安定した収入を確保
さらに20代は、友人との飲み会や流行の洋服など、お金が出ていく場面も多くあります。
同じ20代として生活をしていくのであれば、フリーターよりも収入の安定した正社員として収入を得ていた方が良いのは明らかです。
20代のうちに正社員の経験を積んでおくと、30代以降になってもその経験が認められ、次の仕事につながる可能性がかなり上がってくることでしょう。
バイトしかしたことのないフリーターだから、地方にいるからと言い訳を考える前に、まずはフリーターから正社員になれる求人はないか一度調べてみましょう。
貯金なしフリーターはこういう時に困る
フリーターをしていると、貯金がなくて困る時がたくさんありますよね。
一人暮らしの場合は特に、急な出費があると月末や翌月に苦しい生活を強いられることになり、途方に暮れた経験がある方もいるのでは?フリーターが貯金がなくて困る場面についてご紹介します。
冠婚葬祭
まず20代に多いのが、結婚式などの冠婚葬祭。結婚式に出席すると1回に3万円のご祝儀、2次会費用や衣装などで1万円程度は軽く飛んでいってしまいます。
月の収入が10万円の場合、家賃5万円、光熱費3万円、食費2万円とすると残りは1万円。どう見ても赤字です。
結婚式の場合はまだお断りして後日別にお祝いすることもできますが、お葬式となるとお断りするわけにもいきません。
急な冠婚葬祭での出費が一番痛いのは間違いありませんが、残念ながら20代の後半などは冠婚葬祭が重なる時期。ある程度の貯金がないと毎月の生活がかなり苦しくなってしまいます。
体調不良
また、体調不良も痛い出費の一つ。
特に冬場はインフルエンザなどにかかるとバイトに行くこともできないので収入はない上に、病院にも通わなくてはいけないので、支出だけが増える最悪な状況です。身体も辛いので精神的にも参ってしまいます。
結婚
さらに、貯金がないということは、交際相手の自分への印象も下げてしまうことがあります。
将来的に結婚を視野に入れてお付き合いをしている場合、必ず結婚式や将来の子供の話になるでしょう。そんな時に貯金が全然ないと、相手はこの人と生活を共にしていけるのだろうか、子供が生まれても養っていけるだろうかと不安になりますよね。
特に20代後半ともなると周囲が結婚し始め、子供が生まれたなどの報告を聞く機会が増えてきます。貯金が原因で関係がギクシャクしてしまうこともよく聞く話です。
バイト先が無い時
また、会社の状況や方針が変わると真っ先にクビになるのはバイトであるフリーター。クビになったら次のバイトを探せばいいやと思っている人もいるかもしれませんが、その次のバイトがすぐに決まるという保証はどこにもありません。
次のバイトが決まらず、かつ貯金もないと、家賃を滞納してしまったり、電気代が払えずに電気が止まってしまったりといった状況になりかねません。
老後
さらに、少し先の話にはなりますが、自身が年老いて働けなくなった時にも、日々生活していくためのお金は必要です。
年金で月々にもらえる額は約5万円。それもこの時代、きちんともらえるかどうかの保証もありません。やはり若いうちから貯金をしておくのは、人生設計を考える上でとても大切なことなのです。
フリーターの金欠について知りたい人は、こちらの記事も参考にしてください。
フリーターが100万貯金するには
貯金がないと、冠婚葬祭や病気の時に困る上、信頼も失ってしまう可能性があるということがわかりましたね。
100万円の貯金があれば、結婚式や車の維持費、通院治療費など年間のイベントが重なっても、日々の生活を変えることなく、かつ貯金額もある程度維持することができます。
貯金額が100万円を超えてくると、100万円貯めることができたという自信や達成感から、これからももっと貯めようという意識が働きます。
物を買うときも、これは本当に必要なものなのか?と考え、貯金額が100万円を切らないようにと慎重になるため、結果的に無駄遣いも減るようになります。
そのため、フリーターはまずは貯金100万円を目指してみましょう。フリーターだから貯金するのは難しいのでは?と思う方もいるかもしれません。
しかしやり方次第で、フリーターでも100万円の貯金をすることはできます。方法をご紹介しますのでぜひトライしてみてください。
実家やルームシェアで家賃を抑える
まず、支出の多くを占める家賃・光熱費・食費を節約する方法を考えましょう。一人暮らしをしており実家に戻ることができるのであれば、実家に戻ると一気に貯金できる額は増えていきます
家庭によっては難しい場合も
ただし、実家がバイト先とは遠い場所にあり、バイト先を変える必要がある、要介護者がいるのでバイトする時間が少なくなり収入が減る、食費は自分でまかなえと言われた、など家庭によっては事情もあります。
現在の生活での収入、支出と、実家に戻ったときの見込み収入、支出を比較して、貯金にまわせる額が多い方の選択肢を選びましょう。
住み込みやルームシェアで家賃を抑える
また、実家住まいが無理という方でも、住み込み付きのバイトに転職する、バイト仲間とルームシェアするという案もあります。
住み込み付きのバイトであれば家賃だけでも浮かせることができ、月に数万円はその分貯金にまわせるでしょう。
友人とルームシェアができれば、家賃や光熱費はシェアしている人数分だけ割安になりますので、一人暮らしよりははるかにお金は溜まります。
ルームシェアの場合のポイントは、シェアで浮かせたお金を友人たちとの遊びに使わずにしっかりと貯金するという意志を持つこと。今貯金をしているということを先に友人に伝え、同意を得ておくことも必要です。
固定費を下げる
携帯やインターネットなどの固定費を下げましょう。携帯電話は格安SIMにすれば、1ヶ月の利用料をかなり減らすことができます。
インターネットも、実家に無線LANがあれば利用させてもらい、外でもWiFiスポットを活用すれば自分で支払うことなくインターネットを利用できます。
バイトの休憩時間にゲームがしたいという方もいるかもしれませんが、ここは我慢のしどころ。最初はネットがないと不安に感じたり、不便を感じたりするかもしれません。
慣れてしまえば、ラインなどSNSの返信は、自宅に帰ってから行えば問題なし。遊びやつながりに関する便利さは、多少は犠牲にする意志も必要です。
自炊をする
基本的なことですが自炊をするのも大切なポイントです。コンビニは商品価格も高くなるので、夕飯分の一食500円使ったとしても、一週間で3,500円の支出となります。
スーパーでまとめ買いをすれば、3,500円だと少なくとも10日分はまかなうことができます。フリーターで100万円を1年間で貯金した人は、お米を基本にして、豆腐やキャベツなど腹持ちもよく量もあるものを積極的に買って自炊していたそうです。
給料が入った時点でお金を分ける
どうしてもお金を使ってしまうという人は、給料が入った時点でお金を分けておくのが有効です。
銀行で自動積立定期預金口座に申し込みをすれば、給料が振り込まれた時点で自動的に積み立てしている口座にお金が移るので、使い過ぎを防ぐことができます。
給料が手取りで渡されるという方は、受け取った時点で封筒を分けておきましょう。
使う分、貯金する分の封筒に分け、貯金する分の封筒をもってすぐにATMに預け入れに行きましょう。そばにあると使ってしまうので、視界に入らないようにしておくと良いでしょう。
フリーターの貯金方法について知りたい人は、こちらの記事も参考にしてください。
まとめ
フリーターの平均貯金額や100万円の貯金の仕方についてまとめました。結婚や出産などの人生のイベントではどうしてもお金は必要。
フリーターとして働きながら貯金をすることも大切ですし、フリーターでいるよりも正社員として就職し、収入を安定させ経験を積んでおくことももちろん有効な選択肢です。
ぜひご自身のこれからを真剣に考えて、貯金や正社員転職を考えてみてくださいね。
「フリーター 貯金」に関してよくある質問
フリーターの平均貯金額は、25~29歳で約80万円。一方、20代正社員の平均貯金額は約160万円で、フリーターの平均貯金額と比較して2倍となっています。その理由については、「フリーターの貯金額の平均は?」の章をご覧ください。
「実家やルームシェアで家賃を抑える」「固定費を下げる」などの方法があります。それぞれの方法について、より具体的に知りたい方は「フリーターが100万貯金するには」の章をご参照ください。