実際の面接の流れとともに、就活の面接でよく聞かれることと、質問に対する回答例を紹介します!企業/面接官の質問意図を理解することで、高評価につながる答え方ができます。面接に向けてどんな準備をしたらいいのか焦る就活生は、面接対策の一環としてこの記事を参考にしてみてください。
※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合
この記事の目次
一般的な面接当日の流れ・マナー
まずは一般的な面接当日の流れを確認しましょう。前日までに目を通し予習しておくことで、当日は落ち着いて行動することができるでしょう。
受付前~受付の流れ・マナー
面接は受付の段階からすでに始まっています!
受付前
受付前に身だしなみを整えておく必要があります。なるべく会場「外」のトイレでスーツや髪型といった身だしなみのチェックを行いましょう。
受付
受付には約束の5~10分前につくことが望ましいです。学校名と氏名、用件と先方担当者名を落ち着いて簡潔に伝えましょう。なお、受付に早く着きすぎるのは相手の迷惑になる場合があります。それより早くなりそうな場合はどこかで待機し、時間を調整しましょう。言わずもがなですが、遅刻は厳禁であることを肝に命じましょう。
待機
くれぐれもおしゃべりに花をさかせたりすることなく、静かに待機しましょう。携帯電話・スマホは電源を切っておくか、バイブレーターをオフにしたうえでマナーモードにして、鞄の中に入れていじらないようにしましょう。あたりまえですがSNSで実況中継するなどは言語道断の行動です。
入室~着席の流れ・マナー
いざ面接本番です。当日は緊張するので、家で練習しておくのもよい方法です。
ドアノック~入室
入室時のノックは「ゆっくり3回」基本です。「どうぞ」と言われたらドアを開け、入室。ドアを閉めるときはドアのほうを向き、静かに締めましょう。閉め終わったら、面接官のほうに向き直り「失礼します」と一礼後、いすに向かいます。
入室~着席
いすの左側か後ろに立ち、「〇〇大学の〇〇〇〇です。よろしくお願いいたします」と言って一礼します。面接官に「どうぞおかけください」と着席を促されるのを待ってから、「はい、失礼いたします」と言って着席します。
退室のマナー
退室時も気を抜くことなく、最後まで礼儀正しくふるまうことを心がけましょう。
面接終了直後~退室
面接が終わったら着席したままで「本日はありがとうございました」と一礼しましょう。そのあと、起立していすの横で「ありがとうございました」と一礼。退室前にドア付近で面接担当者に向き直り、「失礼いたします」とあいさつし一礼、退出しましょう。退室時も入室時と同様に、ドアの方を向いて静かに閉めます。
退室後
退室後も誰が見ているかわかりません。まだ面接は続いているという意識で行動しましょう。具体的にはおしゃべり、タバコは控えましょう。携帯電話で先ほどの面接の感想を話す、というのも誰が聞いているかわかりませんので控えましょう。
※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合
面接で聞かれることは選考段階によって違う?
選考段階によって面接の目的は異なり、面接で聞かれることも目的に合わせて変化します。例えば、1次面接は多数の応募者から細かいことはスルーしつつ、ざっくりと合格点に達する人材を絞り込む場となることが多いです。一方で2次面接以降は選考が進むたびに、自社で活躍できる人材か丁寧に細かく見極めていく場となります。就活生は選考段階に合わせた面接対策を行うことが重要です。
1次面接
まずは面接の第一関門、1次面接について解説します。
1次面接の特徴
1次面接ではビジネスマン解いての基礎能力を測るための質問が多く、「質問に対して的確な返答ができるか」「回答に矛盾がないか」など、コミュニケーションスキルや論理的思考力などを見ています。また挨拶や面接の場に合わせた服装など、社会人としての基本的なマナーが守れているかどうかも重要です。
1次面接を通過するポイント
1次面接では面接官の質問を理解して的確に回答できるかどうか、回答を分かりやすくまとめることがどうかが一番大切です。なお、1次面接は複数人で面接を受ける「集団面接」の形式で行われることが多いです。集団面接だと、1人あたりに割り振られる時間はかなり短くなります。面接官の質問に対してダラダラと長く回答すると、他の就活生の邪魔になり悪い印象を与えかねません。その意味でも1次面接では、適切に話をまとめる能力が求められます。
2次面接~N次面説
1次面接と突破したら、多くの企業で最終面接までに複数の面接機会が設けられます。
2次面接以降の面接の特徴
2次面接以降、就活生と自社がマッチしているかどうか、また自社で活躍できるかどうか
を測るための質問が増えてきます。人の性格・能力の把握には経験やスキルが必要であるため、2次面接以降はある程度経験を積んだ現場の管理職や人事担当者が面接官を務めるケースが多いのも特徴です。
2次面接以降を通過するポイント
2次面接は応募者が自社にマッチしているか、自社が求める人物像に合致しているか見極める場です。人はもともと多面的な存在であり、様々な性格・表情を持っています。就活においては応募先企業の社風に合わせて自分を開示していけばよいのです。具体的には、採用ページやパンフレットを熟読し、その会社がどのような人物を高く評価するのかを分析し、開示する自分を近づけていく(無理・嘘のない範囲で)というのが、2次面接以降を通過するためのよい戦略となるでしょう。また、応募先企業で新人が配属されやすい業務が分かれば、その業務を遂行できる人物であるとアピールできるようなエピソードがあるとなお良いでしょう、例えば、応募先企業の主な業務が営業であれば、営業職で求められるであろう能力や性格の特徴を適職診断ツールや就活サイトで調べ、それに合う自分なりのエピソードを用意しましょう
最終面接
就活の最終関門「最終面接」です。万全の対策で挑みたいものです。
最終面接の特徴
それまでの面接と最終面接では、どのような違いがあるのでしょうか。まず最終面接は会社の経営層=役員が行うことが多いです。最終面接に残った人は、これまでの面接を通じて、社会人としての基礎能力に問題なく、入社意欲があり、自社にマッチしていると認められているわけですが、それをさらに経営層がふるいにかけるのが最終面接となります。
最終面接を通過するポイント
経営層がふるいにかけると前述しましたがふるいにかけるポイントは企業によってさまざまですが、最終面接に残った人たちは皆ある程度のレベルに達していることがほとんどなので最後は経営層の「好き嫌い」が一番影響すると言ってしまってよいでしょう。
応募者は、面接中は以下のことを意識しましょう。
- これまでの面接で話した内容と一貫性のある言動
- 「第一志望である」という断言
- オリジナリティーと説得力に富んだ志望動機
- 自信のあるふるまい
これらに気を付けて堂々とした態度で最終面接に挑めば、あとは結果を待つのみです。
※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合
面接で聞かれること-基本的な質問を回答例文とともに紹介-
ここでは、実際の面接で聞かれることを回答例文とともに紹介します。就活の中でいつかは必ず聞かれる内容なので就活生はぜひ今から対策しましょう。
例1.自己紹介をお願いします
「○○大学○○学部4年の〇〇〇〇です。大学ではWebマーケティングのゼミに所属しており、主に、SNSを使った地域活性化の企画立案に取り組んでいます。地域を盛り上げるということに関心があるため学業以外では、大学の近くの〇〇商店街のホームページを作成するサークルに所属し、各商店にインタビューして記事を書く活動を続けています。本日はこのような貴重な時間をいただきありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。」
ワンポイント
面接の序盤では「自己紹介をお願いします」と質問されることが多いです。自己紹介は自己PRとは違うので、自分のプロフィールを簡単に答えられるように準備しておきましょう。面接官にとって自己紹介は、人物像を測るための大事な質問です。また面接の序盤で行われる自己紹介は、第一印象を左右する質問となります。第一印象で暗い・覇気がない、などのネガティブな印象を持たれてしまうと、その後の質問にも影響を与えかねません。ですから就活生は表情や語調に気を遣って答えるようにしましょう。
自己紹介の際は、自分の特徴を紹介するうえで重要な経歴を簡潔に紹介するのがポイントです。そして自分のただの趣味や関心ごとを話して長々とした自己紹介にならないように注意しましょう。自己紹介は30秒~1分程度でまとめるのが一般的、個人によって差はありますが1分で話せる文字数は350文字前後と言われています。また企業によっては「2分で自己紹介をお願いします」と具体的な時間を指定する場合もあります。
例2.当社を志望した理由は何ですか
「2年前に築50年の実家がリフォームでうまれ変わったのですが、リノベーション前から比べると家族の生活が良いほうにがらりと変わったことに感動して、リフォーム業界の最大手である御社を志望するようになりました。実家は小さな部屋が多数ある間取りから、大きなリビングの真ん中に大きなキッチンを置くオープンな間取りにしたのですが、自室に閉じこもりがちだった祖母が好きな料理を再開する効果がありました。お客様のクオリティオブライフにダイレクトに関わることができるいう点で、大きなやりがいを得られる仕事だと感じています。」
ワンポイント
「当社を志望した理由は何ですか」という質問も、面接の定番の質問で、面接の序盤に聞かれる傾向があります。志望理由を考える時は、企業分析をして、なぜこの企業を選ぶのかを伝えられるようにしましょう。面接官は、この質問で職務上の強み、キャリアプラン、自社の理解度、自社への関心度をチェックしています。同じようなビジネスを展開する企業が他にもたくさんある中で、「その企業を選んだ理由」を具体的に伝える必要があります。企業分析を怠ってしまうと、他の企業ではなくその企業ならではの志望理由を答えることはできません。
また志望する企業の分析だけでなく、業界の分析も行うと効果的です。業界内での志望企業の強みや特徴を分析して、自分の経験・特徴と結び付けられれば「業界内でその企業を選んだ理由」に説得力が生まれます。そして自分目線ではなく、企業目線で戦力になる点をアピールすることも大切です。自分の経験や得意分野のみをアピールするのではなく、志望企業のどの事業で役立つのか、戦力になるのかも合わせて伝えましょう。
質問例3.長所・短所を教えてください
「私の長所は真面目で几帳面であることです。短所は反面丁寧にやりすぎてしまうところです。例えば大学の部活動でが、几帳面さを買われてずっと経理を担当していました。部員数が多く、合宿などのイベントの多い部活だったので大変さはあったのですが、責任感をもって最後まで仕事をやりとげることができました。ただ、性格的に間違いがあってはいけないと思いつめ、何度も何度も領収書を確認するあまり、必要以上に経理の仕事に時間を割いてしまったという反省があります。」
ワンポイント
面接の中盤では「長所・短所を教えてください」と質問されることが多いです。長所・短所は自分の特徴を紹介するのに重要です。では、どのように長所・短所を説明すれば、面接官にアピールできるのでしょうか。まず長所について話すときは、具体的な事例を添えることで担当者の記憶に残りやすくなります。短所について話すときは、短所が業務に支障をきたすことは避けて、短所の改善策を明示することを意識しましょう。例えば「人見知り」「時間を守るのが苦手」「協調性がない」などは、業務に支障をきたすと捉えられやすいので、短所に挙げないほうが良いでしょう。
面接官は「長所・短所を教えてください」という質問を通じて長所が業務に生かせるか、短所が業務に支障を与えることがないかなどを確認しようとしています。また、自身の長所・短所を客観的に分析できているかどうかも見ています。つまり、短所がマイナスイメージになるからと言ってないと答えることはNGなのです。「短所はありません」と答えてしまうと、自己分析できていないとみなされるので注意しましょう。
質問例4.当社以外に受けている企業はありますか
「はい。。御社のように先進的な社風のもと、早いうちからどんどん仕事を任される環境で働きたいと考えているため〇〇や〇〇にも応募しています。ただし、第一志望は私も愛用している〇〇というサービスを世に出した御社です」
ワンポイント
面接の終盤では「当社以外に受けている企業はありますか」という質問をされます。このような質問をされても、他の企業を受けているからと言って嘘をつく必要はありません。面接官にとって、この質問は自社の位置づけを把握する意図があるので、他社も受けていることを隠す必要はないのです。「当社は第何志望ですか?」と聞かれることもありますが、第一志望でないと答えた場合、採用を躊躇されることがあるので注意しましょう。他に本命の企業があっても、面接では応募先を第1志望と答えるのが一般的です。
また応募企業の業界や職種が異なると、志望動機に一貫性がないと思われるので気をつけましょう。ただし就活生の中には金融業界に出版業界、IT業界など様々な業界の企業を受けている人もいるでしょう。そんな人はどうすれば良いのでしょうか。そもそも受けている企業を全て言う必要はありません。ですから、面接先が出版業界の企業なら、出版業界の企業の選考状況だけを伝えれば良いのです。
質問例5.学生時代に打ち込んだことは何ですか
「1年間の〇〇留学はこれまでで一番必死になった経験です。まず留学先の〇〇大学が〇〇の最難関大学だけあり、授業の難易度が高く課題も膨大にだされ本当に苦労しました。また多国籍なルームメイトとの生活にも多くの試練がありましたが、
日本の常識が全く通用しない環境で、自分の価値観に執着せず多様な観点で考える訓練という点で貴重な経験でした。多くの困難に対してその時々の最善をつくし、柔軟に対応する力を養えた〇〇留学でした。」
ワンポイント
「学生時代に打ち込んだことは何ですか」という質問は、学生であれば、必ずと言って良いほど聞かれる定番の質問です。学生時代に打ち込んだことを話す時はネガティブな内容や、短期的な内容はできるだけ選ばないようにします。エピソードの過程で取得した資格や何かの記録があれば忘れずにアピールすることも大切です。また概要→動機→課題→行動→結果→成長という枠組みで構成すると魅力的な内容になります。「学生時代に打ち込んだこと」は、自身の強みをアピールするチャンスなので、自己PRの内容とリンクさせると説得力が出ます。例えば自己PRで「集中力の高さ」をアピールしたなら、「学生時代に打ち込んだこと」でも「集中力の高さ」に繋がるエピソードを入れたほうが良いでしょう。
その他の質問例
上記にあげた質問以外にも面接の定番質問は数多くあります。どれも、ネガティブな印象で話を終わらせないのが回答のコツとなります。面接前に、ぜひ回答を作ってみてください。
- どうやってこの面接地まできましたか
- 趣味はなんですか
- 特技はなんですか
- 苦手なことはなんですか
- アルバイト経験はありますか
- 周りの人にどんな人だと言われますか
- これまでの一番の失敗談を教えてください
- これまでの一番の成功体験を教えてください
- 最近読んだ本はなんですか
- 希望職種はなんですか
- 希望と違う職種に配属されたらどうしますか
- 5年後、どうなっていたいですか
- 将来の夢はなんですか
- 当社に質問したいことはありますか?(逆質問)
面接で聞かれることはある程度決まっています。想定していない質問に慌てることのないよう、事前に対策しておきましょう!
面接で聞かれることを就活生は理解して事前に対策しよう!
就活の面接で担当者は様々な角度から就活生をチェックしています。またライバルとして他の学生も存在するので、その中で採用を勝ち取るためにはしっかりと対策することが重要です。面接の段階によって、求められることが変わってくるので、段階ごとに対策を練ってみましょう。特に企業が求めている人材を知っておくことは重要なので、企業分析には力を入れましょう。
※2022/3~2023/3の当社相談参加者へのアンケートで『満足』『どちらかといえば満足』を選んだ方の割合
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